早生まれ

  • 2014年12月09日(火)

興味深い記事を見つけたので紹介します。

日本の学校では4月〜3月を1学年とします。

従って4月頭に生まれた子どもと、3月末に生まれた子どもは『同学年』となりますが、実質両者には1年の違いがあります。

このような『実年齢』の違いが、学業やスポーツの成績などに与える影響のことを『相対的年齢効果』と呼ぶそうです。

この記事ではスポーツにおける相対的年齢効果について、いくつかのデータを紹介してくれました。

陸上の例では、BIG大会出場選手の誕生月のデータ。

小学年代の全国大会出場選手では、4〜6月生まれが約45%に対し、1〜3月生まれは約7%。

中学年代の全国大会出場選手では、4〜6月生まれが約40%に対し、1〜3月生まれは約12%。

高校総体出場選手では、4〜6月生まれが約33%に対し、1〜3月生まれは約18%。

オリンピック・世界陸上の代表選手では、4〜6月生まれが約25%に対し、1〜3月生まれは約22%。

サッカーではJリーグのユース(高校生)に所属する選手の誕生月別人数のデータが掲載されてます。

一番多いのが4月生まれの約230人。

一番少ないのが2月生まれの約50人弱。

3月生まれも2月生まれとほぼ同じで50人強で、4月生まれから3月生まれにかけてきれいな右肩下がりになっています。

それに対しJリーグ(J1)に所属している選手は、一番多い5月生まれが約60人、一番少ない2月生まれで約30人と、ほぼ50〜30人の間で大きな差はありません。

このことから、年齢が低くなればなるほど4〜6月生まれの選手が多く、1〜3月生まれの選手が少ないのに対し、年齢が上がったトップレベルになると大きな差は無くなっていることが分かります。

もしかしたら、体力的に差が出やすい時期、すなわち年齢が低いころにそのスポーツへの興味が薄れ、辞めてしまっているのかもしれない。

小さいころの『1歳の差』で体力的に劣り、指導者が勝負にこだわりすぎたため試合で使われない→楽しくない→辞めるという図式が少なからずあるんじゃないかと・・

陸上の日本代表選手では、小学年代で全国大会に出場している選手は、わずか3,8%しかいません。

いかに小学年代の成績が当てにならないかということです。

ペルナでは、試合に出れない→楽しくない→辞めるということが無いように、全員が交代で出場しています。

これからも、全員が出場する→勝つ→優勝するを目指してやっていきたいと思っています。

大人のエゴで不幸になる子どもを一人も出さないように・・

久しぶりにペルナの『指導方針』を思い出す記事でしたので、紹介しました。

つたえびと しみず