アルゼンチン代表監督

  • 2008年10月30日(木)

アルゼンチン代表の次期監督に、同国代表の元スーパースター、ディエゴ・マラドーナが就任することが内定しました。

以前から代表監督就任を熱望していたマラドーナが、この要請を受けることは確実で、11月初めの理事会で新監督が正式に誕生する予定です。

マラドーナは1960年ブエノスアイレスで生まれ、15歳でアルゼンチンのクラブ「アルヘンティノス」でプロデビュー。
78年の母国開催のW杯は「若すぎる」という理由で代表に選ばれませんでしたが、翌79年日本開催のワールドユース選手権で優勝。世界中にその名をとどろかせました。
その後ヨーロッパに渡りチームを数々のタイトル獲得に導きました。
86年W杯では準準決勝のイングランド戦で「神の手ゴール」「5人抜きゴール」を決め優勝に貢献しました。

しかし、輝かしい「光」の部分だけでなく「陰」の部分も多く、コカイン所持で2度逮捕されたり、報道陣に向けて空気銃を乱射し禁固2年(執行猶予付き)の判決を受けたり、体重が121キロまで増え、胃袋を縮小する手術を受けたりと波瀾万丈な人生を送っています。

ある時、指導者仲間で一杯呑みながら「20世紀最高の選手は誰や?」という話になりました。その時の全員の一致した意見は「マラドーナ」でした。
確かに私が中学から高校ぐらいの頃のマラドーナはキレキレでした。

そのマラドーナが監督になったらどんなサッカーをするのでしょう?
私はマラドーナが現代の「戦術優位」のサッカーをするとは思えず(笑)「テクニック重視」のサッカーをやってくれるんじゃないかなって期待しちゃっています!

ブラジル代表監督のドゥンガは今苦戦中ですが、マラドーナには観客がワクワクするようなサッカーを展開してもらいたいものです。

      Coachしみず

PS アルゼンチン国内では70%以上の国民が「マラドーナでは無理」と言っています(苦笑)

ひかえ目な6年生

  • 2008年10月27日(月)

25・26日と愛知遠征に出掛けました。

両日共、A・B両方試合があったのですが、25日は6年生が竹永小は修学旅行、朝上小からは八風中の試合に帯同する選手がいて5人しか参加できませんでした。
その6年生に4年生4人、5年生4人を入れて合計13人。
そのメンバーでAは25分6本、Bは15分4本をこなしてきました。

相変わらず4年生はアグレッシブでデンジャラス!大きい6年生相手にひるむことなく「突進」していきます。吹っ飛ばされてこける場面も多くありましたが、それでもなおすぐに立ち上がりボールを追い掛けます。思わずベンチで「すごいなぁ」「痛ないんかなぁ」とつぶやいてしまいます。(笑)

そしてその4年生よりコーチ陣をうならせたのは6年生でした。多くの6年生が不在のなか、4・5年生の面倒をグランドの内外で見ながら、きっちりペルナのサッカーをやってくれました。
確かに点はたくさん取られましたが、細かい所や局面では決して負けていなかったと思いました。

普段は他の6年生の影で目立たない「ひかえ目(?)」な6年生も、しっかり成長していってくれてるんだなってうれしくなりました。
たまにはこんなゲームもありかな(笑)

      Coachしみず

ACL準決勝

  • 2008年10月23日(木)

アジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦は22日埼玉スタジアムでおこなわれ、ガンバ大阪が浦和レッズに3ー1で逆転勝ちし、第1戦との合計スコアを4ー2として、初の決勝進出を果たしました。

ホーム万博競技場で1ー1と引き分けたガンバは、前日の記者会見で西野監督が語ったように2点取りたい状況でしたが、浦和・高原に先制点を奪われ苦しいスタートになりました。
しかし、後半ガンバブルーのスパイクに履き変えた遠藤の全得点にからむ活躍で逆転勝ちし、決勝進出を決めました。

決勝は、オーストラリアチャンピオンのアデレードで、ぜひそこも突破して、年末におこなわれるクラブ世界一を決める大会でマンチェスター・ユナイテッドと戦ってもらいたいものです。

がんばれガンバ!!

        Coachしみず

当たり前のこと

  • 2008年10月22日(水)

19日の日曜日に中学生の三重の県トレとガンバの中学生の試合を観てきました。

このガンバの中学生は全国で準優勝したチームで、結果的には三重の県トレがチンチンにやられてしまったのですが・・

Jチームのイメージはボールはうまく回せるけどゴールに直結していないというか、恐くないイメージがありましたが、今回のガンバは全然そんなことありませんでした。

象徴的なシーンは何気に横パスを出した選手に
「前が空いているのに横パスを出したら、それはミスパスだぞ」
と監督が言っていたことです。
まさにその通りだと思います。
前を観てダメなら横・後ろへ行く。当たり前のことだと思いますが、その当たり前のことがなかなかできない選手が多く、特に三重の県トレの選手はそんなふうに感じられました。

我々指導者は「当たり前のことが当たり前にできる」習慣になるまで、気長に我慢強く選手に伝えていくことをしなければいけないと改めて思いました。

       Coachしみず

お母さんコーチ

  • 2008年10月20日(月)

18日土曜日はUー9・10で大阪遠征に行ってきました。

午前中は高槻市で自分達のゲーム、午後は万博競技場に移動してガンバのゲームを観戦しました。

午前中におもしろいチームがありました。
私たちが会場に到着したとき低学年が練習をしていましたが、なんと指導者は二人とも女性でした。
今までにも女性の指導者に会ったことはありましたが、その全てはサッカー経験者でした。
このチームの代表者に話を聞いたところ、この二名の女性の指導者はお母さんコーチで「サッカー未経験者」ということでした。
少年の指導者でサッカー未経験者の「お父さんコーチ」はたくさん知っていますが、サッカー未経験者のお母さんコーチは初めてです。
代表者の方は「女性ならではの指導をしてくれるし、一所懸命勉強もしてくれるし助かってます」と話してくれました。
「一つの学年を任せたら口出しはしないし、信頼しています」とも言ってました。

おもしろいやり方だと思ったと共に、こういう人が日本のサッカーの底辺を支えているんだなって思いました。

       Coachしみず

W杯予選

  • 2008年10月17日(金)

15日の木曜日に2010年南アフリカW杯アジア最終予選のウズベキスタン戦が、ホームの日本埼玉スタジアムでおこなわれました。

結果は1ー1の引き分けでホームで勝ち点3を奪いたかった日本にとっては痛い結果となりました。

当日は練習日だったのでリアルタイムで試合を観ることはできませんでしたが、失点はミスからだったようです。
得点は流れからのゴールで、勝ち越し点を狙って後半攻め続けましたが、ウズベキスタンの守備を再度崩すことはできませんでした。

マスコミの報道は
「勝たなければいけない試合を勝ちきれなかった」とか
「岡田監督解任はない」とか
「W杯出場は大丈夫か?」みたいに悲観的なものが多く、日本は3大会連続W杯出場を果たしているので「当然出場」という国内の風潮がありますが、予選を突破してのW杯出場は簡単ではありません。
2002年の日韓W杯で優勝したブラジルでさえ、その時の南米予選では最後の最後で本戦出場を決めたほどでした。

日本も最終予選の2戦目で引き分けたくらいで、ガタガタ言わずに最後まで見守りましょう。
きっとサッカーファンを南アフリカW杯に連れて行ってくれますよ。

それより我々指導者は、毎回指摘される「得点力不足」「センターフォワード不在」の解消に真剣に取り組まなければなりません。

      Coachしみず           

パスをつないでの攻撃

  • 2008年10月13日(月)

11・12日と普段からお世話になっているチームの招待試合にU-12で行ってきました。

県内外から16チームが集まり、1日目は4チーム4ブロックのリーグ戦で予選をおこない、2日目も同じように各ブロックの同順位同士で4チーム4ブロックのリーグ戦で順位を決めました。

選手たちは初めてのチームとの対戦で多くのことを経験したようでした。

結構パスがつながるようになってきたのですが、少しのズレや速い相手にあわててしまったり、ゴールを奪うための効果的なプレーができなかったり、それが正確でなかったり・・・
もう少し精度を上げてゴール前でアイデアがでてくるようになれば、おもしろくなってくると思います。

最後の試合は、勝てば「3位リーグの優勝」という試合でしたが、前半に6失点し“へこんで”ベンチに帰ってきました(やっぱり子どもたちは優勝してトロフィーが欲しかったようです(苦笑))
失点は大きく蹴られて、そこに能力の高い選手に走り込まれシュートを決められたパターンや、DFラインでボールを奪われての失点だったので、ハーフタイムに

「どうしてDFからパスをつないで攻撃しなければならないか?」

を少しだけ説明しました。
選手たちは、それを理解して後半のピッチに出て行き、後半は無失点で1ゴール。
結果的には1-6の完敗でしたが、試合終了後の選手たちの顔には少し自信が戻ってきているようでした。

その後のミーティングでゆっくりハーフタイムの話をし、

「だから失敗しても小学生の今、パスをしっかり回して攻撃しなければならない」

ことを説明し、失点を恐れてはいけないことを伝えました。
ハーフタイムには、時間も少なく理解しにくかった部分も選手に伝わったようで、選手たちはトロフィーを手にすることはできませんでいたが、もっと大切なものを手に入れることができたと思いました。

相変わらずなかなか勝てませんが、ゆっくりしかし確実に階段をのぼって将来につなげていきたい。
そのために指導者と保護者が力を合わせて「我慢すること」をやっていかなければいけませんね(笑)

      Coachしみず

刺激の方法

  • 2008年10月08日(水)

7日火曜日のU-11・12・Jr.Yの練習に、元Lリーグ監督の昔からの友人に来てもらいました。

本人はLリーグの監督を辞めてから半年程のブランクがあったことと、少年・中学生を指導した経験がなかったことで自信なさげでしたが、いざ始まると「なるほど」と思わされることも多く、選手だけではなく指導者も勉強になったトレーニングでした。

他の指導者に指導してもらう機会の多い選手は、特に問題ありませんでしたが、ほとんどの選手は普段他の指導者に指導されてないので、最初は戸惑いがあったようです。
まぁそんな「借りてきたネコ」状態が長く続くはずもなく、最後には一人一人が「ありがとうございました」とペルナ流の挨拶を元気にしていました。

これからも様々な方法で選手に刺激を与え、サッカー選手としてはもちろん人間としての成長の手伝いをし続けたいと思います。

     Coachしみず

ちびっ子のチャレンジ

  • 2008年10月06日(月)

4・5日は久しぶりのU-8・9の練習試合でした。

4日は桑名での練習試合でしたが、1年生も参加してのゲームでした。
ボールが動くたびに「わー」って感じで、ちびっ子の固まりが動いていくのを見ていて、ほのぼのした気持ちになりました。

5日は2・3・5・6年生で滋賀遠征に出掛けましたが、2年生にとっては初めてのバスに乗った遠征で、選手・保護者共にドッキドキだったようです。
最初は緊張気味でバスに乗っていましたが、会場に到着するころはすっかりリラックスして、大きな口を開け寝ていました(笑)
肝心のゲームのほうは、組み合わせ関係上5年生との対戦もありましたが、ひるむことなく大きい相手に向かっていきチャレンジしていました。その姿勢は頼もしい限りでした。

低学年の選手はこれからたくさんゲームを経験して、大きく成長していってもらいたいものです。

       Coachしみず

指導者の成長

  • 2008年10月05日(日)

5日は滋賀遠征でした。

U-12とU-9のゲームでしたが、「チンチン」にやられました。

足元のしっかりしたチームばかりで、いろいろなことを勉強させてもらいました。

全ての指導者は、独特な感覚・指導論を持ちながら、しかし様々な悩みや迷いを持ち、日々試行錯誤を繰り返している・・・そんな話を試合の合間や試合を見ながらして盛り上がりました。

悩みや迷いを持つということは、指導が「もっと」を求めている証拠で、指導者として成長の途中であると言えるでしょう。

様々な成功と失敗を繰り返し、指導者として成長していくということはとても重要なことで、指導者が悩み考えた結果はチームのプラスになることは間違いありません。

選手と共に指導者も考え工夫しましょう。ただし、それは大人のエゴのためではなく、選手の将来をそれぞれに見据えた末であることが大前提ですが・・・

       Coachしみず

GKのキック

  • 2008年10月01日(水)

GKがボールを取ったら大きく蹴る。
少年サッカーでよく見られる光景です。

相手のシュートやスルーパスを味方GKがキャッチ。

「上がれー」

キーパーの声を合図に全員一斉に攻撃方向に走り出します。そこに向けてロングキック!
8人制のように小さめなコートの場合、相手チームのGKに直接渡ってしまうことさえあります。

なんで蹴るんでしょうねぇ(苦笑)
前線にDFの人数が少なく、カウンターを狙える状況ならアリでしょう。しかしそんな状況って1試合に何回もないはずです。しかしキーパーが蹴るのは毎回です。

意図はおそらく大きく蹴ることによって陣地を挽回して、自ゴールからボールを遠ざける。結局リスクを負わないためにやっていることでしょう。
せっかくボールを奪ってこれから攻撃という状況で、わざわざ大きく蹴ってどっちのボールか分からないようにしてしまう。
挙げ句の果てに「セカンド」と言ってどこに来るかわからないボールを奪い合う。
さっきまで味方ボールだったのに自らイーブンにしてしまう。
おかしいと思いませんか?
確かに実際最終ラインでボールを持っていると、取られたときのリスクは大きく、失点につながることも少なくありません。しかし、育成年代の選手はリスクを負ってチャレンジしないとうまくなりません。選手は失敗を経験して成長していく、ということを知らない指導者はいないはずです。
少年年代から失敗を繰り返し最終ラインでのビルドアップ(パスをしっかりつなぎながら攻撃すること)をやってきた選手と、ノーリスクでセーフティを繰り返してきた選手が、成長して大人になったら大きな差が生まれるはずです。

勝利することも大切かもしれませんが、育成年代の選手を預かっている我々指導者は、選手の将来をしっかり見据えた指導をしていかなければいけません。

       Coachしみず