ゲイ

  • 2009年09月10日(木)

イアリアのサッカー界ではこんな話しが・・・

イタリア代表のマルチェロ・リッピ監督が「代表チームに同性愛者はいない。ゲイがお互いの感情を表現するのは不可能だ」などと発言。それが、「同性愛者は代表でプレーさせない」と曲解され、反差別の声が上がっているなか「火に油を注ぐ」ことになってしまいました。

ゲイ協会(!)は「このような発言は偏見を助長するだけ。リッピ監督のような若者から尊敬を集めるような人物の発言では影響が大きい」と声明を出し、イタリアサッカー協会のグリッリーニ会長は「サッカー選手にも多くのゲイがいる。ゲイを隠すため、奥さん、恋人を作っている」と発言しました。
代表キャプテンのDFカンナバロは「ゲイは除外できない。でも、大きな声じゃ言えない」と発言し、敬けんなキリスト教徒のMFガットゥオーゾは「オレの中で愛とは、男と女の間だけのものだ」と言い切りました。

82年W杯優勝時のFWロッシとDFカブリーニに「疑惑」がかけられるなど、イタリア代表にはゲイにまつわるうわさが絶えないようです。

こんなところにも「文化の違い」が出ています。
自分的には考えられませんが・・・(苦笑)

   Coachしみず

運営方法

  • 2009年09月02日(水)

スペインリーグのレアル・マドリードは今期、カカー・Cロナウドなどのビッグネームを獲得し、世界中で騒がれている不況なんかは「どこ吹く風」って感じですが、他のお金のない(失礼!)クラブはどうしているんでしょう。

Rマドリードやバルセロナのようなビッグクラブは、スポンサーもたくさん付いてるし、テレビの放映権料や入場料、グッズの売り上げなどで豊富な資金を獲得しています。
では、それ以外のチームはどうやって経営を成り立たせているのでしょうか。

アンダルシアのセビリアは、下部組織出身者やブラジル人選手を育成し、ビッグクラブに売ることで、資金を増やし経営しています。

ビジャレアルは「青田買い」。南米の有望株を、移籍金高騰前に青田買いし、トップチームでプレーできるレベルになるまで、他クラブへの期限付き移籍を繰り返し、主力級への成長を我慢強く待つのがビジャレアル流です。

ビッグクラブの選手に目をつけるやりかたは二つ。
一つはラシン。ビッグクラブで戦力外になったベテラン選手を移籍金ゼロで獲得する方法で結果を残しています。
もう一つはヘタフェ。こちらはビッグクラブで出場機会に恵まれない若手に目をつけます。常勝クラブのプレッシャーから開放された若手選手は、伸び伸びプレーし結果を出しています。

チームによって様々な方法がありますが、全て生き残るための戦略。それがチームのカラーになっておもしろいところです。
まだ日本のJリーグには、そこまで各チームでの特徴は出せていませんが、この先日本のチームでもそれぞれが特徴を出して運営していけば、Jリーグももっと盛り上がるんじゃないかって思います。
そして、それが「サッカー文化」となって日本に根付いていけばって思います。

       Coachしみず

残り7ヶ月

  • 2009年08月31日(月)

29・30日は5年生の試合でした。

いろいろな県からさまざまなチームが集まりましたが、どのチームも来年に向けて試行錯誤の段階でがんばっていました。

ペルナの選手たちも5年生が4年生を引っ張って楽しくサッカーしていました。
残暑が厳しく体力的にもしんどかったと思いますが、最後のゲームになっても、「コーチ出たい」と元気元気でした。

いろんな意味で「熱く」長かった夏休みが終わってしまいましたが、今年の夏もたくさんのゲームをいろんな場所でおこないました。
選手たちはサッカーだけでなく、他の面でも大きく成長したと思います。
サッカーはサッカーをすることでしか上達しないので、この夏休みに多くゲームを経験した選手は間違いなく上達しています。それプラス暑い日中に3〜4試合もする訳ですから、しんどいときに「がんばれる」力も付いてきましたし、遠征に行けば自分のことを自分でするのはもちろん、小さい選手のめんどうを見ることもできるようになりました。

6年生はペルナのジュニアでサッカーができる期間が残り7ヶ月になりました。残り少ない時間を有効に、いろいろなことをもっと経験して選手として、人間としてレベルアップして中学生になることを望みます。
我々指導者も微力ながらお手伝いしたいと考えています。

Coachしみず

『濃い』チーム

  • 2009年08月25日(火)

23日は大阪に『濃い』チームが集まりました。

いつもお世話になっている大阪のチームが主催の大会で、会場では多くのチームが顔見知り。
自分のチームの試合が終われば、次は他のチームのベンチに入ってそのチームの試合を一緒に見ます。
一つのプレーについてあーだこーだと話します。
最低考え方は二つ以上あるので、あーだこーだと言うてるだけで答えは出ません。
そこがおもしろいんですよね(笑)
一つのことを右から見たり左から見たり、前から見たり後ろから見たり、時には上から見たりもします。

指導者の考え方が、そのままそのチームのプレースタイルになっていて、話していて勉強になります。

自分自身も明らかに数年前とは考え方が変わってきているし、でも指導者を始めたころから全く変わってない部分もあるし、最後は『サッカーって難しいなぁ』『訳分からんなぁ』ってことに落ち着きます。
その『訳分からん』部分をみんながチームに持ち帰って、次の課題にしてトレーニングします。
次に会ったときには自分なりの、そのチームなりの答えを持ち合ってまた試合します。

どの指導者も正解のない暗闇に飛び込んで悩んでいます。右のドアから光が漏れているのを見つけて右に進んでみますが、その光はまがい物だったりします。
良い指導者はその暗闇のなかで、もがきながらも少しずつ着実に前進していきます。

大阪に集まった『濃い』チームの指導者たちの目指すゴールは一つです。ただ、ゴールへ進む道は一つではありません。どの道を選ぶのか、またどんな道を作っていくのかは、チームのカラーで指導者のカラーです。
いろんな色を集めてゴールに進むのに一番大切なことは、『指導者の情熱』ではないでしょうか。
私にとっての宝物はそんな指導者たちとの出会いです。
またやりましょ!
みんなで切磋琢磨してゴールを目指しましょ!
負けませんよ!!

       Coachしみず

『運』

  • 2009年08月21日(金)

ワールドカップ出場を決めた試合に先発メンバーで出場し、歓喜のタイムアップの瞬間をピッチで迎えたFC東京の長友選手は、三人の子どもを母親一人で育てる母子家庭で育ちました。
高校は県外の強豪私立『東福岡』に一般入学した長友選手は、『母子家庭で三人兄弟なのにお金のかかる県外に送り出してくれて、これで頑張れなかったら東福岡に来た意味がない』と徹底的に自分を追い込む覚悟をしました。
その後、明治大学に進学しましたが、2年の途中まで試合に出ることすらできませんでした。
その長友選手が、Jリーガー→日本代表になれたのを本人は『絶対に負けない』メンタルのおかげだと思っています。
『運』も努力する人にしか味方しません。

       Coachしみず

サッカーの花

  • 2009年08月17日(月)

15・16日は兵庫遠征でした。

今年の夏休みに3回あった最後の遠征でしたが、6年5人・5年5人・4年3人・3年1人とメンバー的にはぎりぎりでした。

3・4年生が入っての大きく早いチームとのゲームはなかなか厳しいものでしたが、少ない6年生を中心にショートパスをつないでなんとか相手ゴールを奪おうとがんばっていました。
3・4年生も必死にボールを追いかけてディフェンスしていたし、相手が蹴ろうとしているところに「勇気」を持って足を出しに行っていました。
ペルナらしいショートパスも随所に出て良いところがありましたが、その精度であるとか、その先のゴールを奪うところであるとか、まだまだ課題はたくさんありますが、見ていて「おもしろいなぁ」って思えるようになってきました。

会場に来ている他のチームに目を移せば、相変わらずキレキレのドリブルのチームは健在だったし、あるチームは1つ上のレベルでサッカーしているし、みんな「うまなってるなぁ」って思いました。
これからも何回もゲームするとは思いますが、「絶対負けられへん!」って思いました。がんばって練習しよっと!

今回の遠征も、洗濯・食事などの生活面も全然問題なく、集合時間や出発時間などの時間の管理もしっかりできていたし、確実にこの夏休みの遠征で選手たちは成長できたと思います。
確かにゲームに勝つことや、サッカーが上手くなることも大切ですが、それ以外の生活面も非常に大切だと思うし、その部分がしっかりできていなければ選手として成長できないと思うし、将来苦労することになると思います。
ペルナではサッカーを通じてそんなところも「トレーニング」していきたいと考えています。

人間的にしっかりした土台の上に、サッカーの花が咲かせられるように、「人間性」「サッカー」の両方のトレーニングをしていきたいと思います。

       Coachしみず

後悔しないために

  • 2009年08月12日(水)

八風中サッカー部が、中体連の東海大会で、愛知2位の富士松中に延長の末破れ、悲願の全国大会出場の夢は叶いませんでした。

前半・後半ともに両チームとも決定的なチャンスを作れず0-0で迎えた延長後半、残り時間2分で2失点してしまいそのままタイムアップの笛となりました。

残念ながら全国大会出場はなりませんでしたが、2年連続の東海大会出場は評価できるものだと思います。

昨年はメンバー18人の内、中学校から始めた選手が2人で後は全員ペルナの選手(女の子も1人入っていました)。今年はメンバー18人の内、中学校から始めた選手が3人で後は全員ペルナの選手。
今年の東海大会のスタメンは、中学校から始めた選手が2人に1年生が1人というメンバー。
選手層の薄さはぶっちぎりの東海一!
限られた人数のなかで選手達は本当によくがんばったと思います。

静岡の2チームは中高一貫の私学。選手は中学のサッカー部に入るためのセレクションを受けて、合格した選手のみ入学を許されます。
東海大会でも静岡の2チームは頭一つも二つも抜けている印象を受けました。
他のチームも明らかに3年生に少しの2年生って感じの顔ぶれでした。
その場に2年連続町立の田舎の中学が参加していることは、本当に評価されることではないでしょうか。

八風の選手達は最後まであきらめずに戦いました。ただ、最後の最後でのスタミナ不足は明らかでした。
選手達は、まだ勝ち残っている「高円宮杯」にスイッチを切り替えました。
暑い中トレーニングしています。
最後の5分まで走りきり、後悔しないために・・・

       Coachしみず

浜松遠征

  • 2009年08月10日(月)

8/8・9は浜松遠征でした。

毎年高校の施設をお借りしての遠征で、グランドは人工芝!最高の環境での遠征でした。

試合は、点数では全部負けてしまいましたが、内容的にはある程度満足のいくものでした。
守備の部分では、いい所もたくさんありましたし、改善しなければならない課題もはっきりして良かったし、攻撃の部分では、やっと「ペルナらしさ」が出てきてベンチからコーチ陣の「おーっ!」っていう声もあがるようになってきました。
後は、一回でも多く「らしさ」のプレーを出せるようになればおもしろくなると思います。

生活面でも全然問題はありませんでした。
ユニフォームの洗濯も自分たちで出来ていたし、夕食では指導者を驚かしてくれました。18時から大食堂で200名ほどが一斉に食事を取るシステムでしたが、指導者が5分前に食堂に着いたときには、すでにテーブルの上に全ての準備が出来ていて全員行儀良く着席。指導者の分まで完ぺきに用意されていました。
「やるなぁ」
指導者が着席してすぐに「いただきま〜す」昼間がんばった選手たちのお腹はぺこぺこ!がっつり食べていました。
朝食の準備も役割分担して全てがスムーズ。

今回も大成功に終わった遠征でした。

      Coachしみず

Family

  • 2009年08月03日(月)

ペルナのほとんどの選手が進学する八風中学校のサッカー部が、先日中体連の県大会で優勝しました!

八風中のサッカー部はほとんどがペルナのOBで(その多くは今現在、ペルナのジュニアユースに所属しています)、そこにサッカーが好きで中学からサッカーを始めた選手で構成されるチームです。

去年のチームは、県大会の決勝で敗れ準優勝に終わりました。今年も決勝は同じチームとの対戦になりましたがリベンジ成功!決勝のスタメン11人のうち去年の決勝に出場していたのは7人!勝たなくてはならないプレッシャーを打ち破っての優勝となりました。
準決勝・決勝ともに1点を先制される苦しい展開でしたが後半2点を取っての逆転勝利。日ごろからの努力が実を結んだ嬉しい結果となりました。

決勝後の閉会式終了後、選手・指導者・保護者が肩を組みガンバ大阪恒例の『輪になる浪花』で喜びを爆発させました。
そして顧問の先生を胴上げ!
その後が感動的なシーン!選手が1人・2人・3人・・・と金メダルを持って保護者に近づいていきます。ある選手はお母さんに、またある選手はお父さんに、その手に持った金メダルを首に掛け始めました。保護者の顔は涙でボロボロに!

顧問の先生は、今回の優勝を『出場している選手、控えの選手、応援の選手、保護者、指導者、みんなの勝利。Familyの勝利だ』と言いました。
まさにその通りだと思います。がんばった選手の力はもちろん、一緒に練習してきた仲間たち、道を付けてくれた先輩、毎日指導してくれた先生、ときにはいきすぎる応援(笑)のときもある保護者、みんなの力、Familyの力です。

また、我々ペルナとしても決勝の先発メンバー全員がペルナ出身ということで、ペルナ→八風中という『一貫指導』が実を結んだことは本当にうれしく思いました。
決して『勝つ』ことのみに目標を置いていた訳でなく、『勝ち方』にこだわって一貫指導してきた結果は満足できるものです。

県大会優勝が決まった後、志を同じにしている少年の指導者からこんなお祝いのメールをいただきました。

『個の花が素敵な花束になりましたね。おめでとう』

       Coachしみず

これも不況のせい?

  • 2009年07月27日(月)

先日、ブラジル指導者研修で一緒になった指導者と、研修以来始めて会って話をしました。

時々は電話で連絡を取り合っていましたが、住んでいる場所が遠いため約8年ぶりの再会となりました。

その指導者はある高校の指導と、その高校の下部組織のようなジュニアユースの指導をしています。

いろいろな話をしましたが、中でも非常に興味深い話があったので紹介します。

その高校のチームは高校選手権で“優勝”という輝かしい実績を持っています。
「その時のメンバーの進路は?」という話をしていて“びっくり”がありました。
全員が大学進学!
それも多くが国公立!
以前に電話で「うちの学校は頭がいるんで」という話をしていました。「どれくらい?」と聞くと「上の下くらい」微妙です・・・
「寮に入っている選手は休みの日でも実家に帰りませんよ。寮で勉強しています」まさに「文武両道」です。

「プロになりたい!」っていう選手はおらへんの?って聞いたら「いません」とあっさり。
「近くにJのチームがあって、そこの選手がプロになっても3年くらいで首切られているのを見ていますから、うちの選手はとりあえず大学に進学します。そこで勉強しながら将来やりたい仕事の資格を取って4年間サッカーもがんばります。卒業の時点でどうかですよね」
要するに、大学卒業後の進路を第一に考えながらサッカーを続けるということでしょう。卒業時にプロからオファーがあれば考えるということだと思います。

「さすが頭の良い子は違うなぁ」って感心する反面、「日本のサッカー界ってこんなんでえーんかなぁ」って思います。
高校選手権で優勝するようなチームの選手がプロになりたがらない。それ程Jリーグは魅力のないものになっているんじゃないでしょうか。
現実問題としてJ2のチームの中には「選手の平均年俸が200万円代」ってとこもありますし、「つぶれかかっている」チームさえあると聞きます。
Jリーグの日本人選手で年俸1億円以上もらっている選手はほとんどいませんが、プロ野球の選手は3億・4億もらっている選手がたくさんいます。大リーグになるとその何倍ももらっているらしいですが・・・
サッカー界も欧州では移籍金50億・80億・130億なんて話も・・・

子ども達の夢である「プロサッカー選手」になるより、「普通のサラリーマン」や「公務員」になりたいって全国優勝した高校生が言うなんて・・・

全て不況のせいかもしれませんが、政治家も敵対する団体の悪口やあげあしを取って自分の当選のことばかり考えずに、真剣に日本の将来を考えて日本を変えていかないと、とんでもないことになってしまうかもしれませんよ。

       Coachしみず