スポーツ活動時に見られる保護者の問題点

  • 2009年09月30日(水)

○保護者のエゴを子どもに押し付けている
 保護者の考えや希望を子どもに押し付けているケースが多くあります。つまり、子どもが保護者の犠牲になっているのです。この点を改善し、そうならないように子どもを守ることで、のちのち問題が出てこないようにすることが必要です。

○子どものやっているスポーツに関心を持たない
 熱心すぎる保護者がいる半面で、まったく関心を示さない保護者もいます。子どもの良い成長を助長するためには、話し合いをすることも必要かもしれません。

○努力より結果に対して報酬をあげる
 結果に対して報酬をあげると、報酬の量や質をどんどん上げていかないと効果がなくなるため、利口な方法ではないことを理解しましょう。

○失敗に関して罰を与える
 罰を与えることは最もやってはいけないことです。なぜなら、選手のやる気をなくし、保護者と選手との信頼関係を壊し、好きなスポーツをやめてしまう大きな原因となります。

○子どもの心を傷つけるコミュニケーションをする
 試合に負けて落ち込んでいる子どもを、さらに落ち込ませる言葉や態度をとる保護者もいるようです。これでは、好きなはずのスポーツを嫌いになったり、保護者を嫌いになって信頼しなくなったりする原因となります。

○保護者が子どものスポーツに対する見通しや展望を失っている、あるいは持っていない
 保護者と子どものコミュニケーション不足が原因で、今やっているスポーツに子どもが何を求めているのかが分からないケースです。保護者のみなさんは、子どもがスポーツをすることで何を得て、それが子どもの将来にどのような良い影響を及ぼし、人間的成長を助長するか理解してください。


これらも前回の高妻教授によるものです。
いろいろ上げられていますが、スポーツ活動だけでなく、子育てにも通じることです。
一番簡単なのは、親は我が子の一番のサポーターになることでしょう。本来のチームのサポーターとの違いは試合に負けても不満をもらさず、盲目的に応援し続けるところでしょうか。

保護者のメンタルサポート

  • 2009年09月30日(水)

育成年代の選手のスポーツ活動には、保護者のサポートが大きく影響する。保護者が子どもの活動に協力する際の“自分の役割”を理解しておくことも、円滑なスポーツ活動、そして選手のレベルアップに欠かせない。今回はそんな保護者の心構えについて。

東海大学体育学部教授  高妻容一先生

保護者がやるべきこと
@保護者自身がやるべきこと
・子どものスポーツ参加を一緒に喜ぶ→保護者が全面に出ないように
・子どもの試合を楽しむ→保護者の不快感を子どものせいにしない
・子どものスポーツ参加を外側から見て、自分の人生に取り入れる

A他の保護者と一緒にやるべきこと
・ほかの保護者と友達になる→保護者同士の良好な人間関係をつくり、保護者も含めた“チーム”をつくる
・できる限りのボランティア活動をする→無理をしたり、見返りは期待せず、本心からのボランティア活動を心がける
・公平かつ公正に監視する気持ちを持つよう認識し合う→自分の子どもだけでなく、ほかの子どもに対しても、やっていいこと、やってはいけないことの公正な態度やアドバイス、または注意をする

B指導者と一緒にやるべきこと
・指導は指導者にまかせる→試合や練習で、自分の子どもだけを叱咤激励したり指導したりしない。指導者の役割と保護者の役割分担を理解して行動する。
・指導者が必要としている保護者のサポートをする
・指導者と子どもについてのコミュニケーションをとる→自分の子どもについて、保護者と指導者が情報交換し、学ぶ。選手としての子どもの意識、考え、態度、能力の部分や、家庭における子どもとしての部分などの情報交換も必要
・子どもの練習に良い影響のある言葉を家庭で使う→試合の結果だけを話すのではなく、『今の努力が将来、自分のためになるんだよ』というように、ポジティブで希望の持てる発展的な言葉や会話の仕方をプラス思考で行う
・子どもの進歩や上達について話を聞く→保護者が特に知っておくべきこと。目標に向かって努力しているプロセスを大切にしてあげる。また、子どものモチベーションや前向きな気持ちを引き出す会話が、保護者としての大きな役割となる
・指導者といい人間関係を築く→子どもの発育発達に大きな影響を及ぼすのは保護者だが、スポーツをやる子どもの場合は指導者も影響を及ぼす。つまり、保護者は指導者の哲学や目標、子どもに与える影響も理解しておくことが必要

C子どもに対してやるべきこと
・子どもに対するガイドラインを準備する→子どもにしてあげられるサポートは何かを理解し、できるものとできないものをリストアップ。ただし、「これだけやってあげているのだから、あなたもやりなさい」というようなプレッシャーを与えない
・スポーツに参加することの現実的な目標設定の手伝いをする→保護者の目標を押しつけたり、追い込んだりしない。子どもの心からのやる気や気持ちを尊重しながら、今のレベルでの子どもの現状を理解してあげ、いい後押しをする
・スポーツをやることで得られる大切なことを強調する→スポーツの面白さ、楽しさ、自分がうまくなることがうれしい、ライバルとの競争が楽しい、面白い、努力へのエネルギーになるというような内発的な動機づけを強調する


これは、米国のジム・テイラー博士が1996年の国際応用スポーツ心理学会において、「選手の保護者に対する教育のためのメンタルトレーニング法」として紹介されたものを、高妻教授が日本語に翻訳し、さらに細かな説明を加えたものです。

他の少年団と違い、クラブチームのペルナでは、上記の保護者がやるべきことのボランティア活動は必要ないと思います。子どもの活動を通して自然発生したものはいいですが、そのものが保護者の負担になることはチームとして望むことではありません。
子どものサッカーを通して、大人も楽しんでいこう!が最大のコンセプトです。