選手の安全

  • 2008年04月04日(金)

クロアチアで、サッカー界全体がよく考えなければならない衝撃的な事故が起こりました。

クロアチア1部リーグのザダルに所属していたフルボイェ・チュスティッチ(25)は、先週土曜日に行われたツィバリヤとの試合で壁に頭をぶつけ、その際に受けた強い衝撃が原因で命を落としました。
チュスティッチは事故の直後から重体に陥り、医師は彼を助けるため手術を行いましたが、3日間の昏睡のあと脳死が確認されました。

Jリーグもピッチのすぐ隣にスポンサーの広告看板が置いてあります。
プロサッカーリーグ・チームを運営していくのに、スポンサーの存在は非常に重要で、なくてはならない存在です。
スポンサーは宣伝効果と引き換えにお金を出していて、それがチームの収入になり選手・関係者がサッカーに携わっています。
Jリーグのピッチ脇に置いてある看板がどのような素材でできているか知りませんが、安全面は確保されているんでしょうかね?
スポンサーへの配慮が第一で、選手の安全が第二になっては決していけないと思うので、Jリーグ側も早急に調査してクロアチアで起きた悲しい事故が、日本で起こらないようにしてもらいたいものです。

そして、我々少年・少女の指導者も「サッカーの指導」が一番ではなく、「子どもの安全」が一番であることを、今一度確認したいと思います。

          Coachしみず

親の役割

  • 2008年04月02日(水)

先日紹介した「JFAこころのプロジェクト」で「夢の教室」を実施した「夢先生」に、参加した児童の保護者から送られた手紙のなかで、考えさせられるものがあったので紹介します。

『祐樹はワールドカップに魅了されて、小3の秋からサッカーを始めました。チームの他のメンバーは、みんな小学校入学当時からサッカーを続けてきた子どもばかりで、レギュラーメンバーをほぼ確定しており、本人はスタート時期が遅かったことに気後れを感じていたようでした。
プロサッカー選手になりたいという夢も自分の中にはあったものの「でもムリ、なれないだろうな」というあきらめもあって、人前でその夢を公言することはあまりありませんでした。
それがユメセンの授業の最後ではずかしそうに小声ではありましたが、「プロサッカー選手になって、テレビに出て有名になりたい!」という夢を先生や友達、ましてや元プロサッカー選手だったやっくんとひらっちの前で発表したので、とても驚きました。
おそらく、安永先生の話を聞いて(先生が小4からサッカーを始めたことや目標をもってあきらめずがんばったこと)自分も努力し続ければ夢がかなうかもしれない!と感じたのだと思います。
今までも、各界で成功した方々の話を聞く機会はありましたが、今回は祐樹の夢のゴールであるプロサッカー選手のお話を直接聞けたことが、祐樹の心に強く響いたようでした。
私は、「プロサッカー選手になりたい」等という大きすぎる夢を語る息子に「現実的に考えてムリじゃない?」と心の中で思っていたこともあり、「プロじゃなくて、学校の先生になって部活のコーチになったら」などという超現実的なアドバイスをしてしまったことがありました。
しかし、昨日のお話を聞いてとても反省しました。
子どもの夢を親がつぶしてしまっては、いけませんね。これからは、できる限り応援し、励まして、彼の夢がいつまでも続くように、一番のサポーターになってやりたいと思います。
子どもと私にたくさんのことを気付かせて下さったことに心より感謝致します。ありがとうございました。』

全文そのままです。
どうでしょう?
考えさせられますね。

         Coachしみず

卒部式

  • 2008年03月31日(月)

3/30は13回目の卒部式でした。

毎年いろいろな選手がペルナのジュニアを卒部していきます。毎年涙、涙の式になりますがその年によって微妙に感じることも違います。

卒部式で少し話しましたが、今年の6年生にはこちらが(指導者が)いろいろと勉強させてもらいました。

今年の6年生と日々接触することによって、ここ数年の悪い指導の仕方がはっきり分かり、それを直すために大きく路線を変更したこともありました。このことはペルナの、そして私自信の大きな財産となることでしょう。

他の学年に比べサッカーを始めた学年も遅く、最初は「どうなるかなぁ」なんて思っていましたが、結局はこちらが教えてもらうほど大きく成長した今年の6年生。「サッカーを楽しむ」ことと「夢をあきらめない」ことの大切さで我々指導者の目を覚ましてくれたことは絶対忘れません。

これからも「孫にボールリフティングを教えれるおじいちゃん・おばあちゃん」目指してサッカーを続けてください。

30日の最後のペルナの試合は楽しかったですか?

今日も少しサッカーが上手くなったようですね。

          Coachしみず

選手の融合

  • 2008年03月29日(土)

29日(土)はU-12で大阪遠征でした。

4チーム対戦しましたがそのうち3チームが中学生だったので、うちも当日空いている中学生が一緒に参加しました。

会場に着くと関東の強豪「M」チームが来ていて「なんかおもろそうやな」って思っていたら、案の定めっちゃおもろいことになりました。
現中1の選手は小学生と一緒に大阪の中1・新中1のチーム、それに現小6のチームとたくさんゲームしました。
現中1の選手は相手が同じ中学生なので、自分のプレーも精一杯やってましたが、先輩らしく小学生を上手くリードして後輩達を引っ張っていってくれました。

現中2の選手は2人だけだったので大阪の2つのチームと一緒に合同チームを組んで関東の強豪チームに挑みました。
これが観ていておもろかった!最初はぎこちなかった選手達も次第に初めて一緒にプレーするとは思えない程コンビがばっちり合ってきて観ていてワクワクしてきました。
サッカーってこれがおもろいんですよね。まったく知らない者同士がボールを通じて会話し分かり合える。サッカーの醍醐味です。いいもの見せてもらいました。

今日参加した選手の多くは、今日の感想を「ほんまにおもしろかった」とコメントしました。

そう思えた選手は今日、間違いなく少しサッカーが上手くなりました。

         Coachしみず

JFAこころのプロジェクト

  • 2008年03月28日(金)

昨年4月にスタートした「JFAこころのプロジェクト」

現・元プロサッカー選手が中心となって、小学校へ出向き「夢の教室」と名付けられた「体を動かす」授業と「トーク」の授業約90分を行うJFAのプロジェクトの話は、以前からこのコラムで何度か紹介させてもらいました。
この1年間に行われた「夢の教室」は240回を超えたそうです。

その中で象徴的なエピソードが雑誌に載っていたので紹介させてもらいます。

この「夢の教室」が終わると夢先生(授業を行った現・元選手)に子どもたちから「ひとことシート」という手紙が届きます。
自分の夢や授業の感想・エールなどが書かれたもので子どもたちと夢先生しか内容は知りません。

ある時その中の一枚に文章の一部に紙が貼られ冒頭に「夢先生だけに読んでほしい」と書かれたものが届きました。
そこには《自殺を考えたこともあるが夢先生の話を聞いて死のうなんて思わなくなった》という内容の切実な気持ちが綴られていたそうです。
この夢先生が伝えたメッセージは、一人の児童に希望を与え、その子が絶望の淵から救われる手助けとなるものでした。

またこんなエピソードも。

夢先生が小学高学年から中学にかけて自らが苦しんだいじめの話を打ち明けました。
この夢先生は、小1で始めたサッカーが最初はなかなかうまくならず悩んだが、小5のころから少しずつ頭角を現すようになった。しかしそれによってクラスで浮いてしまいみんなから無視されるようになってしまう。
ところがある日、一人の少年がサッカーの練習中に声をかけてくれ、そこから夢先生の暗かった毎日が変わり始める。夢先生は助けてくれた友達に感謝し、人を助けることができるような大人になろうと決心したという。
夢先生がこの話を始めると一人の少年がすすり泣きをしだした。後で担任の先生に聞いたところによると、その少年は野球がうまく所属する野球チームで、夢先生が体験したような状況に置かれていたそうです。
泣きながらも一所懸命夢先生の話を聞いていたこの少年の心に、夢先生の話は深く沁みこんでいったことでしょう。

一人でも多く「JFAこころのプロジェクト」を通じて夢先生の話で勇気を持ってくれたとしたら、このプロジェクトを始めた価値はあるでしょう。

ペルナでも「サッカーの上達」以上に大切なこういうことを、少しでも子ども達に伝えられたらなって考えています。
          
             ペルナSCしみず

弟君

  • 2008年03月25日(火)

23日は全員を対象にした練習試合でした。

残り少ない現6年生に中学生も混じり、スケジュールもなにもなく時間の許す限りたくさんゲームする楽しい一日になりました。

普段なかなかゲームの機会のない1・2年生それに幼稚園・保育園の年長の選手達も、一日中ボールを追いかけて本当に楽しそうでした。

そんな選手達の様子を観て保護者に引っ付いて来た弟君に火が付きました。

「一緒に混じるか?」

「うん」

二つ返事で決定です。
4月から年中児になる小さい選手達は元気よくコートに向かいます。
これがペルナの原点です。
今までも兄弟のいる選手達は同じようにして育ってきました。
お兄ちゃんがやっていると弟もその気になってくるんですね(笑)
新しいサッカーファン誕生の瞬間です。

元気に走り回るちびっ子の姿を観て数年前を思い出し、ちょっぴりうれしい気持ちになった日曜日でした。

       Coachしみず

指導者としての経験

  • 2008年03月23日(日)

指導者を始めて8年が過ぎようとしていますが、この8年間の間にたくさんの指導者と知り合い友人になることができました。

友人の指導者に紹介された人、大会会場で新たに出会った人、大会後の懇親会で話が合った人等いろいろですが、その全ての人々が私のそしてペルナSCの財産となりました。

足技を教えてもらったり、個人戦術を教えてもらったり、考え方を教えてもらったり・・・

様々な人と出会えたことで指導者として成長させてもらったことはもちろん、人間としても成長させてもらいました。当然、他の指導者からだけでなく保護者の方や、何より子ども達にもいろいろなことを教わりました。

この先若い指導者と出会うことも多くあるでしょうが、少しでも自分の経験を伝えることができればと最近考えるようになりました。

年を取った証拠かな(笑)

       Coachしみず

雨天中止

  • 2008年03月20日(木)

20日の試合が雨天中止になりました。

これで今回企画してもらったチームとのゲームは2回連続で中止となりました。

以前、「サッカーは雨では中止にならない」と言って雨の中このチームとゲームを楽しみました。
ゲーム中は非常におもしろく、悪いグランド状態でも本当にテクニックのある選手はドリブルでゴールを狙います。
見ごたえのあるゲーム内容でしたが、問題は終わってからでした。
粘土質の深いそのグランドは田んぼ状態。トンボで均したぐらいでは元に戻りません。主催者の方たちは大変だったと思います。

前回・今回と雨天中止になりましたが、グランドのあの状態を考えれば当然のことです。

非常に残念ではありましたが、近いうちに再度企画していただけるということなので楽しみにしています。
次は新チームでということになりますが・・・

雨は平日限定でお願いします!(笑)

        Coachしみず

経験

  • 2008年03月17日(月)

3/15・16はU-9・10の大阪遠征でした。

ホームステイでお世話になったのですが、低い年齢のホームステイは今回が初めてで、多少の不安もありましたが、特に問題なく帰って来ることができました。

今回も2日間で様々なチームとゲームをおこなうことができ、選手・指導者共に有意義な遠征となりました。

大阪でチャンピオンを狙うようなチームや、こだわりの足技のチーム等チームのスタイルはいろいろでしたが、U-9年代でアーリークロスを入れたり、コーナーキックをヘディングシュートで決めたり、クロスをダイレクトにボレーシュートしたり・・・違った意味で驚かされたことも多くありました。

そんな強く速いチームとも対戦しながら、ペルナの選手は今できることの全てを出して間違いなく全員がんばっていました。
通用したこと、しなかったこと・・・

今回の遠征でペルナの選手達は貴重な体験をしました。
まったく知らない家庭に2人1組でお世話になりました。
不安もあったことだと思いますし、保護者の方もドキドキだったんじゃないかって思っています。

この年代でのこんな経験は、サッカーの上達より将来役に立つことかもしれません。
そして何より帰ってきてからのミーティングの時の
「遠征楽しかった人」と聞いたときの
「はいっ」って手を挙げた選手の顔!!
この顔を見れば今回の遠征が大成功だったことがよく分かりました。

これからも子ども達にいましかできない貴重な経験を、たくさん積ませてあげられるよういろいろ計画したいと思います。

今回お世話になった全ての人々に本当に感謝します。
 Muito Obrigado!!

         Coachしみず

大阪遠征

  • 2008年03月15日(土)

3/8・9はU-12で大阪遠征でした。

1日目はJリーグの開幕日だったので観戦に出かけました。我等がガンバ大阪VSJEF市原のゲームはスコアレスドロー。内容的には寒いものでしたが(苦笑)初めてJリ−グを観戦する選手もおり、きれいな芝生、激しい応援、スタジアムの雰囲気等、選手達には良い刺激になったようです。

Jリ-グが13:00KICK OFFのDay Gameだったので16:00〜19:00までミニゲーム大会を行いました。いつも大阪でお世話になっているチームのホームグランドで両チーム入り混じってのミニゲーム。審判もいなければ自分達でメンバーも決め、ルールも自分達で決めて永遠にゲームをやっていました。

その姿を大阪の指導者と2人で見ていると、その指導者が一言。

「ほんまに楽しそうにサッカーやってますよね」

審判がいる訳でもなく、ユニフォームを着ている訳でもない。ルールもあやしいものだったりして、「ファールやろ」「ファールちゃうちゃう」「こんなん南米ではあたりまえ(?)」

様々な事を言い合いながらいつまでもゲームは終わる気配をみせません。こういう時の子ども達は疲れ知らずです。違うチームの選手同士があーでもない、こーでもないって言うてます。

これが本来のサッカーの姿やないかと思います。ストリートサッカーやと思います。
1点ゲームで1点先取りしたチームが勝ち。勝ったチームはずーっと連続です。ボールに触れずに負けてしまう場合もあります。お兄ちゃんに引っ付いてきた下の学年の選手も混じります。負けてふてくされている選手もいます。ブラジルだとこれに近所のおっさんも子ども相手に真剣なんでしょうね。
当然2人の指導者も(私を含めて)混じりました。(すぐバテましたけどね(笑))

違うチームの選手とストリートで盛り上がれる。そんな選手を育てることが、その選手のために本当に大切なことだと、改めて思うことのできた貴重な遠征でした。

       Coachしみず