なでしこジャパンはW杯で優勝しましたが、男子はいつになったら世界に肩を並べることができるでしょうか。
FIFAランキング(これ自体怪しいですが・・・)は16位ですが、本当にその実力はあるのでしょうか。
日本代表が参加することができなかった南米選手権は、ウルグアイの優勝に終わりましたが、そのウルグアイはランキング5位。
準優勝のパラグアイは26位です。
W杯で日本に勝ったにもかかわらずです(苦笑)
決勝に進めなかったブラジルが4位、アルゼンチンは10位です。
ランキング1位のスペインをはじめとした欧州勢やこれらの南米勢と日本の違いは・・・
このコラムで再三お話ししている『サッカー文化』はどれほどのものでしょう。
ブラジルの指導者は、選手の『気持ち』の部分をこう言っています。
『ブラジルだったら選手のモチベーションを上げるプロセスは必要ない。なぜならブラジルにおいてのサッカーは、生きるか死ぬかの《戦争》ですから。日本では『お腹が空いて死にそうだ』という状況に置かれることは基本的にないでしょうし、簡単に仕事を失うこともまずない。でもブラジルには『サッカーをしていなかったらメシが食えない』という選手がいっぱいいる。大きな差はそこにあります』
住みやすい『日本』という国が、選手育成の足を引っ張っているとは言いませんが、そんな環境のブラジルや他の南米の国々に追いつくためにはどうしたらいいでしょうか。
やっぱり日本のサッカー文化を築き上げるしかないでしょうね。
おじいさんがピンチのときに『ツーアウト・ランナーなしや』って言っているようじゃダメです。
『後半ロスタイム0−1で負けてる』っていうふうにサッカーに例えないと・・・(笑)
そうなるには多分、我々がおじいさんになってからやな・・・
後30年かかりますね(苦笑)
それでも今すぐやり始めないと、その30年後は31年後、32年後・・・ついには50年後になってしまいます。
私たちの手で変えていきましょう。
小さい一歩かもしれませんが、踏み出さないことにはゴールに近づきません!!
つたえびと しみず
みなさんの周りに、『地味に伸びてきている選手』っていませんか?
チームの中に例えば、『大きくて速い選手』や『小さくてすばしっこい選手』『ボケ担当でおもしろい選手』など、目立つ選手は他のチームの指導者からもよく覚えられていて、『あいつ伸びたなぁ』とか『あいつ伸び悩んでる?』とか興味を持たれることが多くありますが、そういった意味であまり目立たない選手で、最近伸びてきた選手っていませんか?
そんな選手の多くは、あまり『器用』な選手ではないことが多いようです。
例えば、リフティングの新しい技でも比較的早く身につけることができる選手と、なかなか上手くできない『不器用』な選手とがいますが、後者を『センスがない』とか、『才能がない』とかで片付けていないでしょうか。
ペルナにも何人か『地味に伸びてきている』選手がいます。
そんな選手に共通して言えることは、『練習を休まない』『楽しそうにサッカーしている』ということです。
ペルナでは『スイッチが入っている状態』と呼んでいますが、結局は『サッカーがおもしろい』からだと思います。
おもしろいから練習を休まないし、努力もします。
うまくなって当然ですよね(笑)
前々から言っている、『楽しさの貯金』を少年時代にいっぱいしておかなければいけない、ということに繋がると思いますが、少年の指導で一番大切な部分です。
そんな、『地味に伸びてきている』選手を見つけたときは本当にうれしいし、見落とさずに『発見』できたことに幸せを感じます。
これからも、『派手に伸びてきている選手』と『地味に伸びてきている選手』の両方を多く輩出できるように、がんばっていこうと思います!
つたえびと しみず
八風中の夏が終わりました。
ペルナの選手がほとんど進学する八風中の3年生最後の中体連が、22日の南中に1−4で敗れ終わってしまいました。
トーナメントでおこなわれるこの大会は、地区大会→県大会→東海大会→全国大会と続き、負けた時点で3年生は引退ということになります。
3年連続県大会出場中だった八風中は、4年連続を狙いましたが残念ながら敗れ、3年生は引退ということになってしまいました。
22日の試合には保護者・OB・OBの保護者などが応援に駆けつけました。
出場選手は全てペルナのOBで、小さいときから一緒にサッカーを楽しんだ仲間たちばかりです。
最後まで諦めずにボールを追いかける姿に、『成長したな』と感動しながら見ていましたが、時間は刻一刻と過ぎていき、ついに試合終了の笛が・・・
選手たちの目に涙が溢れ、見ていたこちら側も涙が出てきます。
残念な結果に終わりましたが、選手たちはこれで『サッカー』が終わってしまうわけでなく、次への準備をしていかなければなりません。
ここでの悔しい思いを次へのステップとして、これからをどう過ごしていくかが大切になってきます。
個人個人が『自分に足りなかったもの』を考え、苦手を克服する努力をしながら、自分のストロングポイントを伸ばすことをしなければなりません。
3年生は高校受験を控えていますが、4月からの高校サッカーを良いコンディションで迎えられるように、残りの中学生活を過ごすことを考える必要があります。
高校サッカーに向けて、勉強と部活がなくなった後のコンディション調整という非常に難しい環境に置かれますが、意識を高く持ち1日1日を大切に過ごしてもらいたいと思います。
輝かしい自分の未来のために・・・
がんばれ!八風中3年!!
つたえびと しみず
24日は『親子サッカー大会』をおこないました。
ジュニアの選手・ジュニアユースの選手・トップの選手にその保護者たちが参加して、基本的には『小学生vs中学生以上』で試合を楽しみました。
当日は多くのお父さん・お母さんが参加してくれて、非常に楽しい1日になりました。
試合の順番・対戦相手の決め方は全て子どもが決めます。
自分たちで対戦相手を連れてこなければ試合をすることができません。
大人のところにトコトコ歩いて行き、『試合しよ!』と誘います。
コーチの笛の合図で大人を連れてコートに入ったら試合が始まります。
最初は遠慮がちだった大人もだんだん熱くなってボールを追いかけていました(笑)
大人も子どもも楽しそうにサッカーをしていました。
こういう機会をきっかけに、親と子どもがサッカーについて語り合うことができるようになったら、そしてサッカーってこんなに難しいんだってことが分かってもらえたら、子どもへの応援の仕方も少し変るんじゃないかなって思いました。
これからも『親子サッカー大会』を続けていきたいと思います。
つたえびと しみず
なでしこジャパンがW杯決勝で、ランキング1位のアメリカを破り、FIFA主催の大会で男女通して初の世界一に輝きました。
沢選手が大会MVPと得点王を獲得。
名実ともに世界ナンバーワンの選手になりました。
決勝は早朝でしたが、早起きして観戦しました。
過去24試合一度も勝ててないアメリカに対し、なでしこジャパンは2度リードを許しましたが、最後まで諦めることなく追いつき、PK戦での勝利は日本中を元気にしました。
明らかにアメリカのほうが身体能力が上。単純に走るのが速いし、身体はでかいし、日本は本当に良くがんばりましたねぇ。
ショートパスをつないで接触プレーを少なくし、支配率を高めることで身体的なハンデを克服したなでしこジャパンのサッカーこそ、この先日本サッカーが進むべき道かもしれません。
今テレビは『なでしこフィーバー』になっていますが、女子サッカーを取り巻く環境は決して恵まれているとはいえません。
多くの選手は仕事をしながらサッカーをやっています。
いい選手がプロ契約をしてくれる海外に活躍の場を移すのは当然のことです。
あの沢選手でさえ、7ヶ月前には当時の所属チーム日テレが財政難に陥ったため、『プロ選手とは今後契約できない』と告げられ移籍しています。
東京電力は無期限の休部を発表していますし、今は優勝して騒がれていますがこの先どうなるか分かりません。
30年前、女子日本代表が結成されたころは、女子サッカーが物珍しく、取材されても写真は下半身ばかりといった扱いを受けていました。
そのころに比べるとだいぶ改善されてきましたが、この優勝を一過性のものにしてはいけません。
北京五輪で金メダルを取った女子ソフトボールチームは今どうしているんでしょう。
同じ道を歩んではいけません。
日本のサッカー界の未来のためにも引き続き女子サッカーを応援していきましょう。
女子サッカーの繁栄が必ず日本のサッカー界に大きな影響を与えることになるし、昔の『父親とキャッチボール』が、『母親とパス交換』になれば日本のサッカー文化も変わります。
サッカー文化を変えなければ『男子の世界一』はありえません。
おめでとう!なでしこジャパン!
ありがとう!なでしこジャパン!!
つたえびと しみず
この3連休はU−8〜12までたくさん試合をすることができました。
U−11・12は16・17日静岡遠征、18日は四日市で試合。
U−9・10は3日間とも四日市で試合。
U−8は17・18日四日市で試合。
16・17日は暑く、18日は台風の影響で時折小雨の降る中、選手たちは元気いっぱいボールを追いかけていました。
16・17日の静岡遠征はいつも仲良くしているチームから3人の選手が来てくれて合同チームでの遠征でした。
同じ考え方で普段から指導しているチームの選手なので、即席チームでも全然問題なくゲームを楽しむことができました。
内容的にはやっぱりゴール前かな・・・
必死に守ってくるゴール前で、相手守備陣の想像を超えるプレーをしてゴールにつなげる。
そのためには、もっと『個の力』が必要と感じました。
ペナルティーエリア付近までは、チームでボールを大切にしながら運ぶことができるようになってきました。
そこからは個人の発想だったり、瞬間のひらめきだったり、個の力がゴールにつながるんじゃないかな・・・
ゴールが取れるまで何回もチャレンジです!
なによりこの3日間、多くの選手が元気に楽しくプレーできたことが一番でした。
さぁもうすぐ夏休み。
しっかり成長できるよう、選手・指導者ともにがんばりたいと思います。
つたえびと しみず