中東の笛

  • 2007年12月19日(水)

ハンドボール界ではびっくりするようなことがおこっています。

男女の北京五輪予選を再開催する異例の決定を国際ハンドボール連盟が下しました。

原因は「中東の笛」と呼ばれる不可解な判定によるもので、日本・韓国は長年にわたって泣かされてきたもののようです。
疑惑の歴史は10年にもおよび02年のアジア大会男子では、決勝戦の後コートを警官隊が取り囲む大荒れの試合になったりとか、04年の男子アジア選手権準決勝では、日本が地元カタールを前半リードしたが、シリアの審判員がハーフタイムに関係者に拘束され、後半開始まで2時間半かかったりとか、女子では今年の北京五輪予選では、証拠隠滅のためか全ての試合でカメラ・ビデオの撮影が禁止され、映像の記録が一切ないとか。細かいものまでひっぱりだせばきりがないようです。

1度終わった試合が無効になる、やり直す、信じられないことですが現実に、しかも五輪予選でおこなわれるということはそれだけ「中東の笛」が重大な事件であることを物語っています。

以前このコラムでも書きましたが、サッカーにも多かれ少なかれそのようなことがあります。そしてそれが「ホームの有利さ」「アウェーの不利さ」の1つに繋がりますが、ここまでひどいことはないでしょう。

審判も試合を「裁く人」ではなく、一緒に試合を「運営し楽しむ人」になってはどうでしょう。
我々指導者は日頃から「審判・相手の選手に敬意を払おう」といってますが、審判も選手に「敬意」を払う必要があると思います。そして、審判が「そうしなければならなくなった」外部からの圧力が無くなることを心の底から願います。
        Coachしみず

秋田選手引退

  • 2007年12月18日(火)

元日本代表DFの秋田選手が今季限りでの引退を表明しました。

93年のJ発足時から鹿島などで活躍してきましたが、今季はJ2の京都での出場機会が激減し、京都移籍時に「年間48試合のうち24試合に出られなければやめる」と決めていたため引退を決意しました。

98年フランス大会・02年日韓大会と2度のW杯を経験し、J1・J2通算405試合に出場。気迫あふれるプレーとリーダーシップで「闘将」と呼ばれ現役生活は15年間という長い間でした。
毎年、100人以上の選手が“年俸ゼロ円提示”(戦力外通告)されるなか15年間もの長い間現役生活を続けられたのには理由があります。
J発足の93年に鹿島入りし、当時まだ現役だったサッカーの神様ジーコから多くのプロ魂を学びました。「いくらでもいけた」という酒を1滴も飲まず節制。まゆ毛がすり切れて薄くなるほどヘディングの練習をしたそうです。

この秋田選手、な・なんとうちの“チョロコーチ”の大学時代の後輩にあたります。チョロコーチの話によると当時からヘディングは彼の武器だったらしく、練習でGKが蹴ってくるパントキック(手で持って蹴るやつ)をヘディングでGKに返していたそうです。恐るべしゆっさん(チョロコーチはこう呼んでいたらしい)・・・

引退後は指導者を目指し「鹿島や代表で監督をやりたい」と話しているそうです。

毎年100人以上がクビを切られるなか、誰でもチームに残り、また他のチームに移って指導者になれる訳ではありません。チームに残れる人、残れない人、サッカー関係の仕事に就ける人、就けない人、理由はいろいろあるでしょうが最終的には「人間性」じゃないでしょうか?
会社(チーム)のトップとして引退する選手がいくら望んでも「人間性」に問題があれば再度“雇う”訳にはいかないでしょう。そう考えるとサッカーの技術を磨くことも大切ですが、それと同じくらい人間性を磨くことも大切だと思います。だって選手は引退してからの人生のほうが長いんだから・・・

秋田選手の第二のサッカー人生がすばらしいものになるよう、陰ながらチョロコーチと一緒に応援したいと思います。
         Coachしみず

VIVA!KAKA!

  • 2007年12月17日(月)

今世界で最も“旬”な選手はやっぱり「カカ(25)」でした!

クラブW杯決勝が16日横浜国際競技場でおこなわれ、欧州代表のACミランが南米代表のボカ・ジュニアーズを4-2で破り「トヨタカップ」時代から通算4回目の優勝を決めました。

カカは1得点2アシストの活躍をみせMVPに輝きました。これでカカは、欧州年間最優秀選手(バロンドール)・英ワールド・サッカー誌選定MVPと合わせてMVP三冠目の受賞となりました。

しかし、「カカはすごい!」ですね。当然ボカは一番カカを警戒していたでしょうし、マークもきつかったはず。その中であれだけの仕事をするとは・・・

最近までは「ホナウジーニョ(ロナウジーニョ)」だったのにすぐにまた別のスーパースターが「生えて」くる。本当にブラジルって国はどうなっているんでしょう。日本との違いを見せつけられます。

ブラジル人ってどうして本名よりあだ名で呼ぶのが得意なんでしょう?「ジーコ」(痩せっぽち)・「ホナウジーニョ」(小さいホナウド)・「カカ」もあだ名です。
本名は「リカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイチ」といいますが、現在ACミランにDFとして所属する弟ジガン(22)が幼かったころ、「リカルド」と呼べず、「カカ」と呼んだことから愛称になったようです。そのあだ名を現在まで選手名として使用しているのもすごいですよね。

これからもブラジルからは「枯れる」ことなくスーパースターが生まれてくるんでしょうね。
日本からは文化・習慣・教育など様々な部分を見直さないと「スーパースター」は生まれてこないでしょうね。
その分「平均点」は高いんでしょうけど・・・
        Coachしみず

U-11のリーグ戦

  • 2007年12月17日(月)

こんばんは。ヒデコーチです。
12/15の土曜日は東橋北小学校にてU-11の試合がありました。5年生も残り3ヶ月でU-12(六年生)になります。U-12になるとサッカーのスタイルも個→組織へシフトします。この時期はその為のいわば準備期間です。組織とは簡単に言うとパスを使ったサッカーです。
パスの出し手と受け手、複数の仲間とのボールのやりとりが必要になる中、清水コーチが練習で選手に教えている『出し手の優先順位』や『受け手の動き』を試合前に選手へ伝え、試合に臨みました。試合中の彼らには失敗はするものの(勿論OK)それをやろうとする意識がはっきりと出ていました。(私としてはこの時点でニヤリです。)二試合ありましたが、うちの得点は相手の守りを崩し切ったペルナこだわりのGOALでした。得点は二試合で4得点でしたがGOALのチャンスはその何倍あったことか。(うーん、あともう少しっていったところです)試合には負けたけど、満足のいく試合内容でした。今後、彼らがU-12になりペルナのサッカーを実践していく為に必要なことは『周りを見る』『ボールを保持しているポジションで第一にすべき事を理解する』と言ったところでしょうか。その為に試合中(ON THE BALL、OFF THE BALLのどちらの状況でも)は常に自分が何をしなければいけないのか?頭を使ってサッカーをする事が必要になると思います。

理想の選手像

  • 2007年12月15日(土)

先日整体に行ったのですがそこの先生がユニークな人で、診察中おもしろい話を聞くことができました。

サッカーに関してはシロウト(失礼!)ですが職業柄様々なスポーツを観ることが好きなようで、サッカーのこともいろいろと知っているようでした。
興味深かったのは日本人のサッカー選手は「もっと走らなくてはいけない」と言っていたことです。
日本人が世界の強豪と互角に戦うためには、相手が後半疲れてきてからどれだけがんばれるかがキーだというのです。
先生曰く「日本が世界のトップレベルでいられるスポーツはマラソンと柔道位でしょ。マラソンのようにスタミナが必要とされるスポーツが日本人は得意で、瞬発力なんかでは外国人には絶対勝てない。だからもっと走る力を付けなければいけない。柔道は外国の選手に比べ日本の選手は相当多い量の練習をしている。でも外国人が日本人と同じ練習をしたらどうなるか分からない」と。
なるほどと思いましたね。

しかし、我々指導者は「技術も世界のトップレベルに近づけたい」という願いがあります。将来は日本人のファンタジスタがピッチ内を駆け巡る、そんな姿を夢見ています。
この整体の先生と我々指導者の考えが一緒になると、最近仲間の指導者とよく話している「ハードワークのできるテクニシャン」ということになるんじゃないでしょうか。

来年のペルナッサカークラブのキーワードはこの「ハードワークのできるテクニシャン」にしよっと!
        Coachしみず

世界トップ

  • 2007年12月14日(金)

13日のクラブW杯準決勝で、欧州チャンピオンのACミランがアジアチャンピオンの浦和レッズを1-0で破り決勝進出を決めました。

チームの練習があったので後半15分からのテレビ観戦となりましたが、直後の後半23分、左サイドをドリブルで突破したMFカカが、センターで待つMFセードルフにラストパス。これがピンポイントのパスでセードルフが落ち着いて左足で決めました。セードルフも簡単なシュートではなかったように思いましたが、正確に確実にゴールをゲットしました。
ミランは1点先取した後、イタリア伝統の「カテナチオ(ゴールに鍵をかけるの意味)」で浦和に得点を与えません。イタリアで最も評価の高い「1-0」という結果になりました。

後半しか観ていないのですが「遠いなぁ」って感じでした。何が遠いかっていうと「ゴールが」「ミランの背中が」「世界のトップと日本のトップとの差が」遠いように思いました。
先制点を与えてからの浦和はまったく「ゴールのにおい」がしませんでした。点差以上に実力の差はあったでしょうし、恐らく実際戦っていた浦和の選手が一番「遠いな」って感じていたと思います。
「パスの質」「コントロールの質」「フィジカル」全ての面で浦和は劣っていたでしょう。それをカバーするために「気合い」で望んだため前半「がんばりすぎ」てしまいました。そのツケが後半に回ってきて前半に比べると足が止まっていました。

我々指導者は、この世界との差を謙虚に受け止め少しでも縮めるために「今何を少年にしなければならないか?」を常に考えながら指導にあたらなくては、いつまでたっても世界とは戦えない。
改めてそう思ったクラブW杯での日本のクラブの世界への初挑戦でした。
       Coachしみず

クラブW杯

  • 2007年12月13日(木)

クラブW杯準決勝の第1試合が、12日東京国立競技場でおこなわれ、南米王者のボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)がアフリカ代表のエトワール・サヘル(チュニジア)を1-0で破り、16日の決勝進出を決めました。

前半に先制ゴールを決めたボカは、後半20分退場者を出し1人少ない状態でしたがそのまま逃げ切り見事勝利を手にしました。
私は試合を観ていないのですが、恐らくボカは南米らしい「試合巧者」ぶりを発揮して「勝ちきった」んじゃないかなって予想しています。

さぁいよいよ今夜、ACミラン対浦和レッズの準決勝もう1試合がおこなわれます。
ACミランはブラジルの怪物ホナウド(ロナウド)が左ふくらはぎの故障のため登録を外されました。
浦和の赤きサポーターは強力なパワーを選手達に与えるでしょうが、ミランもアウェーでの戦い方は心得ているはず。
現在セリエAで10位と低迷しているミランは、ここで試合を落とすようなことがあればアンチェロッティ監督の解任もありえます。
ミランにとって簡単な試合にはならないでしょうが、それは浦和にとっても同じこと。
ドイツW杯の決勝のように後味の悪いゲームにならず随所に「おぉーっ」って叫べる好ゲームになってもらいたいものです。
練習終わってから観よっと!
      Coachしみず

久しぶりです。チョロです。

  • 2007年12月13日(木)

ご無沙汰です。チョロです。面白い夢を見たので久しぶりに書き込みます。それでは、お楽しみ下さい!!

気が付くとそこは、大きなスタジアムのピッチとロッカールームをつなぐ通路だった。
チームメートは、すべて外国人で青いユニホームを着ていた。
チョロは、どうやらサブメンバーらしくユニホームと同系色のジャージを着て後ろの方を歩いていた。
前を歩いていた黒人が振り返ってこう言った。
黒人    「ニホンカラキタ、アカッテ、オマエカ?」(片言の日本)  え、えっ〜ドッド、ドログバ〜  胸のマークを見るとちぇ、チ    
       ェルシ〜!!びっくりしていると、続けてドログバは話しかけてきた。
ドログバ  「オマエ、イクラデ、ヤトワレタ?」  そんなん言われても分からんし、まとりあえずチョロの方が年上やし、タメぐちで・・
チョロ   「知らん・・・」
ドログバ  「フッ オマエナンカ、ドウセ、500エングライヤロ」  何やこいつ、完全にチョロのことなめてる、チョロもちょっと言うた
      ろ、ちょっと怖いけど
チョロ   「ドログバってお前、ポケモンみたいな名前やの〜、ジャパニアニ〜、ズポケモン、知ってるかぁ〜」
ドログバ  「ドログバ? なんやそれ!俺は、鈴木や、鈴木雅之や、お前俺のこと知らんのか?友達になったらんぞ」 えええ〜〜???
      そう言うと、「ガラス越しに消えた夏」を歌いながらピッチの方に向かって歩いていった。追いかけようとすると前の方からチョ   
      ロを呼ぶ声がした。
      「チョロマッチ〜、チョロマッチ〜 こっちに来とったん」 (バリバリの日本語) んっ?バ、バ、バラック!バラックがチョ  
      ロに話しかけてる〜、わ〜絶対友達になっとこ、第一印象大事やで〜
チョロ   「おっ、おう、多分今日からと思う、いや〜光栄だよ君から声をかけてくれるなんて、君の活躍は、テレビでよく見ているよ」
      あんまり見たことないけど、なんかチョロすらすら喋ってた。
バラック  「チョロッマチ、何言うとんの?俺や俺、カイリやで〜」  カイリ〜?なっ何〜と思いながら背中お見ると、背番号の上にはバ
ラックと書てある・・・
チョロ   「バラックって書いてあるやん、本物はどうしたんや」  おっランパードが横を通り過ぎてった。
カイリ   「声がでかい声が、本物は、バカンスやバ・カ・ン・ス」
チョロ   「ええんか、大丈夫なんか?今から試合やぞ〜」
カイリ   「大丈夫やで、俺もう4試合目やで、次の試合も出てくれって」  なっ何やそれ、日本代表になるより難しいやん。
カイリ   「わっ、やば、監督や、もう行くわ!チョロマッチ、晩飯おごったるわ、その代わりコロッケ頼むわ〜」                  
      ちょっと、わけの分からん事を言いながらカイリは、元気よく走って行った。んっ、あれが監督かぁ〜!!えっななんや〜清水や
      ないか〜。  その姿は、異様だった。オールバックの白髪のカツラそして大きな付け鼻、何やっとんのや、あいつ・・・
      目があった、わっそらしやがった!絶対気付いとる。
チョロ   「お〜い、清水、しみず〜」  わ〜無視しとる〜完全に無視しとる〜 肩に手をかけて振り向かせた
監督    「知らん」  と言いながら振り返ると、鼻がとれた!! やっぱり清水やないか・・・でも顔を見せようとしない、もう一度、
      肩を持ち振り返らそうとした時、体が1.5倍に膨れ上がり、ゆっくりと仰向けに倒れていった・・・その顔を見てビックリ
      オ、オ、オシム!!
チョロ   「オシムさん、オシムさん、しっかり〜、しっかりして〜〜」

ここで目が覚めました。ちゃう・・ちゃうで〜、オシムを入院させたのはチョロのせいとちゃうで〜・・罪悪感・罪悪感・・・

長々とすいません・・・悩めるチョロの明日は、どっちだ!!

本気モードのACミラン

  • 2007年12月12日(水)

FIFAクラブワールドカップで10日、アジアチャンピオンの浦和レッズが、アジアの第二代表のセパハン(イラン)を3-1で破り準決勝に駒を進めました。
これで欧州チャンピオンのACミランとガチンコで戦うことができます。浦和レッズだけでなく日本のサッカー界にとって大きな意味を持つゲームになるでしょう。

対するACミランも本気モードになってきました。
10日の練習では、報道陣を締め出し非公開の練習をおこないました。150m先のフェンス越しにその風景を見ていた記者によると、11対11の紅白戦をおこない、要所要所でゲームを止めて戦術の確認をおこなっていたようです。チームバスの専属運転手ですら「バスの中に緊張感が出てきた。ムードが高まっている」と言っており本気で優勝トロフィーを狙っていることがうかがえます。

代表チームと違いクラブは選手同士が長く一緒にプレーしており、コンビネーションの部分では代表チームの比ではありません。ましてやACミランは各国の代表クラスが揃うスターチームです。攻撃の部分がクローズアップされがちですが、守備の部分も相当レベルが高いはず。

本当にそんなDFを日本のチームは崩せるのでしょうか?
浦和レッズはホームのアドバンテージをフルに活用しどこまで通用するか?
本気のACミランとの実力の差は?

非常に興味深いところです。
13日の試合は練習日なのでリアルタイムで観ることはできませんがめちゃくちゃ楽しみです!
       Coachしみず

得点力不足

  • 2007年12月11日(火)

15・16日はU-11が四日市で招待試合でした。

うちは当らなかったのですが「えーっ、でか!」っていうチームはすでに大人のサッカーをしていました。身体能力が高く、サイドを崩してクロスを入れて中でシュート!「へぇー、すごいなぁ」って感じでした。

うちのチームは1つ上のU-12でプレーしている選手も多く、結構ショートパスをつないだりもしておもしろいサッカーができていました。しかし、U-12同様「得点力不足」でなかなか点が取れません。
うちのチームはなんでも点を取ればいいということはなく、取り方にもこだわりがありますが深刻な得点力不足はなんとかしなくてはいけません。
しかし「点を取る」ということはなかなか教えられません。
たくさんゲームをして、たくさん失敗して、その中から少しずつ成功させて点を取る「コツ」みたいなものを身に付けていく。これしかないのかなぁ。
ただ子ども達が持っている「柔軟な発想」は大事にしていきたいので、あまり言い過ぎるとおもしろくなくなるし・・・

U-11の選手はまだ1年数ヶ月ペルナのジュニアでの時間があるので、じっくりやっていきたいと思います。
       Coachしみず