ゲームを観ていると、『もっと考えて!』とか、『そうじゃないやろ!考えろ!』というふうに、『考える』というキーワードがよく出てきます。
最近のトレンドでしょうか(笑)
JFA(日本サッカー協会)がそういうことを言うからかなぁ(苦笑)
もちろんペルナでも、『自分で考え、判断して、行動(プレー)できる選手』の育成を目指しています。
しかし、闇雲に、『考えて!』という言葉は使わないようにしています。
指導者は、『考えて!』という前に、『考える材料』は与えてあるでしょうか?
特に低学年に対しては、サッカー年齢(経験年数)が低い選手が多いので、『考えて!』と言ったところで、何を考えたらいいかすら分からないことが多いと思います。
なので、サッカー年齢が低い選手(高学年でも経験年数の少ない選手はこれに当たります)に対しては、『考えて!』は使いません。
何を考えたらいいか分からないうちは、考える材料を与える(経験させる)ことも重要な一つであると考えます。
高学年(サッカー年齢が高い選手)に対しては考えてもらいます。
具体的には指示を出さず、『どうするか?』を見守ります。
この作業は時間がかかります。
基本的に日本の社会は幼児教育からの『指示』により、子どもを『管理』しています。
みんなと同じが『正』であり、その『正』は上からの(大人からの)経験に基ずく『指示』によって子どもたちに伝えられ、それ以外のことをするとおこられるので、賢い子どもたちはその指示通りに行動します。
これがいわゆる『指示待ち』の子どもを作成するレシピですね(笑)
この不変のレシピによって作成された子どもたちに、『考えて!』と言ったところで、現実にはなかなか自分で考えて行動に移すことは難しいようです。
ペルナではこれではダメな気がしています。
何とか自分で考え行動できる選手にならないものか・・・
様々なアプローチでこの問題に取り組んでいます。
まず、『待つ』こと。
子どもの考えは時に大人より幼稚で浅いものかもしれません。
失敗するのが見えているかもしれませんし、時間がかかるかもしれません。
しかし、子どもの考えが大人より浅いのは当たり前ですし、失敗から学ぶことが非常に多いことを大人は知っています。
しかし、時間的な問題であったり、『子どもに失敗させたくない』という思いから、大人が先回りしてしまうことが多い気がします。
指示待ち子どもの出来上がりですね(苦笑)
待ちましょう!
今時間がかかっても将来の成長のために。
二つ目は、『大人がやってみせる』こと。
子どもには『自分で考えて!』と言いながら、自分は他の保護者に聞いたり、複数で一緒に行動しないと不安になったり・・
子どもたちは本当に大人の姿をよく見ていますよ(苦笑)
時間はかかると思いますが、常に自分で考えるクセをつけて、行動できる人になってくれれば、それは必ずプレーにも反映されると思います。
以上、ペルナの考える『考えて!』についてでした。