雨の日

  • 2009年05月06日(水)

ゴールデンウィークはU-12で愛知遠征でした。

2日間の参加でしたがあいにく2日間とも雨天となってしまいました。それも結構まとまった雨で・・・
選手達は寒さに震えながらも懸命に『ペルナらしさ』を出そうとしていました。
相手チームも“エグい”チームばかりで勉強になりました。
『ボールを扱う』という部分では全てのチームがうちよりも上で、やっぱりもっともっとボールを扱う練習をやらないと『ごまかし』のサッカーになってしまいそうで・・・(苦笑)

ひとつ良かったことは雨の日のサッカーを2日続けて経験できたこと。
1日目に経験して感じたことをすぐ次の日に実行に移せたことは、選手達にとって大きなプラスになったことと思います。
着替えの準備・着替えの仕方等晴れの日とは全然違うことを経験して、より良い準備ができるようになりました。
こういう経験の積み重ねが自信につながっていくことは、サッカーのプレーと同じだと思いました。

口で言うより一回経験して痛い思いをすれば、次からはそうならないための準備ができます。こんな小さな痛い思いなら大歓迎。少しずつですが子どもたちは成長していきます。

大人が先回りして子どもが失敗しないようにすることは簡単かもしれませんが、子どもの失敗を我慢して見守ることも子どもの成長のためには必要なことかもしれません。

子どもたちの応用力は我々大人の想像をはるかに超えています。見守る努力をしましょう。
長い目でみると確実に「小さな失敗」が「大きな成長」につながります。
大人はそのための少しの間接的な手助けをするようにしましょう。決して「直接」手助けをしないように!

         Coachしみず

クリ・ロナ

  • 2009年04月29日(水)

2008年欧州チャンピオンリーグに優勝し、バロンドール(世界最優秀選手)に輝いた、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)のMFクリスティアーノ・ロナウド(クリ・ロナ)は、ポルトガルの首都リスボンから西南に1000km、北大西洋に浮かぶマデイラ島が故郷です。
父は庭師・母は清掃員。
掘っ立て小屋のような家に暮らし、置き場のない洗濯機は屋根の上、極貧ともいえる生活を送っていました。

5・6才でストリートサッカーを始め、自宅付近の坂道がピッチで、石を2つ置いたものがゴール。バスが来るたびに石を移動。バスが通り過ぎたらプレー再開というような日常でした。

9才で地元のアマクラブ「アンドリーニャ」に入団。この頃の夢は「大好きなサッカーで成功して両親に家を建てること」
12才で海を渡り名門「スポルディング」に入団。
17才でトップデビュー。
18才でマンU移籍。
23才で推定年俸11億円の選手に成長しました。

子どもの頃の夢「大好きなサッカーで成功して両親に家を建てること」を楽々クリアーしたクリ・ロナは、インタビューで「サッカーこそが神様から与えられた最大の贈り物」とコメントしています。

しかし、クリ・ロナが夢実現のためにおこなった努力は想像を絶するもので、周りから「努力できることが彼の天性の才能」とまで言われているほどです。
どんなスーパースターでも「努力」なしでは、その地位をつかむことはできません。

Coachしみず

日本が世界のトップに

  • 2009年04月26日(日)

いったいいつになったら日本は世界でトップ争いができるようになるのでしょう?

一時期日本が世界と対等に戦うためには日本人の特性を生かして『常に人とボールが連動して数的優位な状況をつくりだすこと』と言われていましたが、その後『やっぱり最後は個人の力』と言い出し、ついには『絶対負けないという気持ちが大切』・・・なんのこっちゃわかりません。
2対1作れ→1対1がんばれ→気合だ!・・・少年の指導者は何をやったらいいのでしょう?

日本サッカー協会は『トレセン制度』を作りサッカーの普及・技術の平均化には多大な影響を与え『ある程度』のレベルには引き上げたと思います。
結果『同じような』選手ばかりを作り出すことになりました。
最も個性のきついある意味エゴイストなセンターフォワードはまったく育ちませんでした。(ただしこれは日本サッカー協会の責任だけではありませが・・・)
今の日本代表のセンターフォワードを見ても同じような選手ばかりです。結局そういう選手じゃないとそこに来る前段階で振り落とされるんでしょうね。

海外に行っている森本や浦和の原口、鹿島の大迫、ガンバの宇佐美など若手で可能性のある選手を、ある程度自由に、個性を消して同一化しないように長い目で育てることはできないでしょうかねぇ。
そうしないと日本の将来はないような気がします。

くれぐれも言い過ぎてまた同じ選手にしてしまい海外の人達に『背番号がなければ誰かわからない』なんて言われることのないように・・・

       Coachしみず

オウンゴール

  • 2009年04月23日(木)

新潟県内の中学生のフットサル大会で、あるチームが6回のオウンゴール(自分のゴールに入れてしまうこと)で大敗しました。

大会の準決勝で苦手チームとの対戦をさけるため、コーチを務める教頭が、選手にわざと負けるように指示したということなので驚きます。

選手たちはどんな気持ちでゴールしたのでしょう。

サッカーとは『ゴールの奪いあい』のスポーツ。ゴールされずにゴールする競技。その基本のために日々つらい練習にも耐えているはず。そんなにまでして『勝つ』ことにどれだけの意味があるのでしょう。

サッカーのゴールネットの網目は従来の四角形から六角形が主流になっているそうです。衝撃吸収力があってボールが吸い込まれるように流れ込むので、ネットが美しい曲線を描き、その瞬間を劇的に見せることが狙いです。

このゲームでのネットがオウンゴールでどんな曲線を描いたか分かりませんが、誰の目にも美しくは映らなかったことでしょう。

どんな状況でも最後まであきらめずに戦う姿に人々は感動し、惜しみない拍手を送ります。
どんな思惑があってもオウンゴールは『自滅の得点』です。

Coachしみず

火曜日の練習

  • 2009年04月16日(木)

中学生コーチがえー仕事してくれてます。

毎週火曜日は5・6年の選手とジュニアユースの選手が一緒に練習しています。
いろんな技術を小学生にやって見せるのは、我々指導者より中学生のほうがうまいので(苦笑)いつも見本としてやってもらってます。
小学生はいい見本を見ることで明らかに上達は早くなっています。
中学生も最初は名前もわからない小学生に少し遠慮してるようでしたが、慣れてくると名前を呼びながらアドバイスをするようになりました。

ミニゲームでは小学生・中学生がごちゃ混ぜで戦います。
小学生は中学生に果敢に向かっていきます。
中学生はなんとかして小学生を「いなそう」としています。

間違いなく小学生は中学生とやることで大きくプラスになっています。
中学生は小学生と一緒にやることによって純粋にサッカーを楽しんでいるようです。何も考えずにボールを追いかけています。忘れかけていたサッカーの楽しさを思いだしているようです。

もしかすると中学生のほうがプラスの要素が大きいのかもしれません。

         Coachしみず

八百長問題

  • 2009年04月13日(月)

欧州サッカー連盟(UEFA)は、欧州チャンピオンリーグ(CL)予選で八百長を行ったとして、マケドニアのFKポベタの会長と選手1人を処分すると発表しました。

問題となったのは04年欧州CL予選1回戦第1戦で、FKポベタがホームでピュニク(アルメニア)に1―3で敗れた一戦。
ベッティング(賭け屋)で不自然な賭けパターンが報告されていました。
UEFAは昨季と今季のUEFAカップ予選の計25試合でも不自然な賭けパターンがあったとして、調査を行っています。
UEFAのプラティニ会長は「八百長は世界のサッカーにおいて深刻な問題だ」と語りました。

日本では、相撲界で八百長疑惑の裁判が行われました。
日本相撲協会と朝青龍など現役力士ら30人が、週刊現代を相手に約6億1000万円の賠償などを求めた訴訟を起こしました。
東京地裁は「記事は事実と認められない」として、発行元の講談社側に4290万円の支払いと記事取り消し広告の掲載を命じました。

どちらの八百長問題もなんとなくさっぱりしませんが、本当のところはどうなんでしょうね?
「火のないところに煙は立たない」のか「火のないところに煙が立っている」のか、なんとなくスポーツに関係のない力が働いているような気がします。

もし、八百長が事実だとすれば、関わった人たちにはもう一度考えてもらいたいと思います。
たくさんの子どもたちがあなたたちを目指していることを。
プロ選手を目指している子どもたちがたくさんいることを。
そして、あなたたちが子どものころ純粋に夢を追いかけていたころを。

子どもたちに胸をはれないことは今すぐやめましょう。

Coachしみず

クリスマス休暇

  • 2009年04月07日(火)

イングランド・プレミアリーグで最も優れた審判の1人が、選手からの要求に応じ、意図的にカードを提出していたことを明らかにしました。

どういうことかというと、選手が審判に
『旅行に行きたいから、クリスマスにプレーしなくてすむようにイエローカードを出してくれ』
と頼みに来るということです。

このような頼みをしてくる選手は、母国で家族との時間を過ごしたい非欧州圏の選手が多いとのことで、イングランドの新聞はこの事件をトップで扱っているそうです。

試合数が多く家族との時間が取れないことは問題ですが、意図的に『出場停止』になるということは、ファンに対して失礼ですよね。
難しく、微妙な問題です(苦笑)

   Coachしみず

新チーム

  • 2009年04月05日(日)

5日は新チームで始めての試合でした。

他のチームはもうすぐ始まる「全日本少年サッカー大会」の予選を目前に控えて、最後の調整の場にこの練習試合を持ってきているようでした。
対するペルナは、この時期もう一度「1対1」から始まるのでやっていることがまったく違いました。

個性的な去年度の6年生が卒部して、「大丈夫かなぁ?」と不安でしたが、最初のゲームとしては十分「合格点」でした。

新6年生は最上級生の自覚も十分あり、ゲーム内容もまだまだ改善する点はたくさんありましたが、「雰囲気」は出ていました。

これからたくさん練習して、「ペルナらしさ」をピッチ上で表現できるように、選手・指導者とも力を合わせてがんばっていきたいと思いました。
さぁ、新しい年度が動き出したぞ!
がんばっていこう!!

       Coachしみず

今年度もよろしく!

  • 2009年03月31日(火)

新しい年度が始まりました。

我々子どもと接することの多い者は、正月よりもこの4月の年度初めのほうが『新年』って感じがします。

うれしいことに在部しているほとんどの選手が、新年度もペルナサッカークラブで活動してもらえることが決まっています。
今年は何人の新しい仲間と出会うことができるでしょうか?
どれだけの笑顔と出会えるでしょうか?
今から非常に楽しみです。

うちのチームは4年生までは『イケイケドンドン』のサッカーで楽しみます。5・6年生になると『ペルナのサッカー』をやりはじめます。今年も今までの『ペルナらしさ』は出せるかなぁ?全ての学年の全員が楽しんでサッカーできるかなぁ?

4月になるとまた1からの繰り返しになり大変なこともありますが、新しい仲間が増えたり楽しみがいっぱいで心が踊ります。
ペルナに関わる全ての人たち、今年度もよろしくお願いします!!

      Coachしみず

サッカーの神様

  • 2009年03月31日(火)

終わっちゃいました。

28・29日の試合で6年生のペルナのジュニアでの活動が終わっちゃいました。

この学年は選手の身長も極端に違いがありましたが、個性も極端で『エキサイティング』な学年でした。
思い出もたくさんあります。
去年から少し指導方法を変えました。
以前にも増して試合に点数では勝てなくなりました。
以前にも増して指導者には『我慢』が必要になりました。
がんばって『我慢』しました(苦笑)
そのかいあって最後には『きれいな花』が咲きました。
誰にも、どんなチームにも負けないきれいな大きな花でした。
29日の最後のゲームではその花が満開でした。
相手のチームもこのゲームが6年生のラストゲームでした。
このチームはすばらしいチームで質の高いチームです。毎年このチームとのラストゲームは何かが起こります。
今年も起こりました。

『うち6年生12人なんで12vs12でやってもらえませんか?』
と相手の指導者に言われれば
『うちも6年生12人なんやわぁ。ちょうどやな』
と答えます。
うちの選手が骨折をおしてピッチに立てば、向こうも体調不良でそれまで休んでいた選手がピッチに立っています。
相手選手のシュートがクロスバーを叩けば、うちの選手のゴールキーパーとの1vs1からのシュートもわずかに外れます。

結局0―0の引き分け。

確かにサッカーの神様は朝上小学校のピッチに降り立ちましたが、どちらのチームにも微笑みませんでした。
いや両方のチームに微笑んだのかもしれません。

『両方がんばっていたナイスゲームだったから引き分けだよ』と。

今年もたくさんのことを子どもたちから学びました。
本当にオブリガードです。

       Coachしみず

PS ペルナSCの卒部した保護者の方へ
長い間指導者の思いつきやわがままにお付き合い頂きありがとうございました。
ご家庭の大切な『宝物』をお預かりしました。逆に子どもたちから教わることのほうが多かったのですが、その子の将来に少しでも良い影響を与えることができていれば幸いです。
この先、中学の試合でお会いすることもあるでしょうし、引き続きペルナのジュニアユースでお世話になる方もみえます。これからもよろしくお願いします。
本当にありがとうございました。