以前も紹介したことがあると思いますが、ノルウェーサッカー協会が保護者に向けて発信しているものを紹介します。
◎親の心得
「12歳以下若年層育成のためのスローガン」と称されているもので、
@試合や練習を見に行ってあげましょう。子どもはそれを望んでいます。
A試合ではすべての子どもを応援してあげましょう。自分の子どもだけではいけません。
B調子の良い時だけでなく調子の悪い時も勇気づけてあげましょう。批判してはいけません。
Cチームリーダーを尊重してあげましょう。彼らの判断に圧力をかけないようにしましょう。
Dレフリーはインストラクターとみなしましょう。レフリーの判断を批判してはいけません。
E子どもが参加することを刺激し、勇気づけてあげましょう。プレッシャーにならないように。
F試合がエキサイティングだったか、楽しかったか、聞いてあげましょう。結果だけを聞くことのないように。
Gサッカーにふさわしい、節度ある用具を準備してあげてください。大げさになってはいけません。
Hクラブの仕事を尊重してください。積極的に親のミーティングを持ち、どのような態度で臨むべきか話し合いましょう。
I忘れないで下さい。サッカーをするのはあなたの子どもです。あなたではありません。
日本の現場でも度々問題視されますが、欧米でも『親が熱くなりすぎてしまう』ことが問題になっているようです。
一つは、日本のスポーツ界において『勝利こそ正義』の考えが、間違いなく蔓延っていること。
スポーツの本来の意味は楽しむこと。
大人が過度に煽ることにより、子どもたちの世界にも確実に悪影響を与えています。
観戦マナーの悪い大人も多いと聞きます。
応援は大いに結構!ただし、ポジティブなものに限ります。
大声でネガティブな発言をするのはいけません。
あと、ピッチの中に入って自分の子どもの世話を焼くのもいけません。
失敗から学び、自ら考え行動する貴重な経験を奪うことになります。
基本的にピッチ内は、選手とスタッフのみです。
ピッチには立ち入らず、正しい場所で観戦しましょう。
ノルウェーサッカー協会・親の心得Iにも書いてありますが、『サッカーは子どもたちのもの』です。
過剰な介入は子どもたちにとってマイナスです。
COACHしみず
SNSに面白い記事が載っていたので紹介します。
https://www.sakaiku.jp/column/thought/2024/016829.html
『ヘリコプターペアレント』についてです。
『最近、「ヘリコプターペアレント」という言葉をよく耳にします。これは、ヘリコプターがホバリングするような形で上から子どもを見張り、子どもがつまづきそうなリスクがあったら急降下して排除してしまう、自分で判断できる年齢になっても子どもに逐一関わり続ける親を指す言葉です』(本文より抜粋)
いわゆる『過保護・過干渉の親』のことですね。
私も子どもを3人持つ親です。
孫も5人おりますし、子どもが『何物にも換えがたい宝物』であることも理解しています。
親の過保護・過干渉が『子どもを想うがゆえ』の行動であることも理解しているつもりです。
他の指導者仲間とも話ますが、過保護・過干渉は最近特にひどくなってきていると思います。
それは、コロナの影響もあると思いますが・・
年齢が低ければある程度の干渉は必要です。
何歳のときにどこまで干渉するか?
個人個人によって違うと思いますし、答えはないと思いますが、私個人の意見としては『まだ少し早いんじゃないの』っていうぐらいの経験がいいかなって思っています。
いくつまで靴ヒモ結んであげますか?
いくつからバスに乗って遠征に行かせますか?
もっともっと失敗させないといけないんじゃないかって思ってます。
そして、その失敗を『どう乗り越えていくか』が重要だと思います。
もう何年も前の話ですが、遠征に出かけたときある事件がおきました。
その選手は4年生ぐらいやったかなぁ、弁当は持ってきましたが中身が入っていませんでした。
弁当箱だけ持ってきたんですね。
おそらく中身が入っているほうを持たずに、カラのほうを持ってきたんでしょう。
どうするんかなって遠くから観ていると、周りのみんなが少しずつその子にごはんやおかずをあげてるですよね。
結局そこそこ一人前の弁当のできあがり(*^^*)
これ、お母さんが遠征の準備をしていたらおこらない事件(笑)ですよね。
この後、子どもとお母さんとどんな話になったかは知りませんが、子どもは弁当の重さを確認するようになったかもしれませんし、お母さんは弁当の置場所を決めたかもしれません。
失敗は大丈夫です。
それをどう乗り越えるかが大切です。
私自身、弁当がカラだと知ったとき『コンビニで弁当買ってこなあかんかな』って思いましたもん(>_<)
先走って『いらんこと』言わずに良かったなと安心しました。
子どもたちの解決する力に水を差すところでした(>_<)
以前、ガンバ大阪の有名な育成部長と話をさせてもらったとき、その部長も同じようなことを言われてました。
『干渉し過ぎる親の子どもで伸びた子はおらん』と。
昔から『かわいい子どもには旅をさせろ』とも言います。
確かに観ている親はドキドキしますが、全ては子どものため。
神経質過ぎる親より、少し大胆な親のほうが子どもはのびのび育つような気がします(*^^*)
この記事が、子どもとの関わり方を確認するきっかけになったら面白いなって紹介させてもらいました。
後編もありますので是非ご一読を!
COACHしみず
5月11・12日と私の師匠『池上正』さんにお越しいただき、土曜日夜に懇親会・日曜日午前に低学年・午後に高学年のサッカー教室をお願いしました。
池上さん、このコラムで何度も紹介していますが、私の指導の師匠です!
出会いは1冊の本『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』
この本をネットで偶然見つけた嫁さんが即購入。
『題名が面白そうやで買ってみた』
読んでみたら本当にこれぞ目からうろこ!
感動するとともにすぐにマネしてみました。
今までしっくりこなかったことが即しっくりきてびっくり!
『会って話がしたい!』って思い、コネを使いまくり(笑)、当時千葉のJEF市原(現JEF市原・千葉)で指導されていた池上さんとのコンタクトに成功。
14・5年前に千葉駅前の居酒屋でいろいろなお話を聞かせてもらったのが最初です。
それからすぐに指導に千葉から来ていただきました。
会場は朝上小学校でした。
毎年この時期に来てだくようになって10年ほどでしょうか。
毎年懇親会を含めて本当に勉強になります!
今回は保護者のかたと話しているところで面白い話が。
子どもが初めてやるスポーツについての話。
子どもが初めてやるスポーツについて、池上さんが指導する場合『本人がイヤなことは絶対やらせない』とのこと。
どういうことかと言えば、例えば水泳。
多くの場合、子どもは最初は顔を水につけることができません。
水が顔にかかることさえイヤがります。
そんな時普通は『今日は少しでも顔をつけてみよう!1秒でも大丈夫だよ』とか言って段階的にできるようにしようと策を練ります。
池上さんは子どもが顔を水につけるのをイヤがったら、絶対水がかからないように遊ぶといいます。
イヤなことをせず、楽しく水で遊んでいたら自然と水に顔をつけるようになるとのこと。
その通りかもしれません。
無理やりやれば慣れて水に顔がつけれるようになるかもしれませんが、その前にイヤになって水泳自体辞めてしまう可能性も高い・・・
これをサッカーに置き換えると例えばリフティングでしょうか。
サッカーって競技特性上、数字に表れにくいスポーツです。
陸上や水泳ならタイムが縮まったり距離が伸びたり、数字で表すことで成長が見えますが、サッカーで数字っていうと得点とかアシストぐらいで(トップレベルのサッカーなら最近は様々なデータを取っていますが)
なかなか数字では表されません。
そんな中唯一といっていいのがリフティング。
100回できた200回できたと成長が分かりやすい(ただし、リフティングが上手いとサッカーが上手いのはイコールではありませんんが)
このリフティングをサッカー始めたばかりの1年生に強制したらどうでしょう。
おそらく最初は上手くいかないので面白くなく、本当は『上手くいかないリフティングが嫌い』なのに『サッカーが嫌い』『サッカーに行きたくない』になるんじゃないでしょうか。
順番としては、サッカーが楽しい→サッカーが上手くなる→リフティングが上手くなるが正解なのに、リフティングが上手くなる→サッカーが上手くなる→サッカーが楽しい、になると勘違いしている大人、多くないですか?
ペルナではこの順番でやっているつもりですが、改めて話を聞かせてもらうと再確認できてありがたいです!
サッカーの指導と子育て。大筋では同じなんじゃないかなって思っていて、この水泳の話も子育ての参考になるんじゃないかなって思いました。
子どもを変えるには、大人が変わること。
ちょっとしたきっかけで変われます。
そんなきっかけをペルナで提供できればと思っています。
一緒に学んでいきましょう!
COACHしみず
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少しずつですが、サッカーの『理解度』が上がってきました。
先日のジュニアユースのリーグ戦でのこと。
前半が終了し、ハーフタイムで選手がベンチに戻って来ます。
そうするとベンチが騒がしくなります。
そのゲームは前半あまり良い内容ではありませんでした。
出ていた選手は水分補給しながら、出ていなかった選手は待ってましたとばかりに(^ω^)、前半の話をし始めます。
『○番が速いからおれは上がれやん。ボール持ったら近くに来て欲しい』
『相手の攻撃は右からばっかやし、裏へどんどん蹴ってくるから、前から蹴らさんよーにせなあかん』
観に来ていた中3もここぞとばかりにアドバイスします。
はい、コーチの出る幕ありません(^ω^)
このままにしといたらハーフタイム終わってしまいますので、『そろそろえー?』って感じで話し始めます。
ほんの少しだけ話して後半のメンバー発表します。
全員出るので5人交代。
今度は交代する選手同士が言われる『引き継ぎ』を始めます。
あっという間にハーフタイム終了。
ここへ来てぐっと成長してきました。
サッカーってそんなスポーツなんですよ。
コーチの言うこと、ベンチで話してること、参考にはなりますが、ピッチに入ったら『自分の意思で』プレーしなければならないスポーツです。
日本人は『言われたことを守る』のが得意で、『自分で考えて行動する』ことが苦手だと言われます。
しかし、いつまでも『指示待ち』では、この先厳しい社会に出てやっていけないでしょう。
ハーフタイムで意見を交換するには、しっかり自分の頭で考える必要があります。
サッカーだけにかかわらず、本当に大切なことだと思います。
負けてるハーフタイムでしてが『成長したなぁ』って嬉しく思っていました(^ω^)
チームとしてもまとまってきましたね(^ω^)
中3の選手は、公式戦なんで出れないにもかかわらず、『審判や見学だけでもいいので行ってもいいですか?』って言って来てくれます。
保護者の応援も熱いものがあり、選手のパワーにもなっています。
OBもそれぞれ次のカテゴリーでがんばっています。
いい感じになってきました(^ω^)
引き続きがんばっていこー!
COACHしみず
12月20〜25日で4泊6日のハワイ遠征に行ってきました。
これはゆうとコーチの大学の先輩が毎年ハワイで企画しているもので、希望者を募り参加してきました。
実は去年も企画していて、参加希望者も確認していましてが、その頃まだコロナコロナと言っており、最終的には2人の希望に・・
帰国時や入国時にも様々な制限があり、去年は断念しました。
今年は、夏に来てくれてホームステイの受け入れをしたので非常に盛り上がり、最終的には18名の選手と3名のスタッフでの一行となりました。
さて、初めてのハワイ遠征はどうだったかと言うと、控えめに言って『最高』でした!
今回のウィンターキャンプ、実は来年夏に沖縄で行われる大会のセレクションを兼ねていました。
日本行きを決めるセレクションということです。
約100人のハワイの選手とペルナの18人、合計120人でのセレクションでした(残念ながら今のところペルナからは選ばれていません)
ハワイ全土から選ばれた選手たちはレベルが高く、滞在2日目にガチンコで勝負しましてが、あっさり惨敗。
ハワイ州選抜、さすがです(^ω^)
また、アメリカの指導者に4日間、じっくりうちの選手を観てもらうことができました。
うちの選手の評価を、日本人と違った目で観てもらったのは初めてのことだったので、非常に興味深くもありましたし、我々指導者も反省することがたくさんありました。
選手・指導者共に本当に勉強になりました。
そして、選手たちは全てホームステイ。
ホストファミリーのおもてなしは暖かく、びっくりするぐらい良くしてもらいました。
サッカー中は基本英語。
普段の生活にも英語が溢れる経験は全員初めて。
でも、トレーニング2日目には、コーチが説明していることもだいたい分かるようになり、子どもたちの成長スピードの速さには驚きましたし、トレーニング中ハワイの子どもたちがうちの選手を、どんどん名前で呼んでプレーしてるのにも感動しました。
サッカーの無い時間にはホストファミリーと共に観光をして、クリスマスパーティーや誕生日パーティーに参加したり、本当に楽しく充実した遠征になりました。
来年の夏には再び来てくれる予定がありますし、来年の冬にもまた行きたいと思っています。
興味のある方はどんどんコーチに質問してくださいね。
確かにお金はかかりますが、金額以上のものが得られる自信があります。
子どもたちの経験は『プライスレス』です(^ω^)
ホストファミリーの皆さんや現地スタッフ、うちの選手に今回の遠征に関わってくれた全ての人、そして何より快く選手を送り出してくれた保護者の皆さんに心より感謝します!
ありがとうございましたm(__)m
COACHしみず
面白い記事がありましたので是非読んでみてください(^ω^)
https://gendai.media/articles/-/117801
書いているのは私の師匠『池上正』さん(『サッカーで子どもをグングン伸ばす11の魔法』他多数の作者でサッカー指導者)が、たくさん出されている著書のライターさんです。
SNS上で、スポーツをする子どもを持つ保護者の方の、さまざまな相談にのったりもしています。
日本にはいっぱい良いところがあります。
安全だったり、みんながルールを守ったり、清潔だったりと本当に暮らしやすいところだと思います。
ただ、サッカーに関しては、今回の記事のようにマイナスになっている部分も確かにあると思います。
サッカーというスポーツの性質上、日本の良さが弱点になることもあるということです。
将来、今ペルナに所属している選手たちが大人になるころには、AIの発達等により社会がガラッと変わっている可能性もなきにしもあらず・・
私が20才頃には携帯電話なんてショルダー式で、とてもとても普通の人が持てるシロモノではなかったんですからね。
サッカー面に関してだけでなく、そんな10年・20年後、今と全然変わった世の中でたくましく生き抜くためにも、日本が変わるのを待つのではなく、こちらからアクションを起こして、なんなら『先取り』したい。
子どもたちの未来のために・・
そんなことをペルナでチャレンジしていきたい!って思わせる記事でしたので、紹介させていただきます。
是非読んでみてください(^ω^)
COACHしみず
今日は、コートの中でぐちゃぐちゃでプレーすることについてお話します。
ペルナでは、1対1や2対2なんかの練習のときに、コートを個別に作らず、全員がひとつのコート(体育館なら全体)の中で一斉にやることがあります。
もちろん、小さなコートを作る時もありますが、作らない時も結構多いです。
これにも理由があります。
一つは、コートを作って順番にやると休みが多くなるから。
長い時間練習することを良しと思っていませんので、できるだけ短い時間を集中してやりたい。
並んで順番を待っている時間がもったいないということです。
『サッカーはサッカーをプレーすることで上達する』ので、並んで見ていても上手くならないんですよね(笑)
もう一つは、わざとぐちゃぐちゃでプレーして、ぶつからないようにするためです。
年齢が小さくなればなるほど、ボールのみに集中してしまいがちです。
周りに目がいかない状態ですね。
ボールだけを追いかけてしまうので、ぶつかってしまうこともよくあります。
そうならないように、ぶつからないように、周りに気を配りながらプレーしてほしい。
なぜか?
それは、『サッカーってそんなスポーツだから』です。
例えば、ドリブルしながらボールを奪いに来る相手を観て、パスを出す味方とその周りの状況を観ながらプレーする。
サッカーってそんな器用な非常に難しいスポーツです。
たくさんのことに気を配れる、周りがしっかり観れる選手が良い選手の条件ですから、多くの人が思い思いの方向へプレーしていても、ぶつかることなくボールをキープする。
そんな選手になって欲しいという想いがこめられています。
だから、おうちの人と一緒に見学に来ている小さい弟や妹が乱入してきても、気を配って上手くよけてね(笑)
だいたい、お兄ちゃんやお姉ちゃんが練習してたら、思わず混じりたくなるような、そんな『楽しそう』な練習じゃないといけないと思っていますから(^ω^)
これが、ぐちゃぐちゃで練習する理由です。
COACHしみず
7月25〜27日、ハワイから14〜10歳の選手がペルナにやってきました。
選手14人、スタッフ5人。選手の家族17人、総勢36人の団体でした。
団体の団長的な立場の人(日本人)が、ゆうとコーチの大学の先輩で、この先輩から『ハワイの選手を日本に遠征させたい』とオファーがあり実現しました。
結果は大成功!
大変喜んでもらい、『是非、冬はハワイに来てください』と言っていただきました(^ω^)
ホームステイで10人受け入れてもらったり、食事会でゲームをやってもらったり、スイカを切り分けてもらったりなど、保護者の皆様には大変お世話になりました。
保護者の皆様のご協力があったからこその大成功です。
本当にありがとうございました。
サッカーの内容をはじめ、文化の違いというか、生活習慣の違いみたいなのも経験できて勉強になりました。
『あ〜、これがハワイ流か、っていうかアメリカ流か』
なんかすごくおもしろかったです!
27日の最後にはみんなで写真(トップの写真)を撮りました。
別れに涙ぐむ人もいるぐらい仲は深まりました。
やっぱりホームステイは距離を縮めます。
なんか、このまま長く関係が続くといいですね(^ω^)
今は携帯もありますし、継続して連絡を取り合うことは難しいことではありませんから、20歳ぐらいで再会なんてのもロマンがあっていいかもしれません
これからもいろいろチャンスがあれば、様々な経験ができるようにチャレンジしていきたいと思います。
お楽しみに(^ω^)
お世話になった皆さん、ありがとうございました!
COACHしみず