『ペルナの想い』 その6 『Jogo com PERNA』

  • 2016年08月26日(金)
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ペルナでは年に何回かホームゲームを行います。

その全てがいわゆる『練習試合』

優勝・準優勝などを決める大会形式のゲームをすることはありません。

なので、学年もまちまち。

U-10がU-11やU-9とゲームすることはしょっちゅうですし、中学生がU-12部門にエントリーすることもよくあります。

理由は簡単で『点数での勝ち負けにこだわっていないため』です。

だから名称が『Jogo com PERNA』

ポルトガル語で『ペルナで遊ぼう』という意味です。

『遊び』と言いますが、ふざけるのではなく、『本気』で遊びますけどね(笑)

大人の人でよく『釣りが趣味です』って言われる人がいますけど、本気で一生懸命釣りをすることで楽しめるでしょ? “だらー”っとやったら楽しくないでしょ?

それと同じでペルナでは本気で遊びます。

その遊びの中から本物の技術を身に付けて欲しい。

子どものころ、年上のお兄ちゃんに連れて行ってもらった川遊びで、教えてもらった魚の取り方なんかはいくつになっても忘れないことないですか?(笑)

虫の取り方とかね(笑)

そんな感じで本当の技術を身に付けるのに学年は関係ないし、っていうより学年は混ざっていたほうがいいし、トロフィーやメダルをかけてスタメン・補欠ってやる必要ないし、だから審判はいないしフエは終了しか吹かないし(この『審判なし』については次回お話しさせてもらいます)

遊び=楽しい=長くやりたい=結果上手くなるという環境を作るために、Jogoでは今の形式をとっています。

毎回本当にたくさんのチームに参加してもらっていますが、その全てのチームがこの考え方に賛同してもらっていますので『Jogo com PERNA』は成立します。

『Jogo com PERNA』についてでした。 

『ペルナの想い』 その5 『声のかけかたについて』

  • 2016年08月24日(水)
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ペルナでは選手に対する声のかけかたについても少々こだわりがあります。

『できるだけポジティブな声かけをする』

例えば、PKを蹴る前に、『絶対外すなよ!』と言うのと、『絶対入るよ!』って言うのと、両方同じことを言っていますが、聞いた方はどうでしょう?

言葉は身体を引っ張ることがありますから(この辺はメンタルトレーニングで勉強します)、前者は『外す』が大きく意識され、後者は『入る』が意識されます。

結果は分かりませんが、間違いなく後者のほうがポジティブに取り組めます。

リフティングがどれほどサッカーに影響するかは分かりませんが、努力をすれば必ず1000回ぐらいはできるようになります。

『リフティングができない選手はゲームに出さない(注1)』のではなく、『たくさんできた選手がたくさんゲームに出れる』という方式をペルナでは採用しています。

結局は同じことなんですが、できない人が罰を受けるのではなく、努力した人が報われる、そんなチームでありたいので、少しの言い方も工夫しています。

全てがこんな感じで、これがペルナの想いです。

以上、声のかけかたについてでした。

(注1)指導者を始めたころは『できない』人を『出さない』でいました。指導者として非常に未熟でした。反省しております。 

『ペルナの想い』 その4 『ゲームの勝敗について』

  • 2016年08月23日(火)
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 ペルナではゲームに勝った・負けたをほとんど問題にしません。

サッカーもスポーツである以上、当然ゲームに勝利するために全力を尽くします。

それはペルナでも一緒ですし、指導者は結構な負けず嫌いです(笑)

ただし、必要以上に勝利にこだわること、選手以上に大人が勝利にこだわることはペルナでは完全に『NO』です。

私がチームの指導を始めてから変えていないことはたった一つ。

『クリアー禁止』

クリアーとは、おもにディフェンスがピンチなときにボールを大きく蹴りだすことや、大きく蹴りだすことすら困難なときに外へ蹴りだすことです。

これはペルナでは全面禁止です。

これには理由があります。

それは『子どもたちに、より難しいことにチャレンジして欲しい』という思いがあるから。

どんな指導者に聞いても『なんでもかんでもクリアーしてもいいわけではない』と言うと思います。

ある人は『本当に危ないときだけクリアーしてもいい』とか、またある人は『クリアーするのか、ドリブルもしくはパスを狙うのかも一つの判断』とか、『一人が取りにきたときはかわしてからパス』とか・・

では、本当に危ないときとは?クリアーとドリブルの判断基準は?

これらすべてが『大人』の判断であり、観ている人の基準です。

本心は『そこでボールを奪われたら失点するやん!』ってことでしょ?

相手が背後に大きくボールを蹴って前の選手を走り込ませる。

先にボールに触ったディフェンスはそのままサイドに蹴りだすのと、ボールをコントロールして相手をかわし前線にパスを出す。

どっちの選手がいい選手ですか?

当然後者ですが、この選手がこのプレーを成功させるためには3つのプレーを正確におこなう必要があります。

まず、来たボールを正確にコントロールする、そして相手をかわす、パスをつなぐの3つです。

誰も最初から成功する選手はいません。

そんな選手はいないので、ペルナではいかなる状態でもクリアーを選択せず、なんとか味方にパスをつなぐことをゲーム中に練習します。

当然失敗することもありますし、どちらかと言えば失敗することのほうが多いですけど、将来の成功のために今チャレンジしています。

自陣ゴール近くでボールを失えば即失点。

これがペルナの失点の多い理由の一つで、失点が多ければゲームに負けることが多いのも当たり前ですよね(苦笑)

全てがこんな感じでチームの勝利よりも、個人の成長を優先しているため、チームでは勝った負けたは問題にしていません。

保護者のかたも、ゲームを終えて帰ってきた子どもたちに『今日は勝った?』と聞くのではなく、『今日はどうだった?』と聞いてあげてください。

『今日はこんなことができて、こんなことを失敗した』なんて答えが返ってきたら最高ですね!

以上、ペルナが点数の勝ち負けにこだわらない理由でした。 

『ペルナの想い』 その3 『ゲームで全員が出場する理由』

  • 2016年08月09日(火)
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 ペルナではゲームのとき個人に番号を付けます。 

その日の参加人数が14人なら1〜14という具合に。 

そしてゲームが8人制なら前半は1〜8、後半は9〜2、次のゲームの前半は3〜10、後半は11〜4って感じです。

体調不良やけが以外でのゲーム出場差は最大で『1』

みんなが順番に出場できるようにしています。

ペルナは日本サッカー協会に登録していませんので公式戦はありませんが、優勝を決めるカップ戦でも練習試合でもこの方法は変わりません。

この方法になったのは2007年頃です。

どの指導者に聞いてもサッカーはゲームすることで上達すると言います。

『スタメン』を決めて『レギュラー』と『補欠』というふうに分けるやり方が通常のチームでは多いかと思いますが、そうすると必然的に『レギュラー』はたくさんゲームに出て、『補欠』の出場時間は減るのではないでしょうか。

『勝利』するためには必要なことかもしれませんが、レギュラーに比べていろんな意味で『上手くない』補欠の選手のゲーム出場時間が短くて、彼らはどこで上手くなるのでしょう?

チームの勝利のために犠牲になる『補欠』の選手たち。

以前、うちのチームに強豪チームから『ゲームに出れない』ことを理由に移籍してきた選手がいました。

その選手は大好きだったサッカーが嫌いになりかけており、サッカー自体を『辞める』寸前での移籍でした。

うちでは公平に出場する。

最初の頃のお父さんの言葉が忘れられません。

『こんなに長い時間試合に出ている子どもを観るのは初めてかもしれません』

涙が出そうになりました。

この選手は今では輝きを取り戻し、現在もポジティブにサッカーに取り組んでいます。

ペルナでは我々指導者に、子どもたちが成長する場を奪う権利はないと考えます。

これがペルナでは交代で全員がゲームに出場する理由です。

個人の成長のために! 

『ペルナの想い』 その2 『ペルナサッカークラブ名前の由来』

  • 2016年08月02日(火)
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ペルナサッカークラブの『ペルナ』とはポルトガル語で『脚』を意味します。 

ここでスペイン語ではなく、ポルトガル語を持ってきた訳は『ブラジル好き』だから。 

2001年に指導者研修でブラジル・アルゼンチン・ウルグアイを訪問しました。 

ウルグアイは2002年W杯南米予選ウルグアイvsパラグアイを観戦しただけなので(これがまたエグい体験だったのですが)置いといて、ブラジルとアルゼンチの両国ではトレーニングや講習を数日間にわたって受けました。 

この滞在が人生を変えるものでした。 

アルゼンチンもいい。 

しかし、ブラジルは別格。 

ブラジルの『空気の流れ方』にはまってしまいブラジル好きに。 

以来、ユニフォームのホームは黄青白、アウェーは青白青で統一。 

当初はホーム・アウェーともにブラジルから取り寄せ、胸にはブラジルのエンブレムが(もちろん非公式です) 

アウェーのユニフォームが送られてくる途中、トランジットのロスで盗難にあい作り直しなんてことも!(ホンマかいな!) 

現在はオリジナルになっていますが、ユニフォームにはそんなこだわりがあります。 

南米での面白話もたくさんありますので、いつでも聞いてください! 

チーム名の由来でした。 

『ペルナの想い』 その1 『ペルナサッカークラブ誕生』

  • 2016年08月01日(月)

『ペルナサッカークラブ』って少し変わったクラブらしいです(指導者はいたって“普通”と思っていますが)

ある保護者の方から、『ペルナの考え方を教えてもらえませんか?』と言われ、『そう言えば昔は保護者の人たちといろんなシチュエーションでいっぱい話したなあ』と思いだし、現状なかなかお話しする機会もありませんので、このコラムで何回かに渡り『ペルナの想い』としてチームの方針・考え方等を紹介したいと思います。

『ペルナには保護者会がありません』

多くの少年のスポーツクラブでは(サッカーに限らず)、『保護者会』なるものが存在し、子どもたちの活動の手助けをしています。

ペルナでも以前は保護者会が存在し、多くの保護者を苦しめてきました(苦笑)

当時の保護者会の仕事としては、
・送迎当番→試合会場への送迎。順番で複数の子どもを乗せての送迎。
・練習当番→指導者が来れないときに練習会場の責任者となる当番。
・お茶当番→試合のときにお茶を作ってくる当番。
・試合時の世話→大会準備等。
・会長、副会長等の役員割り当てと仕事→各種行事の取りまとめ役等。
等がありました。

最初に私が指導者になったときには当然のように保護者の方が交代でこのような仕事をされていました。

半年、1年と指導者をしていくうちに最初は見えなかったことが見えるようになってきました。

『サービス業のため土日に休みが取れない』
『会長の任期が終わったら安堵で寝込んだ』
などなど。

保護者が保護者会で割り当てられる仕事がこなせないために子どもがサッカーできないという状況・・・

『これはあかん』

そこで、少年団だったチームをクラブチームに組織変更し、バスを購入して送迎当番を無くし、練習当番・試合の世話は全て指導者がおこない、保護者会を無くし役割分担を無くし、チーム名を『ペルナサッカークラブ』として再出発しました。

クラブ化したことにより選手数が倍増。
現在に至っています。

『1人でも多くのサッカーファンを作りたい』

選手はもちろん、指導者や審判、サポーター等、何歳になってもサッカーに携わっている『サッカーファン養成』の第一歩としては正解だったのではないかと思っています。

これがペルナサッカークラブの誕生秘話(?)です。

こんな調子でどんどん『ペルナの想い』を紹介していきますので、お付き合いのほどを!

八風中県大会A

  • 2016年08月01日(月)
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中川先生(監督)の胴上げ!

八風中県大会

  • 2016年08月01日(月)
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29・30・31日は八風中の中体連・県大会でした。

結果は6年ぶり2回目の優勝!

登録メンバー18人中17人が、ペルナSCジュニアユース所属、もしくはペルナSCのOBという顔ぶれで、懐かしい保護者の方たちとも優勝を喜ぶことができました。

この学年は新チームが発足してから怪我人が多く、なかなかみんなが揃ってプレーすることができませんでしたが、ここへ来て怪我も治り、いい状態で大会へ出場できたことが一番の勝因かもしれません。

この先高校へ進むと全員がバラバラになりますが、子どもの頃からの地元の友達で、少しでも長く一緒にプレーできるといいですね(^o^)

6日からの東海大会でも楽しんで、八風中初となる全国大会への切符を手にしてもらいたいものです(^o^)

みんながんばれ!(^_^)/

つたえびと しみず