ペルナでは試合が終わって解散場所に集まったとき、必ずその日来ているコーチが一言ずつ選手に話をします。
その中で必ず言うことがあります。それは「今日の自分はどうだったか?ゲームは楽しかったか?」など、その日の感想を家で話すようにと言っています。
ゲームを観にこられた方は、自分が観た感じと合わせながら選手の話を聞くことができるでしょうし、観れなかった方は、その話を聞くことによって、当日の状況を想像することができるでしょう。
そこで一つ、おうちの方にお願いがあります。
選手が帰ってきてすぐ
「今日は勝った?」
と聞くのはやめてください。
最初に勝敗の部分から話が始まると、その部分がどうしてもクローズアップされてしまいます。
「今日は勝った?」
「負けた。ぼくはがんばったんやけど」
「でも負けたんやろ」
「・・・・・」
極端な例ですが、これでは次第に選手はおうちでゲームの話をしなくなるでしょう。
それに、ペルナでは「今の勝敗」にはまったくこだわっておらず「選手の将来」を視野に入れながら指導を行っています。
過去の県大会の準決勝ですら選手に「点数での勝ち負けはまったく関係ないよ」と言ってきています。
選手達もその部分はしっかりこだわって内容で勝負してくれています。
ですからおうちの方も
「今日はどうだった?」
「練習していることが出せた?」
と聞いてあげてください。
そして、時間があれば観にきてあげてください。
選手達はいつも全力でプレーしていますよ(笑)
Coachしみず
「ジュニアユースって本当に難しいな」っていうのが正直な感想です。
この年代は体格的にも精神的にも大きな個人差があります。中学2年生になってもまだ小学生の体型の選手もいますし、高校生と見間違える程の選手もいます。
精神的にも不安定な時期で、小学生のときとは友達も変わってきますし、親ともあまり話しをしたがらなくなるのもこの時期です。異性も意識し始めます。成長期なので身体もアンバランスです。負荷をかけすぎるとケガをしやすくなります。
我々少年の指導者は、選手を低学年や早い選手だと幼稚園・保育園のころから見ています。
ジュニアユースの指導者はこの難しい時期の選手を、中学1年生のできるだけ早い時期に、プレースタイル・性格等を見抜かなければなりません。なかなか難しいことだと思います。
そんな時選手を小さい頃から見てきている我々ジュニアの指導者の助言って結構重要なんじゃないかなって思います。そこでジュニアとジュニアユースの指導者のコミュニケーションが取れてることがまさに「一貫指導」なんじゃないかなって思います。
もちろんサッカーのプレーに関して一貫して指導することも重要な「一貫指導」ですが、選手個々の内面的な部分の引継ぎもこの「一貫指導」に含まれていると思います。プレーの部分の一貫指導はよく言われますが、内面的な一貫指導はあまり言われないように思われます。
今の「ペルナサッカークラブ」と「八風中学校サッカー部」の関係はこの部分では結構コミュニケーションは取れていると思います。しかし、中学校の先生はいつまでも同じ中学にはいられないので、今の先生がいなくなった後に同じような関係が、後任の先生と取れるかどうかというと・・・
難しい問題もありますが、いろいろと考えなければならない時期に来ていることは確かだと思っています。
Coachしみず
オシム監督の次の日本代表監督に、98年フランスW杯で指揮を執った「おかちゃん」こと岡田監督に日本サッカー協会はオファーを出しているようです。
ほぼ内定しているようで後は条件面で合意次第決定、発表となりそうです。
日本代表はW杯予選を来年の早い時期に控えているためオシム監督の後釜を探していましたが、経験・求心力・リーダーシップ、そして何より時間がないことから第一に「コミュニケーションの取れる人材」ということで岡田監督が候補にあがりました。
オシム監督は「人もボールも動き、リスクを冒してでも攻撃する」サッカーを展開してきましたが、岡田監督は自身がDF出身者であることからも「守備重視で、相手の長所を消しながら戦う」サッカーを好みます。この時期に新たな代表選手の人選は難しいことから、現代表選手を中心にチーム作りをしていくことになると思いますが、2人のサッカースタイルの違いがどうでるか楽しみです。
もう一つ監督といえば、グランパスの監督にストイコビッチ氏が内定しました。
すでに仮契約もすませており、ストイコビッチ氏が来年の1月以降でJリーグの監督をするうえで必要な「指導者のS級相当のライセンス」を取得後正式契約となる見込みです。
一時期はこのライセンスがネックとなりもめていましたが、取得の見込みが付いたため「ピクシーグランパス」の誕生の運びとなりました。
ストイコビッチ氏は94年から8年間グランパスに在籍し「ピクシー(妖精)」の愛称でファンに親しまれていたので監督として古巣に復帰となります。
彼のプレーは本当に妖精のように華麗で芸術的なものでした。
ただ良い監督かどうかとなると??です。
「良い選手良い監督にあらず」といいますが、良い選手というのは他の選手にない“独特の感覚”を持っています。その感覚を他の選手に伝えることは・・・
J発足当初のガンバの練習を観に行ったとき、当時の監督である釜本さんに「どうしたら点が取れますか?」と雑誌社の人がインタビューしている場所に一緒にいたことがあります。
その答えが「点の取り方?そんなもの“キュッ”と止めて“ドン”だよ」って言ってました(苦笑)
練習終了後、選手が居残りでフリーキックの練習をしていればそこに行って「こうだよ」って言って蹴って見せていました(これがまた巧いんだ)
自分で出来る分、人に伝えるのはあまり上手くないようです(笑)
ピクシーもこうならなければいいですけどね・・・
岡田監督もストイコビッチ氏も魅力的で日本中を感動させるようなサッカーを展開してもらいたいものですね。
Coachしみず
PS 実は岡田監督と一緒に食事をしたことがあります。
02年日韓W杯決勝戦のすぐ後の打ち上げのような場所で、他にも加茂さん・長谷川健太さん・宮澤ミッシェルさん等ビックなメンバー達の中で緊張している私に、優しく言葉を掛けてくれたのが岡田監督でした。細かい気配りのできる素敵な人でした。
個人的に応援します!!
No1.「選手」より「戦士」になれ
こんばんは。ひでコーチです。
はじめて掲載します。
個々人の技術があるのに試合結果が伴わないのは何故???年が上に行けばいくほど
当然、内容より結果が求められる傾向が強くなってきます。
私の経験上、結果を出す(勝つ)には「絶対止めたる!!」「絶対入れてやる!!」等のいわゆる
『気持ち=ハート』があるか無いかにかかってくると思います。私も清水コーチも選手として決してレベルの低くないところでサッカーをしてくる中でこの気持ちを持ってサッカーをしてきました。だからこんな年になっても大人の試合なんかでは正直、私はサッカーする時、性格が変わります。普段のおちゃらけモードから目つきの鋭いサッカーモードへ。
試合中、時には相手に罵声を、時には反則をしたりする事もありました。決して許されることではないかも知れませんがそれだけ「負けたくない」という気持ち表現していたのでしょう。性格は十人十色、個々人で異なりますが「こいつサッカーやってる時とやってない時とぜんぜん違うな〜」と言われる選手が出てくればと私は思っています。
J1川崎フロンターレの我那覇選手のドーピング問題で、文部省がJリーグから事情を聞くことになりました。
Jリーグは5月、発熱と下痢の症状を訴えた我那覇選手がビタミン入り生理食塩水の点滴を受けた処置をドーピング違反とし、我那覇選手に公式戦6試合出場禁止、川崎フロンターレに1000万円の制裁金を科しました。
同クラブの前チームドクターは、我那覇選手の処分取り消しを日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に求めましたが、Jリーグがこの仲裁申し立てに合意しなかった問題について文部省がJリーグから事情を聞くことになりました。
ドーピングとは競技能力を高めるために薬物などを使用することで、ルールで禁止されています。実際には、リストで表示された禁止薬物などを使用することがドーピ ングに当たり、尿検査で禁止薬物が検出されると処罰されます。
ドーピングの意図がなく、治療目的で禁止薬物を使用しても処罰されるので注意が 必要で、まさに我那覇選手はこの後半部分に当たった訳です。しかし、我那覇選手は「自分がドーピング違反を犯したとは思えない」と発言しています。
ドーピングが禁止される理由としては
1.選手の健康を害する:ドーピングが問題となったのは、興奮剤の使用により数々の死亡事故が発生したからです。薬の副作用からも、選手の健康上問題です。
2.スポーツのフェアプレーの精神に反する: 薬物を使用することは公正な競争を損ね、フェアプレーの精神に反します。また、スポーツが薬物に汚染されることは、スポーツの社会的価値を損ねることになります。
3.社会に悪影響を与える: 欧米ではドーピンクが青少年や一般の人にも広がり、社会問題になっています。また、薬物の入手過程で違法行為がからむ場合が多く、ドーピンクが犯罪につながることもあります。
以前Jリーグの選手に「市販の風邪薬ダメ、市販の栄養ドリンクの類もダメ、ドーピング検査は突然来るし大変だ」という話を実際聞いたことがあります。
「知らなかった」ことが大きな問題に発展する可能性もあります。
ただし、サッカーもスポーツである以上ルールは知っていなければならないし、ルールは守らなければならないものです。その中で技を出し合い、勝敗を争う姿に観る者は感動します。
どっちにしろ、この問題を解決することがJリーグ・クラブ・ファンそして我那覇選手本人のためになると思うので、1日も早い解決を望むところです。
Coachしみず
この3連休、腹一杯サッカーを楽しむことができました。
こだわりの塊のようなチームがたくさん集まり、“濃い”指導者とサッカーの話他(!?)をしながらすごせた3日間は、選手・指導者共にいい勉強になりました。
他のチームの指導者と話をしていて「全日の大会をなんとかできませんかねぇ」みたいな話になりました。
「あんな勝ち負けにこだわった大会をやるから、今のジュニアのサッカーがJの下部組織を含めて、シンプルでシステマチックなサッカーになっているんじゃないですか。点数での勝ち負けにこだわらない『裏全日』っていうのをやりませんか?」
「裏全日?」
「はい、点数で勝ち負けを付けず、内容で勝負する大会です」
おもしろいかもしれません。
両チームのベンチの間に数名の審査員を入れて「アイデア」「技のキレ・美しさ」「技の難易度」「年齢と技術」など様々な項目をチェックしていく。総合優勝・努力賞・ちびっ子賞・・・そんな話をしながら笑っていました。
3日間の中で試合をさせてもらった全てのチーム・指導者は、選手の将来を見据えた指導をおこなっており大変刺激になりました。
ペルナももっともっと努力して「巧く」なりたい、そしてもっともっとサッカーを「楽しみたい」と強く思った3日間でした。
Coachしみず
北京五輪出場を目指す反町ジャパンは、21日ホーム国立競技場にサウジアラビアを迎え0-0で引き分け、96年アトランタ大会以降4大会連続8回目のオリンピック出場を決めました。
すでに女子サッカーも2大会連続3回目のオリンピック出場を決めており、日本サッカー界にはうれしいアベック出場となりました。
当日は練習があったのでゲームを観ることはできませんでしたが、大方の予想通り簡単なゲームではなかったようです。
前半はサウジに攻め込まれ決定的なチャンスがあったようですし、後半は日本にも決定的な得点機があったようです。
0-0という結果が妥当なところで、今の日本のアジアの中での実力ってとこじゃないでしょうか。
『ドーハの悲劇』(94年アメリカW杯アジア最終予選、日本対イラク戦で日本が終了間際のロスタイムに失点し引き分けでW杯初出場を逃した試合を、試合が行われたドーハにちなんでこう名付けられた。ちなみに、この試合に引き分けたためW杯出場を逃したイラクの選手達は、当時のサッカー協会会長のフセインの息子によって、鞭打ちなどの拷問を受けていたことが近年判明した)をリアルタイムでテレビ観戦していた者としては、21日の試合もタイムアップの笛を聞くまでは安心できませんでした。
試合後、涙ぐみながらインタビューに答えていた反町監督も、先日倒れたオシム監督と同じように“代表監督”というプレッシャーに悩まされ、五輪予選が始まってからは睡眠薬を常備するほど精神的に追い込まれていたようです。
そのインタビューの中で反町監督は、「五輪の『参加することに意義がある』というのは気に食わない。出場するからにはメダルを狙いたい」と語っていましたが、それも大事でしょうがそれ以上に若い五輪代表の選手達が、上のA代表に呼ばれるためにも多くの経験をしてきてもらいたいものです。
それも南米・ヨーロッパの世界トップクラスの国々と1試合でも多く試合をし、経験を積んできてもらいたい。
まぁそれができれば、結局メダルにつながるのでしょうけどね。
そしてそれが日本サッカー界にとって必ずプラスとなるでしょうから。
がんばれにっぽん!!
Coachしみず
20日火曜日は通常の練習を変更して八風中とナイターでゲームをしました。
ペルナのジュニアユースの約半分は八風中に所属しているので、混合チームを2つに割ったような感じでしたがなかなか楽しかったです。
中学生・小学生を交互に計3本ずつおこないましたが、中学生は今度の1年生大会に出場するメンバー対それ以外。小学生は均等に2つに分けておこないました。
中学生のほうは、ナイターの照明が薄暗い中よく集中し、激しい当りも観られ同じチーム同士とは思えない程バトルしていました。
小学生のほうは、間近で観る中学生の激しさと速さに刺激されたのか、若干プレーが速過ぎてボールウォッチャーになってしまい、周りを観る余裕がなくなりミスも出ていました。
非常に寒い中、また照明が薄暗く、少しの気の緩みがケガに直結しそうな状況で、選手達の指示の声、「はぁはぁ」という息使いがグランドに響き渡る。
素敵な時間でした(笑)
Coachしみず
PS 今回は校舎側からの照明のみでしたのが、逆側からの照明が付けば完璧なんですけどね(笑)
北京オリンピック出場を目指すU-22日本代表は、17日アウェーでベトナムと戦い4-0で快勝しました。
18日におこなわれたカタール×サウジアラビア戦で、カタールがサウジアラビアに1-2で敗れたため、21日におこなわれるホームでのサウジアラビアとの直接対決で引き分け以上なら五輪出場が決まります。
ホームでの直接対決で引き分けでもOKという有利な状態ですが・・・
17日の試合をテレビで観ていたのですが「なんか違うなぁ」って感じです。っていうか今の日本のサッカー全体に言えることだと思うのですが、一言で言うと「サイドの選手が突破できない」、「突破しない」のほうが正しいですかね。
どんな時でも突破しに行けとは言いませんが・・・
後半25分頃ベトナムが攻めてきました。
日本代表は自陣ペナルティーエリア付近でボールを奪いました。
すぐにサイドの選手にフィードし速攻へ。
ベトナムの守備は整っていませんが日本の攻撃も整っていません。
サイドの選手が中を観ます。
スルーパスが出せる、もしくはトップの選手に当てることは無理だと判断したこの選手は、後ろの選手にボールを戻し、そこからボールをポゼッションしながら遅攻が始まりました。
A代表やJリーグでもよくある1コマです。
サイドの選手がボールを受けた時点でベトナムの選手は1人対応に来ました。
ハーフウェーラインを少し越えた場所です。
そのDFの背後には大きなスペースがありました。
「なんで抜きにいかへんねん!」
思わず一緒にテレビを観ていた息子と吠えてしまいます。
1人抜いて縦に突破していけば真ん中のDFを引っ張り出すことができ、センターで数的優位な状態になったはず。
一気にチャンスになったはずです。
今の日本のサッカーは「リスクを犯して突破を図りミスしてボールを失うくらいなら、確実に横・後ろにパスしてポゼッションしよう」って感じになってると思います。
しかし、この場面でもし突破にいってボールを失っても、攻撃の形が整っていなかったってことは守備の形は整っていた、もしくは守備の人数は足りていたということでしょう?
格下のベトナム相手にそんな消極的なサッカーをやるなんて・・・っていうか普段からそんなサッカーをやってるから、いざというときもチャレンジできないんじゃないかって思います。
「ポルトガルのCロナウドやったらいってたやろな」って息子と話しながら残りの試合を観て、ちょっと不安な気持ちになりました。
Coachしみず
18日はU-11・12で滋賀県に練習ゲームに行ってきました。
私はJr.Yのほうへ行っていたので他のコーチから聞いた話ですが・・・
いつもよくやる3チームと初めての2チームとやってきたのですが、「ちんちん」にやられてきたようです。
いつもよくやる3チームは「クセ」のあるチームなのですが、その3チームともそれぞれの特徴を、より一層伸ばしていてうちは「やられた」みたいです。
うちも最近はちょこちょこ点も取れるようになってきていたし、ショートパスもつなげるようになってきていたので、「やれるかな?」って思っていたのですが、他のチームのほうが1枚も2枚も上で歯が立たななかったみたいです。
しかし、久々に個性の強いチームとやれて良い勉強になって帰ってきたようです。
そんな「クセのある」「個性の強い」チームに置いていかれないようもっともっと努力しなければと思いました。
Jr.Yのほうは、攻撃はチャンスは作るし決定的な場面も演出できるのですが、フィニッシュの精度が低いことに問題があるように感じました。
守備のほうは、守備の原則の基本的なことを頭では分かっているものの、実際には実行できていない部分があったように思われました。
この辺の課題を中学の先生とコミニュケーションを取りながら改善していきたいと思います。
しかし、局面ではペルナらしさも十分発揮できており、観ていてワクワクする場面もたくさんありました。
良いところはもっと伸ばし、改善するところは徐々に改善していき、もっともっとスペクタルで楽しいゲームを展開してもらいたいものです。
Coachしみず