みんなで育てる

  • 2010年02月23日(火)

20・21日の二日間、たくさんのこだわりのチームと試合しました。

6年生が対象の試合でしたが、県外のチームは事情により5年生以下のチームでの参加や、人数の関係で6年生に下の学年が入っていることもありました。
5年生が入っていることはもちろん、4年生はめずらしくありません。
3年生・2年生も入っています。
4・5年生は6年生のなかに入っていても体の大きさはそう変わりなく、指導者との会話の中で
『○番何年生?』
『4年生』
『4年か!やるなぁ』
って感じでびっくりします。

しかし、3年生や2年生はさすがに一目見ただけでわかります。明らかに『ちっさい』ですからね(笑)
それが『キレとる』チビがおるんですわ(笑)
でかい6年生相手に臆することなく、今自分の持っているものを全て出そうとしています。ぶつかればこけるし、パワーでは負けてしまいますが、時々でかい相手をやっつけていました。
本まに『やるなぁ!!』です。

チーム事情で6年生の試合に小さい選手を出さなければならないんですが、小さい選手にとっては早くから多くの経験が積めますし、プラスになってもマイナスになることはありません。
例えば3年生の選手は、6年生の試合に参加できるし5年生の試合にも参加できる。4年生の試合にも参加できるし、当然同じ学年の3年生の試合にも参加できます。
他の選手よりも多くのチャンスが巡ってくるし、多くのことに挑戦する権利を与えられます。

チームは当然、小さい学年の選手が出場しているので試合には負けてしまいますが、小さい学年の選手は絶対伸びるし、大きい学年の選手も必ず伸びます。
大きい学年の選手は小さい学年の選手の分までがんばらなくてはいけないからです。

この二日間試合をしたチームの指導者は、チームの勝利よりも選手個人を伸ばすことに重点を置いている人たちばかりなので、どんなに小さい選手が出てきても文句を言わないし逆に『ええなぁ〜』って言うぐらいです。

選手は当然、所属チームで育てますが、こんなふうに志を同じにしている仲間のチーム全部で育てることもできると思います。

一緒に切磋琢磨しているチームから一人でも多くの『良い選手』が現れることを、20・21日に集まった全ての指導者が望んでいます!

        Coachしみず

13・14日

  • 2010年02月16日(火)

13・14日はU−10・9・8で奈良遠征と大阪遠征でした。

U−8は13日の奈良遠征だけでしたが、いつも点数では負けるペルナがグループリーグ1位通過の決勝進出!決勝は負けてしまいましたが内容的には全然OK!みんな上手くなってます。
まだ思うようにボールを運ぶことができない選手もいますが、みんな『やろう』としています。

ペルナではいつも言っていますが『できるかどうかじゃなく、やろうとするか』が大切です。やろうとしなければできるようにはなりません。やってみて失敗してまたやってみる。少しずつ確実に成長していけばOKです。
U−8のいつもの『ダンゴサッカー』での準優勝は、選手たちのがんばりによるもので大変評価できるものだと思います。

U−10は2日間、相変わらずその多くの試合に敗れましたが、内容は良かったです。

U−10の選手が、13日は4人、14日は5人と少ない中、『さすがは4年生!』というプレーで十分存在感をアピールしていました。
U−9の選手もめっちゃがんばっていました。
つい最近まで“ふわー”っとしていた3年生もがっつりボールに行ってましたし、時々2人3人の間を“するする”っと割って出てくる場面もあったし『成長したなぁ』って思いました。

『コーチ!今日新しい技考えてきた』と言ってくる選手に『試合でやってみ』と試合前に話していましたが、速く強いプレッシャーの中、何も『させてもらえない』場面もあり、これからの課題もよく見えた2日間となりました。

『確実に上手なってるなぁ』
2日間の率直な感想です。

人によって成長にスピードの違いはありますが、間違いなく上手くなってます。
そして何より、選手みんなが『うれしそうに』ボールを追っかけていたので、それが一番の収穫かな・・・

遠くまでたくさんの保護者の方が応援にみえました。
それに応えるように選手たちはめっちゃがんばっていました。
我々ペルナのスタッフもめっちゃがんばって、保護者・選手たちの『サッカーファミリー』が幸せになれるように努力と工夫をしていきます。

結局、選手たちに元気をもらっているのは我々大人たちです!

      Coachしみず

東アジア選手権

  • 2010年02月15日(月)

韓国・中国・香港と日本の4カ国で戦った『東アジア選手権』は中国の優勝で幕を閉じました。

14日の日曜日に行われた日韓戦をテレビで観戦しましたが・・・

結果は1−3の惨敗。
最終順位は3位でした。

韓国戦は国内組の現時点でのベストメンバーで望みましたが、前半にDF闘莉王が退場になり(韓国もその後1人退場になりましたが)奪ったゴールはPKによる遠藤の1点のみ。
逆に韓国のゴールは同じくPKによる1点と、シュートがDFの背中に当たってコースが変わる不運なゴール、最後の3点目は日本DF陣を完全に崩したゴールでした。

新聞紙面には『岡田監督解任か!?』というような記事が載っていましたが、W杯まで残り4ヶ月となっての監督交代は現実的には難しいでしょう。

今回の東アジア選手権での収穫は『日本のサッカーは今のままではいけない』ということが分かっただけで、W杯に向けて明るい材料は何もないように感じました。

今のままでは世界に通用しない、というかアジアでも通用しないというのが本当の話ではないでしょうか。

何だかよく似た選手ばかりで、海外の選手やメディアには『髪型とスパイクが一緒なら誰が誰だか分からない』と思われているんじゃないでしょうかねぇ(苦笑)

しかし、日本代表に入るような選手はすごい選手ばかりで、もちろん誰でもなれる訳はありません。
それなのにまったく相手にならないのはなぜでしょう?
日本はここ15年位で本当に力を付けたのでしょうか?

指導の現場を『オートメーション化』して『金太郎飴』を作ることには成功したでしょう。
その結果がこれです。
なんとかしなければなりません。
このままでは日本における『サッカー』は終わってしまいます。
今のA代表では遅いんです。
監督は誰がやっても難しいでしょう。
もっと若年層から指導者がしっかりしたポリシーを持ってやらないと・・・

みんなでがんばりましょう!

日本のサッカー界の未来のために、そして日本のサッカー小僧のために!!

       Coachしみず

パートナーシップ協定

  • 2010年02月14日(日)

日本サッカー協会とスペイン協会が『パートナーシップ協定』を結び、東京都内で両国協会会長が出席して調印式がおこなわれました。

協定では『育成年代の指導者養成』をメインに提携しましたが、両国会長は代表同士の対戦についても語りました。
対戦について、スペインのリョナ会長は『私はイエスと言っている。次のシーズン中に』と前向きの発言。
日本の犬飼会長も『W杯前は日程的に無理、新チームの最初の試合で』と発言。
W杯南アフリカ大会後、次期日本代表監督のお披露目試合として開催したい意向のようです。
さらに犬飼会長は『定期戦になるかも』と、年に一度、両国が交互にホーム&アウェーで対戦する定期戦になる可能性も語りました。

スペインは現在FIFAランキング1位でW杯南ア大会の優勝候補の一つ。今日本が最も参考にしたい国といえるでしょう。
『体格の似ている、世界の強豪国の育成ノウハウを参考にしたい』
おもしろい試みですが、それと平行して日本に『サッカー文化』を根付かせなければ『猿まね』に終わってしまうような気がします(苦笑)

      Coachしみず

代表選手選考

  • 2010年02月12日(金)

2010年W杯南アフリカ大会まで後4ヶ月余りになりました。

日本代表は2月以降、東アジア選手権や国際親善試合を消化し、5月中旬の『W杯代表メンバー発表』を迎えます。

サッカー選手にとって「ワールドカップ出場」は全ての人の夢です。メンバー発表は選手はもちろん、その家族や関係者・サポーターにとっても、ドキドキの瞬間です。

98年フランス大会ではカズ(三浦知良)・キーちゃん(北沢豪)が、02年日韓大会では中村俊輔選手が落選しました。06年ドイツ大会では久保選手の落選と「マ〜キ〜」こと巻選手の抜てきと様々なドラマが起きています。特に98年フランス大会のカズの落選は強烈に覚えています。日本のW杯初出場の功労者、いやいや日本のサッカー界発展の功労者であるカズをギリギリで落選させたのは、誰あろう現代表監督の岡田さんでした。
当時、このサッカーW杯メンバー選考はものすごい注目を集めましたが、今回のメンバー発表ではどんなサプライズがあるのでしょう。

日本サッカー協会名誉会長の川淵三郎氏はメンバー選考についてこう言っています。

「代表選考に監督の説明はいらない。『私の構想外です』でいい。選手選考は代表監督の専権事項。細かい理由は必要ない。窮状を切り抜けようとする説明は疑問を呼び込む。合理的な説明をしようとすれば、過去の経緯の中に矛盾のかけらを見つけられる。説明するために『10』伝えたいものがあるなら『100』の言葉を込めても足りない」

当然選考時期のコンディションも関係してくるでしょうし、様々な要素が複雑に絡んでくることと思います。『運』も必要でしょう。選手にとっては大きな分かれ道になると思います。

我々一般人は街のあちらこちらでいろいろな人がW杯メンバーについて意見を交わす、そんな光景が見られるようになれば日本のサッカー文化向上につながることと思います。
非常に楽しみです!

       Coachしみず

『熱い』話

  • 2010年02月08日(月)

6・7日はいつもお世話になっている松阪のチームが主催する『たくさん試合をしよう!』大会でした。

こだわりのチームばかり十数チームが集まった大会で、内容の濃いくどい試合満載でした。

1年間を通して定期的に集まるチームばかりなので、他のチームの選手のこともそれぞれがよく知っています。

『あの選手上手なってるなぁ』
『大人っぽなったなぁ』

3コートありましたがその全てにベンチが設置されておらず、2チームの指導者が一緒にイスを置いて座って観ています。
そこでの会話が『熱い』んですよねぇ。
話の内容は、今目の前で起きているプレーについての話だったり、日本代表や日本のサッカー界の将来について、ジュニアユースの話や選手の将来について等本当にいろいろな話をします。
チーム毎にいろいろな問題点や悩みを昼はグランドで、夜はお酒を飲みながら(笑)あーでもない、こーでもないと語り合います。この時間・会話がめちゃくちゃ勉強になります。

一つのプレー・同じプレーでも違う指導者が観ると違った見方になります。その『違い』がその指導者のカラー・そのチームの持ち味になります。違うからおもしろいんです。同じじゃおもしろくないんです。
子ども一人一人顔が違うように性格も違います。できることも違うし得意なプレー・やりたいプレーも違います。それが『個性』ということになります。

二日間多くのくせのある(笑)指導者とたくさん話をして、今回もいろいろなことを感じました。
子どもたちの将来のために私自身今よりもう少し『やれること』があるんじゃないかって思いました。
他のチームの指導者の誰にも負けないように今日からもがんばるぞ!!

       Coachしみず

日本代表

  • 2010年02月03日(水)

W杯南アフリカ大会でベスト4を狙う岡田ジャパンが、2日南米ベネズエラと親善試合を行いました。
結果は0―0の引き分けでしたが内容は…

まずベネズエラについて紹介すると、国内では野球人気が高くサッカーは弱小国で、南米連盟に加盟する10ヵ国で唯一W杯出場経験がありません。
ただ、近年急激に力を付けてきて、08年6月の親善試合では史上初めて2―0でブラジルを破る大金星を挙げました。
W杯南アフリカ大会の南米予選は6勝4分8敗で10ヵ国中8位でしたが、昨年10月のブラジルとの最終戦では0―0の引き分けでした。

私はペルナの練習があったので後半からのテレビ観戦となりましたが、大変『寒い』内容でした。
選手全員が『チームコンセプト』を意識してサッカーをしていたようですが、コンセプトに合わせられない選手は代表を外されるのか『当たり障りのない』プレーばかりに見えました。

『やっぱり点取るのは難しいなぁ…』

日本は『FW不足』ばっかりクローズアップされていますが、それと同じように『サイドアタッカー』が全然育ってないなぁ…
効果的なサイドチェンジに成功して、サイドで1対1の状況ができても仕掛けない。

『おもろないなぁ』

今代表で活躍している選手は
『無理して仕掛けるな』
『ボールを失う選手は悪い選手』
と言われて育ってきた年代の選手たちです。
『チャレンジしろ』って言うわりには『ボール失うな』じゃあチャレンジしようがないですよね。
2日の試合もミドルシュートばかりでゴール前は崩せへんし…
そりゃあ『ゴールが見えたらシュート打て』の年代ですから崩せませんよね。

やっぱり我々少年の指導者が、がんばらんとあかんなぁ…
今10才の子どもがやりはじめて15年後位にA代表ですから、今すぐやりはじめて『W杯ベスト4』は20年後かなぁ…
30年後には常にW杯ベスト4のチームの一つに挙げられるようになれるかなぁ…
ただし、今すぐやりはじめての話ですから、やらなければ『まぐれ』でベスト4に入ることはあっても『いつも』ベスト4に入ることは永遠に無理でしょう(苦笑)

さぁがんばりましょう。
日本のサッカー界の将来のために!

        Coachしみず

チャンピオンズリーグ

  • 2010年01月28日(木)

UEFAチャンピオンズリーグ(CL)はヨーロッパのクラブNO.1を決める大会で、個人的な感想ですがワールドカップよりおもしろいゲームが多いんじゃないかって思ってます。
そのCLについて、ここに興味深い数字が・・・

この大会に出場している選手を国別にすると1位はブラジル。2位はフランスだそうです。
1位ブラジルは約50人がCLでプレーしています。ヨーロッパの大会なのにブラジル人が一番多いとは・・・

それに対して日本人は、昨季がセルティックで出場していた中村俊輔のみ、今季はボルフスブルクの長谷部誠の2年続けて1人のみ。
CLでの人数比はブラジル50対日本1という割合。
ブラジルがFIFAランキング上位なのに対して、日本は40位ぐらいであるのもなんだか『うまいこと』説明できるようです。

CLで優勝を争うような欧州のビッグクラブは、各国の代表選手のなかでもスパースターを集めて、さながら『世界選抜』のようなドリームチームを形成しています。
欧州チャンピオンと南米チャンピオンが世界一の座をかけて戦う『クラブワールドカップ』(数年前から各大陸チャンピオンが集う大会になりましたが)もここのところ欧州優位です。

実質クラブ世界一をかけて戦うCLに世界最高の選手たちが出場するのは当たり前で、その舞台に日本人選手が1人では寂しい限りです。

『W杯ベスト4』を目指すチームとしては、最低でもこのCLに7〜8人、できれば10人ぐらい送り込みたいものです。

長谷部の活躍で、ドイツのブンデスリーガでの日本人の評価は上がっていると聞きます。17・18才でヨーロッパで活躍する若い選手がたくさん出てくれば、CLに出場する選手も多くなることでしょう。そうなれば、間違いなく代表チームの力は上がります。

やはり少年時代から世界を視野に入れて指導する必要があるようです。

         Coachしみず

選手の将来

  • 2010年01月25日(月)

24日はU−12・11で兵庫に行ってきました。

いつもお世話になっている兵庫のチームが呼んでくれて、他にも『こだわり』のチームが何チームか来ていました。
試合をすることはもちろん大切ですが、こだわりの指導者と様々な話をすることも非常に大切なことです。

最初は相変わらずの
『やってる?』
『やってますよ!』
から始まり、話はいろいろな方面へ。

今回は『選手の将来』についての話が熱かったなぁ・・・

何より指導者は選手の将来の姿をイメージしながら育成をおこなわなくてはいけません。
『今勝てればいい』が最悪です。
仮に育成年代を高校卒業の18才までとすると、その18才になったときの選手のスタイルをイメージして逆算し、『今何をするべきか?』『今身に付けておかなければいけないことは何か?』を考えながら指導することが大切です。

その『今やらなければならないこと』の答えは一つや二つではなく、正解はないんじゃないかって思っています。
人間は誰もが自分の考えを持ち、それは同じなほうがおかしく、人それぞれなのが当たり前です。
当然指導者のアプローチのやり方も一つではなく、いろんな方法で『今やらなければならないこと』の答えを探しています。
指導者によって違っていて当たり前で、違うからおもしろいと思います。
ただ、絶対忘れてはいけないことは『選手の将来』『選手のために』ということ。そこが分かっていれば『今勝てればいい』が最悪な理由が分かるはず。

今回はもっと大きなくくりでの話になりました。

『日本代表が毎回W杯の優勝候補にあがる』
『日本にサッカー文化が根付く』
ということを考えた場合、選手の18才の姿をイメージしただけでは全然足りません。
小学生の選手の50年後をイメージしなければいけないでしょう。
24日の兵庫のある中学校のグランドには、少年の50年後のことを本気で考えている指導者がいました。

『深いなぁ・・・』

率直な感想です。
本当に日本のサッカー界の将来を考えるならそこまで考えてやらないと・・・

日本サッカー協会や少年サッカーの最高峰(!?)『全日本少年サッカー大会』などは、なぜか私にはそこまで見据えているとは思えません。
確かに『普及』と『技術の一定レベルの取得』には大きく影響を与えたし、成功したでしょう。

でも、もうそれはいいんじゃない。

次のステップに進まないと、今すぐやっても花咲くのは50年後ですよ。

兵庫の中学校のグランドの片隅で、ちっぽけな少年チームの指導者たちは、本気でこんな話をしていました。

       Coachしみず

日本人はサッカーに向いているか?

  • 2010年01月21日(木)

『日本人はサッカーに向いているか?』

強烈な題名の本を見つけたので読んでみました。

国際大会を戦った後の日本チームの監督は『フィジカルが足りない』とよく言います。
実際、ドイツW杯でブラジルに完敗しグループリーグ敗退が決まったあとに、ジーコ監督は『フィジカルの差を痛感した』と語りました。
もし敗因がそれだとしたら、日本代表が世界と戦うのは難しいということになります。
しかしサッカーの世界では体が小さくても活躍できます。
20世紀最高の選手の1人マラドーナも小さかったですし、今なら、2009年世界最優秀選手(バロンドール)を受賞したバルセロナのメッシも小さすぎるぐらいです(笑)
何より『フィジカルの差を痛感した』とコメントしたサッカーの神様『ジーコ』自身も小さい選手で、小さくても活躍できることを誰よりも証明しています。

外国の多くの育成年代の指導者は『12〜15才位の日本人の技術は高い。欧州の子どもたちと比較しても変わらないし、逆に日本人のほうが上なぐらいだ』と言います。
それがA代表になると世界に通用しなくなるのはなぜでしょう?
15〜20才位の間の育成であったり、環境などに問題があると言わざるを得ません。

『フィジカルは問題ではない』
『小さいときから技術はある』

メンタル?
サッカーはスポーツであり勝負でもあるので、負けてもいい試合はありません。
サッカーというスポーツが『点を取り合うスポーツ』である以上、点を取られないように点を取らなければなりません。
少年の世界でも『強いチーム』が『良』で、『弱いチーム』が『悪』のようなところがあり、弱いチームは大会に呼んでもらえないことがあります。
少年サッカーの頂点(!?)『全日本少年サッカー大会』は、各都道府県の予選を勝ち抜いたチームにのみ参加権利が与えられ、負ければ大会に出場する機会を失います。
勝てば全国大会に出場して子どもたちは多くの経験を積むことができます。
多くの少年の指導者が子どもたちに『良い経験をさせてあげたい』という大義名分のもと、『勝てば官軍』のサッカーを強要します。自陣でリスクを負わずロングボールを放り込む。ハーフェーラインを越えたら『ゴールを意識したプレー』『シュートで終わる』と訳の分からないことを言ってばんばんシュートを打つ。
身体能力が高いチームが(あくまでも日本の中でですが)大ゴール・大コートでこんなサッカーをやれば国内では勝てるでしょう。でもそれは世界相手には通用しないし、ゴールは偶然か相手のミスでしか生まれないと思います。
日本が世界相手に戦おうと考えるのなら、少年時代のこの考えを一番最初に直さないといけないのではないでしょうか?

日本人はサッカーに向いているし、必ず世界と対等に戦えます。そのためには、育成年代の目の付け場所を『国内』から『世界』に変える必要があると思います。
そうすることが頂点の日本代表を強くするだけでなく、底辺の『サッカーファン』の拡大と『選手として長くプレーする』ことに繋がると私は思っています。

        Coachしみず