最近2日続けて『勝ち負け』の大会に出場しました。
ペルナではリーグ戦や全日(全日本少年サッカー大会)の予選などの公式戦に出ることがないので、勝ち負けにこだわったゲームは年に数回しかありません。
多分2〜3回。
そんな貴重(?)な場に短期間で出場したもんですから、久々にいろいろと思うことが・・
サッカーはスポーツですから『勝利』を目指して戦うことは当然のことです。
勝っていつもと違う経験をすることで得るものが多いことも間違いないです。
しかし、そのために『失っているもの』も多いことに指導者・保護者たち大人は気付いているでしょうか?
力の競ったチーム同士の対戦になると1点を争う緊迫したゲームになります。
おのずと一つのミスから失点→敗戦ということもありがちです。
『自分のミスで負けた』
このため子どもたちはリスクを負わないようなプレーになります。
DFラインでは大きく蹴り出したり、簡単にタッチラインの外へボールを出しておいたりします。
自分のミスで負けることのないように・・
はい、その選手の成長をここで止めてしまいました。
あるチームは6年生だけで1チームを組むには少し人数が足りません。
5年生と一緒に活動します。
良くあるチームの形態です。
しかし、負けたら終わりのレギュレーションでは、いつも同じ6年生と一部の5年生だけが出場して、いつも同じ5年生は一度もゲームに出ることはありません。
5年生10人のうちゲームに出るのは2人だけで、残りの8人はいつもベンチ。
その8人はいつ上手くなりますか?
苦肉の策として昼休みにトレーニングマッチを組む作戦です(^_^;)
5年生を交代で出場させて負けた場合、6年生の保護者からクレームが付くようです。
チームは勝つかもしれませんが、何か失っているものはありませんか?
技術的な部分もそうです。
『砂漠の上を裸足でプレー』しているような慌てたプレーで、少年年代に身に付けておくべきプレーは身に付きますか?
小さく遅い選手が、大きく速い選手と対峙したとき『無理やなぁ』ではなく、『どうしたらやっつけれるか?』を指導者が考え、選手とともにチャレンジしていますか?
何か失っているものはありませんか?
ペルナでは、選手の『今』ではなく、『18歳』の姿を想像しながら指導しています。
来年度からはジュニアユースも本格的にスタートさせます。
今までより更に3年かけてじっくり育成することができるようになります。
何よりも優先される子どもたちの『笑顔』のために、『今やらなければならないこと』を見失わず、ともに成長していきたいと思います。
今回久々に『勝った負けた』のゲームをやって良かった(^○^)
再確認もでき、先へのモチベーションにもなりました。
選手の将来のために・・
つたえびと しみず