美学

  • 2007年11月06日(火)

ブラジル人はサッカーを見るとき、そこに美学を求めるといいます。

94年のW杯で22年ぶりに優勝したセレソン(ブラジル代表)を帰国した空港で待っていたのは、「歓声」ではなく「罵声」だったそうです。
理由は守備的で「勝つ」ことだけにこだわったサッカーを展開したからです。

ブラジル人はただ単に「勝つ」ことだけを求めていません。
技を極め「美しく勝つ」ことを求めています。
そこにブラジル人の「こだわり」があり、それこそが「美学」なのでしょう。

ブラジル人は1人1人が「サッカー哲学」を持っています。
お気に入りのチームの試合があった夜は「バール(日本でいうバーのような所)」で夜遅くまで語り合います。ときにはけんかや暴動に発展することもあるようですが・・(苦笑)

この辺が日本と違うところで「歴史」「文化」の違いなのでしょう。

まだまだ日本は「野球」文化じゃないかなって思います。
年配の人はサッカーのルールは分かりませんが、野球のルールは分かります。
30歳台の人はどうでしょう?
だいぶサッカーが分かるようになってきたんじゃないでしょうか?
うちのチームでもサッカー経験者の保護者が増えてきたような気がします。

今の子どもたちが大人になるころ、日本代表やJリーグの試合の後には、町中のいたるところでサッカー談義に花を咲かせる。そんな光景が当たり前になれば日本のサッカーも世界に近づくかもしれません。
      Coachしみず

U-11

  • 2007年11月05日(月)

3日はU-11の地区の新人大会でした。

最近、U-12とU-11が同じ日に別の会場でゲームだったりして、なかなか5年生のゲームを観れなかったのですが、久しぶりに純正の5年生だけのチームのゲームを観ました。

感想は「まあまあかな」ってとこです(笑)

例年のこの時期のU-11より「できている」ところもあったし「できていない」ところもありました。
この学年は結構個性的なので、来年の今頃にはおもしろいチームができているんじゃないかなって思ってます。

毎年そうですが、6年生になると最上級生になり、自分のことだけでなく下の選手の面倒をみたり、チームを引っ張っていかなければなりません。
そういった意味でU−11の試合は、選手達の自覚を促すためにも重要な意味を持っています。

後半年もすれば、5年生の選手達は「ペルナのトップチーム」としていろいろな場所にゲーム・遠征に出掛けることになります。そこで今までの選手以上に、良いパフォーマンスが発揮できるように、いろいろなトレーニングを行っていきたいと思います。
      Coachしみず

プロ選手

  • 2007年11月02日(金)

指導者を始めて8年目になりました。

私の指導者としての大きな目標は2つ。
1つは一生サッカーにかかわっていくことのできる人「サッカーファン」の育成。
もう1つは「日本代表・プロ選手」の育成。
今日は後者のお話を・・・

指導者も8年目にもなるといろいろな選手に接してきました。中にはプロになった選手もいます。Jリーグの下部組織(ジュニアユース・ユース)に進んだ選手もいます。
そんな選手たちの少年時代はどうだったでしょう?
確かに「上手いな」「やるな」っていう選手もいましたが、中には「そこそこ上手かったけどあの子が!?」っていう選手もいます(失礼!)

今思っているのは「サッカーをやっている少年の多くはプロになれる可能性がある」っていうことです。
じゃあその中でプロになれる人は、ほんの一握りなのはなぜでしょう。
プロになった人はみんな少年時代を良い環境で過ごしたかというと決してそうではありません。
じゃあなぜ?
変な言い方ですけどやっぱり「気持ち」ですかね。
「サッカーが好き」「うまくなりたい」という気持ちを強く持って、何事もサッカーのことを思って行動できる。練習を一所懸命やることは当然ですが例えば、サッカーがうまくなりたいから丈夫な体を作りたい。そのためには好き嫌いなく何でも食べるとか、早く寝るとか。将来どこでサッカーをするか分らないから、どんな高校でも入れるように勉強もしっかりしておくとか・・・

いつもサッカーをやってろっていう訳じゃなくて、遊ぶときは遊んでもいいんです。っていうかいっぱい遊びましょう。でも気持ちはプロになるための準備をする。
おもしろいTVがあってもサッカーのためなら早く寝れる。そんな気持ちを「持ち続けれる」人にビックチャンスが訪れるのでしょう。そしてうまくそのチャンスをつかむ「運」があればプロになるのも夢じゃないかも・・・
      Coachしみず

子育て

  • 2007年11月01日(木)

ある雑誌に長く少年サッカーに携わっている指導者の興味深いコメントが載ってました。

「子どもの身体能力は年々著しく低下してきている。15年前は年少児に逆上がりをやらせると、70%の子どもができたが、今は20%もできない。それは、もしかすると子ども自身の身体能力が落ちているのではなく、親の子育ての能力が低下しているのではないか?」という内容のものでした。

私自身、子育ての真っ最中ですが本当に「子育てって難しい」と思っています。

ペルナサッカークラブでは、サッカーで子どもを育てよう、ペルナを通じて子育てのお手伝いをしようと考えています。グランドや体育館での指導を含めた子育てはもちもん、このHP上で保護者の方への子育てのヒントや支援ができればいいなって思っています。
「コラム」「BBS」そしてペルナのサポーターズクラブalegro(アレグロ)の「めざせベストサポーター」などが少しでも保護者の方の参考になれば幸いです。
      Coachしみず

「花」咲き始め

  • 2007年10月31日(水)

先日、ペルナのジュニアユースとOBの選手が所属する中学の試合を観に行きました。

前日から降り出した雨は、試合当日になってもやむことはなく、グランド状態は最悪でした。

ペルナ出身らしく中学でも「ショートパス」と「ドリブル」がやりたい選手たちは、悪いグランド状態に悪戦苦闘していましたが、徐々に工夫が見えてきます。
アップのときから中学の先生は、ドリブルにしろパスにしろボールを「浮かす」ことを意識させていました。
ショートパスを浮かせて1回2回とパス交換していきます。
浮き玉のパスで中盤を突破にかかります。
他のチームには見られないパス回しに「やっぱりこのサッカーはおもしろいなぁ」って改めて思い、またそれを実現させる選手たちに感心させられました。

この日も2試合して2勝。先日の新人戦ブロック優勝に続き、今回のリーグ戦でもブロック優勝!
選手たちを見て「巧く・強く」なったなぁって思いました。

今の中学1・2年の選手たちも小さい時は結構バカにされてたんですよ。
ビトル(ペルナではマルセイユ式ルーレットのことをこう呼ぶ)をやれば「クルクル回らせとけ!」とか、ドリブルすれば「(ボールを)いいから持たせとけ!」とか、3・4年生がドリブルで仕掛けていくと、相手の6年生に笑いながらボールを奪われたりとか・・・

くやしい思いをしながらも我慢してやり続けたことと、本人たちが努力し続けた結果が、やっと今になって花が咲いてきたんだなってうれしく思います。

これからもペルナのこだわりを持ち続けながら、試合にも勝てるようにがんばれ!!

中学生の試合を観て、ペルナのジュニアも引き続き我慢・我慢で将来、きれいな花が咲くように努力していきたいと、さらに強く思いました。
       Coachしみず

にやっ

  • 2007年10月30日(火)

28日の日曜日は、U-12が愛知で練習試合、U-11が三重で練習試合と二手に分かれて試合に行きました。

U-11を他の2人のコーチに任せて私は愛知に行ってきました。3試合のうち1チームはいつも御世話になっている「足技」のチーム。
相変わらず「めっちゃうまい!!」勉強になりました。

他の2チームは「愛知ベスト4」と「愛知ベスト8」位の力を持つ「強い」チームでした。
対する我がペルナは5年生が別でゲームなので3・4年生が常時4人出場している「小ぶり」なメンバーでした。
6年生を中学に向けて勉強させようと、大ゴール・大コートで行われたので点数はたくさん取られましたが内容的には・・・

愛知ベスト4・8に入るようなチームなので、パスが巧く、恐らく全員6年生でしょう。
そんな強いチーム相手に6年生はこだわりのDFを見せ、簡単には1対1で抜かれません。
MFの6年生の選手は、病み上がりだったり軽く足首を捻ったりと、十分な体調でないにもかかわらず、3・4年生の分まで必死に走っていました。
「なかなかがんばってるな」と思っていましたが、なによりコーチを「にやけ」させたのは、3・4年生の選手たちでした。
ボールを持つと必ずと言っても過言じゃないほど1人は相手を抜きます。中には2人3人と・・・
最後まで(ゴールまで)は行ききれませんが随所で魅せてくれました。

確かにたくさん点を取られて、1点も取れませんでしたが、3・4年生はもちろん、6年生にも良い経験となり、満足な遠征になりました。
    Coachしみず

足技

  • 2007年10月29日(月)

先日、U-12を連れて愛知に遠征に行ってきました。

そこは、足技に魅せられた者たちが集まる「聖地」と呼ばれるグランドで、知る人ぞ知る場所です。
相変わらず素敵な足技を披露してもらい、大変勉強になりました。

そのチームはジュニアユースも持っており、このジュニアユースもジュニアに輪をかけて足技で観る人々を魅了します。
そのジュニアユースに元ペルナのOBが通っています。試合を観ていると「こんにちは。どう?ペルナは?」って声を掛けてくれました。そこで少し話しをしました。

その日はジュニアが試合だったので、ジュニアユースは周りの空いたスペースで70人程が9時から17時まで弁当持ちで練習ということでした。

「練習はいっつも1日なん?」と聞くと

「そう。時間が長いけどさぼっとる人はさぼっとるし、やっとる人はちゃんと練習しとる」とのこと。

そうなんです。ジュニアでもここの系列のチームはまさにそんな感じです。
「来るもの拒まず、去るもの追わず」で試合も学年に関係なく、努力している選手を連れて行き出場させます。
だからこそ「こだわりのドリブル」が身に付くのです。

結局、選手が巧くなるかどうかは、本人のやる気次第!
そして周りの大人がその本人をやる気にさせる手伝いができるかどうか?が大きなウエイトを占めていると思います。

そのペルナのOBの選手も両親が送迎できないときは、電車で2時間かけて通っているといいます。

時間・労力・お金を莫大に使ってでも足技を身に付けたい、ここにも1人足技に魅了された選手がいました。
心から応援したいと思います。
   Coachしみず
PS OBがしゃべりに来てくれるとうれしいですね(笑)

スポーツマンシップ

  • 2007年10月26日(金)

今、ボクシング界が揺れています。
原因は例の亀田選手の反則問題です。

ボクシングも1つのスポーツである以上ルールがあります。はっきりとは知りませんが「相手を殴りあう」スポーツなので、非常に細かいルールが存在すると思います。
スポーツとはそのルールに乗っ取って行うもので、苦しいトレーニングを積んで、試合ではお互いが全力を尽くして戦う。だからこそ、試合が終わるとさっきまで殴り合っていた者同士が抱き合い、勝敗に関係なくお互いを称えあうことができるんじゃないでしょうか?

亀田選手の試合は見ていませんが、TVで報道されているのを見るとあれはスポーツではなく「けんか」ですね。
あれじゃボクシングのイメージが悪くなるのも当然だと思います。

しかし、亀田選手とは対称的にチャンピオンの内藤選手は立派でした。試合後のコメントも「大人」でしたし、正に「スポーツマン」って感じでした。

まぁ家族を含め本人も反省しているようですし、この辺でこの件は終わりにしてもらいたいですね。
      Coachしみず
PS 視聴率重視のマスコミにも少なからず問題はあると思いますけどねぇ。

「普通に」

  • 2007年10月25日(木)

先日、中学の県トップレベルの選手と、某高校(三重県ベスト4クラス)の試合を観る機会がありました。
体格的には様々で、高校生と遜色のない中学3年生もいれば、明らかに小さい中学1年生もいます。
スピードとパワーに勝る高校のチームが終始押し気味でしたが、中には「普通に」やれてる中学生も何名かいました。

ペルナも時々1つ上のカテゴリーと試合をすることがありますが、下のカテゴリーは上を「やっつけたろ」って思ってプレーするし、上のカテゴリーは「負けるわけにはいかない」って感じで結構白熱したおもしろいゲームになるんですよね。

上のカテゴリーといえば、ガンバ大阪の(いつもガンバの話で・・・大ファンなもんで)中学3年のある選手が、年間を通して1つ上のカテゴリーの高校3年の試合に出場しています。
ガンバの高校のチームで試合に出場しているんですからすごいことですが、どうも最近はトップチームの練習にも顔を出しているそうです。
そこで「普通に」やってるらしいんです。
モンスター出現ですね(笑)
非常に将来が楽しみです。

ペルナでもどんどん力のある選手は上のカテゴリーで経験を積ませて、大人の中に入っても物怖じせずに「普通に」できる選手を育てていきたいと思います。
     Coachしみず

食いついた!

  • 2007年10月24日(水)

23日のジュニアユースとU-11・12の練習を、偶然通りかかったペルナOBの高校生2人が見学にきました。
2人は同じ高校でもう1人のOBとともに高校サッカーに青春を燃やしています(笑)

2人がペルナを卒業してから数年たっており、昨日やっていた練習は当時のペルナではやっていない練習でした。
彼らは非常に興味持って練習を見ています。おそらく初めて見るであろう練習を見ながら何か2人で話しています。

(きたきた。めっちゃ気になってきてるでぇ〜)

そのうちに立ち上がってマネし始めました。

(食いついた!)

「なかなかおもしろい練習でした」と感想を言って帰っていきました。

こんなふうに何歳になっても興味が持てるような、そんな練習が続けれれば・・っていうか続けれるように勉強していきたいと思います。
     Coachしみず