四日市の重鎮

  • 2013年10月29日(火)

四日市サッカー界の重鎮、OFCの羽木さんが28日お亡くなりになりました。

羽木さんには生前、自分を含めたペルナSCは大変お世話になりました。

現場第一主義でいつもグランドに立たれ、口癖は『四日市のサッカーを変えやなあかん』でした。

自分もグランドでたくさんのお話を聞かせていただきました。

『年寄りのわしが変われたんやで、みんな変われるはずや』と時には苦言も。

練習試合の申し込みにはいつも快く受けていただき、先頭に立ってグランドで選手に指導されていました。

病床では常々『グランドに立ちたい』と言われていたようです。

本当に残念ですが、残された者たちは故人の意思を受け継ぎ、四日市の、三重の、日本のサッカーを発展させるべく努力を重ねることが、何よりの供養になるのではないでしょうか。

ご冥福をお祈りいたします。

ありがとうございました。

つたえびと しみず

燃え尽き症候群

  • 2013年10月22日(火)

今年も高校選手権の季節になりました。

中学なら中体連、高校なら選手権がそれぞれ3年生にとって『負けたら引退』となる場合が多いようです。

それまで、生活の重点をサッカーに置き、常に『どうすれば勝てるか?』を考え、努力を続けて1試合でも多く仲間とプレーをしたい。

そんなふうに考えても最後まで戦うことができるのは2チームだけ。

ほとんどのチームが負けて、ほとんどの選手がそのカテゴリーの引退となるわけです。

そこで起こるのが『燃え尽き症候群』

一気に目標を失い、脱力感から全てのことに『やる気』が無くなります。

果たして、それはダメなことでしょうか?

そこまで本当に全身全霊を掛けてサッカーに取り組んできました。

燃え尽き症候群に陥るのは、『その先の目標がはっきりしていないから』と言いますが、本気の夢が破れたときは燃え尽きても仕方がないんじやないかな。

って言うか、燃え尽きてもいいんじやないかな。

ただ、燃え尽きたままその後の人生を過ごすわけにはいきません。

どこかで『再点火』する必要があります。

その火は、燃え尽きた火と同じ色かもしれませんし、違う色かもしれません。

ポイントは色ではなく、『自分で点火する』ことです。

再点火は自分でしかできません。

選手が燃え尽きたとき、マッチを渡したり、くすぶった火をうちわで扇いだり、再点火のお手伝いを寄り添ってできる、そんな指導者になれたらって思います。

つたえびと しみず

日本はどこへ向かう?

  • 2013年10月16日(水)
アップロードファイル 727,259 byte

国際親善試合で欧州遠征中の日本代表が、ほぼベストメンバー(と思われる)でベラルーシに0―1で破れました。

FIFAランキングで言えば日本が42位、ベラルーシが80位なので、新聞の見出しは『格下ベラルーシ・・』となっていますが、果たしてベラルーシは『格下』だったでしょうか?

実際、ベラルーシってどこ?
ベラルーシって何市?(すいません!)
って感じでしたが、やってみたら『強いし上手いやん!』

まぁ、FIFAランキングの付け方が、試合をすればするほどランキングが上がる計算方式なので、純粋にランキングが上なら力も上とは言えませんが、今回の試合はどう見てもランキングに倍ほどの力の差があったとは思えません。

どうやらここらで『日本の実力』について考える必要があるようです。

それは選手だけの問題ではなく、監督・コーチ、ファンにメディア、再三このコラムで言っている『サッカー文化』の問題ではないでしょうか。

サッカー文化の成熟・・

難しいとは思いますが、なんとかしないと・・

今の実力から考えると、自分の中では2つの方向性があると思います。

一つ目は勝つことを最大の目標にすること。
アジアでの明らかに格下相手との戦いでは、ボールを回しながら崩して得点を狙い、勝利を目指す。
一方、格上の相手と戦うときは守ってカウンターで勝利を目指す。

二つ目はどんな相手であってもボール回しながら崩すサッカーを貫く。

自分は後者を支持します。

後者が支持されるためには、メディアを含めたファン(国民全体)のサッカーを観る目、サッカー感の成熟度が必要になってくると思いますが・・

こういう退屈なゲームを観た後にはいつもこの言葉を思い出します。
クライフのサッカー哲学。

『敗れるときは美しく』

つたえびと しみず

ピピ、レアル入り決定!!

  • 2013年10月04日(金)
アップロードファイル 612,505 byte

いつも一緒にゲームを楽しむ仲間チーム『アズー滋賀』のピピ(通称)のレアル入りが決定しました。

びっくりしたなあ(>_<)

1・2年の頃にはバルサが興味を持っていたし、幼稚園の頃からリフティング1000回できてたようやし、普通じゃないとは思っていたけど、ここまでとは・・

やるなぁ(^o^)

この先、グランドでピピの顔が見れへんのはちょっと寂しいけど、スペインでがんばってほしいなぁ(^o^)

言葉の壁や生活面での苦労を苦労と思わず楽しむことができたらえーんちゃうかな(^o^)

毎年、レアルに残るためにはセレクションがあって、それに合格せなあかんけど挑戦することに意義があるし、そのチャンスを与えられた特別な選手であることは事実やし、自分の持つ力を惜しみなく発揮できれば何かが開けるはず。

楽しみやわぁ!

がんばれ!!ピピ!!\(^-^)/

つたえびと しみず

全日本少年サッカー大会

  • 2013年10月03日(木)
アップロードファイル 645,419 byte

小学生年代の日本一を争う『全日本少年サッカー大会』がいつのまにか終わってました。

各都道府県の47代表と前年度優勝チーム枠1つを足した48チームが参加したこの大会は、全参加チームが公式戦5〜最大8試合を8人制で戦う大会方式でした。

この大会の 総括をJFAが『テクニカルスタディ』としてまとめた記事のなかに次のような一文がありました。

『本大会は多くの選手にプレーの機会を与えるため、自由な選手交代が採用されている。・・中略・・登録選手全員が試合に出場したチームは参加48チーム中26チームで・・中略・・その中の13チームでは、選手全員が10分以上プレーした。一方、82名の選手が一度も出場機会を与えられなかったことは、非常に残念である』

1チームの登録人数が何人だったかは知りませんが、参加48チーム中22チームでは、平均4人弱が最低5試合あったにもかかわらず全く試合に出ず・・

『全員が出場した26チーム中13チームが全員が10分以上の出場』とありますが、逆に言えば残りの13チームの何人かは10分以下・・20分ハーフの試合で最低の5試合として、総試合時間は200分。その内出場10分以下って・・

これを『育成』って呼びますか?

全日には興味が無いので、試合も見たことありませんが、たまに記事を読んだらこんな話です。

やっぱり変わらなければならないのは『大人』

こんなことが昔から変わらず続いていることに違和感を感じません?

やめたらえーのに・・

やめれへん訳?
そんなもん、やることによって『得する』人がおるからでしょ。

この記事の最後はこう締められていました。

『本大会がU―12年代という、可能性を秘めた子どもたちの大会であるということを忘れないでいただきたい』

つたえびと しみず