勝った・負けたのこと(試合編)

  • 2023年06月26日(月)
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今日は、ゲームの勝った・負けたのお話をしたいと思います。

ちなみに、私は『試合』は使わず、『ゲーム』を使います(文章を書くときは便宜上『試合』を使うこともありますが)

『ゲーム』には、『勝負事』という意味と『遊び』という2つの意味があります。

ペルナの試合は、もちろん勝負事の意味がありますが、どこまでいっても『遊び』の要素が入っていてほしい。

そんな想いからゲームという言葉を使っています。

脱線しましたが(笑)、勝った・負けたの話に戻します。

もちろん、サッカーは勝負事ですから勝つために最大の努力をすることは当たり前ですし、それこそが『フェアプレー』であると考えています。

選手にも『負けていいゲームは1つもないし、取られていい点は1点もない』と言っています。

では、勝てばそれでいいのか?ということです。

当たり前ですが、勝つためには失点のリスクを、できるだけ減らさなくてはいけません。

特にディフェンス(DF)

現代サッカーは、ゴールキーパーを含めたディフェンスラインから、パスをつないで攻撃するのがスタンダードです。

勝たなければならないゲームでは、多くのチームが余裕でつなげる場合を除いて(少しでもプレッシャーがかかれば)、リスクを負わず、セーフティーに前線にボールを蹴りこみます。

こんなことをしていてDFの選手上手くなります?

いつミスします?いつ失敗から学ぶことができます?

余談ですが、日本代表でDFをやってる選手で、小・中学生のころからDFやってた人って、どれぐらいいるんでしょうね。

私の感覚では、子どものころは、攻撃の選手だったのが、レベルが上がってDFになったって選手が多いような気がします。

子どものころからDFやってた選手が、上のレベルでなかなか輝けない理由が、この辺(セーフティーに前線にボールを蹴りこむ)にあるような気もします。

ペルナでは、チームの勝敗よりも、個人の成長に重点を置いていますから、『攻撃は自由に。守備はセーフティーに』ってことは全然考えません。

攻撃も守備も同じです。

『やってみる』

失敗しても大丈夫!そんな安心感がないと選手たちはチャレンジできません。

だから目前の失点や敗戦には、目をつぶっています。

今の勝敗よりもっと先に選手が伸びるように、我々指導者は日々考えて取り組んでいます。

ただ、もっとプレーの精度が上がったり、プレーのレベルが上がれば、いろんなことに、どこのポジションであっても、チャレンジしながら勝利できるようになると思っていますので、そこを目指してトレーニングしていますけどね。

『勝敗よりも、個人の成長』

これが、ペルナで『勝った・負けた』を言わない理由です。

COACHしみず