主役≠コーチ

  • 2008年06月26日(木)

会社で上司からの指示がなければ、なにもできない若い人が多いことが問題になっているようです。

日本人は器用で協調性があり、言われたことはキチンとできますが、自分で考えて動くことは苦手なようです。

まったくサッカーの世界でも同じような気がします。
育成年代での同じようなサッカー、パターン化したプレー、JFA(日本サッカー協会)が出してくる指導指針を必死に教えようとしている指導者たち。相変わらず少年年代でも勝利第一主義で、試合に勝つための近道を教えてしまう大人たち。

「指示待ち」の若い人を作り出したのは、こんな大人たちではないでしょうか?
将来自分で考えて、判断できるサッカー選手を育てるため、会社で自分で考えて動ける大人を育てるため、我々指導者はもっと様々な「我慢」をしなければならないのではないでしょうか?

答えを教えるのは簡単です。(そもそもその答えが合っているかどうか分かりませんが・・)まったくヒントを与えずに答えを「考えろ」というのも難しすぎるような気がします。
少しの考え方・プレーのやり方のヒントを与え、後は子ども自身の考え・アイディアにまかせてみるのはどうでしょう?
そして、結果よりもその経過を大切にして、チャレンジしたことから学ぶ手助けをしてはどうでしょう。

トレーニングがコーチのためのものになって、コーチが目立ち過ぎていませんか?
コーチはサポート役でいいんじゃないですかねぇ・・

       Coachしみず

広がり

  • 2008年06月23日(月)

22日は今年から始まった5年生の公式戦でした。

公式戦といってもペルナは何か変わったことをするわけでなく、ましてや2日目に進むために「勝つサッカー」もしない、いたっていつも通りのサッカーをしてきました。

あいにくの大雨で、通常なら雨天中止になるような悪天候だったのですが、予備日が取ってないこともあり決行となりました。

グランドの状態が悪く、思うようにボールを運ぶことはできませんでしたが、全体的には内容は良かったと思います。

5年生のこの時期は攻撃面ではまだドリブルだけで「1人で行ける所まで行こう」なので、気が付くと「軽いだんご状態」になってしまいます。
予定通り(?)2試合とも負けてしまいましたが、選手たちは今まで経験したこともないような悪条件だったにもかかわらず、ゲーム終了後の顔には「あー楽しかった」「もっとやりたいな」って書いてありました。
内容が良かったこともあり、個人個人が「手ごたえ」を感じたからでしょう。

5年生たちももうすぐトレーニングにパスの要素が入ってきます。そうすると自然に「だんご状態」から「広がり」が出てくると思います。
そうなったときに5年生たちが何をやらかしてくれるか?!
今から楽しみです。

         Coachしみず

ステータス

  • 2008年06月19日(木)

JFA(日本サッカー協会)は日本のサッカーのベースアップのために、「指導者のレベルアップが非常に大切である」と言っています。

指導者ライセンスをS〜D級に分けて、JFAが定める講習・実技テストを受けて、ライセンスを取得していくスタイルで整備を進めています。

S級・・・Jリーグの監督をするのに必要な級で最上級
A級・・・高校生レベルを指導する階級
A級U-12・・・B級取得後取得可能でU-12年代に焦点を当てた級
B級・・・中学生レベルを指導する階級
C級・・・小学生レベルを指導する階級
D級・・・キッズ(U-6・8)レベルを指導する階級

以上のように6段階に分かれていて、最上級のS級を取得するためには、D級から順番に取得していく必要があります。(選手時代の実績等により免除される場合もあります)
ただ、我々現場で指導している者としては、D級ー小学生、C級ー中学生、B級ー高校生ぐらいの感覚ではありますが・・・

JFAの考えていることがよく分からないのが「A級U-12」で、U-12(小学生)の指導のスペシャリストという位置付けですが、B級以上の取得者が取得可能なライセンスです。

今現在の指導現場で、いったい何人のB級以上のライセンス取得者が小学生の指導に当たっているでしょう?
私の知る限りでは1人もいないのですが・・・
B級取得者ですら小学生の指導現場にほとんどいないのに、その上のランクの資格である「A級U-12」って取得した後どこで活かすんでしょう?
B級・C級・D級指導者の指導をする立場を期待してるんでしょうか?

その資格を持っていることがステータスになっているだけじゃないでしょうねぇ(苦笑)

         Coachしみず

プライド

  • 2008年06月16日(月)

6/15は八風中に付いて静岡へ行ってきました。

八風中はペルナのOBがほとんどで、現ペルナのジュニアユースに入っている選手も数多く所属する、ペルナの上部組織のようなチームです。

対戦したチームはJリーグのジュビロ磐田のジュニアユースのチームでした。
Jリーグの下部組織のチームが単独チーム、ましてや中学の部活のチームと一日じっくりゲームをすることはめったにないそうですが、ジュビロの関係者と八風中の顧問の先生が“仲良し”であるということで実現しました。

さすがジュビロはJリーグの下部組織らしく、人とボールが動く、今の日本のサッカーに忠実でスタンダードなサッカーを展開してきました。パス・コントロールの質も高く正確で押し込まれる場面も多く、八風中は必死で戦いましたが1試合目は2失点して敗れました。

2試合目、八風中の選手はケガ・体調不良の選手も多く、ギリギリの人数だったため途中交代もなし。おまけにボールキープ率も低くパスを回されて普段より多く走らされてヘロヘロになっていました。
その割には選手たちはよくがんばっていたと思います。

八風中も時々はショートパスとドリブルで見せ場を作ります。いわゆる「八風中の時間」というのも短いながらありました。ただ、そんな時には必ずジュビロの選手はファールギリギリ(実際にはファールもありましたが)のプレーでボールを奪いにきました。
「本気」にさせたことになるのでしょうが、その激しいプレーに「水色のプライド」(ジュビロのユニフォームが水色なので勝手に名前を付けました)を感じました。
「Jリーグの看板を背負っている以上簡単にやられる訳にはいかない」そんなジュビロ側のメッセージに、残念ながら八風中の選手は答えることができませんでした。
ケガや長時間走り続けた疲れから「満身創痍」になっていた八風中は、その後ズルズルと失点を重ねてしまいました。

もう少し選手の状態が良ければ・・・後悔は残りましたが「苦しい時にもうひとがんばりできる」強い気持ちと「黄色のプライド」(八風中・ペルナ共にユニフォームの色は黄色です)でもし次に対戦することがあれば、もっとジュビロを本気にさせることができるでしょう。

八風中の選手たちは今回大きな良い経験をしました。それをトレーニングに活かし、今まで以上に観る人を楽しませるサッカーができるように努力を重ねていってもらいたいものです。

         Coachしみず

習う→遊ぶ

  • 2008年06月12日(木)

今の多くの子どもたちは、サッカーを塾やスイミングと同じように「習っている」と考えているようです。

現代の子どもは「外で遊ばなくなった」と言われてすでに数年がたっています。
私たちが子どものころは、テレビゲームもなく遊びといえば「虫取り」「魚釣り」「探検」「カンケリ」「かくれんぼ」など外で遊ぶものばかりでした。
雨が降っていても、お寺や神社の雨の当たらないところで遊び、捨て猫や捨て犬を内緒で飼ってよくしかられたものです。

中でも野球やソフトは男の子なら必ずやる遊びの1つでした。自転車で広場に集まっては2つに分かれ、チーム名を付けて暗くなるまでボールを追いかけたものです。
当然そこに「野球を習う」という感覚はなく「野球で遊んだ」だけで私も小学生の時の夢は「プロ野球選手」という時もありました。

ペルナではこの「野球で遊んだ」っていう感覚が小さい時は大切なんじゃないかなって考えています。
サッカーは「習うもの」じゃなく「遊ぶもの」。
小学生時代はサッカーで思い切り遊んでほしい。
そのための環境をペルナで提供したい。

そんな思いを込めてどうしたら「遊べる」か?
どんな設定が「遊び」になるかを日々考えて活動していきたいと思っています。

         Coachしみず

大阪遠征

  • 2008年06月09日(月)

6/7・8とU-12が大阪遠征でした。

年に数回行ったり来たりするチームにホームステイしてもらっての遠征でした。

今回はいろいろなチームとゲームしてきたわけでなく、2日間このいつもお世話になるAチームと、私が指導者研修に南米へ出掛けたとき一緒で、それから付き合いが続いているBチームの2チームとゆっくり・みっちりゲームをしてきました。

Aチームは細部に渡ってこだわりを持っているチームで、ドリブル・パス共に高いレベルのチームです。もう1つのBチームはジュニアユース(中学生)のチームを持ち、ジュニア(小学生)は数ヶ所でスクール展開して、会員数数百人をかかえる大きなチームです。

3チームでグルグル回しでゲームしながら我々指導者たちは、ハーフウェーライン付近にいすを並べみんなで話しながらそこからずーっと観ています。どのチームの誰のプレーであれ良いプレー・おしゃれなプレーにはそこから歓声が上がります。
レフリーはその場所から時間を計って最初と最後のフエを吹くだけで基本子どもたちでやります。
時には激しくプレーすることもありますが、フェアにプレーしています。1日中(2日間でしたが)観続けていてもあきることはありませんでした。

この2日間元気にプレーしていた子どもたちの中から、1人でも多くプロになれる選手がでれば・・・
そして何より全ての子どもたちがサッカー大好きでいつまでもサッカーを続け、かかわっていってくれれば・・・

それこそが、2日間ハーフウェーライン付近に陣取っていた、三重・大阪の少しクセのある(!?)指導者全ての願いです。

          Coachしみず

影響

  • 2008年06月06日(金)

子どもたちにとってサッカーのコーチ(指導者)という存在は、学校の先生とは違った特別なもののようです。

学校の先生は自分の好きじゃない勉強(!?)を教えてくれる人、コーチは自分の好きなサッカーを一緒に楽しんでくれる人という、根本的な違いがあるようです。

保護者の人にも「コーチの言うことなら聞くと思うので勉強もするように言ってください」なんて言われたことも過去にはありました。

私も小学生のころ当時のコーチに大きく影響を受け、靴紐の結び方や車のアクセサリーなど大人になってからもマネをしたものです。

ここで指導者が注意しなければならないのは、子どもに与える影響は必ずしも良いものばかりでなく、悪いものもあるということ。
保護者の人から「コーチのマネをして困ります」と言われることのないようにしたいものです。

良くも悪くも子どもたちに大きな影響を与えるコーチとして、サッカーを教える以上に子どもたちの良い人間形成の場として、サッカーの活動を行っていく必要があると思います。

まず自分の私生活の改善から・・・(苦笑)

        Coachしみず

GK

  • 2008年06月02日(月)

6/1は5年生のリーグ戦でした。

まだ5年生はドリブルのみなので、低学年程ではないにしろ軽い「だんご」状態になります。
そのためパスで振られるとメロメロになってしまいますが・・・

しかし、今練習でやっている1対1の部分では、あまり負けていなかったのでチーム的にはOKです。

うちはGK(ゴールキーパー)はやりたい人がやるかじゃんけんで決めますが、GKをやっている親は気が気じゃないようです。

試合中GKにも「自陣のゴール前でも普通にドリブルできなアカンよ」って言ってあるので、うちのGKはゴール前で平気でドリブルします。
いつも成功する訳じゃなく時々は失敗します。GKのドリブルの失敗はまず確実に失点につながります。ペルナ的には全然問題ないのですが、GKの親は胃が痛くなるようです。

お父さん・お母さん、気にしないでくださいね。
それよりも、自陣ゴール前という“デンジャラス・ゾーン”でドリブルにチャレンジする気持ちを大切にしてほめてあげてください。
子どもは失敗を繰り返して成長していきますから・・・(笑)

        Coachしみず

上達のヒント

  • 2008年05月30日(金)

5月25日(日)に三重県サッカー協会の技術部が主催する技術講習会に参加してきました。

内容は、W-UP・トレーニング@・トレーニングA・ゲームという、1日のトレーニングの流れを受講者が実際に選手として経験していくというもので、テーマは今流行りの「観る」ことと「係わる」ことでした。

印象としては「中学のトレセン以上」位のレベルの話かなって所で、少年には少々難しい内容に感じました。(小学生でも地区トレセンクラスならやるでしょうけど)

JFA(日本サッカー協会)は日本が世界のトップと対等に戦うためには、日本人の長所である敏捷性と勤勉で真面目な所をフルに使って「係わる」ことが最も大切だと今は考えているようです。

受講者には現役の選手もいれば、大昔の現役・あまりサッカーの経験のない人と様々でしたが、W-UP→トレーニング@→トレーニングAとトレーニングが進んでいくにつれ体力的につらくなってきたのか、次第に元気がなくなっていき「カラ元気」な声が痛々しい位でした。(笑)
しかし最後のゲームになるとそれまでの疲れがウソのように元気になり、ピッチの所々から「声」も出し、笑顔も出て本当に楽しそうでした。
このゲームこそがサッカーの楽しさであり醍醐味です。

普段いろいろなカテゴリーを担当している指導者の人達も、この日自分達が選手になってみて本当に大切なことを思い出したでしょうか?ボールを受ける前の準備・ボールのないときの動きなど、サッカーが上達する上で重要なことを指導することはもちろん大切でしょうが、もっと根本的な一番大切なことを忘れずに指導してもらいたいものです。

この日の講習会に参加した指導者の人達に出口で「今日一番楽しかった練習は何でしたか?」と質問したら、参加者のほとんどが同じ答えになるでしょう。
それこそがサッカー上達の一番のヒントかもしれません。

         Coachしみず

キリンカップ

  • 2008年05月26日(月)

キリンカップ 日本代表VSコートジボアール代表 のゲームを24日土曜日、豊田スタジアムで観戦してきました。

当日は、あいにくの雨でしたが会場は4万人を超える観客で超満員。
自慢の開閉式の屋根は故障していて選手達はズブ濡れでしたが、一部を除いて雨具がいらない状態で快適でした。

結果はご存知の通り 1-0 でFIFAランキング22位のコートジボアールを同37位の日本が破りました。
このゲームで私が個人的に注目していたのは、
@アフリカ勢の身体能力はどれ程なのか? 
A松井・長谷部の海外組の実力は? 
B日本の攻撃とコートジボアールの攻撃の違い、特にトップの部分の違いは? 
の3点でした。

@に関しては、正直期待外れでもっとすごい身体能力の差があって、日本人ではどうしても止められないような所があるのかなって思っていましたが、アフリカパワーは爆発しませんでした。(アップのときは隣で見ている人が「コートジボアールの選手は人間より豹に近いな」なんて冗談言ってましたが)

Aについては守備面が目に付きました。責任を持ってハードにディフェンスしていたことと、時には長い距離を走ってボールに絡んでいたことなど、献身的にプレーしていました。

Bはトップへ“くさびのボール”を入れる回数とそのボールをトップがどう処理しているかに大きな違いがあると思いました。コートジボアールの選手は少々トップにマークが付いていてもくさびのボールを入れますし、トップはそのボールを簡単に失いません。日本はトップにマークが付いていればくさびのボールは入れませんし、もし付かれているところに入れればボールを失ってしまいます。必然的にくさびを入れる回数が減っていく訳です。

しっかりくさびのボールが受けられるトップと、裏へ抜けるのが巧いトップが組み合わされれば、日本の攻撃はもっとおもしろいものになるでしょうし、もっと攻撃的なサッカーになると思います。

日本代表にはなんとかW杯アジア予選を通過して、W杯本戦に出場してもらい、一つでも多くの本気のゲームを経験して、国内の育成現場にフィードバックしてもらいたいものです。

         Coachしみず