新人大会

  • 2007年10月19日(金)

ペルナのジュニアユースの選手・ペルナのOBの選手が所属している八風中学校の公式戦である「新人戦(中学2年以下)」が今日から始まりました。

新チームになっての最初の公式戦で、選手たちはやる気まんまんです。
ほとんどがペルナ出身の選手なので、「ペルナ色」が濃く残っているところへ、中学の先生がどんな味付けをしてくれたのか?観る人を「ワクワクドキドキ」させることができるのか?非常に興味深いところですが、残念ながら私は仕事の都合で観に行くことはできません。

こだわりのサッカーを展開して、内容のいいゲームをすれば、当然後から「勝利」はついてくると思います。

まだまだ新チームになって日が浅く、ましてこの新人戦や中学年代の大会に勝つことが目標ではないので、階段をゆっくり登るように個人個人の目標に向かって、今やらなければならないことをやっていってもらいたいと思います。

がんばれ八風中!
    Coachしみず
PS 今日の中日新聞の三重版の「少年新人大会」のチーム紹介の欄にペルナSCが載っていました。是非ご覧下さい。

指導者のこだわり

  • 2007年10月18日(木)

先日、中学3年生の最後の県大会がありました。
ペルナの選手のお父さんが監督をしているチームが3位に入りました(祝)

そのお父さんとは別の人に決勝戦の模様を聞いたのですが・・・
試合結果としては準優勝になったチームが2点先制し、その後3点入れられて逆転された、ということでしたがその内容が・・・
話によると優勝したチームは、試合開始直後からロングボールを多用して相手の裏のスペースを付くサッカーを展開し、40分ハーフという中学年代では、あまり経験したことのない試合の特性をフルに利用したチーム戦術で戦ったそうです。

このチームは普段からロングボール主体のサッカーをやっていたのでしょうか?
三重県でチャンピオンになるほどのチームが、どんな状況でも、どんな相手でも同じ戦いかたで3年間トレーニングしてきたのでしょうか?

多分答えは「NO」でしょう。普段は格下のチームとやることも多かったでしょう。そこではポゼッションをやろうとしていたんじゃないかな?

ロングボール主体のサッカーが悪いとはいいませんし、否定もしません。
当然、選手は勝利を求めます。今回も上位2チームは東海大会に出場できます。そこで選手が得るものもたくさんあることでしょう。

でもそれなら「勝つ」ことにこだわって3年間やり続けて、勝つためのサッカーのトレーニングを日々やり続ければいいですよね。
それが「指導者のこだわり」ですよね。

もし私が想像しているようなゲーム展開・普段のトレーニング風景であったなら、選手たちは3年間何のためにトレーニングしてきたんでしょう?

同じ「育成年代」の指導者として悲しくなります。
     Coachしみず

まね

  • 2007年10月17日(水)

毎週火曜日は中学生と小学5・6年生が合同で練習しています。
16日の練習では様々なボールタッチをやっていたのですが、やっぱり中学生は幅が広いし速いですね。
繰り返し練習をしているうちに、中学生はボールタッチに自分のオリジナルをアレンジしていきます。2つの技を合わせてみたり、ボールを持ってくる位置を変えてみたり。時には失敗から“新技”が生まれることもあります。
その様子を小学生が「じーっ」と見ています。
まねしてみます。上手くいきません。
隣の選手もやってみます。イマイチです。
何回かやっているうちに結構サマになってきました。
小学生にしろ中学生にしろ、こういう意識の選手が上手くなるんだなって思います。

多くの選手は小学生のときは、こんな意識を持っていると思います。
それが中学生になると「必死にやってるのがはずかしい」とか「だるいし、適当でえーやん」みたいな感じに変化していくことがあります。
中学生は思春期を迎え、勉強に苦しみ(笑)、恋をして、反抗期にもなります。
精神的に難しい年代になってきますが、いつまでもうちのジュニアユースの選手のように、「サッカーがうまくなりたい」「サッカー大好き」の気持ちを失わずにいてくれれば、立派な大人になれるんじゃないかな(笑)

ボールタッチの練習を工夫してやっている中学生、それを必死にまねしている小学生、それをコーチは“にやぁー”っと笑いながら見ています。
     Coachしみず

繰り返し

  • 2007年10月16日(火)

先日、某チームのブログを見ていたらこんなことが書いてありました。

「週末、新チーム(5年生以下)を連れて三重に試合に行きました。内容は散々で、正直今のチームは親にも他のチームにも見てもらいたくありません。もう一度、一からやり直しです。がんばります」
要約するとこんな感じです。

結構、少年の指導者は毎年新チームに入れ替わるときこんなふうに思います。
このチームはジュニアユース(中学生)のチームを持っているので、比較的早い時期に6年生を送り出します。それと今の6年生がだいぶ“キレて”いるので余計にそう感じるのでしょう。

少年時代の1学年は身体的にも精神的にも大きな差があります。
今の5年生が来年の今頃、6年生と同レベルもしくは少しでも上になっていればいいことです。
それを目指してまた一からやり直すのが、我々指導者の仕事です。

選手同様に、指導者もモチベーションを上げてトレーニングすることが、選手のプレーの上達に最も大切なことの1つかもしれませんね。
    Coachしみず

宿舎

  • 2007年10月15日(月)

この週末、久しぶりに宿泊の遠征に行ってきました。

毎年お世話になる大会でゲームの内容は・・・
まだまだ課題がいっぱいで、でも慌ててやっても上手くいくはずもなく、少しずつやっていくしかないなって感じです。

2日目が予想以上に早く終わったので、帰ってきてから少しだけ練習しました。上手く時間を見つけては、ゆっくりのんびりやっていこうかなって思っています。

今回、いつもと違う宿舎に宿泊したのですが、そこはおじいさんとおばあさんが2人でやっているアットホームな感じの宿でした。
食事も子どもの好きなものばかりでおいしく食べることができました。
普段から自分たちで出来ることは全てやるようにしているので、洗濯も自分たちでOK!食事の支度もお手伝いします。夜遅くまで起きているようなこともなく、宿泊に関してはパーフェクトでした。

朝、宿を出発する際に「先生(よく間違われる)いいお子さんばかりですね。挨拶もきちんとできるし、元気で明るいし楽しかったです」と言ってくれました。
宿の人からすれば自分の孫みたいなものだったと思います。

バスが出発してからも、見えなくなるまで手を振り続けている姿をミラー越しに見て、何だか暖かい気持ちになりました。
    Coachしみず

うまくなること

  • 2007年10月12日(金)

先日、ホナウジーニョ(ロナウジーニョ)のインタビューが小学校で配布されました。

「子ども達に夢を」という内容のインタビューで、その中でホナウジーニョは何よりもサッカーを楽しむことが大切であると言っています。

ブラジルの名門「グレミオ」でプレーするプロサッカー選手を兄に持っていたホナウジーニョは、その兄から様々なことを学んでいます。サッカーを愛すること・サッカーを楽しむこと・サッカーのすべてを教えてくれた兄ホベルト(ロベルト)がホナウジーニョにとっての、子どものころのアイドルだったと言います。
身近にプロのサッカー選手がいるというホナウジーニョの子どものころの夢は、当然「プロ選手」 かと思いきや、そんなことは1度も考えたことはなく「大好きなサッカーをずっとプレーし続けたい」だったそうです。この考え方が彼のプレーに反映されているような気がしますね。

最後にホナウジーニョはこんなメッセージを残しています。

「何よりもサッカーを楽しむこと。そして、より楽しむためには、うまくなる必要がある。そのためには、少しでも多くサッカーボールに触れ、そして常に「もっとうまくなりたい」という気持ちを持ち続けること。たまに「ホナウジーニョの動きは魔法だ」なんて言われることがあるけど、そんなわけがない。当たり前だけど、僕のテクニックはすべて練習で身につけたものだよ。それだけは忘れないでほしいね」

その通りだと思います。
大切なのは「楽しむためにうまくなること」です。
この「うまくなる」というのはみんながホナウジーニョやプロになるということではなく、昨日の自分より今日の自分、今日の自分より明日の自分、少しずつ自分のなかでうまくなるということです。

誰でも経験があるはずです。
解けなかった数学の問題が解けるようになったとき、鉄棒で逆上がりのコツが分かってできるようになったときなど、うまくいったときは楽しくてしょうがないはずです。

楽しい→うまくなる→楽しい→・・・無限に楽しいとうまくなるが広がっていきます。
気が付いたら「プロ」も夢じゃないかも!?

ペルナでもこのサイクルが狂うことのないよう活動していきたいと思います。
    Coachしみず

少しの変化

  • 2007年10月11日(木)

ちびっ子の練習での1コマ。

年長児がワンバンリフティング(ボールを地面にワンバンさせて行うリフティング:普通のリフティングが技術的に難しい選手が行う練習)をやっていました。
今までは2回位でボールが変な所へ飛んでいって、すぐ拾いにいかなければならなかったのですが、その日はちょっと違いました。
5回位続いて、明らかに今までより「安定」しています。

「うまなったなぁ、最高何回できるようになった?」

と声を掛けると

「ん〜〜〜〜〜〜〜〜(長っ)分からん!」

と言い、うれしそうな顔をして練習を再開しました。
やっぱり子どもは褒めて育てるのが一番やな。
今まで以上にすごい集中力で練習を続けます。

子どもは誰でも練習すれば確実に上手くなります。

指導者は子ども1人1人、個人をよく見て、少しの変化にも気付いてあげ、見逃さずに褒めてあげたいですね。
    Coachしみず

刺激

  • 2007年10月10日(水)

9日はナイターでジュニアユースの練習試合でした。
夏の大阪遠征に続いて2回目でしたが、今回は八風中との合同チームで行いました。

八風中の選手のほとんどはペルナのOBなので、みんな良く知っている選手たちです。
相手は県下でも指折りの強豪チームだったので、なかなか思うようにボールを扱わせてもらえませんでしたが、みんながんばっていました。
正GKがケガをしていたので、中学からGKを始めた選手がゴールを守りました。まだまだ不慣れな様子でしたが、決して大きくない身体で必死にゴールを守る姿を見て「成長してるな」と感じました。
三重のトップのチームとゲームをして、彼も良い経験になったんじゃないかなって思います。

グランド・帰りのバスの中で顧問の先生と、今日のゲームで出た八風中の課題について話をして、明日からのトレーニングに繋げていく確認をしました。
帰りに先生が「明日の朝練は自主練にするわ」と言うと「オレ行こ」「オレも行こ」の声がそこらじゅうから上がります。

全ての選手にとって、三重のトップレベルの選手とゲームができたことは良い刺激になったようです。

「みんなやる気になっとるなぁ」

と先生に言うと、先生は

「オレも行くけどな」

と言って笑いました。
先生にも刺激になったようです(笑)
    Coachしみず

最良の指導者

  • 2007年10月09日(火)

8日は4年生の試合でした。
午前中は小雨が降ることもありましたがグランド状態も良く、選手達は元気にボールを追いかけていました。

四日市の公式戦で予定では2試合のみでしたが、他の指導者と「後でもう少しやりますか?」と打ち合わせをして全チームで10分1本をぐるぐる回しで、たくさんゲームをしました。
どうしても普段あまりゲームの機会の少ない学年なので、予定の2試合が終わってからもまだゲームがあることを知ると
「やったー」
の声が選手達から上がります。

やっぱり子ども達はゲームが大好きです。
ゲームの中ではまだまだ課題はたくさん見えましたが、コーチの話を聞いてすぐに「やってみよう」とする姿を見て「成長したな」って思いました。
内容も1試合目より最後のゲームのほうが格段に良くなっていました。

「ゲームは最良の指導者である」とよくいいますが、まさにその通り!
子ども達はたくさんゲームをすることにより成長していきます。もちろんサッカーの技術だけでなく、生活面でも成長していきます。
これからも良いゲームをたくさんプロデュースして子ども達の成長の手助けをしていきたいと思います。
    Coachしみず

親の原点

  • 2007年10月06日(土)

「サッカー」はある程度の接触プレーが許されているスポーツなので、「ケガ」はどうしても避けられません。
うちのチームでも実際プレー中にケガをしてしまった選手もいます。
子どもだから当然「遊んで」いてのケガもあります。
ペルナでもケガでサッカーができない選手が数名いたり、最近やっとケガが治って活動に参加している選手もいます。

親として、大好きなサッカーをすることができない子どもの姿を見ることは本当につらいことです。
普段は、なかなか上達しない子どもに「もっとうまくなれ」「もっと練習しろ」などと考えてしまいがちですが、実際ケガでサッカーができなくなると、そんな考えは吹っ飛んでしまいます。

親にとっては子どもが「うまくなる・ならない」より「元気でうれしそうに」サッカーをしていることが一番の幸せであり、原点でもあります。

お父さん、お母さん、お互いもう一度原点に戻って子どもを応援しましょう。
     Coachしみず