以前もこのコラムで紹介しましたが、この4月からJFA(日本サッカー協会)が「JFAこころのプロジェクト」の活動として「夢の教室」を始めました。
「夢の教室」とは、現役のサッカー選手やOBが小学校5・6年生の教室で「夢先生」として教壇に立ち、プロサッカー選手になる「夢」を実現した体験を語り、「夢を持つ」ことの大切さを知ってもらう活動です。
内容は1限目は体育・2限目は教室で「夢」を話して、すでに約50回程開かれているそうです。
話の授業では「夢先生」がどうやって自分の夢をかなえたか、それまでの道のりはどんなだったかなどについて語ります。
サッカーができる学校を探し、どんな遠距離でも通う。
入学に学力が必要なら必死に勉強する。
両親を説得して下宿する。
プレー中大けがをしてしまったこと。そして、その激痛に耐えて治療し復帰するまでのこと。
過酷な練習。
試合にでれない日々、等々。
「夢はプロ選手になりピッチに立つこと」
悩むこともあるけれど、絶対にくじけない。
やがて「夢」がかなう。
夢先生は教えの素人です。
子ども達に上手く伝えることはできなかったかもしれませんが、夢をかなえた者の、夢をかなえる努力をした者の真の心は子どもたちに届いたことでしょう。
ペルナの選手のところにも「夢先生」こないかな?
ペルナの選手から「夢先生」でないかな・・・
Coachしみず
30日のゲームについてもう少し・・・
当日は雨でグランド状態が悪く、思うようにボールが運べませんでした。その中でもなんとか「ペルナらしさ」を発揮しようと、必死に選手たちはプレーし続けたのですがやっぱり思うようにいきません。
そこへボール扱いには定評のある「A」チームが登場。
魅せてくれましたねぇ〜。
グランドの状態が悪いから上手くボールが運べないのではなく、単に技術不足であることを思い知らされました。
普通にボールを扱われ、簡単に2人・3人の間を割られます。
やっつけられましたねぇ〜。
遊ばれました。
選手・指導者共に勉強になりました。
いろんなチームからいろんな技術を学び、それにペルナの色を混ぜて、どんどん成長していきたいなって改めて思った「雨の日のゲーム」でした。
Coachしみず
30日は全員対象のゲーム予定日でしたが朝から雨が降っていました。
グランドが雨天使用可だったのと、遠方より複数チームが来てくれるのとで予定通りゲームを行いました。
ペルナの多くの選手は雨の中で試合をした経験がなく(特にちびっ子)始まるまでは不安そうでした。
「寒いな」「汚れる」などと口で言いながら、泥をはねさせないようにゆっくり走ります。そうこうしているうちにゲームが始まりました。
「いけーっ!」
さっきまでの上品さが嘘のように水しぶきを上げて走りだします。
「ベチャーン」
足がひっかかってこける選手がいます。ユニフォームも顔までもドロドロになります。
ハーフタイムに帰ってきた選手の顔つきがさっきまでとは違います。人数の都合上前後半選手は総入れ替えだったんですが、明らかに「もっとやりたいな」オーラが出ていました。
前にもこのコラムで書きましたがサッカーは雨では中止になりません。
なかなか普段から雨降りにゲームをしたり、外で遊ぶことのない子ども達はいい経験をしたんじゃないかなって思います。
雨の日は普通の日以上に疲労します。
「大分子どもが疲れているので、バスじゃなくて自分の家の車で帰っていいですか?」
そんなちびっ子選手が続出!
「どうぞ。いいですよ」
車の中で、また家に帰ってから選手達は今日のゲームの感想をどう話したのかな?楽しかったって言ってたかな?コーチ達は観ていてめっちゃおもしろかったよ(笑)
Coachしみず
先日、火曜日の練習で新しい技をやってみました。
さすが中学生、すぐにコツをつかみます。それに対して小学生はなかなか上手くいきません。それでも必死に中学生についていこうとします。
中学生のほうは形がさまになってくると「コーチ、コーチ、見て見て」「こんな感じやろ」とアピールしてきます。中学生がつかんだコツを分かりやすく小学生に伝えるのがコーチの仕事です。小学生の練習している中に入って行き「こんな感じやな」と言いながらゆっくりやってみせます(正しくは“速く”できないのですが・・・)そうこうしている間に中学生はシチュエーションの話をしています。
「DFがこっちにおるときに、こうやろ」「ゴールがここにあったら、こうDFをかわしてシュートやろ」
時にはミスが偶然にアレンジを生み出します。
時間を忘れてあーでもない、こーでもないとやっています。
「そろそろゲームやろか」コーチの声でチーム分けをしてゲームが始まります。早速先ほどの技をやってみる選手がいます。予定通り失敗しました(笑)
本当に楽しそうです。
これがサッカー本来の姿かな。
上手い年上のマネする下の選手。
上の選手はいろいろ考えて技を編み出していく。
失敗を繰り返しながら成長していく。
いつまでもこんなサッカーを続けれたらいいなって思いました。
Coachしみず
サッカーの話ではありませんが、今「相撲界」が揺れています。
某横綱の母国での「サッカー事件」よく訳の分らない事件で、現在も母国で治療・療養中です。
以前には「八百長事件」っていうのもありましたよね。
そして今回の「新弟子リンチ死亡事件」 17歳の少年が1人亡くなっているだけに大きな問題になっています。
角界には新弟子にけいこを付ける「かわいがり」というものが存在していて、その「かわいがり」には2種類あるそうです。1つは1人の弟子に集中的にけいこを付けるもの。もう1つは脱走などの罰としておこなうもの。前者はある意味トレーニングになるのでしょうが(私は認められませんが)後者はリンチ以外の何物でもありません。
関係者は社会のルールを教えるためや、しつけのためと言い訳していますが、まともな団体なら脱走する前に話し合って辞めることができたんじゃないでしょうか?まったく話になりません。
サッカーの世界はどうでしょう。それこそ昔は根性・根性の時代でした。
夏休みは9時から17時まで練習。昼の1時間と午前・午後に1回ずつ休憩があるだけで、それ以外に水を飲むことは許されていませんでした。よくトイレに行って手洗い場の水を飲んだものです。先輩も怖かったし理不尽なこともいっぱいありました。
最近とはほぼ正反対ですよね。今はある程度短い時間で集中してやるのが当たり前になっています。だらだら長くやっても疲労がたまるだけでトレーニングの成果は期待できません。
自分の学生時代を思いだしてみると・・・あんまり楽しかった思い出はないなぁ。楽しかったのは少年の1時期と高校の1時期だけかなぁ。人間関係もいろいろ難しかったし・・・
ペルナでは何よりみんなが楽しめるようにしたいですね。
Coachしみず
PS 大切な自分の息子さんをリンチで亡くした親の気持ちを考えると許せない事件ですね。
23日はアレグロのバーベQ大会でした。
大人は10時集合で準備、子どもは9時集合で恒例の「芝生裸足サッカー大会」ドンドンドンパフパフ!!
全学年が混じってのミニゲーム大会です。
やっぱり芝生は気持ちいい!全員裸足でボールを追い掛けます。そこへチビッ子(年少さん)が乱入です。ゴールはボールを2個置いてあるだけ。ラインもなければ色分けもありません。もちろん審判もいません。1点交代の勝ち残りです。盛り上がりましたねぇ〜。これぞストリートサッカーって感じでした。
その後、場所を八風キャンプ場に移してのバーベQ大会。
モリモリ食べて、モリモリ飲んで(?)川遊び!ええ、服のまま潜らせてもらいましたよ。水は相当冷たかったです。ここでも子ども達は疲れ知らず。全身が冷たくなって唇の色が変わってましたよ(笑)
本当に楽しい1日でした。
Coachしみず
サッカーの本で題名に魅かれて買った本の中にこんな記事がありました。
「プロの選手が小・中学・高校年代をどんなふうに過ごしたか」について書かれたものでした。
ほとんどの選手が小学生からサッカーを始めています。プロになったような選手の少年時代なので、それこそ朝から晩までサッカー漬けの毎日かと思いきや以外にも結構・・・
ある選手は真剣に野球にしようかサッカーにしようか迷っていたとか。
またある選手は、親戚に誘われたけどその親戚が嫌いでサッカーも嫌いだったとか(苦笑)
高校サッカーの2大大会「インターハイ」と「高校選手権」の両方に一度も本大会出場していない選手。
小・中学と小さく、よくふっとばされていた選手。
様々な選手がいて中には高校生位まで自分がプロになるなんて思ってもいなかった選手もいたようです。
しかし、よくよく読んでいくとプロになった選手達には共通点があるようです。大小にかかわらず、自分の立てた目標をクリアーするべく努力を惜しまないこと、根本的にサッカーが好きでサッカーを楽しんでいたこと。この二つは全ての選手に共通しているようです。
この本の中で最も印象に残っている部分を・・・
「『サッカーを好きという気持ちは誰にも負けない』と思える人は、それだけでサッカー選手としての一番の才能を持っている。その気持ちを持っていることが、少々身体能力が低くてもプロになる可能性を高めているということだ」
Coachしみず
22日はペルナに所属するほとんどの選手が運動会でした。
毎年2つの小学校を行ったり来たりしているのですが、今年はPTA役員に当たっていて1つの小学校から動くことができませんでした。
ペルナの選手達はみんないい顔で運動会を楽しんでいましたよ。特に徒競争では1つでも順位を上げようとみんな必死でした。
幼稚園・保育園の選手も来年入学予定なので「旗取り」に参加しに来ていて「あっコーチや!」ってたくさん声を掛けてくれてうれしかったです。
先日の中学校の体育祭は仕事で行けなかったのですが、聞く所によるとペルナの選手は大活躍!さすがペルナの選手は体を動かすことは強い子ども達ばかりです(勉強は・・・)
サッカーだけでなく、他のスポーツ・いろいろな行事、それに勉強も全力で取り組める、そしてすべての面においてクラス・学校でリーダーシップがとれる選手になってもらいたいものです。
Coachしみず
24日は高校選手権ベスト8を賭けた戦いが各地でおこなわれました。
我がペルナのOBの所属するチームも多数登場しました。私はその中で2試合を観戦することができました。
1試合目は前回1回戦を観戦したチームでペルナのOBが3人所属しているチーム。相手は夏のインターハイ三重県チャンピオンのチームでした。実力では明らかにインターハイチャンピオンのほうが上でボールポゼッション率(ボール支配率)も6:4〜7:3くらいでした。
しかし3年生は負ければ終わりという極限の状態で持っている力以上のものを出し切っていました。前半20分ころ(40分ハーフ)先制点を奪われそのまま両チーム共に決定的なチャンスを作ることができずにタイムアップ。
3年・2年・1年と学年関係なしにユニフォームで顔を隠して泣いている姿を観て、遠い昔の自分を思い出してしまい熱いものが込み上げてきました。
2試合目はU-18日本代表候補を2人要するチームのゲームで相手は某進学校。なかなか興味深いゲームでしたが地力に勝る代表候補を要するチームが後半25分過ぎから2得点をあげ2-0で勝利しました。
1人の代表候補はケガで出場していませんでしたが、監督の最後まで選手を信じる姿が印象的でした。
私も20数年前ですがこの「負けたら終わり」を経験しているので選手達のアドレナリン出まくり状態は分かります。負けて涙が止まらないことも知っています。
高校卒業後普通の会社に就職予定の選手は本格的にサッカーをやるのはこれで最後です。大学・社会人・プロの世界でサッカーを続ける選手も同じメンバーで勝利に向かって力を合わせるのはこれで最後になります。卒業後一緒にボールを蹴ることはできますが、今日のようなアドレナリンがでることはないでしょう。
苦しい練習に耐えたもののみが、仲間を信頼して戦ったもののみが味わえることのできる感覚。この独特な雰囲気を味わえるのは選ばれたもののみです。
ペルナから1人でも多くこの感覚を味わって「負けて泣ける」「勝って泣ける」そんな経験をしてもらいたいものです。
いやぁ〜青春ですなぁ〜!!
Coachしみず
保護者と指導者の良い関係とはどんな感じでしょう?
少年の指導の現場では、よくハーフタイムに保護者がお茶を指導者に出している様子を見掛けます。これは恐らく保護者の、多分ボランティアであろう指導者への感謝の表れだと思います。決して悪いことではありません。
「卵が先か鶏が先か」ではありませんが、子どもと親の熱の入れ方もよく似たところがあります。サッカーに「子どもがはまったから親もはまる」のか「親が熱心だから子どももはまっていくのか」・・・
親も気合いが入ってくると、フットワークの軽い親はチームのためにいろいろな活動の手助けをしてくれます。しかし、サッカーの経験者であったりスポーツ好きな親の中には時々いきすぎてしまう場合もあります。
悪気はなくチームのためを思ってのことでしょうが、お茶当番などのいろいろな当番を作って他の保護者の負担を増やしてみたり、時には指導者まがいのことをやってみたり、言ってみたりしてしまうことがあります。
多くのクラブチームでは「サッカーのことは全て指導者にまかせてください」と最初にお願いするチームも多いと聞きます。
保護者は子ども・指導者の良き“サポーター”であってもらいたいものです。
では指導者はどうでしょう?
試合会場ではイスにふんぞり返って当然のように保護者から接待を受けている指導者も見受けられます。
「子どもにサッカーを教えてやっている」「面倒をみてやっている」じゃないですよね。指導を通じて我々指導者が子ども達から教わることも多いはずです。
保護者も指導者も「プレーヤーズファースト(選手のために)」を一番に考え協力していきたいものです。
Coachしみず