2017年8月24日(木)〜2017年8月31日(木)の間、COACHしみずが指導者研修でドイツに行って来ましたので、ご報告させていただきます。
お楽しみください(^O^)
【始めに】
今回のドイツ指導者研修の始まりは、2017年2月25日(土)大阪府狭山市のガストで懇談中、池上さん(池上さん:池上正氏『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』他著書多数、YMCA大阪→ジェフ千葉→京都サンガ→現在に至る)からの『一緒にドイツに行きませんか?』というお誘いからでした。
以前より池上さんからは海外のサッカー事情、とりわけドイツの事情についてお話を聞かせていただいており、現在圧倒的な強さを誇るドイツ代表を作る土台、文化、街クラブの活動など興味深い部分を自分の目で確かめたい、そう思い『行きます!』と返事して今回の指導者研修が実現しました。
ドイツ指導者研修の話を仲間の指導者にしたところ、高校からの同級生であるSCアーヴォリの寺井監督も同行することとなり、今回のドイツ指導者研修が珍道中となることが決定しました(^O^)
今回の狙いは、ブンデスリーガの下部組織のトレーニング見学等ではなく、自分たちと同じような立ち位置にある街クラブの現状、ドイツと日本のサッカー文化の違い等、通常の海外指導者研修とは少し違った視線から『ドイツを観る』ことでした。
それと私のもう一つの狙いは、たく(浅野拓磨:ペルナSCOB・シュツットガルト・ブンデス1部)のゲームを観戦すること。
これは池上さんに無理を言って、寺井監督と行程中2日間別行動にて実現しました。
ドイツの興奮と感動が鮮明な今、1日目より順を追ってご報告させていただきます。
『旅行記』みたいになっていますが、お付き合いのほどよろしくお願いしますm(__)m
COACHしみず
先日、ペルナのジュニアユースのほとんどが所属し、選手のほとんどがペルナOBである八風中の中体連を観に行きました。
結果は残念ながら敗退となりましたが、この大会は選手たちにどんな教訓を残したでしょうか。
『言ったようにはならない。やってきたようになる』とは仙台の仲良し指導者の口癖。
3年生は最後の公式戦に向けての準備は完璧だったでしょうか。
1年前に新チームになってから、この日のために積み重ねてきた準備は完璧だったでしょうか。
ある選手は『緊張のためいつも通りのプレーができませんでした』と語りました。
リーグ戦やトレーニングマッチで中体連のゲームのような『緊張感』を持ってプレーしていたでしょうか。
非常に難しいことです。
難しいからこそ、それができる人・チームが勝ち負けに限らず何らかの『結果』が間違いなく出ます。
その結果を感じ取ることはできたかな。
今回のゲームは、長いサッカー人生の中のほんの少しにしかすぎません。
これからも前を向いて進んで行きましょう。
まだまだ始まったばかりです。
引き続きがんばっていこー!!
当然ペルナのジュニアユースは通常通り練習をやっていますよ(^^)
つたえびと しみず
7月2日(日)に『シナプソロジー』の研修会に行ってきました。
『シナプソロジー』とは『シナプス=脳神経細胞同士の結びつき』と『ロジー=○○理論』の造語で、遊びの中で脳神経を刺激し、手先が器用になったり、判断するスピード・反応するスピードがあがったり、脳の認知機能(思考・言語・注意・空間視野・記憶)の向上、爽快感の向上などの効果が出ると言われています。
ある人を通してシナプソロジーの存在を知り、以前から興味があったのですが、今回研修会のチャンスがあったので大阪まで行ってきました。
なかなか面白かったです(^O^)
これから練習の最初に5〜10分程入れていきたいと思います。
選手たちには遊んでいるように感じさせといて、脳が活性化されたらサッカーだけでなく勉強にと利用できるんじゃないかな(^O^)
選手とともに学んで、がんばります!>^_^<
COACHしみず
5/13に元Jリーグ・ジェフ千葉や京都サンガで育成部長をされていた子育てのプロである池上正さんをお迎えして、ペルナ主催のサッカー教室を開催しました。
私と池上さんとの出会いは池上さんの著書『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』という本でした。
題名に引かれて購入。
読みはじめて内容に引き込まれ瞬読!
今までの指導の未熟さ。
子育ての根本的な勘違い。
人間の器の小ささ。
ショックが大きすぎて・・
と同時に『池上正』という人間にすごく興味を持ちました。
本を読んでこんな気持ちになったのは初めて。
Jリーグ関係の友人に『池上さんに会わせてくれ!』と無茶振り!
運良くジェフ千葉時代の池上さんと千葉駅前の居酒屋で対面!
8年ぐらい前になるかなぁ・・
それ以来の付き合いで今回のサッカー教室が2回目になります。
何人かの保護者の方は池上さんの指導を見ていただいきましたが、池上さんの指導は見た目より非常に奥が深いです。
サッカーの上達はもちろん、コミュニケーション能力や自主性、判断力や思いやりの気持ちなど社会に出て必要な能力を付けること、サッカーの根本、スポーツの本質など、メニューの中にあらゆるメッセージが込められています。
指導者として本当に勉強になります。
やっぱりペルナは池上流でいきたい!
池上流をベースにペルナらしさを入れてペルナオリジナルを作りたい。
やっぱり指導者は学び続けなければいけない。
子どもたちの笑顔のために・・
ここでは書ききれません。
いつでも聞いてください。
私で分かること、私の想いならいつでもお話しますよ(^O^)
これからもがんばります!
本当に勉強になった、子どもたちの笑顔溢れた、幸せな週末でした(^O^)
ありがとうございましたm(__)m
つたえびと しみず
今年も3/31を迎えました。
卒業のシーズンです。
ペルナでは3/31までが旧学年での活動になりますので、最後の最後までペルナのジュニアとして活動してもらいます。
今年の6年は25人!
驚きの人数ですが、そのままジュニアユースに上がるのが20人!
これまた驚きの、すごくうれしい人数です(^O^)
3/28にはペルナのジュニアとしての最後のゲームでした。
ジュニアユースに上がってくれる選手が多いので4月以降も一緒にトレーニングできますが、この選手たちでこのユニフォームを着てプレーするのはこの日が最後です。
そのピッチにキャプテンの姿がありません。
3月頭に腕を骨折してしまい、3週間に渡る最後のゲームに全くでれませんでした。
最後のゲーム、いつも通り前半と後半総入れ替えで戦います。
前半に出場した選手はゴール裏で後半の選手を応援しています。
雨が強くなってきました。
何かが足りない。
今年の6年、全員の仲が良く、みんなで楽しくプレーしてきました。
何かが足りない・・・
この1年、多くを語るタイプではありませんでしたが、みんなを行動で引っ張ったキャプテンの寂しそうな姿。
最後、どうしてもキャプテンを出場させたくて・・・
ペルナのジュニアとしての最後のタイムアップのフエの瞬間、キャプテンにピッチに立っていて欲しくて・・・
相手チームの協力を得て、5分間だけピッチに立つことができました。
出ている選手も、出ていない選手も、一体になった最後のゲーム。
忘れられないと思います。
保護者の皆さま、大切な宝物をお預りしました。
こちらが教えられることばかりで、何もできませんでしたが、この選手たちと一緒に過ごせて幸せでした。
本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
PERNA SC しみず
3/18・19・20のホームゲームに、はるばる仙台から来てくれたチーム『FC Enable(エフシー エナブル)』の代表さんが、自チームのブログに三重の感想を『JR卒業遠征 総括』として書いてくれました(^O^)
よかったらどうぞ>^_^<
http://fcenable.seesaa.net/s/article/448229092.html
つたえびと しみず
やがて2月も終わり。
卒業のシーズンがやってきました。
今年のU−15の選手は5人。
全員本当に思い入れの強い選手ばかりです。
幼稚園からペルナで10年。
あっという間でした。
この5人には感謝しかありません。
本当にいろんなことを学ばせてもらいました。
サッカーの楽しみ方、この5人のプレーから指導のヒントをもらいましたし、圧倒的な練習への参加率の高さ、この選手たちのプレーからは喜びがあふれていました。
なんか寂しいなぁ・・
全員4月からはステージを高校サッカーの場に移して、厳しい戦いにチャレンジするようです。
がんばってもらいたい!
彼らの成長を見続けたいし、彼らのプレーを観たい。
いつでも練習に遊びに来てくれ!
そして、高校サッカーの後、大学サッカーかプロサッカーか、どの道へ進むか分かりませんが、またペルナに戻ってきて欲しい。
トップチームで待ってます(^O^)
これからも、周りの人に感謝を忘れず、がんばれ‼
いつまでもペルナサッカークラブは応援します!
今まで本当にありがとう!
つたえびと しみず
自分の子どもがサッカーをやることについて、親としてどんなかかわり方をすればいいでしょう。
子育てにつながることですから正解はないと思いますし、同じ親から生まれ育った兄弟でも全く違う性格に育つ場合もあります。
ある調査によると、双子の兄弟が成人になって全然違う性格になった、生まれ持っている資質よりも育った環境がその人物の人格を作るという調査結果もあるようです。
自分の子どもがサッカーを始めたら、『上手くなってほしい』とか、『活躍してほしい』と願うのは親として当然だと思います。
そのために『過干渉』になっていませんか?
私の尊敬する指導者は、『子どもに干渉し過ぎる親の子どもは選手として伸びない』と言い切ります。
親は子どもにサッカーを通じて本当に学んでほしいことはなんでしょう。
その一つに『自立』があると思います。
自分で進んでなんでもできる。
そんな子どもに育ってほしいと思いながらも、世話を焼いてゲームの準備をしていませんか?
結構しっかりしている子どもが2年生のゲームのときに青いストッキングをはいていました。
他の選手は全員白です。
忘れたそうです。
理由を聞いたら、『自分で準備をしている。自分が忘れた』と言います。
『えらいなぁ。次は両方持ってこようぜ!』と声を掛けて終わりです。
これお母さんが準備してたら、『なんで忘れたん?僕だけ違う色で恥ずかしかったやん!』って文句の一つも言いそうですが、自分でやったミスは仕方がないし納得するでしょう。
私の記憶では、その選手はそれ以来一度も忘れていません。
『人と違うと不安になる日本人』と『人と一緒だと不安になる外国人』の違いではないですが、子ども心にみんなと違うストッキングは結構なストレスだったんじゃないかって思います。
大丈夫ですよ(^O^)
ペルナではユニフォームが違ってたり、ましてやストッキングぐらい違ってもでれないゲームはありませんし、忘れたからと言ってバツを与えてゲームに出さないようなことはしませんから、安心して子どもにやらせて失敗させてください(笑)
ゲームから帰ってきたら話を聞いてあげてください。
『勝った?』『点取った?』ではなく、まず『楽しかった?』って聞いてあげてください。
そこから何が楽しかったのか、何が楽しくなかったのか、どうすれば良くなるのかと話を広げていってください。
アドバイスを求められるまでは聞き役に徹してください。
子どもには子どもの考えがあり、思わぬ子どもの成長に笑顔になれるかもしれませんよ(^O^)
常に干渉し過ぎないように、でも何かあればいつでも手を貸すよというスタンスで見守ってあげれれば、子どもたちは安心してプレーできると思うし、そんな親の姿から思いやりのある自立した子どもに育ってくれるんじゃないかって思います。
私自身もまだ子育ての途中ですし、あくまでも個人の意見ですので参考にしていただければと思いますし、何かあればいつでも相談してください。
微力ながらご協力させていただきます(^O^)
以上、ペルナの考える『親のかかわり方』についてでした。
『サッカー楽しさ』って何でしょう?
『ゴールを決めること』
『試合に勝利すること』
『相手を抜くこと』
『ボールを奪うこと』
いろいろあるとは思いますが、ペルナではその全てにおいて『自発的に』というのが、頭に付きます。
シュートを決めました。
周りから『(シュートを)打て!』と言われたので打ったら入りました。
相手を抜きました。
周りから『ドリブルで行け!』と言われたのでドリブルしたら抜けました。
両方とも成功で終わっていますが、なにかおかしいような気がします。
サッカーの楽しさは『自分でプレーを選択し、そのプレーが成功する』ことではないでしょうか。
もしかしたら、その選手は自分でシュートを打つよりも、隣の選手が見えていてパスを出したかったかもしれませんし、そもそもアシスト好きかもしれません。
もしかしたら、その選手がドリブルではなくパスを選択したら、そのパスを受けた選手がゴールを決めるかもしれません。
結果がどうなるかは誰にも分かりませんが、例え失敗に終わったとしても自分で選んだ先の失敗は、『先につながる失敗』になるのではないでしょうか。
自分で選んだプレーが、相手を欺くかのようなプレーができれば、我々指導が、『おーっ!!』って感動のお叫びをあげるようなプレーができたら、それは選手自身大満足でしょうし、それこそが『サッカー楽しい!』って瞬間だと思います。
『自分で選んだ・・・』にはたくさんの失敗がついて回ると思いますが、そこは我々大人が目をつぶりましょう。
子どもたちがサッカーの『本当の楽しさ』を知るまでは・・・
以上、ペルナの考える『サッカーの楽しさ』についてでした。
ペルナでは『バツゲーム』はありません。
例えば、『負けたらグランド5周』とか、『シュート外したら交代』とかは全くありません。
以前、ゲームに出る順番をリフティングで決めるお話しをしました。
制限時間内でできたリフティングの回数を競い、多い回数の選手から1番2番と番号をつけていきます。
その番号がゲームに出場する番号です。
1試合目の前半は1〜8、後半は9〜5(当日参加11人の場合)、2試合目の前半は6〜2、後半は3〜10、3試合目の前半は11〜7、後半は8〜4となります。
そうすると、1〜4まではハーフを5本、5〜11はハーフを4本となります。
うまく割り切れないのでいつもこんな感じですが(これが以前紹介したゲーム出場本数の差は最大『1』ということです)、ペルナでは5〜11が1本少ないと解釈するのではなく、1〜4が1本多く出れると解釈しています。
それは、5〜11がリフティングができなかったので1本少ないのではなく、1〜4がリフティングをがんばったので1本多く出場できるということで、結果的には同じ意味ですが、前者は『バツ』的な要素が強く、どちらがポジティブに取り組めるかは明らかです。
ペルナでは『努力した者が得をする』システムです(笑)
私が指導者をやって15年、非常に気になっていることの一つに『○○できたら○○買ってあげる』というのがあります。
よく保護者の方が子どもに使う『手』です。
例えば、『点取ったらボール買ってあげる』とか、『勝ったらゲームソフト買ってあげる』とかで、よく似たものに、『宿題しなかったら練習行かせない』などがあります。
ゲームで活躍したら何かを買ってあげることを約束して、子どものモチベーションを上げる作戦ですが、これは一時的に効果は発揮されますが、長い目で見ると決してプラスにはなりません。
子どもに『サッカーが好きになってもらいたい』とか、『サッカーが上手くなってもらいたい』という気持ちの表れであることは理解できますが、この作戦で子どもが満たされるのは『物的欲求』だけで、サッカーには全く関係がありません。
『宿題しなかったら練習行かせない』という作戦を使って、自発的に宿題をするようになった例を私は見たことがありません。
なぜなら、『宿題をする』ということと、『練習に行く』ということは全くの別物だから。
保護者は、子どもの好きなものと引き換えにすれば、嫌なこともやるだろうと思うかもしれませんが、これも『やらされているだけ』で、子どもにとってサッカーがそれほど重要じゃなくなったとき(他に興味を持ち始めたとき)はなんの意味も持ちません。
また次に興味のあるものを取り上げますか?
宿題とサッカーは根本的に違うのです。
そこを大人が理解しないといつまでたっても子どもは宿題をしないかもしれませんね(苦笑)
以上のことから、ペルナではあめやバツなどの『外的欲求』にアプローチするのではなく、心の中から湧き上がる『サッカーが好き』とか『上手くなりたい』などの『内的欲求』にアプローチして指導するように心掛けています。
以上、ペルナの考える『あめとムチ』についてでした。