木村選手

  • 2011年06月15日(水)

ザックジャパンに新しい顔が加わるかもしれません。

日本代表のザッケローニ監督が、アメリカMLSのコロラド・ラピッツに所属するDF木村光佑選手をリストアップしたことが分かりました。

日本協会関係者によると、すでに木村選手の映像は入手しており、今月から来月にかけて視察要員を派遣する計画があるそうです。

木村選手は、高校時代川崎フロンターレ・ユースに所属していましたが、トップ昇格できず『第二の人生を考えて』渡米を決断。
高校時代の自分のプレーを約90分のビデオに編集し、大学に送付して奨学生精度の推薦枠を勝ち取りました。
その後、07年に日本人初のMLSドラフト指名を受け入団。
昨年は右サイドバックのレギュラーとしてMLSカップで全米制覇を果たしました。

日本代表サイドバックには、長友・内田をはじめ、安田・伊野波・槙野らがいて競争率は高いですが、層が厚くなればレベルアップにもつながるので大いに歓迎です。

また、ザッケローニ監督は普段から、『日本代表はすべての選手に開かれている』と言っており、ヨーロッパではなくアメリカで活躍する選手のリストアップは、この言葉を裏付けるものとなりました。

今回の南米選手権不参加のようなことが今後ないように、選手層が厚くなり多くの選手にチャンスが回ってくることはいいことだと思うし、多くの選手に夢と希望を与えるものとなりそうです。

『木村選手』・・・どんな選手か楽しみです!

       つたえびと しみず

ペルナファミリー

  • 2011年06月14日(火)

13日の練習に現高校生のOBが3人来てくれました。

高3・高2・高1の同じ高校でサッカーを続けている3人で、現役バリバリです。

3年以下の練習から中に入ってもらい、ちびっ子とミニゲームを楽しんでもらいました。

4年以上の練習では、まず手始めに技の披露。
3人ともテクニシャンタイプなので、うちの選手たちは目を輝かせながら技を見ていました。

その後のミニゲームにも、もちろん参加。
小学生たちは『クルクル』に回され、まったくボールに触れなかったにもかかわらず、非常に楽しそうでした。

『近くに目標となる選手がいるのっていいなぁ』

我々指導者が何十回と口で言うより、一回やってみせることは何倍も効果があります。

ミニゲームの合間にも、『やって見せて』と小学生はひっついていきます。
真似をしようとしますが、まったくできません。
でも、がんばって小学生の間にできるようになったら、それはそれですごいことやしなぁ・・・(笑)

『本当にええことやなぁ』

スケールは小さいですが、こんなんが『クラブの伝統』であったり、『クラブの歴史』になるんかなって思い、うれしくなりました。


この高校生は、今チーム内で戦っています。
ポジションを確保し、その先に待っているものにチャレンジしようとしています。
しんどいことも多いでしょう。
昨日ペルナの練習に参加して何か感じてくれたかな・・・
疲れた頭と身体が少しは癒されたかな・・・
昔の自分、原点を思い出してくれたかな・・・

練習が終わってから1人の選手と少し話しました。
目の前の戦いに勝たなければならないし、その先の進路のことも考えなければなりません。
非常に難しいところですが、大切なのは『今日』
今日がなければ明日は来ないし、ましてや1ヶ月後・1年後はありません。

めっちゃがんばってほしいなぁ・・・

ペルナの原点ともいえる選手たち、この先も見守っていきたいと思うし、いつでも遊びに来てほしい。
小学生に伝えてくれることも多いですが、小学生から教わることもあるはず。
いつまでも応援します!
我等ペルナファミリー!

       つたえびと しみず

12日

  • 2011年06月13日(月)

12日はU−10・11・12で奈良遠征でした。

前日の11日の愛知遠征が雨で中止になったため、12日も非常に天気が心配でしたが、なんとか試合することができました。

久しぶりの試合となったのは6年生で3週間ぶりでした。
梅雨の時期はしょうがないところもありますが、子どもたちが楽しみにしている試合を雨で中止にするのは寂しい限りです。

試合内容は、5年生は『だんごサッカー』から進化していく最初の段階なので、なかなかうまくいきませんが、少しずつ理解できてきている選手も何人かいるしこの先が楽しみです。

6年生は中盤でのボール回しはだいぶ良くなってきましたが、サッカーの一番の醍醐味である『ゴール前の攻防』の部分で多くの課題が見つかりました。
守るゴール前では、消極的な守備が目立ち、一番大切な『ゴールを守る』という部分が甘かったように感じられました。
攻めるゴール前は、ラストパスの精度やファーストタッチの精度、アイデアも乏しくなかなかゴールを奪うことはできませんでした。

どちらにしても、両方一番楽しい『ゴール前』の話なので、この先たくさんゲームを経験していく上で学んでくれたらと思います。


我々指導者は、この時期特には特に体調管理に気を使います。

12日も太陽は顔を出しませんでしたが、梅雨の合間だったので湿気がすごく、暑さに身体も慣れてないし『熱中症警報発令』です。
1試合目の前半が終わりベンチに戻ってきた選手は、いつもより汗びっしょり。
こまめな水分補給と適切な休養が重要です。

前日や当日の朝、体調不良にもかかわらず、試合に出場してがんばってしまうと熱中症になりやすくなります。
保護者のかたも『たいしたことない』と考えずに、少しでも不安なことがあれば指導者に伝えておいてください。

なによりも、『元気で楽しく』サッカーできることが一番です!

     つたえびと しみず

異学年文化

  • 2011年06月09日(木)

先日1年生が1人、体験入部に来てくれました。

『誰か一緒のクラスの子おるん?』と聞いたら、
『○○君』と言うので、
『お〜い!○○、いろいろ教えたってな』と、
同じ1年の○○にお世話係を頼みました。

子どもってこういうとき俄然張り切りますよね!(笑)

『こっち、こっち』

『これは足の裏でボールをこっちにやってこう!』

『おれと一緒のチームな!』

自分も怪しいのに(失礼!)一生懸命世話を焼いています。

『え〜なぁ(笑)』

観ているほうは、笑えてくるし、ほのぼのした気持ちになってきます。


新しく学年が1つ上がると、去年は一緒に練習するなかで一番年下だったのが、一つ上がって下の子ができたりします。

去年まで『てー』って走り回って、自由にやっていた子どもが、結構下の子の面倒見たりするんですよね(笑)
本能みたいなものですね。

ペルナではそんな状況ができるように、意図的に多学年で練習することがあります。

5・6年生が1・2年生の面倒を見る。

上の学年の子どもは、今まで自分たちがやってもらってきたことを下の子どもにやってあげる。

ペルナはほとんどが2つの小学校から集まってきているので、学校で異学年同志休み時間に一緒に遊ぶような環境になればいいなぁ・・・

もっと言えば、近所の異学年で遊ぶようになれば・・・

遊びのなかで少しでもサッカーが入ってくれば、いわいる『ストリートサッカー』になるんじゃないかって・・・

この先が楽しみです!

      つたえびと しみず

失敗は成功の元

  • 2011年06月07日(火)

昔から、『失敗は成功の元』と言われますが、本当にそのことを理解して実行している指導者は、どれくらいいるでしょうか。

『日本の育成年代の大会方式を、トーナメントからリーグ戦にするべきだ』と言われてからだいぶ経ち、徐々に改善されてきていますが、キーワードは『ミス(失敗)』ではないかと思います。

負けたら終わりのトーナメント戦では、選手はミスを怖がってチャレンジしません。特にDFに言えると思います。

しかし、ミスから学ぶことは多く、ミスを恐れずにチャレンジすることに大きな意味があるのも事実です。

ヨーロッパでは、『自分のせいで50点以上失点しないと、いいセンターバックにはなれない』と言われています。

ミスをしたら、なぜミスをしたか考えますし、理由が分かれば、次は気をつけます。

これが『経験』です。

だから、ミスしてもいのです。

誰もわざとミスする選手はいませんし、トライした結果がミスになっただけです。

それなのに、『なんで失敗したんや』と、『悪いことの指摘』がメインの指導になっていませんか?

まずチームの雰囲気を『ミスはダメ』というものから、『ミスを経験にしよう』という雰囲気に変えませんか。

選手の伸び方が違ってくると思います!

      つたえびと しみず

勝利と育成

  • 2011年06月04日(土)

育成の現場で、たびたび話題に上がることの一つに、『勝利と育成は同時にできるか』というものがあります。

この場合の『勝利』とは、目に見える勝利、すなわち大会に勝つとか試合に勝つとかといったものです。

『育成』という言葉にも広く大きな意味があるので、非常に難しいところもあるとは思いますが、『できる』と言えばできると思うし、『できない』と言えばできないような気がします。

例えば、少年サッカーの全国大会で優勝することによって、メンバーの何人かは勝利と育成の両方が経験できると思います。
しかしその反面、そのチームで6年生でメンバー入りできなかった選手や、メンバーに入っていても出場時間の少なかった選手はどうでしょうか。
また、試合に出場していた選手も勝利を目指すことで、指導者からのプレッシャーやその他外部からのプレッシャーで、『楽しさ』や『プレーする喜び』を忘れてはいないでしょうか。

全てを『経験』という言葉で片付けてしまうことは簡単ですが、果たしてそれでいいでしょうか。

プレーすることを恐れてしまったり、指導者や保護者と一緒にいることが、いやになってしまったりしないでしょうか。

サッカーは指導者や保護者のものではなく、『子ども自身』のものです。

『勝利』を求めるより、『楽しさ』や『喜び』を与えることに、もっと全ての育成年代の指導者は労力を使うべきではないでしょうか。

あくまでも個人的な意見ですけどね・・・(笑)

   つたえびと しみず

八百長

  • 2011年06月03日(金)

韓国サッカー界に八百長疑惑が持ち上がっています。

韓国のプロサッカー『Kリーグ』で、選手が金銭を受け取り八百長に加わったとして、現役選手5人が身柄を拘束されていると、韓国検察当局が発表しました。

それだけではなく、なんと1人が『八百長に加担した』との遺書を残して自殺しているのが発見されました。

『スポーツくじ』で不当な利益を上げたとして、ブローカーと元プロ選手2人が逮捕されており、現役選手はそれぞれ1000万ウォン(約75万円)から4000万ウォンを受け取っていたという具体的な数字も出ていて、どうも限りなく黒に近い “グレー” な問題のようです。

昔は、マラドーナとマフィアの “黒い関係” も問題になったこともあるし、莫大なお金が動くところはいつも『怪しい』です!

純粋にサッカーをやっている人の、子どもたちの夢を壊すことのないように、大人たちは節度ある行動をお願いしたいものです。

      つたえびと しみず

長友選手

  • 2011年06月01日(水)

イタリア・インテル所属の長友選手が、イタリア杯決勝パレルモ戦にフル出場し、2季連続7回目の優勝に貢献しました。

W杯南アフリカ大会後に移籍したイタリアのチェゼーナで評価を高め、名門インテルに期限付き移籍をしたころの長友選手の目標は、チームに少しでも長く所属することやアピールすることでしたが、世界最高レベルで経験した今は、『世界一のサイドバック』が目標となったようです。

ただ、順調に見える道のりも、本人には『壁』の連続でした。

インテル移籍直後は攻め上がってもパスがこない。
スター選手たちへの気後れもありました。
地元メディアに
『チェゼーナとインテルは違う』
『上がったときに何をしていいかわからない』
と叩かれたこともありました。

当時を思い出して長友選手は、『チャレンジして失敗して壁を乗り越えるということの繰り返しでした。でも、チャレンジしているからぶつかるんであって、いい壁にぶち当たったことで成長できた』と言っています。

そして、インテルで経験したことによって一番変わったのは、『メンタル』と言っています。
『どんな舞台に立っても、どんな選手とプレーしてもぶれなくなった』と。

インテルに完全移籍することが濃厚となった長友選手に、どんどん日本人選手が続いてもらいたい。
世界のトップでプレーするのが当たり前になってもらいたい。

日本人選手のレベルアップによって、Jリーグのレベルを上げ、日本のサッカーを世界基準に持っていきたい。

子どもに夢と希望を・・・

      つたえびと しみず

南米選手権

  • 2011年05月31日(火)

大変残念な結果になりました。

日本代表が招待国として参加の予定だった『南米選手権』の参加辞退が正式に決定しました。

ブラジルW杯の強化試合としての位置付けだった同大会に参加できないことは、日本代表にとって大きな痛手となることでしょう。

欧州の選手12人以上の参加が条件だった南米選手権の参加は、クラブから許可が出たのがたったの4人だったと言います。

当初、『FIFAが招集に協力する』『南米サッカー協会が責任を持って欧州のクラブと交渉する』といった話が上がっていましたが、結局はなにもなし。

今回も協会の不手際や日本人特有の『交渉下手』を暴露しただけで、なんともおそまつな結末となってしまいました。

確かに海外の選手は過密スケジュールで招集に難しい状態であったかもしれません。
それなら他に手はなかったんでしょうか。
日本の代わりに参加するコスタリカ代表は、U−22選手を中心の編成で臨むということらしく、日本も若手に経験を積ませる場として、この大会を位置づけることはできなかったんでしょうか。

なんかもったいないなぁ・・・

このような不手際で、現在良好なアルゼンチン協会との関係が悪化しないことを願うばかりです。

     つたえびと しみず

ハングリー

  • 2011年05月30日(月)

日本の選手と海外の選手との差は、『ハングリーさ』であると言われることがあります。

確かに、ブラジルのホナウド(ロナウド)やアドリアーノはファベーラ(スラム)の出身。
アルゼンチンのリケルメも貧困家庭で育ったし、フランスのジダンは移民の子として貧しい幼少時代を過ごしました。

日本の選手が海外のクラブに移籍して最初に驚くのは、『若手選手の遠慮のなさ』であるといいます。
海外の選手は、試合で目立った活躍をしてビッグクラブに移籍してお金を稼ぐという明確な目標を持ってプレーしています。
当然、練習でも一切手を抜かず、ときにはチームメイトを『削る』こともあります。

日本の経済状態や、国の情勢などからも日本の選手が、南米の選手と同じような『ハングリーさ』を持つことは難しいでしょう。

では、ハングリーな海外の選手と対等に勝負するためにはどうしたらいいでしょうか。

『メンタル的にハングリーになる』

サッカー選手は選手生命が短く、いわいる『稼げる』期間が野球に比べると極端に短いといえます。
プロ選手として稼げるのは10年前後ではないでしょうか。
その間に一生分を稼がなければならない・・・
難しいですね(苦笑)

だからこそ、ストイックに1年365日、1日24時間、サッカーに捧げなければならないし、そういった意味でハングリーにならなければいけないと思います。

多くの少年が『プロになりたい』という夢を持っています。
ただ、『プロ』がゴールではありません。
ギリギリなれたプロでは、『一生分の稼ぎ』は無理です。
まずはJリーグのレベルを上げて、プロになればしっかり給料がもらえるようにしなくてはいけません。
普通のサラリーマンと同じでは、引退が早いサッカー選手は『子どもは憧れるけど、親はならせたくない』職業になってしまいます。
そうならないためにもJリーグを、『世界基準』に変えなければいけません。
昔のサッカーバブルのころは世界のビックネームが、Jリーグのチームに多数所属していました。
今はあのころのようにはいきませんが、魅力あるJリーグにして外国人選手が、『Jリーグでやりたい』と思わせ、それにつられて日本人選手もレベルアップしていかなければいけません。
それが代表チームが世界に通じることになると思います。スペインのように・・・

そのためにはJリーグの若手を始め、育成年代の選手たちは、世界のトップの選手のプレーを、『あの選手、上手いなぁ』とただ観ているだけじゃなく、『ああいうプレーをしないと世界では通用しないんだ』と思って観る必要があります。

全てを、『世界基準』にしましょう。

      つたえびと しみず