16・17日と大阪のチームが三重県で「夏合宿」を行うということで、16日はU-9が17日はU-10・12がお世話になってきました。
この「M」というチームとペルナの知り合ったきっかけというのが少々変わっていて、去年上野での招待試合のときに一緒になったのですが実は試合をしていません。うちの試合のアシスタントレフリーをやっていただいたらしく(私はそれにも気が付きませんでしたが・・・)その時、うちのスタイルを気に入ってもらったということを後から聞かせてもらいました。
今年の春に一度大阪へ呼んでいただきましたが、大雨で「田植え」状態。今回が二回目のお付き合いとなりました。
スケジュールの関係上、私は二日目しか参加できませんでしたが、U-12のゲームをさせていただき「いいチームだな」と思いました。
U-12年代でやっておきたいことを丁寧に指導し、決して目先の勝ちにこだわらない。
もちろん選手達は誰も負けるつもりでゲームに臨んではいません。しかし、あまりにも「勝ち」に走ってしまうと、この年代でやっておかなければならないことがおろそかになってしまいます。
帰り掛けに「大阪ではこのサッカーでは勝てないでしょう?」と聞いたら「市の大会なんかは勝てません。それでも少年年代にやるべきことをやり続けたい」とおっしゃってました。
大変勉強になった二日間でした。
Coachしみず
16日は愛知県でU-12の試合がありました。
朝試合が始まったころは日が差してきて、前夜の雨でぬかるんでいたグランドも快方に向かうかに思われました。しかし突然の大雨。みるみるグランドに水が溜まり、粘土質のグランドは「田植え」状態に・・・まったくボールが転がらない状態になってしまいました。
しかし、しっかりした技術と豊富なアイディアを持っている選手は、グランドの状態が悪くてもボールを扱えます。
雨天は中止になることが多い少年の選手達は、中々経験することのできない貴重な体験をすることができました。
イギリスで生まれたスポーツは基本的に雨で中止になりません。Jリーグも雨では中止になりません。少年年代は選手の健康上等の理由で雨天中止になることがよくありますがサッカー本来の姿は「雨天決行」です。
今回、ゲームとゲームの合間の過ごし方・帰りの着替え等大変なこともありましたが、こちらが思うより選手達は「雨のゲーム」を楽しんでいたようです。
お家で田んぼを作っている御家庭は、来年の田植えは子ども達も戦力になるかも(笑)
Coachしみず
PS お世話になった「P」のチーム関係者の皆様、グランド整備大変だったでしょう。ご苦労様でした。ありがとうございました。
高校サッカー選手権の三重県予選が始まりました。
タイミングがうまくあったので、ある高校の1回戦を観にいきました。この高校にはペルナのOBが3人います。3人とも私には思い出深く印象に残っている選手達です。
1人はレフティーでテクニシャン、ゲーム中に両足でボールを挟んで「でんぐり返り」をするようなムードメーカー的な選手でした。
もう1人は努力型で最近見せてもらったボールリフティングの技は、相当なもので目を見張るものがありました。
もう1人もレフティーでドリブル大好きでしたが、負けず嫌いな性格から時折問題を起こすこともありました(笑)
私の中で「高校生になってもサッカーを部活で続ける」が1つのバロメーターになっています。
ほとんどが朝上地区のペルナの選手は、小学生から中学生になるときはみんな顔見知りで誘ってサッカー部に入ります。高校は学力別にそれぞれ違う学校へ進み、いつも一緒だったサッカーの仲間とも別々になってしまいます。そんな環境のなかでもサッカーを続けたいと思う人だけが高校のサッカー部に入るのです。
そこで3年間やりとげれば、確実に我等“サッカーばか”の仲間入り!!いつまでも“サッカーファン”でいられることでしょう。
中学・高校とカテゴリーが上がるにつれ、楽しいことよりもつらいことや苦しいことが多くなってきます。でも「やり切ったときの達成感」や「うまくいったときの満足感」などサッカー本来の楽しみ方を忘れずに、そして何より「めっちゃサッカー好き」っていう気持ちを大切にがんばって欲しいものです。
Coachしみず
少年サッカーに携わる保護者と子ども(選手)の、良い関係とはどんな感じでしょうか?
親は子どもがサッカーをやっている以上、将来「プロ選手」にというのは目標だと思います。もちろん選手自身もそうです。
しかし、みんながプロになれるわけはありません。サッカーを通して「健康」・「困難に立ち向かう強い意志」・「自分で決めたことを貫き通す姿勢」・「周りの人と仲良くできる」などの人間性を磨いてくれれば・・・
これが究極の目的ではないでしょうか。
まず人間性を磨くこと、その後にプロのサッカー選手になる夢がくる、そう考えると保護者と子どもの良い関係というものが見えてくるのではないでしょうか?
コーチが選手に伝えていることは、保護者である大人のほうが早く理解します。試合の後の夕食の時に「コーチはこう言っていたのに、なぜできないんだ」とか「どうしてあんなプレーをしたんだ」などのネガティブな話をしていませんか?
毎日のように顔を合わす親から子どもは大きな影響を受けます。ネガティブな発言の多い親に育てられた子どもは、ネガティブな考え方をするようになってしまうのではないでしょうか?
自分達が子どもだったころを思い出してみてください。どんな些細なことでも親に褒められることはうれしかったと思います。もちろん悪いことをしたときは、しっかり叱ることも大切なことだと思います。しかし、今の子どもは基本的に褒めて育てるほうが良いような気がします。そして、親は子どもの良いお手本になりましょう。家での親の言動を思いのほか子どもはよく見ていますよ。
Coachしみず
PS コラムを書いていて自分の胸も痛くなります(苦笑)
9月9日はU-11(5年生)の四日市のリーグ戦でした。5年生の試合はこの時期結構少なく、久しぶりのゲームとなる選手もいてみんなはりきっていました(笑)
ペルナはこの年代あたりから少しずつ“パス”が出てくるので選手達は、今までの「ドリブルのみ」からの変化で戸惑うこともあります。
一番小さい頃は「自分」と「ボール」だけの関係なので、よく友達とぶつかります。それから、「相手」が出てきてドリブルで相手を抜くことを考えます。そして、この年代でパスが出てきて「味方」が出てきます。もう少しすると「スペース」も出てきます。
いろいろなキーワードが出てくるにつれ、ゲーム中たくさんの情報を仕入れる必要があります。一般的に言われる「観る」ということがこれに当たると思うのですが、ペルナではこの「観る」ということにも、ドリブル同様こだわっていきたいと考えています。
いろんな所を観て、創造性あふれるプレーが出来る選手を目標に、日々トレーニングをしていきたいと思います。
ペルナの目標である「観る人を魅了するプレー」を目指して・・・
Coachしみず
先日、4年生の四日市北部トレセンのトレーニングを見学させてもらいました。
5・6年生はそれぞれ三重郡と四日市の選抜されたメンバーで「四日市トレセン」として活動しているのですが、4年生は四日市を東西南北に分けて各地区で活動しています。ペルナSCはその北部に所属しているのでうちの選手も数名参加させてもらってます。そこで驚いたことが1つ・・・
全部で5〜6チームから35名程の選手がいるなかで、1人すばらしいリーダーシップの選手がいました。練習の先頭に立ち、「分からない人はこっち来て」と声をかけて見本を見せる。後片付けも他の選手に指示を出して進めていく。4年生でそんなことが出来るんやぁって感動しました。
サッカーの技術以上に大切なことを、この選手は学んでいるんだなって思いました。
社会に出てからもきっとリーダーシップを発揮できるでしょう。でも、みんながみんなリーダーでも困ってしまいます。言われたことをコツコツとやり続けることのできる人も貴重です。
子どもは決して同じタイプではありません。顔が違うように性格も違います。リーダータイプもコツコツタイプもいます。
我々指導者は選手1人1人をよく見てその選手に合った指導をしていきたいものです。
Coachしみず
最近、年長組が熱い!
うちのチームは幼稚園・保育園の年長児から入部可能で、現在8名が所属しています。
入部当初は緊張気味で、お母さんも心配らしくたくさん練習を見学していました。ところが最近は絶好調!体育館の中を元気いっぱいに走り回っています。コーチに対しても「なんか怖いクマみたいなおっさん」のイメージから、今では目が合うと“にやぁ〜”と笑ってくるほど慣れてきました。
この年代からたくさんボールに触って、たくさんの遊びを経験すればいい選手になれるんやろな〜
とにかく、元気で楽しいのが一番!
小さいうちから楽しんでたくさんボールに触れる環境を、我々指導者は作っていきたいと思います。
Coachしみず
私が中学生のころ、今から20ウン年程前ですが、当時高校サッカー界にスターがいました。関東の選手でHさんといいますが、そのころJリーグがあれば確実にプロになっていた選手です。
そのHさんが高校卒業後すぐに、交通事故で二度と歩くことができなくなったと知ったのは、その事故から10年程たってからでした。
そのHさんが最近サッカーの「S級コーチ」の資格を取得し(Jリーグの監督をするのに必要な資格)、事故からS級コーチ取得までの様々な出来事をまとめた本を出版しました。興味があったので読んでみたのですが・・・
もっと大変なことばかりが書いてあるのかと思いきや、結構前向きな発言も多く楽しく読み終えることができました。
事故当初は想像できないほど苦労もあったようですが・・・
選手というのは必ずケガがつきまといます。当然ペルナの選手もケガをします。親は自分の子どもがケガをしてサッカーができず、みんなのサッカーを見ている姿を見ることほどつらいことはありません。それも日にちが経てば治るケガならまだしも・・・
親は時として変な「色気」がでてしまい、「もっと巧くなってほしい」「もっと試合に勝ってほしい」などの気持ちになり子どもに要求してしまいます。
もう一度原点に戻りましょう。親の一番の幸せは「子どもが元気に楽しんでサッカーすること」ですよね。指導者ももう一度その部分を思い出して指導したいと思います。
Hさんは「歩けなくなって失ったものは多いけど、逆に得たものも多い。歩けたときには分からなかった人の優しさをたくさん感じることができた」と最後のほうで言っています。
胸が熱くなる言葉ですね。
Coachしみず
9月の1・2日と八風中の伊勢遠征に同行してきました。
選手のうち約半分はペルナのジュニアユースに所属している選手で、それ以外もペルナのOBがほとんどです。何人かは「顔は見たことあるけどしゃべったことのない」選手もいましたが、みんな楽しそうにボールを蹴っていました。
1日目には、中学最後の大会をまだ勝ち進んでいるチームと2試合をしましたが、どちらのチームも3年生がメインなので、内容は散々!悔しく寂しい思いをして宿舎に着きました。
当然選手にそんな敗戦のショックはなく、風呂・夕食とペルナらしく(?)楽しく過ごしていました。
2日目も私の目には調子が上がっているようには見えず、2年生はこの遠征のラストゲームを迎えました。相手は前半は2年生主体のチーム、後半は3年生主体でこれまた最後の大会に勝ち進んでいるチームです。
八風中は2年生のチームといっても2年生5人・1年生が6人の超小型チームです。この年代の1年と3年、2学年の違いは大きくなかなか1年生は対応できません。体の大きさが、足の速さが全然違います。
シンプルにウラを取られ失点を重ねるのか?昨日の悪いイメージが頭を横切ります。
ところが昨日とは全然違いました。全員が集中して120%の力が発揮されています。相手のでかくて速いFWをこちらの1年生のDFが止めます。中盤でもボールを支配されてはいるものの局面では負けていません。FWはドリブルで突破し、何度か相手のDFラインを壊しにいきます。点数こそ2点入れられ、1点も取れませんでしたが非常に良いゲームでした。年間を通してもそう何回も見れるゲームではないそんな内容でした。
このゲームが1年生も、2年生にとっても大きな自信になることは間違いないでしょう。久しぶりに感動的なゲームを見せてもらいました。
選手の成長を見ることは指導者にとって至福のときです。ましてそれがペルナやペルナのOBの選手であれば・・・
これからも時間を見つけていろいろなカテゴリーの選手のゲームを見に行きたいと思いました。
Coachしみず
指導者って本当に難しいですね。
以前、本で最近の指導者の「教え過ぎ」と「教えなさ過ぎ」について書いてありました。今の指導者はこの両極端になりつつある。みたいなことが書いてありました。
全ての指導者はそれぞれ指導の勉強を、多かれ少なかれしていることと思います。その勉強したことを選手に教えるのか、それとも知っていて知らんふりをして選手に考えさせるのか、やらせた後で教えるのか、いろいろな方法があると思いますが、どれが正解でしょうか?
多分全て正解でしょう。その時・その場・その選手に応じてやり方・伝え方を変える必要があるでしょう。やはり選手個人をしっかり観ることが一番大切なことになると思います。
選手の数も10人位なら目も届きやすいでしょうが、たくさんいるとやっぱり時間がかかります・・
Coachしみず
PS でもまず勉強することが大切ですね(苦笑)