チャンピオンズリーグ

  • 2010年01月28日(木)

UEFAチャンピオンズリーグ(CL)はヨーロッパのクラブNO.1を決める大会で、個人的な感想ですがワールドカップよりおもしろいゲームが多いんじゃないかって思ってます。
そのCLについて、ここに興味深い数字が・・・

この大会に出場している選手を国別にすると1位はブラジル。2位はフランスだそうです。
1位ブラジルは約50人がCLでプレーしています。ヨーロッパの大会なのにブラジル人が一番多いとは・・・

それに対して日本人は、昨季がセルティックで出場していた中村俊輔のみ、今季はボルフスブルクの長谷部誠の2年続けて1人のみ。
CLでの人数比はブラジル50対日本1という割合。
ブラジルがFIFAランキング上位なのに対して、日本は40位ぐらいであるのもなんだか『うまいこと』説明できるようです。

CLで優勝を争うような欧州のビッグクラブは、各国の代表選手のなかでもスパースターを集めて、さながら『世界選抜』のようなドリームチームを形成しています。
欧州チャンピオンと南米チャンピオンが世界一の座をかけて戦う『クラブワールドカップ』(数年前から各大陸チャンピオンが集う大会になりましたが)もここのところ欧州優位です。

実質クラブ世界一をかけて戦うCLに世界最高の選手たちが出場するのは当たり前で、その舞台に日本人選手が1人では寂しい限りです。

『W杯ベスト4』を目指すチームとしては、最低でもこのCLに7〜8人、できれば10人ぐらい送り込みたいものです。

長谷部の活躍で、ドイツのブンデスリーガでの日本人の評価は上がっていると聞きます。17・18才でヨーロッパで活躍する若い選手がたくさん出てくれば、CLに出場する選手も多くなることでしょう。そうなれば、間違いなく代表チームの力は上がります。

やはり少年時代から世界を視野に入れて指導する必要があるようです。

         Coachしみず

選手の将来

  • 2010年01月25日(月)

24日はU−12・11で兵庫に行ってきました。

いつもお世話になっている兵庫のチームが呼んでくれて、他にも『こだわり』のチームが何チームか来ていました。
試合をすることはもちろん大切ですが、こだわりの指導者と様々な話をすることも非常に大切なことです。

最初は相変わらずの
『やってる?』
『やってますよ!』
から始まり、話はいろいろな方面へ。

今回は『選手の将来』についての話が熱かったなぁ・・・

何より指導者は選手の将来の姿をイメージしながら育成をおこなわなくてはいけません。
『今勝てればいい』が最悪です。
仮に育成年代を高校卒業の18才までとすると、その18才になったときの選手のスタイルをイメージして逆算し、『今何をするべきか?』『今身に付けておかなければいけないことは何か?』を考えながら指導することが大切です。

その『今やらなければならないこと』の答えは一つや二つではなく、正解はないんじゃないかって思っています。
人間は誰もが自分の考えを持ち、それは同じなほうがおかしく、人それぞれなのが当たり前です。
当然指導者のアプローチのやり方も一つではなく、いろんな方法で『今やらなければならないこと』の答えを探しています。
指導者によって違っていて当たり前で、違うからおもしろいと思います。
ただ、絶対忘れてはいけないことは『選手の将来』『選手のために』ということ。そこが分かっていれば『今勝てればいい』が最悪な理由が分かるはず。

今回はもっと大きなくくりでの話になりました。

『日本代表が毎回W杯の優勝候補にあがる』
『日本にサッカー文化が根付く』
ということを考えた場合、選手の18才の姿をイメージしただけでは全然足りません。
小学生の選手の50年後をイメージしなければいけないでしょう。
24日の兵庫のある中学校のグランドには、少年の50年後のことを本気で考えている指導者がいました。

『深いなぁ・・・』

率直な感想です。
本当に日本のサッカー界の将来を考えるならそこまで考えてやらないと・・・

日本サッカー協会や少年サッカーの最高峰(!?)『全日本少年サッカー大会』などは、なぜか私にはそこまで見据えているとは思えません。
確かに『普及』と『技術の一定レベルの取得』には大きく影響を与えたし、成功したでしょう。

でも、もうそれはいいんじゃない。

次のステップに進まないと、今すぐやっても花咲くのは50年後ですよ。

兵庫の中学校のグランドの片隅で、ちっぽけな少年チームの指導者たちは、本気でこんな話をしていました。

       Coachしみず

日本人はサッカーに向いているか?

  • 2010年01月21日(木)

『日本人はサッカーに向いているか?』

強烈な題名の本を見つけたので読んでみました。

国際大会を戦った後の日本チームの監督は『フィジカルが足りない』とよく言います。
実際、ドイツW杯でブラジルに完敗しグループリーグ敗退が決まったあとに、ジーコ監督は『フィジカルの差を痛感した』と語りました。
もし敗因がそれだとしたら、日本代表が世界と戦うのは難しいということになります。
しかしサッカーの世界では体が小さくても活躍できます。
20世紀最高の選手の1人マラドーナも小さかったですし、今なら、2009年世界最優秀選手(バロンドール)を受賞したバルセロナのメッシも小さすぎるぐらいです(笑)
何より『フィジカルの差を痛感した』とコメントしたサッカーの神様『ジーコ』自身も小さい選手で、小さくても活躍できることを誰よりも証明しています。

外国の多くの育成年代の指導者は『12〜15才位の日本人の技術は高い。欧州の子どもたちと比較しても変わらないし、逆に日本人のほうが上なぐらいだ』と言います。
それがA代表になると世界に通用しなくなるのはなぜでしょう?
15〜20才位の間の育成であったり、環境などに問題があると言わざるを得ません。

『フィジカルは問題ではない』
『小さいときから技術はある』

メンタル?
サッカーはスポーツであり勝負でもあるので、負けてもいい試合はありません。
サッカーというスポーツが『点を取り合うスポーツ』である以上、点を取られないように点を取らなければなりません。
少年の世界でも『強いチーム』が『良』で、『弱いチーム』が『悪』のようなところがあり、弱いチームは大会に呼んでもらえないことがあります。
少年サッカーの頂点(!?)『全日本少年サッカー大会』は、各都道府県の予選を勝ち抜いたチームにのみ参加権利が与えられ、負ければ大会に出場する機会を失います。
勝てば全国大会に出場して子どもたちは多くの経験を積むことができます。
多くの少年の指導者が子どもたちに『良い経験をさせてあげたい』という大義名分のもと、『勝てば官軍』のサッカーを強要します。自陣でリスクを負わずロングボールを放り込む。ハーフェーラインを越えたら『ゴールを意識したプレー』『シュートで終わる』と訳の分からないことを言ってばんばんシュートを打つ。
身体能力が高いチームが(あくまでも日本の中でですが)大ゴール・大コートでこんなサッカーをやれば国内では勝てるでしょう。でもそれは世界相手には通用しないし、ゴールは偶然か相手のミスでしか生まれないと思います。
日本が世界相手に戦おうと考えるのなら、少年時代のこの考えを一番最初に直さないといけないのではないでしょうか?

日本人はサッカーに向いているし、必ず世界と対等に戦えます。そのためには、育成年代の目の付け場所を『国内』から『世界』に変える必要があると思います。
そうすることが頂点の日本代表を強くするだけでなく、底辺の『サッカーファン』の拡大と『選手として長くプレーする』ことに繋がると私は思っています。

        Coachしみず

元気に楽しく!

  • 2010年01月18日(月)

16・17日は2・3年生の奈良遠征でした。

多くの選手が参加して非常に楽しい遠征となりました。

相変わらず2日間で6試合して全敗!
勝つことはできませんでしたが、選手たちは顔に『やったるでぇ!』って書いて必死にボールを追いかけていました。

選手がたくさん参加してくれたので前半・後半で総入れ替え。
前半に出場した選手はほぼ全員ハーフタイムで交代。
後半が始まるとコーチの前に来て『出たい!』『代わって!』のオンパレード。やっぱりゲームは楽しいようです(笑)

また、この二日間多くの保護者の方が応援に駆け付けてくれました。子どもたちががんばっている姿を見に、そして少しの心配もあったかな・・・(笑)
全然問題ありませんでしたよ。
試合と試合の間も楽しく遊べましたし、帰りのバスの中も元気いっぱい!うるさい位でした(笑)
欲を言えばもっとゲーム数が多かったら良かったかな(苦笑)っていうか2倍あっても良かったな(苦笑)

サッカーは子どもを大人に、大人を紳士に変えるスポーツです。
今回参加した選手たちは8〜9才の子どもたちですが、みんなでバスに乗りコーチと自分たちだけで遠い場所まで行って試合する。時には、忘れ物をしたり失敗することもありますが、失敗しない子どもは成長しません。
ペルナでは年齢が低くても基本的には全て自分たちで何でもやります。失敗もありますが全然OKです。年間何十回、ペルナに所属している間に百何十回と遠征に出掛け、数え切れない失敗を経験して逞しく成長していきます。我々指導者はそれを我慢強く見守ります。手を出して助けたいのをぐっと我慢して・・・

帰りに『今日楽しかった人?』と聞いたら全員が『はーい!!』と手を挙げました。
元気に楽しく試合できる。
何より幸せなことです。

      Coachしみず

イメージ

  • 2010年01月14日(木)

10日はU−10(4年)とU−8(2年)、11日はU−12(6年)の試合が津市内でありました。

2日間ともチョロコーチのチームに呼んでもらって行ってきたのですが、大変楽しい2日間になりました。

特にU−8はあまり試合のない学年なので、久しぶりのゲームを楽しんでいるようでした。

U−10と8は人工芝のフットサルコートでやったので、狭いコートでの局面勝負となり結構「ペルナらしさ」が出せたんじゃないかなって思いました。

普段の練習でもうれしそうにやってますが、やっぱり試合は楽しいらしく、エンジン全開でボールを追いかける顔には「やったるでぇ」「おもしろい!」って書いてありました。

U−12は8人制でやったんですが、こちらも「ペルナらしさ」が出せたんじゃないかって思いました。

6年生は残り少なくなってきましたが、今やってるプレーをどこまで精度を上げられるか、今以上にどんなイメージやアイディアを持ってプレーできるかといったところにこだわってやっていきたいと思います。

小学生でイメージを持っていないと上のカテゴリーではなかなか難しいと思うし、イメージできないことは実際にプレーできないと思うし・・・

選手たちはまだまだ大きな可能性を持っています。その可能性の花が開くよう少しでもお手伝いしたいと思います。

 Coachしみず

平和

  • 2010年01月12日(火)

トーゴ代表がアンゴラで銃撃テロに遭うというショッキングな事件が起きました。

アフリカ選手権の開催地アンゴラのカビンダで、移動中のトーゴ代表チームのバスが銃撃され、3人の死者を出しました。
亡くなった3人は、運転手・助監督・報道担当者で、重傷のGKビラレは南アフリカ・ヨハネスブルクの病院まで搬送されました。

イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーに所属する主将のアデバイヨールは事件直後「体に銃弾が当たったチームメイトが叫び、意識を失っていく様子をみんなが見た。安全が確かでないならば、明日にも帰国する。みんな命を捨てる気はない」と涙を浮かべながら語りました。

日本サッカー協会はこの事件を受け、視察する予定だったアフリカ選手権への関係者の派遣を見送ることを決めました。

襲撃したカビンダ解放戦線(FLEC)は「トーゴに何の恨みはないが、カビンダに平和なんてない。ここは戦場だ。今回の事件は始まりにすぎない。今すぐここから出て行け」と声明を出し、次なる犯行まで予告しました。
カビンダでは、1次リーグ6試合と準々決勝の1試合が予定されており、アンゴラ政府の対応が心配されます。

今年は「2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会」が予定されていますが、南アフリカ大会組織委員会は、今回の事件について「アンゴラと南アでは大会運営や警備の能力が違う」とW杯の準備とは何の関係もないことを強調しました。

トーゴ代表は空路での現地入り要請を無視して、陸路で会場入りの途中に巻き込まれた事件で、出場辞退は避けられない状況となりそうです。

平和な日本では考えられないようなショッキングな事件ですが、世界中の多くの国や地域では紛争が起こっており、たくさんの子どもたちが今日も命を落としています。

普段は何とも思っていませんが、平和に楽しくサッカーができることって、本当はすごく幸せなことだなって思いました。

今日もペルナのモットー「楽しんで」サッカーしようっと!

     Coachしみず

  • 2010年01月09日(土)

『夢を見るのには、お金も資格もいらない。だから夢は大きく持った方が良い。ただし、夢を持っていても、ただ夢見るだけだったら、それは単なるファンタジーになってしまう。夢をファンタジーに終わらせないためには、細かくプランをたてることだ。プランをたて、それに基づいて今日やるべき事を精一杯やっていくのだ。一生懸命に今日を生き、それを毎日重ねていったなら、どんな夢でも現実に近づいてくる。そうすれば、夢はいつか、果たすべき目標に変わっているはずだ。そして、その目標を果たすことができた瞬間には、次なる夢が心に芽生えていなければならない。そしてまた、その夢に向かってプランをたてる。夢は、決しておわることはない』
これは、ジーコが人生の中で常に心に刻み、実行してきたことです。

最近は、そのお金も資格もいらない『夢』を見ることすらできない子どもたちが増えています。今の時代も影響しているのでしょうが淋しい限りです。

『夢』を持って、その夢に向かって努力する、努力できることがどんなにすばらしいことか・・・

いつの時代になってもペルナでは
『夢を追うこと』
『夢の実現のために努力できること』
そんな子どもたちを育てていきたいと思っています!

       Coachしみず

海外研修会

  • 2010年01月06日(水)

イングランドでおこなわれた「JFA公認指導者・海外研修会」のレポートを読んで、興味深いところがあったので紹介します。

約1週間に渡っておこなわれたこの研修会は、リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッド、ウエストハムの3つのプレミアの名門クラブで、講義・トレーニング視察・施設視察・質疑応答などがおこなわれました。

私が興味を持ったのは、質疑応答でリヴァプールの関係者が
「選手を育てるのは指導者ではなく、両親である」
「保護者の良い教育なしに良い選手を育てることはできない」
と言い切っていたということです。
私自身、指導者であり親であり保護者であるので、なんとなく分かるようなフレーズではありますが、実際のところ完全に「理解」できているかといえばそうではないと思うし・・・

次に、3つの名門クラブのアカデミーすべてで選手に求める資質があったそうです。
テクニックやフィジカルも大事ですが、何よりも大事なことは「Determination=決意」と「Dedication=献身」。
3つのアカデミーが輩出した現在のスター選手(ウエストハムは現在のイングランド代表の約半分を輩出している)は、在籍当時からこの部分で他の選手より秀でていたといいます。ここでも『両親の教育』が大きく影響しているように思えます。

前にガンバ大阪の育成部長と一杯呑んで話しをさせてもらったときにも同じようなことを言われてました。
「サッカーの部分で口を出しすぎる親の子どもは伸びない」
結局、親に言われてやるんじゃなくて、自分の“決意”を持って、だからといって自分勝手ではなく“献身”の精神を持って努力することがいい選手への道ではないでしょうか。

子どもを生んで育てたのは我々親ですから、子どもの出来不出来は全て親の責任です。ただ、親も1人目の子どものときは「初めて」ですから、子どもに教えられることも多く、お互い一緒に成長していくことになるのですが・・・(苦笑)

子どもがサッカーに対する姿勢だけでなく、親も「真剣」に「本気」で子育てをしていかなければなりません。

       Coachしみず

Feliz ano novo!!

  • 2010年01月03日(日)

Feliz ano novo!!

ペルナサッカークラブの選手・保護者、それにペルナサッカークラブに携わる多くの人々、
新年明けましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いします!

年始も天皇杯の決勝に始まり、高校選手権とサッカー三昧でしたが、いろいろ考えさせられることがありました。

高校サッカーでは、三重県代表の四中工が2回戦で敗れてしまいました。
天皇杯決勝では、我等がガンバ大阪が名古屋に4-1の快勝で、天皇杯2連覇を達成しました。

天皇杯の決勝は、東京国立競技場で行われ、私は家族と共に観戦に出掛けましたが、ガンバが『勝つべくして』勝ったゲームでした。
この試合を観戦して、改めてペルナのやっている方向は合っていると感じたし、このまま続けていく必要があると思いました。

新年を迎えるに当たり、天皇杯の決勝を観戦して『日本のサッカーが向かうべき方向』が再確認できて本当に良かったと思います。

今年も『信念』を持ち続けながら、『新しいこと』にも目を向け、今以上に『ペルナらしさ』を出せるよう、指導者一同がんばっていこうって思います。

関係者各位の皆様、今年もペルナサッカークラブをよろしくお願いします!!

         Coachしみず