日本代表の岡田監督と日本サッカー協会育成技術委員長の小野剛氏が、会談で興味深い話をしていました。
「エンジョイ」エンジョイというのは、子どものころサッカーを始めたころの喜び、ボールを蹴りたい、いつも俺にボールをよこせ、という気持ち。これが大人になってくると、ちょっと出しゃばってミスしたら困るからボールはいらない。相手を怖がって腰の引けたプレーをする。そんなプレーはやめて、エンジョイ、「サッカーを始めたころの喜びを、プロになろうが忘れるな」ということを言っています。
その一番の中核というのが「自分の責任でリスクを冒せるようになれ、それが一番の楽しみだろう」ということです。
ドリブルで仕掛けるのなら、簡単に言えば「ボールを取られたら自分で取り返せ」ということです。
必死にがんばって自分の思うとおりのプレーができる。それがサッカーの楽しみです。
「周りの人がなんとかしてくれる」ではなく「自分でなんとかする」ということです。
ある意味、日本の社会を変えていきたい部分、日本人には「責任は上司が取ってくれる」みたいな部分がありますが、サッカーでは少なくとも変えていきたい、変えていかなければと思っています。
「Take your own risk (自分の責任は自分で)」
Coachしみず
ご無沙汰です。
チョロです。久しぶりに書き込みます。コーチになって早一年、イライラする時もあれば、めっちゃ楽しい時もある!
俺ってさすが!ええコーチやなぁって思う時もあれば、あかん!全然あかん!俺は何がやりたいんやって思う時もある!そんな時は、ペルナの赤い熊と一緒に酒を飲む。
いっつも酔うたころにやっとサッカーの話、指導の話になる子供らに夢を持たさなければ、夢から目標にさせなければ、30パーセントでも20パーセントでも可能性があれば、Jでも日本代表でも、プレミアでも、リーガでも目標にしなければ!それが無理な事ではないと思わさなければいけない。早い段階で子供たちのスイッチを入れてあげる。一番難しいよなぁ〜!
子供たちに大きな目標を持たせたならばチョロコーチも、日本を代表する選手を育てる!
世界に通用する選手を育てる!
その為には、今何をしなければいけないのか?
またハゲそう…
もうすぐ夏やなぁ〜めざせ甲子園!
ちがうか〜
コーチチョロの明日はどっちだ!
JFA(日本サッカー協会)は今年3月、2018年・2022年のFIFAワールドカップ招致に意思表明しました。
FIFAワールドカップは、先日、日本が出場を決めた2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会までの2大会、開催国が決まっています。
2014年のブラジル大会をもって5大陸すべてで開催したことになり、従来の大陸持ち回り方式が見直され、直近2大会を開催した大陸以外は立候補できるようになりました。
日本はこのFIFAワールドカップのほかに、東京オリンピック(2016年)、ラグビーワールドカップ(2015年・2019年)の招致活動が展開されており、お互いに連携して招致活動をおこなえば効率良く進んでいくことが予想されます。
先般、スタジアムの仕様などに関するFIFAの規定が変更され、開幕戦と決勝戦は8万人以上、それ以外は4万人以上収容という前提で、10会場以上の整備が必要になりました。残念ながら今現在、日本にそのような条件を満たすスタジアムは十分にありません。
スタジアム建設の面から考えても、3大会全て招致ができればコスト削減できるでしょうし、それ以外の面でもプラスになることは間違いありません。
私は、2002年の日韓ワールドカップで、日本代表のグループリーグ1試合と横浜でおこなわれた決勝戦を観戦し、「ワールドカップ」を経験・体感しました。
友人は、大阪でおこなわれた試合の運営委員としてワールドカップに参加しました。
日本中が「サッカーパワー」に包まれ、感動を味わいました。是非、もう一度日本でのワールドカップを実現させて、サッカーブームを再燃させたいものです。
そのためにも、東京オリンピックとラグビーワールドカップの招致も成功させて、スポーツで日本を元気にしてもらいたいと思います。
みんなで応援しましょう!
Coachしみず
ブラジルの若手チームには全国大会はありません。
その理由は、国土が広く移動が大変だからです。
でも、結果的に全国大会がないことが、若手が育つ一因となっているようです。
日本には小学生から全国大会があります。この大会で勝つことを目指しているチームは多くあります。そのチームは勝つためにミスの少ないサッカーをやることが少なくないようです。難しい技術ができるようになるためには失敗は付き物です。ミスを減らそうとすると簡単なプレーばかりやることになります。そうすると大人になってからも、簡単なことしかできなくなってしまう可能性が高くなってしまいます。
ブラジルでのプロ予備軍(日本ではユース年代にあたりますかねぇ)の監督の評価方法は、試合の勝率や大会での順位、練習方法などはまったく評価の対象になりません。
「上のクラスに何人上げたか」
によって評価します。純粋に何人昇格させたかだけに注目します。日本の場合はそこまで純粋に個人を評価しません。個人よりもチームの成績に注目してしまう傾向にあるようです。「○○大会で優勝したチーム」「全国大会でベスト8のチーム」など数字で見ることができるので、日本人にとって分かりやすいのかもしれません。
プロになれるずば抜けた1人とあまりうまくない10人のチームと、まあまあうまい11人のチームなら後者のチームのほうが勝つでしょう。後者を選ぶ日本と、前者を選ぶブラジル、そんな感じがしてなりません。
ある年のプロ予備軍同士の交流戦、「サンパウロ杯」に参加したコリンチャンスのプロ予備軍には、その時点でプロになることが決定している選手が3人いました。この大会で勝ちたかったら、その3人を中心にチームを形成するでしょう。しかし、コリンチャンスは3人を試合に起用しませんでした。ブラジルのプロ予備軍の目的は「一人でも多くのプロ選手を育てること」です。サンパウロ杯は、他のプロ予備軍と交流できる貴重な場所です。コリンチャンスではこの貴重な場を、すでにプロ入りが決まっている選手に経験させるより、これからプロ契約を目指す選手たちに経験させるほうを選びました。
要するに、「勝つことより、育てることを重視している」ことになります。
同じような場が設定されたとしたら、日本ではどうでしょう?
その違いが「育成年代では世界にある程度通用するが、A代表になるとまったく歯が立たない」理由の一つではないでしょうか?
日本代表は2010年W杯南ア大会出場一番乗りを決めました。キリンカップでは大勝しました。喜ばしいことですが、その裏で日本は育成年代においてもっとやらなければならないことがあるのではないでしょうか?
Coachしみず
7日は大阪遠征でした。
大阪2チームとペルナの3チームでぐるぐる回しでやりましたがおもしろい発見がありました。
3チームとも「4年生が熱い」
うちともう1チームは、チーム事情から6年生のゲームに4年生が出場していました。その4年生が「無難にこなしていた」どころではなく、大活躍しました。
うちの4年生もめっちゃがんばっていましたが、その中の1人はうちの唯一の得点を決めました。普通では考えられないことなのですがキレキレでした。
また、1日の中で1試合「遊び」の要素が入っていたゲームでは、うちの選手のお兄ちゃんの試合を見に来ていた弟が(うちの選手で年長さんです)「コーチ、ぼくも入れて」と言って来ました。「えーよ。そこら辺にあるユニフォーム着て行き!」
半袖ユニフォームの上を着てピッチに出ていきましたが、その後姿は「長袖ワンピース」
一所懸命ボールを追いかけて5回程ボールに触れていました(笑)
それを見ていた隣のチームの2年生の弟も「ぼくも入れて」で参加!
今までの経験から言うと、こうやってお兄ちゃんに付いて来た弟が上手くなり、「サッカー大好き」になるようです。
昔のペルナは1〜6年で25〜6人で、試合には3学年1チームで出掛けるのが普通でした。
そこには必ず小さい弟がいて人数が足りなくなるとすぐに白羽の矢が立ったものでした。
なんかそんな頃を思い出して懐かしく思いました。
Coachしみず
日本代表の岡田監督が、「日本人のメンタル」について語ったことを紹介します。
岡田監督はメンタルに関してJFA(日本サッカー協会)として、育成や指導者養成をやっていくべきではないかと言っています。
日本の指導者は「ネガティブ」な思考を持っているようです。
例えば、前半を終えて2-0で勝っているとします。この「2-0」という点差は「危ない点差」であることを、経験を持って知っている人はたくさんいると思います。ここでハーフタイムに「2-0というのは一番危険な点差だぞ。1点取られると2-1になって、その後2-2、2-3と逆転される可能性が高いんだ」と言ってしまいます。確かにそんなイメージがある点差ではありますが、実はそんなに起こり得ることではありません。でも、以前にそんな失敗をしている経験から、「やばい」と思ってしまいます。そうじゃなくて「前半2点とれたから、後半も2点とりにいこう」っていう「ポジティブなアプローチ」が大事なんじゃないかって思います。
また、日本人に分かりやすく野球に例えると、高めの速球がやたらと速い投手と対戦した場合、ほとんどの監督は「高めの速球に手を出したら絶対ダメだぞ。振るな」と言います。そうじゃなくて、「お前、低めは得意だろ。低めがきたら思いっ切り振れ。お前なら打てるよ」というポジティブな言い方で終わればいい。しかし、多くの監督はその後追い打ちをかけるように「でもな、あの投手はフォークがあるからな。気をつけろ」と言ってしまう。それで、打者は訳が分からなくなってしまい、打てなくなってしまう。
日本人はネガティブ、悲観的なものの見方をする国民性で、それはある意味、反省力があっていい面もあるのだけれど、アプローチとしてはどうか?
雨が降った後に、下を見て「水たまりばかりだな」と思う人と、空を見て「きれいな虹だな」と思う人と、同じ雨が降った後でもどっちを見るか、どっちを見たいか。そういう考え方が良いプレーにつながるんじゃないかって思うんです。
結局日本人には、常にネガティブに相手を恐れるようなものがあるのではないかって思います。
農耕民族だからでしょうかねぇ。それとも島国だからでしょうか(苦笑)
常にポジティブにプレーできる、そうなるようなメンタル面での取り組みを、日本サッカー界も取り入れる必要があると思います。
Coachしみず
30・31日と様々なチームとたくさんのゲームをおこないました。
全てのチームが「こだわり」を持って取り組んでいる指導者のもと、それぞれの「スペシャル」をグランドで魅せてくれました。
多くのチームがドリブルを魅せてくれましたが、チームごとに違う種類のドリブルを魅せてくれて毎度ながら勉強になりました。
年間を通じて何回もゲームするチームが多く、「あのチームは今年、どんな選手がいるんだろう」とか「去年小さかったあの選手は上手くなってるかな」などの楽しみ方ができておもしろいです。
ペルナも4月に新チームになってから2ヶ月が経ち、最初は「今年のチーム大丈夫かなぁ」と不安でしたが「ちょっとはやれるようになってきたかなぁ」なんて思って臨んだ2日間でしたがまだまだでした。(うちのチームより他のチームのほうが伸びていただけだ!と自分で自分をなぐさめています(苦笑))
プレースタイルが全然違うチームの集まりでしたが、指導者の考え方の根底は同じです。
「選手の将来を見ていること」
選手の将来を見ているからこそ「難しい要求」を指導者は選手にします。難しいので選手は当然失敗しますし、それが失点につながったりします。でも、そこに挑戦しないと「難しいこと」はできるようになりません。
今回集まったのは、それを知っている指導者ばかりなので目の前の「勝ち」にはこだわりません。
そんなチームの集まりだからこそ、AコートとBコートの間に建てた本部席で1日中ゲームを観ていてもあきませんでした。
2日間グランドに集まってくれたチームと指導者が、私とペルナサッカークラブにとって大切な「宝物」です。
これからもよろしくです!
Coachしみず
マイナスの指摘を止めませんか。
日本の指導の現場で見られるほとんどのものが「マイナスの指摘」です。
ボールを失ったことに対する理由付け→ミスに対する指摘→マイナス部分の指摘。こんな指導ばっかじゃないですか?
当然、ミスを減らすためにトレーニングすることは大切だと思います。しかし、少年の指導現場ではもっともっと「プラスの指摘」があってもいいんじゃないでしょうか。
具体的には、少々のミスには目をつぶって、上手くいったところを見逃さずほめる。選手がプラス思考になるように、ポジティブに考えられるように導く。すなわち「ほめる」ことをたくさんやれば選手はやる気になる。そう思いませんか?
欠点を修正するトレーニングと、長所を伸ばすトレーニングの比率をジュニアなら2:8とか3:7にして、ジュニアユース・ユースと年代が上がるにつれその比率を変化させていく。
ジュニア年代での「長所を伸ばすトレーニング」がサッカーの楽しさを倍増させ、その楽しさの貯金で何歳になってもサッカーを続けられる。
サッカー人口を増加させるためには絶対必要なことだと思います。
是非ジュニアの指導者には「長所を伸ばすトレーニング」の導入を!
Coachしみず
最近、自分がサッカーをやっている夢をよく見ます。
ある時は、高校選手権の決勝戦。
試合が始まりボールが回ってきますが、思うようにボールが止まらないし、パスが出せません。一所懸命走っているつもりですが前に進みません。
またある時は、現在の自分が試合に出ています。
この時も全然思うようにプレーできません。
必死に、焦ってプレーしていると目が覚めます(苦笑)
なぜこのような夢をよく見るのか?
「はっはーん!分かったぞ」
今年我がペルナサッカークラブは「トップチーム」を立ち上げました。立ち上げたけど、まだ試合をやっておらず、実際の試合で何人の選手が集まるか分からないので「不安」な気持ちが夢に表れているんでしょうね(苦笑)
トップチームの狙いは、基本的にはペルナのOBが社会人になってからも、サッカーを続けることのできる場所を提供することです。
小・中学時代をペルナでサッカーして、その後様々な条件に合わせた高校に進学してサッカーを続ける。高校卒業後社会人になったり、大学・短大を経て社会人になったりしますが、社会人になってから安心してサッカーを続けられる場所をペルナで提供したい。
選手によっては、いろいろな理由から高校でサッカーをやれない選手もいます。そんな選手も含めてペルナでサッカーを続けてもらいたい。
そんな思いから今年、念願のトップチームを立ち上げました。
本年度は「お試し期間」のような感じで、四日市協会1種のほうで活動させてもらいます。
基本はペルナのOBですが、ペルナの活動に賛同していただける方なら大歓迎です!
また、選手だけでなくサポーターも募集します。
多くの人でペルナを応援してください。
スポーツを、サッカーを通じて上下の健全な関係を築いたり、子どもの育成を多くの地域の人でやりましょう。
ペルナサッカークラブは地域に密着したクラブを目指しています!
Coachしみず
日本代表に「決定力が足りない」と言われてずいぶんたちますが、それはなぜでしょう?
人にはそれぞれ得意・不得意があります。
音楽が得意な人、英語が得意な人、短距離が得意な人、長距離が得意な人・・・
それと同じようにサッカーにも人によって得意が違います。
パスが得意な人、ドリブルが得意な人、相手のマークが得意な人、点を取ることが得意な人・・・
人はそれぞれの得意分野の「素質」を持っていることになるのではないでしょうか。
よって優れたストライカーは「決定力の素質」を持っていることになります。
つまり「決定力」はチームが持っているものではなく、「個人」が持っているものなのです。
例えば、点をたくさん取るチームがあったとします。そのチームには優れたストライカーがいると思います。そのストライカーがケガかなにかで他の選手と代わったとしましょう。すると、今までのようにこのチームは得点することができないでしょう。もし、チームが決定力を持っているとしたら、一人代わったぐらいでは決定力は変わらないはずです。
「ストライカー」と一言で言っても様々なタイプの選手がいると思います。
ヘディングが得意な選手、ドリブル突破が得意な選手、ロングシュートが得意な選手、ゴール前に「すっ」っと現れて「ごっつぁんゴール」を決める選手。
つまり大げさに言うとストライカーの数だけ、そのプレースタイルがあるということです。
それは指導者が一人一人にあった得点スタイルを教え込んだのではなく、ストライカー自身が自分の力で身に付けたものと言えるでしょう。
サッカー先進国でストライカーの養成をしている国はないといいます。それはストライカーが指導者によって作られるものではないということでしょう。
決定力のある選手を輩出するには、「ストライカーを養成する」のではなく、「ストライカーの素質を育てる環境」の整備と、「ストライカーの素質を摘み取らない環境」を作る努力が必要なのかもしれません。
Coachしみず