決定力

  • 2009年05月22日(金)

日本代表に「決定力が足りない」と言われてずいぶんたちますが、それはなぜでしょう?

人にはそれぞれ得意・不得意があります。
音楽が得意な人、英語が得意な人、短距離が得意な人、長距離が得意な人・・・
それと同じようにサッカーにも人によって得意が違います。
パスが得意な人、ドリブルが得意な人、相手のマークが得意な人、点を取ることが得意な人・・・

人はそれぞれの得意分野の「素質」を持っていることになるのではないでしょうか。
よって優れたストライカーは「決定力の素質」を持っていることになります。
つまり「決定力」はチームが持っているものではなく、「個人」が持っているものなのです。
例えば、点をたくさん取るチームがあったとします。そのチームには優れたストライカーがいると思います。そのストライカーがケガかなにかで他の選手と代わったとしましょう。すると、今までのようにこのチームは得点することができないでしょう。もし、チームが決定力を持っているとしたら、一人代わったぐらいでは決定力は変わらないはずです。

「ストライカー」と一言で言っても様々なタイプの選手がいると思います。
ヘディングが得意な選手、ドリブル突破が得意な選手、ロングシュートが得意な選手、ゴール前に「すっ」っと現れて「ごっつぁんゴール」を決める選手。
つまり大げさに言うとストライカーの数だけ、そのプレースタイルがあるということです。
それは指導者が一人一人にあった得点スタイルを教え込んだのではなく、ストライカー自身が自分の力で身に付けたものと言えるでしょう。

サッカー先進国でストライカーの養成をしている国はないといいます。それはストライカーが指導者によって作られるものではないということでしょう。

決定力のある選手を輩出するには、「ストライカーを養成する」のではなく、「ストライカーの素質を育てる環境」の整備と、「ストライカーの素質を摘み取らない環境」を作る努力が必要なのかもしれません。

          Coachしみず

『○○ッチ』

  • 2009年05月17日(日)

ビディッチ(マンチェスター・ユナイテッド)、モドリッチ(トットナム)、ブチニッチ(ローマ)…
世界中にはたくさんの『○○ッチ』という名の選手がいます。
彼らの出生起源をたどると、ある地域で共通しています。
かつて『東欧のブラジル』と称され、サッカー王国として名をはせた旧ユーゴスラビアです。
この『〜ッチ(〜ic)』とは『〜の子』という意味で、英語圏の『マク〜(Mc〜)』や、北欧の『〜セン(〜sen)』と同じ感覚です。

欧州の主要リーグでプレーする外国人選手を出身国別で見ると、ダントツに多いのはブラジルで、二番目はアルゼンチン。そして三番目がこの旧ユーゴスラビアだそうです。
旧ユーゴスラビア出身の選手がなぜ各国で活躍できるのか?いろいろな理由が考えられます。
@国の中でサッカーが一番ポピュラーな球技であること
A指導者教育に力を注いでいること
B歴史上一度も金持ちの国になったことがないこと
C運動能力が高く体格に恵まれていること
D環境になじむことのできる順応性の高さなどが挙げられます。

旧ユーゴスラビア出身の選手が世界中で活躍できて、日本人が活躍できない理由がこの旧ユーゴスラビア出身の選手の特長@〜Dでバッチリわかるんじゃないでしょうか。

なんとか日本人の特長を生かしながら世界で活躍できるように我々少年の指導者は『考えて』育成していかなければなりません。

Coachしみず

グレー

  • 2009年05月12日(火)

アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の1次リーグを戦っているガンバ大阪がグループリーグ1試合を残してF組一位通過を決めました。

久しぶりにリアルタイムでテレビ観戦ができたのでがっつり応援していたのですが…

Jリーグも『ホーム&アウェイ』で戦いますがヤバいのは浦和レッズくらいで後のチームはそんなにって感じだと思います。
ACLのガンバのアウェイのゲームを初めて見ましたが『すげぇな』が感想です。
圧倒的なサポーターの応援によるスタジアムの雰囲気はもちろんのことですが問題は『審判』です。まぁ少々はホーム寄りで当たり前ですがちょっと『ひどいなぁ』って思いました。
審判も人間ですから間違えることもあるでしょう。果たして不可抗力のミスだけでしょうか?なんらかの別の力は働いてないでしょうねぇ。限りなく黒に近いグレーじゃないですかねぇ。

今までにも何回かこのコラムで紹介しましたが結構審判ってグレーですよね。

ちなみに私がリアルタイムで観た6日のガンバ戦は中国・山東とのゲームで1―0でガンバが勝利したのですが、それまではACL過去6年間で日本勢は中国勢にアウェイで1分6敗と一回も勝つことができていませんでした。
まったくの無関係とは思えませんよね(苦笑)

それも含めてサッカーですけど(苦笑)

        Coachしみず

失敗しました!

  • 2009年05月10日(日)

失敗しました。

10日はU-11・10で津遠征でした。
ペルナはU-10までは「行けー」で、どちらかと言うと人間の本能の部分に頼っているところがあります。
U-11から少し頭を使ったサッカーに移行していきます。
今年のU-11も例年通り4月から少し頭を使った部分をやっていて、最近その第二ステージに入っていたので、今日は張り切ってそこをやるつもりでした。しかし、そこをやり始めると何か違和感が・・・

第二ステージどころか、第一ステージも怪しいことに気が付いて・・・
2試合目が終わった時点でそれに気が付いて、今日の目標を第二ステージから第一ステージに修正したのですが、一度崩れたリズムは今日一日戻ることはありませんでした。

いやぁ〜、失敗しました。
後から考えるとU-11は第一ステージをまだ4月ひと月しかしていないので、できていなくて当たり前。それを勘違いして第二ステージに先走り。その上一日中そのままひっぱってしまって・・・指導者としての力不足を感じます。

もう一度第一ステージからやり直します。

ステージは数字が小さいほど「土台」の部分になります。しっかりした土台の上にしか高く積み上げることはできません。中学・高校・その先と長くサッカーを続けるための「土台」をしっかり今作りたいと思います。
また明日から地道にやり直します。

今日も、たくさんの保護者の方が応援に駆けつけてくれました。今日のペルナのゲームを観て「なんかヘンやな」って感じたことと思います。その理由は上記の通りです。安心してください。想定内です。また明日から子どもたちと一緒にがんばります!

          Coachしみず

サッカー年齢

  • 2009年05月09日(土)

9日はU-10・9で京都遠征でした。

U-10はともかく、U-9は初めての遠征で迷子にならないか不安でしたが(笑)問題なく帰ってきました。

ゲーム内容は1試合で10〜20点くらい入れられて(たくさんすぎてはっきりわかりません!)全部負けてしまいましたが、内容的には「そんなに問題ないな」って感じでした。
U-10の選手は局面での1対1では負けていなかったと思うし、3人だけ連れて行ったU-8の選手もたくさんボールに触って、しかもチームが1日で2点しか取れなかったのに、うち1点を取ったし!
U-9の選手は、最近入った選手が多く、まだゲーム中「どうしたらいいか」分からない状態でサッカーをやっている感じがしました。でもそれは仕方がないことだと思っています。

ペルナではサッカーには「サッカー年齢」というのがあると考えています。
今年のU-9の選手の多くは去年に入部したり、今年に入ってから入部した「サッカー年齢0歳」の選手が多くいます。それに対して、今日一緒に行ったU-8の選手は年長からペルナでサッカーをやっていて「サッカー年齢2歳」の選手たちです。
体の大きさや足の速さは違いますが、U-8の選手のほうが「先輩」っていうことになります。
だからU-9の選手たちが「どうしたらいいか分からない」のは仕方がないことなのです。

彼らもこれからたくさんの経験を積んでどんどん上手くなっていってくれると思っています。

帰りに「今日楽しかった人?」って聞いたら全員「ハーイ」って手を挙げてくれたので、それでAll OK!です。
成長を期待しています!

          Coachしみず

ペルナトップチームの申請

  • 2009年05月08日(金)

『ペルナトップチームの申請』

こんばんは。ひでコーチです。(お久しぶりです)
先月、ペルナOB、父兄の方の協力を得て、「ペルナトップチーム設立」の申請を四日市サッカー協会社会人部にしてきました。受理されるかは現時点では定かでありませんが、受理されれば2010年度より活動を開始する事となります。本トップチームは、ペルナに関わってきた人たちが中学・高校を卒業しても、いちサッカーファンとして楽しくサッカーを
出来る場所を提供していきたいという思いから申請に至ったものです。(勿論、父兄の方を含めて)進捗状況は随時、報告します。(受理されたら選手の登録を募集したいと思います)

雨の日

  • 2009年05月06日(水)

ゴールデンウィークはU-12で愛知遠征でした。

2日間の参加でしたがあいにく2日間とも雨天となってしまいました。それも結構まとまった雨で・・・
選手達は寒さに震えながらも懸命に『ペルナらしさ』を出そうとしていました。
相手チームも“エグい”チームばかりで勉強になりました。
『ボールを扱う』という部分では全てのチームがうちよりも上で、やっぱりもっともっとボールを扱う練習をやらないと『ごまかし』のサッカーになってしまいそうで・・・(苦笑)

ひとつ良かったことは雨の日のサッカーを2日続けて経験できたこと。
1日目に経験して感じたことをすぐ次の日に実行に移せたことは、選手達にとって大きなプラスになったことと思います。
着替えの準備・着替えの仕方等晴れの日とは全然違うことを経験して、より良い準備ができるようになりました。
こういう経験の積み重ねが自信につながっていくことは、サッカーのプレーと同じだと思いました。

口で言うより一回経験して痛い思いをすれば、次からはそうならないための準備ができます。こんな小さな痛い思いなら大歓迎。少しずつですが子どもたちは成長していきます。

大人が先回りして子どもが失敗しないようにすることは簡単かもしれませんが、子どもの失敗を我慢して見守ることも子どもの成長のためには必要なことかもしれません。

子どもたちの応用力は我々大人の想像をはるかに超えています。見守る努力をしましょう。
長い目でみると確実に「小さな失敗」が「大きな成長」につながります。
大人はそのための少しの間接的な手助けをするようにしましょう。決して「直接」手助けをしないように!

         Coachしみず

クリ・ロナ

  • 2009年04月29日(水)

2008年欧州チャンピオンリーグに優勝し、バロンドール(世界最優秀選手)に輝いた、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)のMFクリスティアーノ・ロナウド(クリ・ロナ)は、ポルトガルの首都リスボンから西南に1000km、北大西洋に浮かぶマデイラ島が故郷です。
父は庭師・母は清掃員。
掘っ立て小屋のような家に暮らし、置き場のない洗濯機は屋根の上、極貧ともいえる生活を送っていました。

5・6才でストリートサッカーを始め、自宅付近の坂道がピッチで、石を2つ置いたものがゴール。バスが来るたびに石を移動。バスが通り過ぎたらプレー再開というような日常でした。

9才で地元のアマクラブ「アンドリーニャ」に入団。この頃の夢は「大好きなサッカーで成功して両親に家を建てること」
12才で海を渡り名門「スポルディング」に入団。
17才でトップデビュー。
18才でマンU移籍。
23才で推定年俸11億円の選手に成長しました。

子どもの頃の夢「大好きなサッカーで成功して両親に家を建てること」を楽々クリアーしたクリ・ロナは、インタビューで「サッカーこそが神様から与えられた最大の贈り物」とコメントしています。

しかし、クリ・ロナが夢実現のためにおこなった努力は想像を絶するもので、周りから「努力できることが彼の天性の才能」とまで言われているほどです。
どんなスーパースターでも「努力」なしでは、その地位をつかむことはできません。

Coachしみず

日本が世界のトップに

  • 2009年04月26日(日)

いったいいつになったら日本は世界でトップ争いができるようになるのでしょう?

一時期日本が世界と対等に戦うためには日本人の特性を生かして『常に人とボールが連動して数的優位な状況をつくりだすこと』と言われていましたが、その後『やっぱり最後は個人の力』と言い出し、ついには『絶対負けないという気持ちが大切』・・・なんのこっちゃわかりません。
2対1作れ→1対1がんばれ→気合だ!・・・少年の指導者は何をやったらいいのでしょう?

日本サッカー協会は『トレセン制度』を作りサッカーの普及・技術の平均化には多大な影響を与え『ある程度』のレベルには引き上げたと思います。
結果『同じような』選手ばかりを作り出すことになりました。
最も個性のきついある意味エゴイストなセンターフォワードはまったく育ちませんでした。(ただしこれは日本サッカー協会の責任だけではありませが・・・)
今の日本代表のセンターフォワードを見ても同じような選手ばかりです。結局そういう選手じゃないとそこに来る前段階で振り落とされるんでしょうね。

海外に行っている森本や浦和の原口、鹿島の大迫、ガンバの宇佐美など若手で可能性のある選手を、ある程度自由に、個性を消して同一化しないように長い目で育てることはできないでしょうかねぇ。
そうしないと日本の将来はないような気がします。

くれぐれも言い過ぎてまた同じ選手にしてしまい海外の人達に『背番号がなければ誰かわからない』なんて言われることのないように・・・

       Coachしみず

オウンゴール

  • 2009年04月23日(木)

新潟県内の中学生のフットサル大会で、あるチームが6回のオウンゴール(自分のゴールに入れてしまうこと)で大敗しました。

大会の準決勝で苦手チームとの対戦をさけるため、コーチを務める教頭が、選手にわざと負けるように指示したということなので驚きます。

選手たちはどんな気持ちでゴールしたのでしょう。

サッカーとは『ゴールの奪いあい』のスポーツ。ゴールされずにゴールする競技。その基本のために日々つらい練習にも耐えているはず。そんなにまでして『勝つ』ことにどれだけの意味があるのでしょう。

サッカーのゴールネットの網目は従来の四角形から六角形が主流になっているそうです。衝撃吸収力があってボールが吸い込まれるように流れ込むので、ネットが美しい曲線を描き、その瞬間を劇的に見せることが狙いです。

このゲームでのネットがオウンゴールでどんな曲線を描いたか分かりませんが、誰の目にも美しくは映らなかったことでしょう。

どんな状況でも最後まであきらめずに戦う姿に人々は感動し、惜しみない拍手を送ります。
どんな思惑があってもオウンゴールは『自滅の得点』です。

Coachしみず