笑顔

  • 2008年02月19日(火)

先日、子どもが小さいとき(小4頃まで)のアルバムを見ていて思ったことがありました。

そのアルバムには生まれて間もないころからの写真がたくさん貼ってありました。
多くの写真は子ども達が笑っています。中には赤ちゃんのころので泣いているものもありました。
小学3・4年生ころの写真はほとんどがサッカーをしている写真です。
私は写真が大好きです。
ビデオよりも好きです。
理由は、写真にはその一瞬の輝きが収められているから、肉眼でもとらえられない瞬間が写っていることがあるからです。

写真の中の子ども達は一所懸命に、そして楽しそうにボールを追いかけていました。友達と一緒に笑いながら写っているものもありました。
それを見てふと思いました。

「これが原点やな・・・」

親は子どもを授かり最初に「明るく元気に育ってほしいな」って思ったはずです。それがいつのまにか、「試合に勝ってほしい」「サッカー選手になってほしい」大きな期待を背負わせていませんか?
「どうせうちの子はダメやから」まったく期待しないのも絶対よくないと思います。しかし、過度の期待をし親の夢を押し付けていませんか?

少しでもそう思ったら子どもが小さいときのアルバムを開いてください。
そこにある笑顔が子育ての原点だと思いますよ。

       Coachしみず

PS このコラムはまったく自分のことです。本当に頭の痛い話です(苦笑)

アイディア

  • 2008年02月15日(金)

U-20日本代表監督の吉田さんが、ある対談でこんな話をしていました。

「アイディアのある選手はなかなか育てられません。発掘になります。その選手を、うまくアイディアを消さないようにしながら他のところのレベルを上げていくことが大切になります」

アタッキングゾーン(相手ゴール前)で決定的な仕事ができるアイディアのある選手についてのコメントです。
またこんなことも言っています。

「中村俊輔は以前に比べて代表戦ですごくハードワークするようになりました。おそらく、彼がいろいろな環境を経験するなかで、それもしなくてはだめだということが自然に身に付いたのだと思います。だからアイディアもあるし他の仕事もできるようになりました」

一昔前は決定的な仕事のできる選手、すなわちアイディアのある選手は守備の一部を軽減されていた部分もありました。しかし、現代のサッカーではアイディアを持ちながら、ハードワークができなければいけません。どちらか片方だけでは、選手としての“輝き”も半減してしまいます。

18才前後の選手でハードワークができる選手にアイディアを指導することは、吉田監督が言われるように難しいことだと思います。そうすると、アイディアのある選手にハードワークを教えることのほうが可能性が高いことになると思います。

U-20ではアイディアのある選手を「発掘」と言っていましたが、我々少年の指導者はそんなアイディアのある選手を育成することが目標となります。

どうすればそんな選手が育成できるのか?

もしかすると答えは「教えすぎない」ことかも知れません。

          Coachしみず

運動神経は遺伝するか?

  • 2008年02月14日(木)

運動神経は遺伝するか?

自身のブログでこんなことを書いている人がいました。結構興味深い話じゃないでしょうか。

その多くは「遺伝しない」「3・4歳までの環境」などどいいますが、本当のところはどうなんでしょうね。競走馬や犬なんかは「血統」というのが大きく関係しているように思われますが・・・

親から子への遺伝としては「形的遺伝」「相的遺伝」「質的遺伝」「料的遺伝」というものがあると、ある理論では書かれています。「形的遺伝」は外面的なもので体型から適正に関わるもの。「相的遺伝」は精神的なもので外観に表れないもの。「質的遺伝」は運動神経・反射神経・敏捷性。「料的遺伝」は体力の遺伝で疲れにくさとか。
父から遺伝するものは「形的遺伝」「相的遺伝」。母から遺伝するのは「質的遺伝」「料的遺伝」だそうです。

分かりやすく自分の子どもたちに当てはめてみると・・・
遺伝といえば遺伝の部分もあるし、そうじゃないような気もするし・・・
私はやっぱり「育った環境」が一番関係しているような気がします。同じ物を食べて一緒に暮らしている家族は似てきて当たり前で、それを「遺伝」といってしまえばそれだけのことで、うちの息子たちも3人が3人共よく似たところもあれば全然違うところもあるし・・・

結局「育った環境」によって本人の「考え方」が形成されて、その信念に基づいて成長していくみたいな感じかなって思っています。
大人になってからでも本人の努力である程度の性格は変えられると思うし、最後は本人の「考え方」一つだと思います。

我々指導者・親ができることは、その「考え方」を「ポジティブ(前向き)」な方向に誘導してやることかな。それがスポーツ・サッカーだけでなく全ての面での成功につながるんじゃないかって、最近特に考えています。

        Coachしみず

世界のトップ10

  • 2008年02月08日(金)

日本サッカー協会では2015年の世界トップ10入りを目指し様々な活動を展開しています。

世界トップ10入りをすることがゴールではなく、トップ10入りし常にW杯で優勝を争えるチームにしたいというのが真の狙いです。
そのために「キッズ(U-10・8・6)」の部分が非常に重要だとも言っています。
育成というものを突き詰めていけばいくほど、下の年代での良い準備ができているかが重要になってきます。ただしそれは「年齢・成長に応じた」良い準備ということになります。

指導者が良い準備のためのトレーニングを工夫して、保護者や関わる大人がポジティブ(前向き)な声掛けをしてやって子どもを育成していく。生涯サッカーに関わる、スポーツに関わるベースをチームで作っていく。そしてその子ども達が2015年以降の日本のサッカーをトップ10に引き上げてくれる。

我々大人は非常に重要な役割を担っていることになります。

         Coachしみず

定期的

  • 2008年02月06日(水)

2月2・3日は松阪遠征の予定でした。

2日は予定通り大会がおこなわれたのですが、3日は松阪地方にしてはめずらしく雪が積もったため中止になりました。

2日の3試合中2試合は年間を通して数回試合するチームとの対戦だったので非常に楽しみでした。
初めて対戦するチームには「どんなサッカーしてくるかな」っていう楽しみがありますが、年に何回も対戦するチームは「あいつ上手くなってるかな」「チームとしてどうなってるかな」っていう前回と比べる楽しさがあります。
今回対戦した滋賀のチームも愛知のチームも期待通り上手くなっていてチンチンにやられました。

いつもお世話になっている大阪のチームもそうですが、定期的にゲームをするようなチームの指導者とは結構ぶっちゃけトークができます。
ペルナを定期的に見てもらっているので、選手が「伸びてるな」とか「伸びてないな」とか、普段ずーっと観ていると気が付かないことを言ってくれたりします。「あの選手はこんなところが出来るようになったら怖いよね」など参考になる意見ももらって次からの指導に役立てることができます。

今回招待してもらった松阪のチームを始めいろいろなチームの皆さん、これからも定期的にお付き合いよろしくお願いします。

         Coachしみず

カルナヴァル

  • 2008年02月04日(月)

ブラジル・リオでカルナヴァル(カーニバル)が始まっています。

リオのカルナヴァルはリオ・デ・ジャネイロのサンボドロモというサンバのための会場でおこなわれます。
サンバパレードのコンテストで、日本人がリオのカーニバルと呼んでいるのはこれにあたります。

今年は2月2日〜5日の4日間の開催で2日は2軍、3日は1軍14チーム中前半の7チーム、4日は1軍の後半7チーム、5日は3軍になっています。
コンテストで1軍の下位の2チームは2軍の上位2チームと翌年入れ替わることになっています。サッカーみたいですね(笑)

チームは3000〜4000人の団体で200名以上の打楽器でのパレードになります。
夜9時に始まるカルナヴァルは翌朝5時までとなっていますが、いつも8時頃まで踊り続けているようです。

私も会場となるストリートの横を通りかかったことがありますが、僅か数百メートルの直線の両サイドに観客席があるだけの狭い場所で、そこに延べ70万人もの観光客が期間中押し寄せ、何千人もの人達が踊りまくることなど、とても想像できるような場所ではありませんでした。

カルナヴァルの期間中は街のあちらこちらでパレードがおこなわれており、リオの街はお祭りムード満点だそうです。1度は観てみたいですね。

        Coachしみず

PS しかし日本人にはどうしても「サンバのリズム」がきざめません(苦笑)

神の手

  • 2008年02月01日(金)

アルゼンチンサッカーのスーパースター、ディエゴ・マラドーナが“神の手”で初の謝罪を発表しました。

マラドーナは1/31付の英誌サンで「過去にさかのぼって歴史を変えられるなら、そうしたい」と英国民に初めて謝罪しました。

“神の手”とは1986年メキシコW杯準々決勝対イングランド戦で決めたゴールの1つで、GKとペナルティーエリア内で競り合った際、ボールを左手で素早く叩きゴールに押し込んだプレーで、GKはマラドーナのハンドをアピールしましたが審判はゴールを認めました。
後にマラドーナが「あれは神の手とマラドーナの頭から生まれたゴールだ」と発言したため、“神の手ゴール”と呼ばれるようになりました。

圧巻なのはそれから4分後、センターライン付近でボールを奪ったマラドーナは、イングランドの選手を次々とドリブルで抜いていき、最後のGKをもかわして無人のゴールにボールを蹴り込みました。
このとき抜いた人数はなんとGKを含めて5人!しかもタッチは左足のみの派手なフェイントなし!このゴールは「伝説の5人抜き」と呼ばれ、我々指導者仲間でも度々話に登るプレーとなりました。

準々決勝のイングランド戦をマラドーナの2ゴールで2-1と破り勢いに乗ったアルゼンチンは、そのまま優勝を果たし、この1986年のメキシコW杯はマラドーナの大会とまでいわれました。

今回、このW杯のキーポイントとなった「神の手」をハンドであったと認めたマラドーナは、その後「ベッカムと同じレベルの選手は世界に何百人もいる」とコメントし、またもや英国民を敵に回したようです(笑)

        Coachしみず

ボスニア・ヘルツェゴビナ戦

  • 2008年01月31日(木)

日本代表が30日ボスニア・ヘルツェゴビナと東京・国立競技場で親善試合を行い、後半上げた中澤と山瀬の2得点を守り切り3-0で勝利しました。

ペルナの練習日だったので最後の5分位しかテレビで観ることはできませんでしたが、3-0という結果はまあまあだったんじゃないかなって思います。しかし、両監督のコメントやマスコミの寸評を総合すると、「前半は互角」「後半は日本」っていう感じでしょうか。

国内リーグの選手を中心に来日したボスニア・ヘルツェゴビナの選手は、現在ウインターブレイク中でトレーニングを再開してから10〜20日しかたっていないこと、時差・気候の点などを考慮すると、後半終了間際での日本の得点は明らかにコンディションの差であるといえるのではないでしょうか。

それでも3点取れて無失点であったことは、岡田監督もコメントしていますが、チームとしては非常にいい雰囲気になっているようですし、6日に埼玉スタジアムで行われるW杯アジア3次予選に向けてプラスになったことは間違いないでしょう。

王者ブラジルでさえW杯の南米予選は簡単に勝てません。日本も難しい戦いになるでしょうが是非予選を突破して本戦出場を決めてもらいたいものです。

        Coachしみず

大阪国際女子マラソン

  • 2008年01月29日(火)

大阪国際女子マラソンすごかったですねぇ〜。

3000m・5000mの日本記録を持ち、ハーフマラソンでは日本・アジア記録を持つワコール所属の、トラックの女王・福士加代子選手が北京五輪出場権を賭けて、大阪国際女子マラソンに挑戦しました。

結果は中盤の25km過ぎまでは、2位以下に2分以上の差を付けての独走でしたが、終盤失速し19位に終わりました。

約1ヶ月という短い準備期間と、練習方法はトラックレースのものでマラソン練習は行わず、最長で32kmしか走ったことがなく練習も含めて初めての40km走破。
全てにおいて常識破りの初挑戦は結果的には「失敗」ということになるんでしょうが、私的には大変評価のできる挑戦だったと思いました。

昔の練習方法に「うさぎ跳び」があったように「昔の常識」は「今の非常識」になっていることもたくさんあります。常識を変えていくのは、福士選手のような一見無謀ともとれる挑戦からではないでしょうか?
このレースで福士選手がマラソンに対して興味を以前にも増して持ち、情熱が沸いてきたなら今後のトレーニング次第ではひょっとするとひょっとするかもしれません。

何より驚いたのは4回も転倒したにもかかわらず、直後の顔をTVで見ると必ず「笑って」いるんですよね。
「苦しいときほど笑顔で」が福士さんのポリシーだそうですが、恐らく意識がほとんどなかったであろうあの状態で、笑える精神力は並大抵のものではないと思います。
大きな口がチャームポイントの彼女の「心の強さ」は、感動に値するものでこれからも応援していきたいと思いました。

福士選手のチャレンジを見て自分自身「もっとがんばろう」と思ったし、ペルナの選手がいつも「笑顔」でプレーできるように環境をしっかり整えようと思いました。

        Coachしみず

26日

  • 2008年01月28日(月)

26日はU-10・12が伊賀市へ、U-8が長島町へ試合に出掛けました。

U-8はひでコーチが行ってくれたので、そちらの状況は近々ひでコーチからコラムに書き込みがあると思います。

私はU-10と12の感想を・・・
道路を挟んで2ヶ所に別れた会場だった上に試合時間が重なっていたり、審判をやったりと今回はゆっくり観ることができませんでしたが、雪がちらつく中選手達はよくがんばっていました。

U-10は高い身体能力の選手相手に、「強烈なシュート」を浴びながらもなんとか自分達のサッカーをやろうとしていましたし、U-12は最近練習していることを結構グランドで表現していたと思いました。

しかしまだまだ課題も多く、もっともっとボールを扱えるようにならなければいけないし、1対1の部分ももっとこだわらなければならないし、強く速い相手でもブレない技術を身に付けなければなりません。

これからもたくさん練習して、いろんな経験をして、どんな相手に対してでもグランド上で「ペルナのサッカー」を表現できるように努力していきたいと思います。

        Coachしみず