貫きたい思い

  • 2009年12月18日(金)

元日本代表のオシム監督がジェフで監督をしていたときの通訳、間瀬さんという人がおもしろい経歴の持ち主で興味深い話しをしていたので紹介します。

彼は、日体大を卒業後、単身海外に渡り、サッカーで生活を立ててきました。
渡り歩いたのは、アメリカ・メキシコ・グアテマラ・エルサルバドル・クロアチア。

その間瀬さんがこう言っています。

『行く国、行く国、貧しい国。行く先、行く先、苦しい場所。ツテもなくて2部とか3部ばっかりで、スタジアムも小さくて環境も悪いわけですよ。住むところも食べるところも貧しいわけです。で、サッカー辞めようかなと何回も思った。でもそこのチームメイトと同じものを食べて、同じ生活をするうちに見えてくる。俺がこんなに苦しいってことは、そこの国の人、みんな、苦しいわけです。彼らに愛着が湧いてきたんです。どんな環境であろうが、そこに人が住んで生活を営んでいる。1部でも3部でもやることは結局同じサッカー。
人生なんて、みんな、価値観、それぞれ違うわけじゃないですか。サッカーなんてどうでもいい、サッカーなんて嫌いな人だって世の中にいるわけです。でも自分はサッカーを好きで、とことん追求することができた。代表になれたわけではない。サッカーで大金を稼いだわけでもない。それでもね、確かに自分は貫いたという自負があります』

私も、ブラジル・アルゼンチン・ウルグアイと南米の国に行って“匂い”をかいできましたが、間違いなくどの国も日本より貧しい国でした。でも、間違いなく日本人より表情は豊かで楽しそうでした。貧しいはずなのに、食べるものにも困っているはずなのに、子どもたちはうれしそうにボールを追いかけていたし、大人たちも熱狂的な応援を自分の贔屓のチームに送り、選手にパワーを与えていました。

私自身がサッカーをやっていたこと、指導者をやっていることなど、日本中・世界という視点から見ればたいしたことではないと思います。
でも、この間瀬さんのように私も『貫きたい』と思います。

        Coachしみず

考えが変わるかもしれませんよ!

  • 2009年12月14日(月)

すごいゲームを観てしまいました(汗)

12・13日の2日間、こだわりのチームとたくさんゲームをしましたが、その中でちょっと“エグい”ゲームを観ました。

その日は遠征2日目だったので「白い」ユニフォームを着た「横縞ストッキング」軍団は今回の遠征中「絶好調」でした。
対する「黒い」ユニフォームっぽいTシャツで試合に臨んだ、これまた「横縞ストッキング」軍団も相変わらず独特なスピード感でサッカーをやっていました。
ともに80%以上を個人でのドリブルで勝負する両チームの戦いは、ハーフェーラインを挟んで30m程の狭い間隔でのせめぎ合いが続いていました。
目で追うのが難しいほどのスピードで動くボール、考えられない脚の動き、無駄がなくしなやかな身のこなし・・・
聞こえてくるのは「しゅっしゅっ」「ザッザッ」という土の音と「はっはっ」という息使いのみ。
両チームの指導者とイスを並べて3人で観ていましたが、その指導者たちからは「ありえへん!」「腹立つ!」のオンパレード!

ほんの少しだけ「黒い」チームが押し気味でした。

「この違いはなんやろ?」

3人なりに分析して話し合います。高度過ぎる話の内容について行くのが精一杯!自分も必死でしたがなんとなく少し指導者として成長したような気がしました。

2日間、多くの「クセ」のある「こだわり」の指導者と話をさせてもらえる機会に恵まれましたが、間違いなく全ての指導者が「子どもたちの成長」と「日本のサッカーの発展」を考えて指導をしていました。
めっちゃ勉強になったし、「絶対負けられへん!」と思いました。

普通の少年サッカー大会の形態、サッカースタイルとは大きく違うこの2日間のグランドの様子を、日本サッカー協会の偉い人が観たらどう思うんでしょうねぇ(苦笑)
考えが変わるかもしれませんよ(笑)

        Coachしみず

長〜い意味で・・・

  • 2009年12月10日(木)

2010年W杯南アフリカ大会の1次リーグ組み合わせ抽選がおこなわれ、日本はオランダ・デンマーク・カメルーンとともにE組に入りました。

初戦はFIFAランキング11位とのカメルーン戦。
過去、日本とは3回対戦しており、日本の2勝1分けと1度も負けていませんが、アフリカ特有の身体能力をそなえており、FWにはインテルのエトーがいます。

第2戦はランキング3位のオランダ。
今年9月に0-3で敗れており、リバプールのカイト・バイエルンのロッベン・インテルのスナイデル・アーセナルのファンベルシーらの攻撃陣は強烈です。

最終戦(“最終戦”と書いてしまいました!)はランキング26位のデンマーク。
71年にアウェーで1度だけ対戦しています。2-3で敗れていますが釜本さんが2得点の大活躍!しかし古い話で参考になりません(苦笑)ユベントスのポウルセン・アーセナルのベントナー・フェイエノールトのトマソンらがいます。

身体能力の高いカメルーン、高さのあるオランダ・デンマークと日本は苦手なタイプとの対戦となり、決勝トーナメント進出は大変厳しいものとなりそうです。

相変わらず日本のマスコミは「安楽視(安楽死!)」しているようです。
「1勝2分の2位で予選リーグ突破!」などとノーテンキなコメントを寄せています(希望的要素が大きく入っているのも分かりますが・・・)
まぁやる前からあきらめていてはいけませんが(苦笑)

イギリスのブックメーカーの掛け率は、オランダ15倍で8位、カメルーン67倍で13位、デンマーク126倍で21位、日本は251倍の27位です。
ちなみに1位は出場国が出そろった時点ではスペイン・ブラジルの5.5倍が1位でしたが、北朝鮮・コートジボワール・ポルトガルと、北朝鮮以外は強豪揃いの(北朝鮮のオッズは2001倍です!)G組になったブラジルは6.5倍の3位に後退。1位はスペインの5倍、2位は6倍のイングランドに変更されました。
私は個人的に、FIFAランキングよりブックメーカーのオッズのほうがお金がかかっている分、よりチーム力を反映しているような気がしています。

あえて日本が有利になる点を上げると・・・
アジア初のW杯02年日韓大会は波乱が起こりました。韓国のベスト4・日本の予選リーグ突破・・・
今回はアフリカ大陸での初開催となります。波乱が起こるかも・・・
すいませんが、それぐらいしか思い浮かびません・・・

あくまでも個人的な意見ですが、10年南ア大会我が日本は「1分2敗で予選リーグ敗退」となってもらいたいです・・・
なぜなら、今の日本代表には世界のベスト16に入る力はまだないと思うから。
02年にはベスト16入りしましたが、その後日本の力は本当にベスト16の力を持って今に至っているでしょうか。
答えは「ノー」です。
スポンサーとの関係上ホームでおこなわれる多くの国際Aマッチのおかげで今のFIFAランキングがあります。それでも43位です。
ホームでおこなわれた02年W杯は、初戦のベルギーに引き分け、続くロシア・チュニジアに勝利して1位で予選リーグを通過。決勝トーナメント1回戦でトルコに敗れました。
しかし、今回の組み合わせを見れば一目瞭然で、予選リーグを突破した02年大会とは比べものになりません。02年に対戦した4チームは全て10年大会には出場すらできませんでした。
前回のドイツ大会でも、これまた10年大会に出場できなかったクロアチアに引き分けただけで、今回も出場するオーストラリア・ブラジルには敗れています。
ドイツ大会のときも「最低1勝1敗1分」などとトンチンカンなコメントが飛び交っていました。
今回も予選敗退でいいかげん日本中が目を覚ましてほしいと思います。

A代表の選手と監督がどんなにがんばっても「付け焼き刃」にすぎないと思います。本当に日本代表が力を付けるためには「育成年代(小学・中学・高校年代)」の指導者が考え方を変える必要があるんじゃないかって思います。そのためにも、今回のW杯「予選敗退」が必要だと思います。それもチンチンにやられて・・・

日本代表をもちろん応援しますが、ブレない「真の力」を付けるためには、少々の荒治療も必要ではないかと・・・

長〜い意味で、ガンバレニッポン!

        Coachしみず

5・6日

  • 2009年12月07日(月)

5・6日は日帰りで二日間大阪遠征でした。

両日ともU−12でしたがなかなかGOODな遠征でした。

5日は13時までゲームを楽しんで、その後万博競技場に移動し、Jリーグ最終戦「ガンバ大阪VSJEF千葉」を観戦。
何が良かったって「行動が早い!」
ペルナでは、年に数回Jリーグ観戦に出掛けるので、U−12の選手は慣れたもの。
正面玄関で各自にチケットを渡したら後は解散。
「試合終了後バスに集合」でOKです。
試合終了のホイッスルを聞いてからバスに向かうと、すぐに続々と選手が集まってきます。あっという間に全員集合。あっさり出発です。
次にサービスエリアでの食事。
「食べたら集合な」で自由行動。
集合時間などは伝えません。ここでも大きな違いはなく順番に選手は集まってきます。
結局、到着予定時間が1時間程早くなりました。
人数の関係でU−10・9の選手も数名混ざっていたのに全然問題なしでした。

6日の遠征でも多くの関係者に挨拶がしっかりできていました。
自分たちで使用した学校の玄関テラスも、ほうきで掃いて掃除できたし◎でした。

試合内容は、二日間で良かったり悪かったりしましたが、本来サッカーとはそんなもんだと思っているのでそれは当然のこと。上手くいったり、上手くいかなかったりを繰り返しながら、少しずつ階段を上っていく。いつも上手くいっていれば全員Jリーガーです(笑)
ゆっくりではありますが確実にみんな上手くなっています!

集合時間や挨拶・掃除などの生活面に関しては、良かったり悪かったりはありません。
サッカーは相手があるスポーツなので、上手くいったりいかなかったり波がありますが、生活面は自分の気持ち一つで成長することができるので、どんどん良くなっていきます。
下級生の面倒を上級生が見ます。今面倒を見てもらっている下級生たちも、数年後には上級生になり下級生の面倒を見ていることと思います。毎年順番です。言い換えればそれが「ペルナの伝統」です。

サッカーが上手くなること以上に、生活面や下級生の面倒を見ることは大切なことだとペルナでは考えています。そして、それが出来ない選手はサッカーが上手くなれないとも考えています。
そのことを様々な経験を通して選手たちに伝えていきたいと思っています。

       Coachしみず

日本のスタイル

  • 2009年12月06日(日)

日本のサッカーはどこに向かっていくのでしょう?

つい最近までは「日本人は個で勝てないので組織で戦うべきだ」と言っていましたが、今は「個の力をもっと上げなければいけない」と言っています。

日本人の言う「個」「身体能力」ってなんでしょう?
本当に日本人は身体能力の面で諸外国に劣っているのでしょうか?
個人で戦うスポーツに世界で通用しているものはないでしょうか?マラソンは?水泳は?体操は?
元来日本人は器用な人種だと思うので、ボール扱いには長けているんじゃないでしょうか?
メンタル面は?武士道・大和魂といった強い精神力を持った人種ですよね?
組織力は日本の武器でしょうし・・・

何が足りないのでしょう?
私が思うのは、「経験」と「文化」かな・・・
ブラジルのスタイルはブラジルの文化から来ているような気がしますし、ドイツはドイツ、イタリアのカテナチオ(ゴールに鍵をかけるの意味:イタリアでは1-0の勝利が高い評価)は長年のイタリアのスタイル・・・

「日本のスタイルはこれ!」というのが出てくるまでに後何年・何十年かかるんでしょう(苦笑)
今の小学生に「サッカー文化」を根付かせ、その小学生が大人になり子どもができたとき「日本のスタイル」が確立されるのかもしれません。

      Coachしみず

4ヶ月

  • 2009年11月30日(月)

28・29日の2日間いろいろなチームとたくさんのゲームをおこないました。

年間を通してちょこちょこゲームするチームばかりだったので、「久しぶり!」って感じでしたが、みんな『うまなってる』って思いました。

ドリブルにこだわっているチームばかりが、チーム毎に違うそのドリブルに磨きをかけ、3人がかりでボールを奪いにいっても「いなされる」場面も出てきて、ペルナの選手は「いっぱいいっぱい」でプレーすることになりました(苦笑)

28日の夜は東京1チーム・大阪2チームとペルナの希望者で一緒に宿泊しましたが、うちの選手にすれば「いつもの宿」だったので今回も宿舎での生活態度は問題なく過ごせました。

グランドでも大きな問題もなく、ホストチームとしてこまめにラインを引いたりして上手く運営できたと思います。

ペルナのゲーム内容は1日目はあまり良くありませんでした。
その原因をふまえ2日目は少し修正しただけで、1日目とは別チームのように良くなりました。
少しの修正だけで内容が大きく変わるのが少年のおもしろいところではありますが、逆に指導者側からのアプローチで変わるんじゃなく、自分たちで「変われる」ように導いていかないと中学生になってから苦労するんじゃないかなって思ったりもします。

6年生は後4ヶ月です。「まだ4ヶ月ある」と言えますが「4ヶ月しかない」とも言えます。その期間で少しでも『自分たちで』できることを増やしてあげたいと思います。

       Coachしみず

払い戻し

  • 2009年11月25日(水)

イングランド・プレミアリーグのウィガンは、1―9の記録的大敗を喫したトットナム戦(ロンドン)の応援で敵地まで駆け付けたサポーターに対し、選手が個人的に購入チケット代を返金すると発表しました。

ぶざまな試合には『入場料返せ!』のヤジが飛びますが、それが現実のものとなりました。

クラブの公式サイトでメルキオット主将は『プロ集団としてファンにとても恥ずかしい思いをさせてしまった。ファンの忠誠心に対し、我々はお金を返さなければならない』とコメントしました。

勝ったトットナムの1試合9ゴールは、同リーグでは1995年にマンチェスター・ユナイテッドがイプスウィッチ戦でマークして以来2度目。同チームのデフォーが挙げた1試合5得点は、1999年9月に当時ニューカッスルのシアラーが達成して以来リーグ3人目の最多タイ記録となりました。

しかし、大敗したチームの選手がチケット代をサポーターに返金するとは…
誰しも失点しようとしてしたわけではないでしょうが…
ゲームを観ていないのでなんとも言えませんが、返金までするところをみると相当内容が悪かったのかも…
選手の責任感が強いのか弱いのかよく分かりません(苦笑)

       Coachしみず

『普通』より少し早く

  • 2009年11月25日(水)

21・22日は3・4年生の大阪遠征でした。

他のチームの多くは4年生だけで構成されており、4年生6人・3年生5人・2年生3人で臨んだペルナは勝つことはできませんでしたが、6人しかいない4年生は十分やれていたし、2・3年生も4年生に負けずめっちゃがんばっていました。
この年代は、相変わらずドリブルだけで『だんご』になるので、攻められているときより攻めているときのほうが『ピンチ』になります。
攻め切れればいいのですが(攻め切るとはゴールすることです)相手コートでボールを失うと緊急事態発令です。
キーパーを含めた全員がだんごになっているので、『ドーン』と蹴られたら相手選手は無人のゴールに一直線!
失点です。
まぁこの失点は、我々指導者には『想定内』で問題ないんですけどね(笑)
試合には負けてしまいましたが通用している部分もたくさんあったので、この先じっくりやっていきたいと思います。

夜の部ではいろいろ勉強させてもらいました。
熱い指導者との熱い話は、昼間グランドで起きていることと同じように重要で、すぐに取り入れられることも多く、より良い指導のためになることばかりでした。

今回、3人の2年生が2学年上の遠征を経験しました。初めてのことも多く緊張もあったことと思います。ここで経験したことは必ずプラスになるはず。
ペルナでは『普通何年生位で宿泊の遠征に行くやろ』の『普通』より少し早くその経験をさせてあげたいと考えています。
早く、多くの経験が子どもたちを成長させると思っています。
今回も、問題がなかっただけでなく、逆に子どもたちに教えてもらうこともありました。
我々指導者も一緒に成長していきます!

       Coachしみず

32チーム決定!

  • 2009年11月20日(金)

10年W杯南ア大会に出場する32チームが出揃いました。

初出場は欧州のスロバキアだけで、初出場が1ヵ国だけは50年第4回ブラジル大会のイングランド以来の最少タイです。
逆に出場回数の多いのは、第1回ウルグアイ大会から19大会全てに出場しているブラジル。ドイツとイタリアが17回で2位。4位はアルゼンチンの15回です。

今回は優勝経験国が全て出場します。
ブラジル5回、イタリア4回、ドイツ3回、アルゼンチン2回、ウルグアイ2回、イングランド1回、フランス1回の7ヵ国全ての出場が決まりました。

優勝経験はありませんが、スペインとオランダは全勝で予選を突破しました。
過去に予選を全勝で突破したのは、70年第9回メキシコ大会のブラジルと、82年第12回スペイン大会の西ドイツの2ヵ国で、ブラジルは優勝、西ドイツは準優勝でした。
02年第17回日韓大会で優勝したブラジルは、プレーオフで最後の最後にW杯出場を決めましたが・・・

英公認ブックメーカーのウィリアムヒル社は、W杯出場32ヵ国が出揃ったことを受け、最新のW杯優勝オッズを発表しました。
08年欧州選手権優勝のスペインと、6月のコンフェデ杯に優勝したブラジルが、ともに5,5倍で優勝候補筆頭に挙げられました。3位はイングランドの7倍、4位はアルゼンチンの9倍、アジアではオーストラリアが19位で101倍、日本が26位で201倍、韓国が27位で251倍、北朝鮮は501倍で最下位となっています。
ある意味FIFAが発表するランキングより、ブックメーカーが出すオッズのほうがお金がかかっている分、正確かもしれません(笑)
過去2大会の日本のオッズは、02年67倍、06年126倍と年々上がってきており、『ベスト4』を目指すどころか世界の評価は下降線をたどっているようです(苦笑)

プレーオフを含めて世界の強豪チームは概ね出場が決まりました。
後心配なのは南アの治安を含めた『運営面』です。
アフリカ大陸初となる10年W杯南ア大会が無事成功に終わり、盛り上がることを願います!

        Coachしみず

PK戦

  • 2009年11月19日(木)

今日はW杯のPK戦についてのお話を。

W杯初のPK戦は、ルールが初めて導入された82年大会の準決勝でした。
闘将ルンメニゲ率いる西ドイツと将軍プラティニのフランスが激突した名勝負。延長1―3から奇跡的に追い付いた西ドイツがPK戦も4―2で制し、勢いに乗って決勝ではイタリアを破って優勝しました。

過去W杯でのPK戦は20回。
94年大会(ブラジル―イタリア)と06年大会(イタリア―フランス)は決勝で行われています。

国によって得意不得意があるようで、ドイツ(西ドイツ含)は4戦全勝。逆にイングランドは3戦全敗。よくいわれる、最後まであきらめないドイツの『ゲルマン魂』と無関係とは思えません。

私も現役時代忘れられないPK戦があります。
高校3年の選手権の1回戦、雨中のPK戦の先行一番目のキッカーで登場。その当時、それまでに受けたことのないプレッシャーのなか、右スミに決めたことを覚えています。ちなみにその試合4―2でPK戦に勝利し、決勝で四中工に1―2で敗れ、惜しくも全国大会出場を逃しました。
最近、『その雨中のPK戦、ぼくが最後に外して負けが決まりました』っていう人が交流のあるチームの指導者をしていることが判明して、楽しく昔話に花を咲かせました(笑)

PK戦は運が大きく影響しているようですが、ドイツの例でもわかるように『精神面』が大きく関係しているともいえます。
誰しも重要な試合でのPK戦にプレッシャーを感じない人はいません。あのピクシー(現グランパス監督ストイコビッチ)でさえ現役時代、重要な試合でのPK戦で監督(イビツァ・オシムでした)がメンバーを決める前にスパイクを脱いで『私は蹴れません』をアピールしました。結局オシムは、ピクシーを指名して再度スパイクのヒモを結び直すことになるんですけどね(笑)

プレッシャーはある程度『良い準備』をすることによって軽減できると思います。
PK戦も事前に『良い準備』をして『ポジティブなメンタル』を持って臨めば勝率は上がります。
ちなみに過去ペルナがPK戦で勝った記憶はありません(苦笑)

      Coachしみず