小学生から中学生に進学する頃、ちょうど身体が大きく変化する頃“クラムジー”という現象が起こります。代表的な身体の変化に「オスグッド」というのがあり、ひざの下の骨が出てきて痛く正座もできません。身体の成長に骨格が付いていけず起きる現象である程度仕方のないことではあります。
そういう身体の変化によって小学生のときに出来ていたことが出来なくなる(時間がたてばまた出来るのですが)現象を“クラムジー”といいます。
小学生のときは出来ていたのに中学生で出来なくなる、これって「身体が原因のクラムジー」と「精神が原因のクラムジー」と二つあるんじゃないかと最近思います。中学生って大人の入り口で精神的に急激な変化がある年代だと思います。自分が子どもの時もそうでしたし、自分の子どもの時もやっぱりそうでした。
心と身体は切り離せるはずがなく、間違いなくどちらかのバランスが崩れると「クラムジー」になるんじゃないかなって思います。そんな身体的にも精神的にも不安定な年代を見守っていくのもCoachの仕事かなって思います。
Coachしみず
毎年この時期になると“寂しさ”がやってきます。「あと○ヶ月で卒業やな」みたいな言葉が保護者から聞こえてきたり、選手から聞こえてきたりします。育成の現場にいる以上、毎年年度変わりを経験するのが当たり前で、3月には別れがあり4月には出会いがあります。毎年経験することなのに全然慣れることができません。
私は指導するなら小学生が一番です。なぜなら選手が最初に出会う指導者であることと、一番長く接することができる指導者だからです。中学・高校は3年間で小学生は6年間、一番変化も大きく1年生(幼稚園の場合も有)のときは泣き虫だったのが6年生では見違えるように成長します。サッカーバカになるのもサッカー嫌いになるのも、この年代の指導者の影響が非常に大きいのではないかと思います。責任は大きいけどやりがいも大きいのが少年の指導者だと思います。
小学校を卒業して、ペルナSCのジュニアを卒部して“お別れ”する訳じゃないのですが(ペルナSCのジュニアユースに入る選手もいる)ひとつのくぎりみたいで寂しい気持ちになります。残り少ない6年生を後で後悔しないよう最大の努力をして中学に送り出したいと思います。
Coachしみず
今日は審判講習会でした。うちのチームの指導者全員とスケジュールの合ったOBとで講習会に参加しました。
「今のペルナはこんな感じだ」「ぼくらの時はこんな感じだった」「××は○○高校でサッカーを続けている」講習の後食事に行って出た話の一部です。そんな話をしながらOBのいろいろな“今”の情報を聞くのが非常に楽しみです。
数年前までは小学生だったのに少し大人の仲間入りをした、背伸びしてる話を聞けるのがおもしろかったです。
ある一人が「小学校のときのサッカーが一番おもろかったな、またあんなサッカーがやりたいな」って言ってました。指導者として一番うれしいことです。少年時代が楽しかったから、一生サッカー好きになれる、サッカーバカになれると思っているので、OBが小学生時代のサッカーがおもしろかったって言ってくれるのが一番うれしいです。そんなサッカーがうちのベースでうちのチームカラーになれば大成功だと思います。
Coachしみず
今週日曜日は「チャンピオンズカップ」があります。6年生には最後の公式戦・県大会になります。
去年は準決勝で敗れ3位でした。今年はどうなるでしょう?今年の6年生も早い選手で1年生から見ています。去年のこの大会に参加している選手も多数います。去年のこの大会も非常に印象に残る大会だったので、今の6年生の多くは覚えていることでしょう。
少年時代の最終形(完成形ではない)を披露するために最後の県大会は絶好の場所だと考えています。去年と今年は微妙にタイプは違うけどそれなりに“個”が育っておもしろいチームになったと思います。去年もけっこうインパクトを残したと思うのですが、今年はそれを超えられるでしょうか?
少年ではここまで!という線が今の私にはあるので、その部分のパフォーマンスを選手が発揮できれば指導できているし、発揮できなければまだまだ足りないということだと思うし・・どんなゲームでもやっぱりゲームは「発表会」だなと思います。上手く発表できるも、できないも全て自分達の責任です。
小学生最後の県大会が終わりではなく、またそこで感じたことを勉強して始まりになっていくような、そんな大会にしたいと思います。とりあえず、ペルナとペルナの6年生(5年生も含みますが)の集大成の大会になるよう、最後の良い準備をして臨みたいと思います。
ペルナしみず
昨年は、仕事の関係で行けなかったのですが、新春カップを見ての感想は、「これが、5年生以下なの?」と、いうのが実感です。私は、審判部を担当する関係で、県大会及び東海大会へ審判団として行き、試合を通して子供達を見てきていますが、この大会に参加している子供の、個々の技術レベルや、身体能力の高さの違いを感じさせられます。三重県のレベルなら、6年生とでも、対等に戦う「力」があるでしょう。 その中で、ペルナが、勝とうとしても無理があります。そんなことよりも、1対1のこだわりです。
サッカーは、11人対11人のスポーツですが、局面では、1人対1人の、ボールの奪い合いです。ボールを奪われることが無ければ、点を入れられることも無く、負けることは無いでしょう。しかし、勝てないかもしれませんが・・・・・。(笑)
サッカーは、日々進化しています。 私が、子供の時より、今の子供の方が、上手いです。世界のサッカーも進化しています。私のころは、ポジション別に役割が決まっていました。フォワードは攻撃する人、ディフェンダーは守備をする人。今は、2〜3のポジションをこなしポジションチェンジをする。そして、攻撃を組み立てたり、守備をする。将来的には、どこのポジションでも出来る、オールランドプレーヤーが、世界で活躍する選手ではないかと思いますが、三重県の指導者の多くは、11人制とか、 8人制とか言って、勝つための戦術面に目がいって、個人については、軽視されているように思われます。
私達大人でさえ、面白いサッカーは、テクニックのある選手の、華麗なプレーに魅力を感じるはずです。
だから、1対1に、こだわるんです。
今回、二日間で8試合、全て負けてしまいましたが、遠征で子供達が何を感じ、どう変わって行くか、今後の、プレーを見ながら、私も成長していきたいと思います。 Coach ながき
1月4・5日と大阪・新春カップに行ってきました。5年生以下の大会で、5年生と4年生の一部で参加しました。
去年も参加させてもらったのですが、この時期の5年生というのは全日を意識してチーム作りをしているチームが多いです。関東の強豪チームも複数参加していますし、大阪の強豪チームもたくさん参加しています。その多くがこの大会を5月頃から始まる「全日本少年サッカー大会」で各地区予選を勝ち抜くための前哨戦のような位置づけにしています。やはり、地区大会を勝ち抜くようなチームの完成度は高く(何を持って完成かは怪しいものですが・・)“強い”チームを作ってきています。
うちのチームの4・5年生はまだまだ形もできておらず、まったくサッカーにならないので全て負けてしまいました。チームとしての小学生の完成形、言い換えれば小学生で「ここ」まで出来ていればという所にたどり着くのは、うちのチームでは6年生のこの時期なので当然今は試合では勝てません。
でも、1試合のうち何回かは局面でやっつけれたのではないかと思いました。今は局面だけですが、小学生の最終形の時期には「局面」「内容」「点」の全てでやっつけたいと思います。
すぐに4月がやってきます。今6年生に頼りきっている5年生!もうすぐ最上級生ですよ。ひっぱられていた側からひっぱっていく側にすぐ変わりますよ。自覚と責任を持ってしっかりやろう!下の子の面倒をちゃんと見てやろう。小さい時自分達がやってもらっていたことですよ(笑)
Coachしみず
新年あけましておめでとうございます。
昨年中は「コーチの独り言」にお付き合い頂きありがとうございました。
新年早々、我が「ガンバ大阪」が天皇杯の決勝に進みましたので、東京・国立競技場に行ってきました。1日朝3時(!)にこっちを出て、車で途中休憩を入れながら6時間かけて行ってきました。
結果は皆さん知っての通り0-1で破れました。内容は完全にガンバのほうが良く、何回もあった決定機の半分でも決めていれば帰りの車中でぼやくこともなく、気分良く帰れたはずだったのですが・・内容プラス得点で完全勝利してもらいたかったのですが・・思わずぼやいてしまいます。
何年か後にはペルナの選手が元旦の国立のピッチに立つ日を夢見て・・
今年も言いたい放題言わせてもらいます(笑)よろしくお願いします。
Coachしみず
今日はU−8(小学1・2年生と年長児)の練習日でした。最初に「ボール出し」をやりました。ボール出しとはグリッドの中に1人1個づつボールを持って入り、自分のボールをドリブルしながら他の選手のボールを蹴り出し最後に残った人がチャンピオンというゲームです。
この年代の練習でボール出しを久しぶりにやったのですが(半年ぶり位かな・・)みんななかなか上達していました。前にやったときは5〜6回やったほとんどを私が最後まで残りチャンピオンになっていました。当然今日もそうなるだろうと予想してゲームに入ったのですが・・
まず1ゲーム目、始まって半分も外に出ていないのにボールを出されてアウト!でもまだまだ余裕があります。2回目も半分位減ったところで蹴り出されてアウト!さすがに2回続けてボールを蹴り出されると少しあせります(2回とも同じ選手に蹴り出された!)3回目は自分の中でも「そろそろチャンピオンになっておかないとコーチとしてまずいな」と思い勝ちにいきました。残り3分の1ほどでまた蹴り出されました。「もうあかん、もう負けられへん」必死に臨んだ4回目、あえなく蹴り出され顔では笑いながらもマジです。ラストチャンスに賭けました。最後は大人げなく完全本気でやっと全員やっつけました。ほんの半年前までは楽勝やったのに・・子どもが上達したのかこっちが衰えたのか・・多分両方やね(笑)
今日の練習は子どもの成長が見られうれしいような腹が立つような・・(笑)でもまだまだ子どもには負けへんでー!!
Coachしみず
23・24日とU−12は愛知遠征に、U−10は名張遠征に出掛けてました。
U−10はひでコーチが行っていたのですが、少し聞いたところによると結果こそ24チーム中23位でしたが内容は良かったようです。随所に「キレ」のあるドリブルを披露できたようです。
私は愛知遠征のほうに行ってきました。去年に続き2回目の参加ですが、去年も他の大会と重なり私は今回が初参加となりました。愛知県内をはじめ中部・関西地区から48チームの参加で武豊町長・半田市長も名を連ね、地元企業がスポンサーになっている盛大な大会です。
結果は2位リーグで優勝となかなか満足のいく結果でした。プレッシャーが早く自由にボールを持つ時間を与えてくれない相手にどうペルナのサッカーを展開するか?グランドというキャンパスにペルナ色の絵の具で選手の自由な発想の絵が素敵に描けたんじゃないかなと思います。今回もいろいろなチームと対戦できて良い経験をさせてもらいました。
今回の宿泊はビジネスホテルで夕食はファミレスでした。6年生は今までの経験からサッカー選手の夕食についていろいろな話をしていました。「主食・主菜・副菜やんな?」「後それに乳製品・果物やで」正解です。ほとんどの6年生が選んだメニューは「ハンバーグ系の洋食セット」でした。洋食セットはミニサラダが付くので副菜が摂れるというのが理由です。ちなみにライスは大盛をたのんでました(笑)
ホテルの隣にコインランドリーがありユニフォームを自分達で洗濯し2日目も黄色のユニフォームを着ることができました。
今回の宿泊に大人は私1人でしたが何事も自分達ですることができ確実に成長しているなと感じさせられました。1日目も2日目も1人ずつケガ人がでましたが、その選手の分もがんばろうという気持ちが前面に出ていた良い大会・良い2日間でした。たくさんの保護者の人が2日間観にこられていましたが、選手からの良いクリスマスプレゼントとなった2日間だったんじゃないでしょうか?私も楽しませてもらいました。
メリークリスマス!
Coachしみず
明日からU-12は「クリスマスカップ」にU-10は「ウインターカップ」にと別々に遠征に出掛けます。両方盛大な大会なのですが、毎年日程が重なるため別々に計画しています。
前回大阪でボコボコにやられてきた4年生は今回どんなゲームができるでしょう?大阪遠征の時と変わらずいまだに「ダンゴサッカー」をやっています。少しは成長した「ダンゴ」になっているでしょうか?(笑)
6年生は48チーム参加という大きな大会の中でどれぐらいペルナのサッカーができて観客を「熱く」させることができるでしょうか?非常に楽しみです。
今回同時に遠征に行くということで、ユニフォームが昔の「朝上」のときのを使用することになると思います。いつもの「セレソン」のユニフォームじゃないけれどプレーでペルナらしさをアピールすることができるでしょうか?通りすがりにゲームを観た人全てが「ユニフォームは違うけどこのチームペルナっぽいなあ」って思ってもらえるようなサッカーが4年生でも6年生でもできるでしょうか?っていうかそういうサッカーができなければいけないと思います。
ユニフォームが違ったらどこのチームか分からない、そんなサッカーでは面白くないと思います。一目で分かる「ペルナらしさ」を半田と名張で同時に展開できればと思います。明日からの2日間が楽しみです。
Coachしみず