【7・8日目・8/30・31(水・木)】
この日は7時朝食で7時45分出発。
約2時間かけて陸路フランクフルト国際空港へ。
定刻より少し早い13時にルフトハンザ航空(LH)740便はフランクフルト国際空港を離陸、日本時間の31日7時、往路より1時間短い11時間のフライトで無事関西国際空港へ着陸しました。
時差の関係で1日損した気分ですが、無事到着し、ほっとしましたね(^O^)
COACHしみず
【6日目・8/29(火)】
翌朝空港へ向かうので実質最終日。
午前は前日スポーツ・シューレ入りした『U-15女子ドイツ代表』のトレーニングを見学。
さすがにU-15女子とはいえドイツ代表!
シューレ内でも食事は別室(他はみんな同じ部屋でビュッフェ)
トレーニングの人数もコーチを含めたスタッフの数も街クラブとは全然違います。
トレーニングの内容も非常に細かいポジショニングや約束事の確認と徹底、身体よりも頭が疲れるメニューとなっていました。
なかなか興味深いものでしたよ(^O^)
午後はブンデスリーガの『1.FC ケルン』のU-11・15のトレーニングを見学。
各地からスカウティングにより集められた選手たちは、やっぱり上手かったです(^_^;)
DFを付けないでのサイドからのシュート練習はほとんどがゴールネットを揺らします。
日本の倍ぐらい入るイメージかな・・・
大きな違いを感じました(^_^;)
施設はスタンド付天然芝ピッチ1面、トップチーム専用天然芝ピッチが1.5面、天然芝ピッチ2面、人工芝ピッチ1面、フットサル場1面、サッカーバレー場1面にクラブハウスにカフェ。
ブンデス1部は施設が街クラブとは違いますが、シュツットガルトも天然芝4面に人工芝2面とブンデス1部のクラブならこのレベルは普通のようです(>_<)
『凄いなぁ』
羨ましい限りです(^_^;)
COACHしみず
【5日目・8/28(月)】
この日午前は研修メンバーによるディスカッション。
1回目のディスカッションと違い、研修者同士の距離も縮まっており、またドイツのサッカー文化に触れた感想等もたくさん出て、有意義なものとなりました。
午後は『EGC ヴィルゲス』のU-15・12・11・10・9のトレーニングを見学。
トップチームはドイツ6部。
設備は今までのチームとほぼ同じ。
ドイツ全土の平均的な街クラブということでしょう。
トレーニング内容に大きな違いはなし。
それに関してはドイツサッカー協会が練習メニューをホームページ上で公開しているようです。
コーチはこれをプリントしてトレーニングに持って行っているようで、このことがドイツサッカーの変革に果たした役割は大きいといいます。
もしかしたら、日本よりドイツのほうが、協会→現場の
トップダウンが上手くいっているのかもしれません。
この件についての良し悪しは、少しじっくり考える必要があるようです。
COACHしみず
【4日目・8/27(日)】
日曜日のこの日、シュツットガルトから往路と同じくICEでケルンへ。
ケルンにて世界遺産の『ケルン大聖堂』を寺井監督と観光。
日曜日は観光の地ケルンでもカフェ以外はほとんど休み(>_<)
カフェで片言のドイツ語でケルン名物料理を注文しビールで乾杯。
と、ここまでは良かったのですが、ここケルンからスポーツ・シューレの最寄り駅『ジークブルク/ボン』までのローカル電車が難しかった!
まず、券売機でキップが買えません(>_<)
当然券売機はドイツ語ですから何がなんやらさっぱり!
自転車は乗り込んでくるし、驚いたのは電車内『犬』OKなこと。
その犬は小型犬ではなく、結構な大型犬。
びっくりしました(^_^;)
駅員(圧倒的に日本より人数が少ない。駅員を探すのに一苦労)に身振り手振りで聞きながらなんとかジークブルク到着。
後はタクシーという余裕から夕食がてら街ブラへ。
ここで食べたソーセージがドイツで食べた中で一番美味かったです(^O^)
無事スポーツ・シューレに到着後はこの別行動がみんなに結構本気で心配されていたことを知り、自分たちでもよく問題なく帰って来れたなぁと安心からか疲れがどっと・・・
1時間程誰かが持ってきた日本酒『松竹梅』を飲みながら報告会。
最後は意識が遠のくのを感じながら眠りにつきました。
COACHしみず
【3日目・8/26(土)】
この日からSCアーヴォリの寺井監督と別行動でたく(浅野拓磨)のゲーム観戦のため陸路シュツットガルトへ。
ドイツの新幹線『ICE』で2時間の長旅です。
私も寺井監督もドイツ語はおろか英語もほとんどしゃべれません。
前日行き方を教えてもらった今回のアテンド役・長道さんに『チャレンジャーですねぇ』と言われるほど無謀な計画は、奇跡的に大きなトラブルもなく、たくとの待ち合わせ場所のホテル(シュツットガルトの選手がホームゲームのときに前泊するホテル、今回私たちもこのホテルに宿泊)に無事到着。
しばしたくと懇談後、たくはチームのバスでスタジアムへ、我々はタクシーでスタジアムへと向かい、ゲームを楽しみました。
たくは後半15分から出場。
キレキレでしたねぇ(^O^)
帰国後どこかの新聞に『日本代表合流前のブンデスリーガ第2節の浅野の動きは良かった』と書いてあるのを目にしましたが、まさにその通り。
もしかしたら、このゲームのキレでオーストラリア戦のスタメンが決まったのかもしれません、それぐらいいい動きをしていました(^O^)
ゲームは武藤擁するマインツに1-0の勝利。
ブンデス1部初勝利の後はたくと一緒に食事し、たくは次の日の朝7時の飛行機で日本代表に合流するため飛び立ちました。
今回Jリーグとの大きな違いを感じたことが一つ。
Jリーグではゲームの前に前泊のホテルからバスでスタジアムに入り、ゲーム終了後は同じくバスでホテルまで戻り解散となることが多いですが、シュツットガルトでは入りは同じようにバスですが、出はスタジアム隣に併設されている練習場・クラブハウスまで徒歩で移動し、自分で車を運転して帰ります。
ゲーム後のミーティングはありませんし、Jリーグのようにファン・サポーターから隔離されることもありません。
スタジアムを出た瞬間(たくと一緒に私たちも出ました)、『出待ち』のファンに囲まれサイン・写真責めにあいます。
一人一人丁寧に接するたくの姿に『成長したなぁ』って思いました(ペルナの練習に来てくれたときも丁寧に対応してくれますが、まったく同じでした)
ブンデスでは『ファンあってのチーム』という感覚が根付いていると感じました。
日本でもそうなればいいのに・・・
これはチーム側の問題だけでなく、ファン側にも少なからず問題があるかもしれません。
文化の違いもあるでしょうし・・・
食事の後は少したくにシュツットガルトの街を案内してもらい、リーグからの代表合流というたくにとって色んな意味でハードな日程の、つかの間の時間を寺井監督とともに過ごし、2人の癒しが代表でのゴールにつながったんじゃないかなって勝手に思ってます(>_<)
ありがとう!たく!
COACHしみず
【2日目・8/25(金)】
2日目はまず池上さんを含めた今回の参加者15名による自己紹介を兼ねたディスカッション。
その後、スポーツ・シューレに合宿に来ていた地元チームのU-9・8のトレーニング見学と指導者へのヒアリング。
このチームの指導者はおそらくドイツの指導者ライセンスを取得しておらず、今回見学した他の全てのコーチと違い、ゲーム中もずーっと指示を出して選手を追い立てていました(日本ではよく見られる光景ですが、ドイツでは全く見られませんでした。ドイツではほとんどの時間指導者は選手を見守り、話す場合はポイントを短く伝えているようでした)
ドイツにもいろんな指導者がいますね(>_<)
昼食後『FC ヘネフ』のU-15のトレーニングを見学。
このクラブの施設も前日のアンデルナッハと同レベル。
クラブハウスの前には屋根付きのバーベキュースペースがありました。
トレーニングは6対6のミニゲームとパスをつないでゴールまでのパターン練習。
6人3グループに分けてのトレーニングで、6対6では大ゴールにGKを付けてやっており、今回見学した全てのトレーニングに言えることですが、最後は『ゴール』で終わるトレーニングがほとんどでした。
この日、『サッカー年代別トレーニングの教科書:世界王者ドイツの育成メゾットに学ぶ』の著者でドイツ在住の中野吉之伴さんが合流。
中野さんは17年ドイツで暮らし、地元チームで育成年代の指導をされ、ドイツサッカー協会A級ライセンスを取得。
中野さんによると、ドイツはブンデスリーガだけでなく10部まであり、それぞれが地元に密着しており、10部のゲームでも3〜5ユーロの入場料を払って観戦し、ビール等を売る売店も出るようです。
少年のリーグは高学年リーグ(U-12・11)と中学年リーグ(U-10・9)でU-8以下はなし。
高学年リーグは30分ハーフで中学年リーグは25分ハーフ、1日1試合の1シーズン・ホーム&アウェーが基本のガチンコ勝負で、ヨーロッパでは15年前に『勝利至上主義廃止』のため全国大会は廃止されているようです。
う〜ん・・・
現地の生の話が聞けて楽しかったです(^O^)
COACHしみず
【1日目・8/24(木)】
当日は8時関西国際空港・国際線出発ロビー集合だったので、前日より大阪に入りテンションの非常に高い一夜を過ごし空港に向かいました。
ルフトハンザ航空(LH)741便は定刻通り10時に関西国際空港を離陸し、現地時間の15時(時差7時間のため約12時間の空路)予定通りフランクフルト国際空港に着陸しました。
空港到着後、専用バスで宿舎へ。
今回の宿舎は『ヘネフ・スポーツ・シューレ』
日本のJヴィレッジやJグリーンといったサッカー専用の合宿所のようなところで、宿舎の他に天然芝のピッチが3面、人工芝のピッチが1面、体育館に雨天練習場、プールといった施設が山の中に建っており、サッカーの合宿には最適な環境でドイツ代表はもちろん、メキシコ代表やコンフェデ杯にはアルゼンチン代表が合宿をするなど、サッカーに集中できる場所でした。
その宿舎へ向かう途中、今回の研修最初の訪問先『SG 99 アンデルナッハ』のU-10のトレーニングを見学。
このクラブはトップチームがドイツ6部リーグに所属(日本では県リーグ1部に相当)、 女子はドイツ2部リーグ所属で、大人から子ども、男女合わせて22チームが登録されています。
設備は小さな観客席付の天然芝ピッチが1面、天然芝ピッチ1面、人工芝ピッチ1面、子ども用人工芝ピッチ1面にクラブハウスとカフェ。
この設備は市が土地を提供し、市がグランド・クラブハウス等を建設し、市による管理のもと、クラブに無料で貸し出されています。
クラブの運営費は、地元企業によるスポンサー費と行政からの補助。
コーチの就職先は地元スポンサー等で、例えばトレーニングが18時からだとすると仕事は16時まで等、コーチであることで優遇されることも多いようです。
※今回見学したいくつかの街クラブでは、ハード面ソフト面ともに全て同じような状況でした。
トレーニングの内容は、特に目新しいものではありませんでしたが、トレーニングに対する考え方、例えば『U-10年代ならこんなコンセプト』みたいなところは微妙に違っているのではないかと感じ、 そこはドイツが良いか日本が良いかではなく、両方の考え方を理解したうえで、日本人に合ったやり方を模索していく必要があると感じました。
トレーニング見学後、途中ドライブインで夕食をすませ宿舎到着。
宿舎に併設されているバーで1杯飲んで眠りにつきましたが、日本を発ってから約24時間寝ずに活動していたにもかかわらず、3時間程しか眠れず『時差ボケ』を経験することになりました。
COACHしみず