夏休み最後の遠征

  • 2010年08月30日(月)

28・29日は夏休み最後の遠征でした。

いつもお世話になっている大阪のチームに、またもやたくさんお世話になってきました(笑)

28日はお世話になったチームのホームグランドでじっくりゲームを楽しませてもらい、29日は天然芝のピッチで多くのチームとゲームさせてもらいました。

今年の6年生はこの大阪のチームと交流が深く、選手同士はもちろん保護者の方とも仲良くしてもらっていて、『元気?』『がんばれよ!』とあちこちで個別に話しかけられていました。
ホームステイでペルナの選手がお世話になったのも何回目かなぁ・・・
保護者のお父さんと話す機会があったので『いつもすいません。うちの選手はどうですか?』と聞いたところ、『みんなで銭湯に行って、夕食を食べた後、公園でサッカーをするのが楽しみらしいですよ』って教えてくれました。どこまでいってもサッカーなんやなぁ・・・

大阪と三重でサッカーを通じて友達ができる。
中学・高校になってどこかのグランドで再会することもあるかもしれません。
もしかすると大人になってから仕事で一緒になるかも・・・
楽しみだし、そんな友達ができるってすごくいいことですよね。
少年のスポーツの原点って本来はそこにあるんじゃないでしょうか。
サッカーというスポーツを通じて子どもたちに本当に学んで欲しいことは何でしょう。もちろん競技である限りは、その能力の向上は重要なポイントであると思います。でも、例えば『スポーツマンシップ』であったり、『社交性』であったり、『大人との接し方』であったり、『目標に向かってがんばる』ことであったり・・・『競技能力の向上』よりも大切なことを学ぶ機会のほうが重要なんじゃないかな・・・学校にも言えることだとは思いますが・・・

6年生は小学生最後の夏休みが終わろうとしています。
ペルナでのジュニア時代も後7ヶ月となりました。
我々指導者を含め、子どもたちに接している大人たちは何を伝えることができるでしょうか。そして子どもたちは何を身に付けてくれるでしょうか。
なんか改めてそんなことを考えさせられた遠征でした。

結局、選手・指導者ともに『あ〜楽しかった!』で終われたんで、大成功の遠征だったんですけどね(笑)

        Coachしみず

メントレ

  • 2010年08月25日(水)

先日、U−11・12・ジュニアユースの選手とその保護者、アレグロ(ペルナのサポータークラブ)会員で、『第2回メンタルトレーニング勉強会』を行いました。

今回は初めて保護者とアレグロ会員も参加してもらい、選手だけでなくペルナにかかわるみんなで勉強しようということでの開催でした。

技術・戦術のトレーニングは、選手と指導者が協力してやらなければなりません。
体力面は選手・指導者はもちろん、保護者による『食事面』の協力も必要になってきます。
それらの大元である『心』のトレーニングは選手・指導者・保護者の3者の協力が必要です。
選手が一生懸命心の勉強をして強い心を作ろうとしていても、指導者や保護者の心ない一言で台無しになってしまうことがあります。選手が目標を持って努力できるようにサポートするのが指導者・保護者の仕事です。ほんの少し声のかけ方を変えるだけで全然違ってきますし、選手は少し考え方を変えるだけで大きく成長することができます。

私自身メンタルトレーニングを勉強し始めたばかりでまだまだですが、選手・保護者のみんなと一緒に考え学んでいきたいと思っています。
よりよい選手育成のために、そして子どもの成長のために!

      Coachしみず

兵庫遠征

  • 2010年08月23日(月)

21・22日はU−12で兵庫遠征でした。

今回の遠征は、前日に会場が変更になるというハプニングが2日間とも起こり、開催者側は大変だったと思いますが、抜群のチームワークで全然問題なく予定通り行われました。

ペルナの内容は・・・良かったですねぇ(笑)

何が良かったって、2日間猛暑のなか選手全員が元気にゲームを楽しめたことが一番良かったです(笑)
特に2日目は予定の3試合の他に特別試合を2試合。選手の体調を見ながらでしたが、みんな元気に『もっとやりたい!』って最後まで言ってました。

特別試合の1試合目は主催者チームの中学1年生でした。このチームが上手いんでチンチンに回されましたが、ペルナの選手も局面ではやりたいことができてましたし、やろうとしていました。
他の指導者から『この暑い中大きいコートで中学生相手によーやりますねぇ』って言われましたが、うちの選手たちはこの2日間で一番おもしろかったゲームだったんじゃないかなって思うくらい「いきいき」とサッカーしていました。

特別試合のもう1試合も予定されたゲーム日程が終了後だったにもかかわらず、25分1本(20分の予定だったんですが盛り上がってしまって・・・(苦笑い))もの長い時間、最後まで集中を切らすことなくがんばっていました。

夏休みも終わりに近づいて暑さに体が慣れてきたというのもあるでしょうが、選手個人が体調管理をしっかり普段からやってるんじゃないかって思います。
非常にいいことだし、この夏に選手たちはまた一回り成長したと感じました。

この調子なら来週の大阪遠征も楽しみになってきました。
夏休み最後の遠征も『ペルナらしさ』を出して、いろんな意味で『大暴れ』してきたいと思います!

      Coachしみず

解散時のミーティング

  • 2010年08月18日(水)

ペルナサッカークラブではバスで試合に行った帰りに、解散場所で簡単なミーティングを行っています。

解散場所に到着したらまずはバスの掃除をします。

その後集合してミーティングを始めるのですが、そのミーティングは基本的に2部構成です。
第1部は選手が思ったことを話す時間。
第2部は指導者が思ったことを話す時間。
大切なのは第1部のほうです。
時間の都合上全員に話してもらうわけにはいきませんが、毎回4・5人の選手に
@今日自分の良かったこと
A今日チームの良かったこと
をみんなの前で話してもらいます。
ポイントは『みんなの前で』というところ。日本人は人前で話をするのが苦手です。人前で意見をするのが苦手です。それは小さいときからの教育によるものだと思いますが、大きくなってから外国人と仕事をしたりするときにマイナスになります。
『日本人はいつもだまっているので、何を考えているか分からない』ということになります。
それは小さいときから『人と違うことをする子どもは悪』という教育を受けてきたからで、意見を言うときも自分の意見を言うのではなく、『みんなならこう考えるかな』と、“みんなと同じ”が重要なポイントになります。日本人に個性がないのはここからきているのではないでしょうか。

日本サッカー協会は最近、『ロジカル・コミュニケーション』として言語教育を取り入れています。
『自分の意見をしっかり言える』ということは、『自分でしっかり考えている』ということで、自分の考えで判断してプレーしなければならない“サッカー”というスポーツにおいては非常に重要なことです。
試合中何も考えずに100回ボールに触るのと、しっかり考えて50回触るのとでは明らかに後者のほうが上達すると思います。

日本の教育が『人前で自分の意見を言う』ことをやっていないので、ペルナでは少しでもやりたいなって考えミーティングに取り入れています。
少し解散時間が遅れるときがありますが、保護者のかたにはご理解をお願いします。

      Coachしみず

奈良遠征

  • 2010年08月16日(月)

14・15日はU―11・10で奈良遠征でした。

お盆の影響か欠席者が多数出て、U−9の選手を一部追加招集する形での遠征となりました。

1日目の第1試合は異常に暑く、体調を崩す選手が何人か出ました。
1日目の帰りのミーティングで少し体調管理のコツみたいなものを話して、2日目に臨みましたが、思いのほか2日目はすずしかったので全員元気にサッカーができました。
ペルナの練習は夜の体育館なので、夏の暑い日差しの下でのプレーは慣れるのに時間がかかるようです。

試合内容は・・・
人数の関係上前半5・3年生、後半4年生で行ったのですが、相変わらずほとんどの試合には負けました(苦笑)
ただ、内容的には5年生は十分個人としてやれていたし、3・4年生も暑い中、1個か2個上の学年の選手相手に十分やれていました。

夏休みも残り少なくなりましたが、ペルナの選手全員が元気に楽しくサッカーができるように、我々指導者はお手伝いをしていきたいと思っています。

       Coachしみず

フットボール

  • 2010年08月14日(土)

FCバルセロナスクール福岡校のコーチをしている「村松さん」という人がおもしろいことを言っていたので紹介します。

村松さんは大学卒業後スペインに渡り、12年もの間バルセロナ近郊のクラブで育成年代の指導に当たって、スペイン協会の上級コーチングライセンスを取得しました。

そんな村松さんは自身の経験をもとに、日本・スペインの文化や歴史の違いなどを肌で感じて、スペインでおこなわれているものを“フットボール”、日本でのそれを“サッカー”と使い分けています。
例えば
「勝っている状況で、しかもチーム全体が疲れているのに、試合のリズムをまったく考えずにスローインのボールを拾いに行き、すぐにリスタートする」
「相手がカウンターで攻め込んできたときに、DFが靴のヒモを結んでいて失点する」
「自分たちのスローインだと思って投げようとしたとき、審判に相手ボールだと知らされ、相手にボールを渡すと、すぐにボールを入れられウラを取られる」
小学生の試合だったそうですが、スペインではあり得ないことだそうです。(こういうのを“マリーシア”って言うんだと思いますが・・・)

村松さんは、『フットボールとは自己責任を持って、選手ひとりひとりがイニシアチブを持ってプレーしなければならないスポーツである』と言っています。『“フットボール”を“フットボール”らしくプレーし続けることで、フットボーラーというものは自らイニシアチブを持つ一人の人間として育っていくのではないでしょうか』
スペインでは指導する人、選手、サポーターを含め、かかわる人すべてが、フットボールが今述べたようなスポーツであると理解しているので、それぞれの人間が自己責任の下、イニシアチブを持って行動することが当たり前のことになっています。そして、それはスペインの少年フットボーラーにもいえることです。

スペイン遠征でこんな事件があったそうです。
春のバルセロナは朝晩と日中の気温の差が大きく、防寒用にベンチコートを持っていきました。朝ホテルを出発するときは寒いのでベンチコートを着ていきます。数時間後には真夏のような暑さになってきているのに、ほとんどの子どもたちがベンチコートを脱がないのです。「暑くない?」と聞くと「暑い」と答えます。「じゃあ脱げば?」と言うと「大丈夫です」という返事が返ってきます。しかし、誰か一人が脱ぐと、他の子どもたちも脱ぎ始めます。日本の子どもらしいエピソードですよね(苦笑)

また試合中では、コーチが「ラインを上げろ」という指示を出すと、その指示に忠実にラインを上げます。すでに状況が変わっているにもかかわらず・・・

フットボールというスポーツは、例えば失点のシーンでも『完全に○○の責任』というように誰か一人の責任になりにくいし、個人の責任が問いにくく、責任の所在が不明確な場合がほとんどです。しかし、本来フットボールとは『自己責任を負い、イニシアチブを持ってプレーするスポーツ』です。『自己主張ができない』『自己責任が取れない』性格の日本人がやるのが“サッカー”で、自由を好むスペイン人がやるのが“フットボール”というのも分かる気がします。
そしてその違いこそが“文化”の違いではないかと思います。
フットボールをするだけに限らず、将来社会で活躍できる人間になるためにも、“サッカー”から“フットボール”に進化していかなければならないのかもしれません。
そしてその道付けをするのが、我々育成年代の指導者の本来の仕事なのかも・・・

      Coachしみず

少しの失敗

  • 2010年08月09日(月)

7・8日はU-12で浜松遠征でした。

6年生の交歓会に6年5人・5年3人・4年7人・3年4人での参加で、全ての学年を半分に割ってのゲームでしたので、相変わらず全部負けてしまいましたが、内容はそんなに悪いものではありませんでした。

3・4年は一目見て分かるほど小さい体で、大きな6年生に挑んでいきます。大体1人目か2人目にボールを取られてしまいますが、時には3人4人と抜いていきます。遅いので結局はボールを奪われてしまいますが、『おおっ!』っと驚かされるようなプレーも1試合に何回かは出ていました。

5・6年はそんな3・4年の分までがんばらなくてはいけないので、攻撃も守備もいつもより忙しかったようです。

ペルナでは、こんなふうに学年がデコボコな状態で試合をすることは、どの学年の選手にとってもプラスになると考えています。大きな選手に立ち向かう3・4年が成長することはもちろん、小さい選手の分までがんばらなくてはいけない5・6年、いつもより少しだけがんばらないといけない5・6年も確実に成長します。

普段、同学年で活動しているときには分からなかったことが、デコボコなことにより見えてくることがあります。
ゲームの中だけではなく生活面でもそうです。
しかし、今回は生活面があまり上手くいきませんでした。大変残念ですが今後の課題です。
一度近いうちに高学年で話し合ってみます。ペルナの選手たちですから、きっと上手くいくと信じています。

子どもたちは(大人も一緒ですが)失敗と成功を繰り返しながら成長していきます。次回成功させるために、より良い遠征とするために今回は失敗しました(苦笑)
『今回の遠征で失敗して良かったな』
『あの失敗があったからこそ、今回うまくいったな』
と次回の遠征が終わった後にみんなで言えるように、今回の失敗を取り入れたいと思います。

子どもたちは大きな可能性を持っています。
我々頭の固い大人の想像を超えるアイデアも持っています。
今回少し失敗したことで、次回の遠征がより楽しみになってきました!

       Coachしみず

メンタルトレーニング

  • 2010年08月03日(火)

皆さんは『メンタルトレーニング』という言葉を知っていますか?

「試合の大切な場面でプレーッシャーに負けてしまった」
「いいサッカー選手になるためには強いメンタルが必要だ」
など『心』の部分が重要視されることが、スポーツの世界ではよくありますが『強いメンタル』のためのトレーニングはやっているでしょうか。

『心技体』昔からスポーツに重要なキーワードです。
いいサッカー選手になるために日々技術を磨くトレーニングをやります。その技術を生かすために体力をつけます。しかし、もう一つのキーワード『心』についてのトレーニングはやっていないことが多いのではないでしょうか。

レアル・マドリード、ACミラン、スペイン代表、アルゼンチン代表など、世界のトップレベルのチームでは、現在普通にメンタルトレーニングをやっています。
それは、「プロの世界で活躍する」「チームが勝利する」ために、心のトレーニングが欠かせないことが認識されているし、プロの選手でさえ、メンタルトレーニングを怠ると持っている力を存分に発揮できないからです。

では、小・中・高校生の育成年代ではどうでしょう。
全くやってないか、やっているとしても『苦しいトレーニングに耐える根性』の部分のみではないでしょうか。

我々育成年代の指導者は、選手が上達していく上で『心』の部分が大きく作用することを知っています。
『人に言われてやってもダメ。自分から進んでトレーニングしないと!』っていうやつです。
知っていますが具体的にトレーニング(私はこれがまさにメンタルトレーニングそのものだと思いますが・・・)できていないのが現状ではないでしょうか。特に中学・高校年代に必要なトレーニングではないかと考えています。子どもから大人に変化していく中学・高校年代こそ、しっかりしたメンタルトレーニングをしないと、数多い誘惑に負けて横道にそれていく可能性があるんじゃないかって思います。

『メンタルトレーニング』っていうとなんか難しい感じがしますが、一言で言えば『ポジティブシンキング』だと私は思います。起きてしまった事柄を『プラス思考』で考えるか『マイナス思考』で考えるかで、その後の成長はまったく違ったものとなります。例えばシュートをミスした場合、『一つ課題が見つかった。これを克服して、もっといい選手になろう』とプラス思考で考えるか、『もうダメだ。オレってヘタクソだからしょうがないよな・・・』とマイナス思考で考えるか、どちらがその後の選手の成長につながるかは簡単に分かると思います。
前者は、前向きに練習に取り組むので、上達のスピードが上がるのに対して、後者は、サッカーに対して意欲がなくなり、上達のスピードも遅くなります。最悪上達が止まってしまうかもしれません。そうならないために、ポジティブシンキング・プラス思考で物事を考えるようにする、そうなるためのトレーニングがメンタルトレーニングです。
筋トレと同じで今日トレーニングしたから、すぐに筋肉が付くというものではありません。急に無理すると筋肉痛で次の日に大変なことになりますよね(苦笑)
メンタルトレーニングも同じですぐにできるものではありません。毎日の積み重ねです。小さいことでいいので今日から始めましょう。
例えば普段使う言葉に少し気を使いましょう。
『楽しい』『良いよ』『OK』『良い感じ』などの言葉を積極的に使いましょう。逆に『ダルい』『嫌だ』『疲れた』『早く終わらないかな』などの言葉は使わないようにしましょう。『ダルい』と言えば人は本当にダルくなってしまうし、『嫌だ』と言えば何をするのも嫌になってしまいます。

ネガティブな言葉からはネガティブな行動しか生まれません。常にポジティブな言葉を使い、何事にもポジティブに取り組みましょう。そうすることで同じサッカーのトレーニングの効果が2倍にも3倍にもなります。
今すぐ始めましょう。
毎日の積み重ねが大切です!

        Coachしみず