ペルナではできるだけゲーム中や練習中、遠征での様々な時間の決まりなどについて『言わない』ようにしています。
例えば、バスで遠征に出かけてトイレ休憩をサービスエリアで取ったとき、『今10:15なんで10:30に出発します』とか、宿泊で『寝る時間は10時で起きる時間は6時です』とか、そんな類のことは全く言いません。
サービスエリアにトイレ休憩で停まりました。
『トイレ休憩』ですからトイレに行くだけです。
おのずと時間は決まってきますよね?
『遠征の宿は楽しく過ごしてください。ただし、サッカーの遠征であることを忘れないでください』と伝えれば、これもおのずと寝る時間や起きる時間も分かるはず。
それでもテンションが上がってしまい上手く睡眠がとれない選手がいます。
2日目の状態を見れば分かります。
確実に動きが悪いですから。
そんな選手には無理をさせず『休んで』もらいます。
体調を崩してはなにもなりませんからね。
少し具合が悪くなって選手自身が初めて気が付きます。
『本人が気が付く』ことが重要です。
次は同じ失敗をしないでしょう。
大人が注意して『やらせる』ほうが早く結果が出るかもしれませんが、それでは注意されなければ同じ失敗を繰り返します。
生活面だけでなくサッカー面でも同じことが言えると思います。
プレー中に『あーしろ、こーしろ』と言われれば、その時は成功するかもしれません。
しかし、サッカーはプレー中の状況が細かく変わるスポーツですし、右へパスするのかドリブルするのか瞬間に判断することが求められるスポーツです。
周りから大人がワーワー言うより、『この選手はどんな選択をするのかな?』って見ているほうが、そして失敗して選手自身がそれから学んだほうが、長い目で見ればその選手にとってプラスになると思います。
ただし、時間はかかりますが・・・
時間がかかっても『本物の技術』を身に付けるために、ペルナでは『言わずに』待っています。
本物の人間性を身に付けるために・・・
以上、ペルナでの『言わない理由』についてでした。