いよいよ来ました。
6年生のラストゲームです。
多くの選手がジュニアユースで引き続き活動してくれますが、ジュニアユースはスクールなので試合はほとんどありません。
今のメンバーが揃ってゲームを楽しむのも最後になるでしょう。
今年もラストを飾るのにふさわしいチームが集まってくれました。
『最後はペルナで!』の合言葉のもと2日間 “やりきり” ます。
さぁめっちゃ楽しみです!
今から行ってきます!
つたえびと しみず
06年のJ2を優勝した横浜FCは、当時自前の練習場もないような環境でした。
一般の施設を借りて練習をしているころ、
『小学生の予約が入っているから早く出てくれ』
と言われたこともあったようです。
なかなか、プロのチームが小学生のためにグランドを空けるっていうことは、経験できることではありません(苦笑)
それでもJ2で優勝し、J1昇格を決めたんですから、『すごい』としか言いようがありません。
『時間がないから』
『場所がないから』
『○○君が言ったから』
言い訳はやめましょう。
言い訳せずに自分ができることをひたすらやり続けるだけです。
敵は自分の中にいます。
つたえびと しみず
海外にチャレンジした選手の多くは、言葉や文化・環境の壁に悩まされることが多いようです。
特に言葉。
何をするにも言葉が理解できなければどうにもなりません。
通訳がつく場合もあるようですが、試合中に通訳を隣に置いておくわけにはいきません。
私も中学・高校と6年間英語を習いましたが、海外で英語を話す自信はまったくありません(苦笑)
私の息子が、夏休みを利用して約1ヶ月ブラジルに行った時、まったくポルトガル語の予備知識はありませんでしたが、帰る頃には話していることは大体分かったと言っていました。
結局一番は実践。
だまっていては食事にもありつけないし、誰も誘ってくれないし、自分でアピールしないと認めてもらえない。
とりあえず、飛び込んでみるのも一つの手かもしれません。
つたえびと しみず
19・20・21日の3日間、いつもお世話になっている滋賀のチームの大会に行ってきました。
19日はU-11・10、20・21日はジュニアユースでの大会参加でした。
19日はU-11・10で、来年度の新チームということになります。
毎度この時期、6年生が卒業して新チームになると、『まだまだやらなあかんことが多いなぁ・・・』って思います。
現6年生の影に隠れて、新6年生のプレーのアバウトさが見えていなかったことに気が付きます。
結局また、『一からやり直し』ってことになるんですけどね(苦笑)
毎年毎年それの繰り返しです。
それが、『指導者の仕事』であり、忍耐が必要な部分だと思いますが・・・
20・21日はペルナのジュニアユースとして、3年ぶり2回目の試合に出かけました。
前回は3年前の大阪遠征でしたが、今回は滋賀へ出かけました。
現中2-3人・現中1-3人・現小6-4人の10人での参加で、1人足りない上に1日3試合2日で6試合のハードスケジュール。
選手は最後、ヘロヘロになってました(苦笑)
ヘロヘロにはなりましたが、選手個人は自信になったはず。
6年生は始めての25分ハーフ。
おまけに1日3試合。
コートはでかいし、相手選手もでかい!
大変だったと思いますが、それなりに『やれる!』感じをつかんだだろうし、すんなり中学のサッカーに入っていくことができそうです。
中1・2年生も1日3試合のフル出場は恐らく始めての経験。
その上、小学生のフォローもやらなければならず、いつも以上の負荷をクリアーしたことで、こちらも自信になったと思います。
やっぱり学年凸凹はいいなぁ・・・
上の学年も下の学年もプラスになることばかり。
なんか昔のペルナを思い出して懐かしく、幸せな気持ちになりました!
GKを貸してくれたチーム関係者や審判を助けてくれたチーム関係者・主催者の皆様にはわがままで大変お世話になりました。
指導者・選手ともに勉強になりました。
ありがとうございました。
また機会があれば参加したいと思います!
つたえびと しみず
カズこと三浦和良選手が、自身が得意な “シザース” フェイントの話から、ブラジル選手のことを以下のように語っています。
カズ選手がシザースを覚えたのは子どもの頃で、大好きだったブラジル代表のスター、ロベルト・リベリーノのプレーをまねしたのが最初でした。
『リベリーノは外から内へまたいでいた。ぼくのは内から外。静岡学園の2歳上の先輩もシザースがすごくうまくて、それも参考にさせてもらった』
とやり始めのことを語っています。その後のコメントが興味深い!
『最初は練習で使うだけ。それを実戦用にバージョンアップできたのはブラジルでの経験のおかげ。練習でできないことは試合でもできない、なんてよく言うけど、ブラジル人は練習より試合のときのほうがうまい。大観衆を前にするとスーパープレーを突然見せる。そんな環境でもまれたおかげで、ぼくも今では本番のほうが力が発揮できる』
このコメントどう思います?
私はなんかブラジル人らしいなぁって思いますけど・・・
日本の育成年代ではコーチの話を選手は直立不動で聞きますが、ブラジルでは全く違います。
座って話を聞いているときなんか寝転がっている選手もいます。
ブラジルでは、『聞く姿勢』が大切なんではなく、『本当に聞いているか』が大切なんでしょう。
だからといってブラジル人が練習を適当にやっているかと言うとそんなことはなく、練習でも平気で “けずって” きます。
上から『押さえつけたい』日本人と、
『責任が重い自由』を与えるブラジル人の違いかなって思っちゃいますけど・・・
どちらが正しく、どちらが間違っているかじゃなく、指導者には『本質を見極める目』を持つことが必要です。
つたえびと しみず
興味深い数字がある本にのっていたので紹介します。
各年代の日本代表でJクラブユースに所属する選手の割合:01〜08年度
●U−17=95%
●U−20=75%
●U−23=50%
●A代表=10%
どうでしょう。
17歳以下の日本代表で95%もの割合を占めたJクラブユースの選手は、A代表になるとわずか10%しか残ってないんです。
中学を卒業するとき、その地域または、周辺の地域で一番良いとされている選手が、Jクラブユースに進みます。
だから、Jクラブユースに進んで2年目の選手は、その年代の代表に選ばれている、ということですよね。
それが、最終的にはほとんど残っていない・・・
Jクラブユースの『育成能力』がないのか、最初の段階での選手を『観る目』がないのか・・・
いろいろ理由はあると思いますが、再度考えてみる必要はあるようです・・・
つたえびと しみず
12・13日、多くの個性的なチームとたくさんゲームを楽しみました。
いつも仲良くしてもらっているチーム同志のゲームは、他で行われている多くの4種年代の大会とは、全然違ったものとなります。
今回は、2面で行ったゲームを審判なしのセルフジャッジとしました。
ラインを割っても両チームの選手がファイトしていれば続行。
オフサイドもあまり関係なし。
全ての指導者が点数での勝ち負けではなく、内容での勝ち負けにこだわっているからこそできるゲーム形式でした。
ある大阪の指導者が、
『こんな試合の観方、大阪ではありえないですよ』
と言ってきました。
『何が?』
『審判なしっていうのも特殊ですけど、指導者がこんなに他のチームの選手のことを言い合うことは、大阪ではありえないですよ』
いつもの仲良しグループでは当たり前の光景が、どうも当たり前ではないようです。
年間十数回一緒にゲームする他のチームの選手を、いろんなチームの指導者の目で観て育てようっていう感じですかねぇ。
そう言われてみれば、平気で他のチームの選手について好き勝手なこと言ってますね(苦笑)
自分のチームの選手にそのチームの指導者は、毎日のように接しているので気がつかないことがありますが、時々観る他のチームの指導者が気がつくことがあります。
そんな話をお互いが言い合えば必ずプラスになるし、次の日からの指導や、選手との接し方の参考になります。
6年生は本当に残り少なくなってきましたが、最後までペルナのサッカーを楽しんでもらえるよう、もうひと工夫したいと思っています。
※東日本大震災で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
大変な地震が起きてしまいました。
現在も安否確認ができてない方が多数いるようです。
少しでも早く多くの方の元気な姿が観られることをお祈りします。
恐らくたくさんのサッカー小僧の夢と希望が失われたことと思います。
本当に心が痛みます・・・
世界中の人々が協力して何かできることを考えましょう。
少しでも・・・
つたえびと しみず
Jリーグのジェフ市原で育成の仕事をしていた池上さんという人の本に、興味深い話が書いてあったので紹介します。
スイスに研修で訪れたときに子どもから渡された1枚のカードに、次のような言葉が並んでいました。
大人の方々へ。
ぼくたちの試合を観に来てくださってありがとうございます。
また、いつもぼくたちのスポーツ活動を支援していただいてありがとうございます。
今日という日は、ぼくたちの一日です。
ぼくたちはサッカーを思う存分やろうと、喜んでここに来ています。
もちろん、誰だって勝ちたいにきまっています。
でも、一番大切なことは「プレーができる」ということです。
だからどうか、ぼくたちの思うようにプレーさせてください。
ピッチのそばで怒鳴らないで、相手チームのサポーターに対しても、フェアでいてください。
ミス・プレーをいちいち、なじらないでください。
ぼくたちはしょんぼりするだけで、何の役にもたたないからです。
以上、よろしくご理解ください。
子ども一同。
スイスのサッカー協会が、少年に配布しているカードです。
子どもの大会の際、子どもたちはこのカードを応援に来ている大人たちに渡しに行きます。
千葉で翻訳したものを、少年大会に来ていた保護者に配ったそうです。
大人たちは誰も何も言わずシーンとした大会になったようです(苦笑)
このカードからも分かるように、スイスでも『勝利至上主義』が問題になっているようです(あえてスイスでもと言わせてもらいます)
スポーツの本来の姿とは何でしょうか。
大人たちはスポーツを通じて、子どもたちに何を学んでほしいのでしょうか。
そんなことを再度考えさせられた文章でした。
つたえびと しみず
デンマークサッカー協会の『子どものサッカー10カ条』を紹介します。
・子どもたちはあなたのものではない
・子どもたちはサッカーに夢中だ
・子どもたちはあなたとともにサッカー人生を歩んでいる
・子どもたちから求められることはあっても、あなたから求めてはいけない
・あなたの欲望を、子どもたちを介して満たしてはならない
・アドバイスはしても、あなたの考えを押し付けてはいけない
・子どもの体を守ること。しかし子どもたちの魂にまで踏み込んではいけない
・コーチは童心になること。しかし子どもたちに大人のサッカーをさせてはいけない
・コーチが子どもたちのサッカー人生をサポートすることは大切だ。しかし自分で考えさせることが必要だ。
・コーチは子どもを教え、導くことはできる。しかし勝つことが大切か否かを決めるのは子どもたち自身だ
デンマークのサッカー協会がこんな10カ条を出すということは、デンマークの大人たちが “危険” だということですよね(苦笑)
日本の現状はどうでしょう?
私も、もう一度最初から読み直してみます・・・(苦笑)
つたえびと しみず
『Ganar no lo es todo, pero esforzarse porganar si lo es (スペイン語:勝利することがすべてではない。しかし、勝利するために努力を続けるのは最も大切なことである)』
“勝利”にもいろんな種類があります。
大きく、
『この大会で優勝したい』
『この試合に勝ちたい』
という短期的なものと、
『プロになる』
『一生サッカーで楽しむ』
などの長期的なものに分けられると思います。
年齢が下になればなるほど、『長期的』な指導ビジョンが必要になってきます。
短期的な勝利の願望は、選手個人が持っていればいいものではないでしょうか。
って言うか選手個人が持っていなくてはいけないものだと思います。
子どもは純粋です。
純粋に
『勝ちたい』
『楽しみたい』
などの感情を持っています。
サッカーを続けて1年・2年と経っていくうちにその選手なりの『サッカー観』ができてきます。
真っ白な状態から徐々に付いてくるサッカー観は、『環境』が大きく影響します。
その環境を与えるのが、親・指導者を始めとする我々大人たちです。
どんな環境を与えているか、今一度振り返ってみましょう。
その環境は、その子どもの将来のためにプラスとなるものでしょうか。
大人のエゴを押しつけていないでしょうか。
『子どもに携わる』ということは、
『子どもの将来』に大きく影響する仕事です。
自信を持って、
『いい人作り』をやっていきましょう。
そのためには、自分が『変わる』ことが一番大切です!
つたえびと しみず