残り僅か

  • 2008年02月29日(金)

いよいよ明日から2週に渡って6年生にとって最終の遠征が始まります。

今週は滋賀、来週は大阪で対戦相手も長くお世話になっているチームばかりです。
少年のラストとしてペルナの選手は、どんな絵をグランドで描いてくれるでしょうか。
6年生は来年度もペルナでサッカーをする5年生に、どんな思い出を残してくれるでしょうか。
そして我々指導者に、どんなプレーを魅せてくれるでしょうか。
非常に楽しみです。

毎年この時期になるといろいろなことが思い出されます。
今年の6年生は本当に真面目な選手ばかりでした。ひたむきにトレーニングに打ち込む選手ばかりでした。決して身体能力は高くありませんでしたが、努力は今までのどの年代と比べても劣るものではありませんでした。

少年の集大成として今できる全ての力を出し切り、何より楽しんでペルナのジュニアのサッカーを終えてもらいたいものです。

今からラストの1ヶ月が非常に楽しみです。

      Coachしみず

「怪物」ホナウド

  • 2008年02月27日(水)

「怪物」ホナウド(ロナウド)が大怪我をしてしまいました。

1990年代後半、世界最高の選手と称えられ順調にステップアップしていたホナウドが最初に大怪我をしたのは、セリエAインテル時代の1999年、ラツィオ戦で右膝十字靭帯を部分断裂。2000年、リハビリののち復帰した直後のまたもやラツィオ戦で、ドリブル中に再び同じ箇所を完全に断裂するという悪夢のような出来事に見舞われました。
一時は現役引退も囁かれましたが、1年半以上に及ぶ長いリハビリの末に2002年に復帰し、2002年ワールドカップにおいて、8得点で得点王になりブラジルの優勝に大きく貢献し見事に復活を果たしました。

その「怪物」に最悪の事態が再び訪れました。2008年2月13日、セリエA・第16節延期分のリボルノ戦で右膝に続き左膝の腱を断裂という1999年、2000年と同じような症状の大怪我を負ってしまいました。2月14日にパリで手術を行い終了。手術の出来は完璧だと医師達は話しましたが、全治にかかる年月は9ヶ月〜1年程度と言われており、選手生命の危機が再び訪れました。

「怪物」「フェノーメノ(ポルトガル語:信じられない現象・人の意味)」と呼ばれるホナウドは、2002年W杯で前髪を三角に残した「大五郎カット」を披露したり、優勝した翌日、ホナウド1人が夜遊びから宿泊ホテルになかなか戻らず、このためチーム全員の出発時間が遅れるなど、オチャメな部分を持った憎めないキャラでしたが、今回のケガについて、「もう復帰できないかもしれないという事実にも、向かい合わなければならない。楽じゃないことは分かっている。復帰までの道のりはとても長く苦しいものになるだろう」とコメントしています。

それでもブラジル国内では、フラメンゴが彼を受け入れようとしているとうわさされていますが、「ミランであれ、ほかのクラブであれ、今はまだそういった話をする時じゃない。どのクラブだって、ひざに2度の重傷を負って2度の手術をした選手を欲しくはないはずだ」ともコメントしています。

何とかリハビリをしてもう一度「怪物」ホナウドの爆発的なスピードとゴールシーンを観たいものです。

         Coachしみず

パンパシフィック選手権

  • 2008年02月26日(火)

今季から新設された日本、米国、オーストラリアの4クラブで争うパンパシフィック選手権は23日(日本時間24日)、ハワイで決勝が行われ、我等がガンバ大阪はFWバレーが4点を挙げる活躍で、ヒューストン(米MLS)を6―1で下して、初代王者に輝きました。

1回戦ではイングランド代表元主将のMFデービッド・ベッカムを擁するロサンゼルス・ギャラクシー(米MLS)を1-0で破り、この日の決勝に臨んだガンバ大阪は、日本代表・U-23代表に主力7人が召集されている状態にもかかわらず、攻撃陣が爆発して初優勝を決め初代王者に輝きました。

今季はリーグ戦・カップ戦に加え「アジアチャンピオンズリーグ」も戦うガンバにとって、主力7人を欠いての優勝は選手層の厚さの証明と「代表組がいなくてもやれる」という自信につながったことでしょう。
代表組もチームでの定位置は保障されておらず、チーム内で良い競争が生まれることは必至で、そのことが相乗効果を生みチームがよりレベルアップすると思います。
今季のガンバ大阪が非常に楽しみです。

がんばれ!ガンバ!!

       Coachしみず

東アジア選手権

  • 2008年02月25日(月)

東アジア選手権で日本代表女子が初優勝を決めました。
最終戦の中国を3-0で破り3戦全勝で女子の公式大会では初となるタイトルを獲得しました。
おめでとう!なでしこジャパン!

男子は最終の韓国戦を1-1で引き分け優勝を逃しました。
非常に残念な結果に終わりましたが、結果以上に残念だったのが中国戦です。
中国は自国開催で1戦目に敗れた後のどうしても勝たなければならなかった2戦目。当然アグレッシブな戦い方をしてくることは予想できましたが、一言でいえば「目茶苦茶」でしたね。
特にガンバの安田に対する中国GKの「飛び蹴り」は当然一発レッドで退場処分とするのが妥当で、あんなプレーはサッカーじゃなく「傷害事件」ですよ。
即病院行きとなった安田は検査の結果大事には至りませんでしたが、「中国GKをしばきたい」とコメントしています。

北京五輪を間近に控え、今回の東アジア選手権も「観戦マナーの向上」を目標にしていた中国ですが、発炎筒を焚いたり、日の丸の国旗を燃やす、ペットボトルをピッチに投げ込むなど、とてもじゃないが「合格点」とは程遠い結果となってしまいました。

中国産の食材の安全が問題になっています。スポーツの世界でもこれじゃ本当に北京五輪は大丈夫なんでしょうか?
歴史も深くいいところもいっぱいある中国という国が全く信用できなくなってしまいます。非常に残念です。

         Coachしみず

指導者講習会

  • 2008年02月24日(日)

週末の土曜日指導者講習会に行ってきました。

講師は、以前兵庫県の滝川第二高で全国制覇を経験し、今はヴィッセル神戸の育成部普及育成本部長をやられている黒田氏でした。

黒田氏は元教師らしく、講義の部分では人間性の部分を大事にしておられ大変参考になりました。挨拶・はきものを揃える・悪口言わない・グチ言わないetc・・・

少年サッカーの指導者って「サッカーを教えることでサッカーが上手くなる」と思いがちですが、(もちろんサッカーはサッカーをやることで上手くなりますが)実はそれ以外の部分が大切で、そしてその部分を大切にすることがサッカーが上手くなる近道である、相乗効果を生むということを言われていました。

59歳という年齢とは思えないほど情熱的で熱い黒田氏の講義を聞いて、自分も「まだまだやな」って思い知らされた1日でした。

         Coachしみず

笑顔

  • 2008年02月19日(火)

先日、子どもが小さいとき(小4頃まで)のアルバムを見ていて思ったことがありました。

そのアルバムには生まれて間もないころからの写真がたくさん貼ってありました。
多くの写真は子ども達が笑っています。中には赤ちゃんのころので泣いているものもありました。
小学3・4年生ころの写真はほとんどがサッカーをしている写真です。
私は写真が大好きです。
ビデオよりも好きです。
理由は、写真にはその一瞬の輝きが収められているから、肉眼でもとらえられない瞬間が写っていることがあるからです。

写真の中の子ども達は一所懸命に、そして楽しそうにボールを追いかけていました。友達と一緒に笑いながら写っているものもありました。
それを見てふと思いました。

「これが原点やな・・・」

親は子どもを授かり最初に「明るく元気に育ってほしいな」って思ったはずです。それがいつのまにか、「試合に勝ってほしい」「サッカー選手になってほしい」大きな期待を背負わせていませんか?
「どうせうちの子はダメやから」まったく期待しないのも絶対よくないと思います。しかし、過度の期待をし親の夢を押し付けていませんか?

少しでもそう思ったら子どもが小さいときのアルバムを開いてください。
そこにある笑顔が子育ての原点だと思いますよ。

       Coachしみず

PS このコラムはまったく自分のことです。本当に頭の痛い話です(苦笑)

アイディア

  • 2008年02月15日(金)

U-20日本代表監督の吉田さんが、ある対談でこんな話をしていました。

「アイディアのある選手はなかなか育てられません。発掘になります。その選手を、うまくアイディアを消さないようにしながら他のところのレベルを上げていくことが大切になります」

アタッキングゾーン(相手ゴール前)で決定的な仕事ができるアイディアのある選手についてのコメントです。
またこんなことも言っています。

「中村俊輔は以前に比べて代表戦ですごくハードワークするようになりました。おそらく、彼がいろいろな環境を経験するなかで、それもしなくてはだめだということが自然に身に付いたのだと思います。だからアイディアもあるし他の仕事もできるようになりました」

一昔前は決定的な仕事のできる選手、すなわちアイディアのある選手は守備の一部を軽減されていた部分もありました。しかし、現代のサッカーではアイディアを持ちながら、ハードワークができなければいけません。どちらか片方だけでは、選手としての“輝き”も半減してしまいます。

18才前後の選手でハードワークができる選手にアイディアを指導することは、吉田監督が言われるように難しいことだと思います。そうすると、アイディアのある選手にハードワークを教えることのほうが可能性が高いことになると思います。

U-20ではアイディアのある選手を「発掘」と言っていましたが、我々少年の指導者はそんなアイディアのある選手を育成することが目標となります。

どうすればそんな選手が育成できるのか?

もしかすると答えは「教えすぎない」ことかも知れません。

          Coachしみず

運動神経は遺伝するか?

  • 2008年02月14日(木)

運動神経は遺伝するか?

自身のブログでこんなことを書いている人がいました。結構興味深い話じゃないでしょうか。

その多くは「遺伝しない」「3・4歳までの環境」などどいいますが、本当のところはどうなんでしょうね。競走馬や犬なんかは「血統」というのが大きく関係しているように思われますが・・・

親から子への遺伝としては「形的遺伝」「相的遺伝」「質的遺伝」「料的遺伝」というものがあると、ある理論では書かれています。「形的遺伝」は外面的なもので体型から適正に関わるもの。「相的遺伝」は精神的なもので外観に表れないもの。「質的遺伝」は運動神経・反射神経・敏捷性。「料的遺伝」は体力の遺伝で疲れにくさとか。
父から遺伝するものは「形的遺伝」「相的遺伝」。母から遺伝するのは「質的遺伝」「料的遺伝」だそうです。

分かりやすく自分の子どもたちに当てはめてみると・・・
遺伝といえば遺伝の部分もあるし、そうじゃないような気もするし・・・
私はやっぱり「育った環境」が一番関係しているような気がします。同じ物を食べて一緒に暮らしている家族は似てきて当たり前で、それを「遺伝」といってしまえばそれだけのことで、うちの息子たちも3人が3人共よく似たところもあれば全然違うところもあるし・・・

結局「育った環境」によって本人の「考え方」が形成されて、その信念に基づいて成長していくみたいな感じかなって思っています。
大人になってからでも本人の努力である程度の性格は変えられると思うし、最後は本人の「考え方」一つだと思います。

我々指導者・親ができることは、その「考え方」を「ポジティブ(前向き)」な方向に誘導してやることかな。それがスポーツ・サッカーだけでなく全ての面での成功につながるんじゃないかって、最近特に考えています。

        Coachしみず

世界のトップ10

  • 2008年02月08日(金)

日本サッカー協会では2015年の世界トップ10入りを目指し様々な活動を展開しています。

世界トップ10入りをすることがゴールではなく、トップ10入りし常にW杯で優勝を争えるチームにしたいというのが真の狙いです。
そのために「キッズ(U-10・8・6)」の部分が非常に重要だとも言っています。
育成というものを突き詰めていけばいくほど、下の年代での良い準備ができているかが重要になってきます。ただしそれは「年齢・成長に応じた」良い準備ということになります。

指導者が良い準備のためのトレーニングを工夫して、保護者や関わる大人がポジティブ(前向き)な声掛けをしてやって子どもを育成していく。生涯サッカーに関わる、スポーツに関わるベースをチームで作っていく。そしてその子ども達が2015年以降の日本のサッカーをトップ10に引き上げてくれる。

我々大人は非常に重要な役割を担っていることになります。

         Coachしみず

定期的

  • 2008年02月06日(水)

2月2・3日は松阪遠征の予定でした。

2日は予定通り大会がおこなわれたのですが、3日は松阪地方にしてはめずらしく雪が積もったため中止になりました。

2日の3試合中2試合は年間を通して数回試合するチームとの対戦だったので非常に楽しみでした。
初めて対戦するチームには「どんなサッカーしてくるかな」っていう楽しみがありますが、年に何回も対戦するチームは「あいつ上手くなってるかな」「チームとしてどうなってるかな」っていう前回と比べる楽しさがあります。
今回対戦した滋賀のチームも愛知のチームも期待通り上手くなっていてチンチンにやられました。

いつもお世話になっている大阪のチームもそうですが、定期的にゲームをするようなチームの指導者とは結構ぶっちゃけトークができます。
ペルナを定期的に見てもらっているので、選手が「伸びてるな」とか「伸びてないな」とか、普段ずーっと観ていると気が付かないことを言ってくれたりします。「あの選手はこんなところが出来るようになったら怖いよね」など参考になる意見ももらって次からの指導に役立てることができます。

今回招待してもらった松阪のチームを始めいろいろなチームの皆さん、これからも定期的にお付き合いよろしくお願いします。

         Coachしみず

カルナヴァル

  • 2008年02月04日(月)

ブラジル・リオでカルナヴァル(カーニバル)が始まっています。

リオのカルナヴァルはリオ・デ・ジャネイロのサンボドロモというサンバのための会場でおこなわれます。
サンバパレードのコンテストで、日本人がリオのカーニバルと呼んでいるのはこれにあたります。

今年は2月2日〜5日の4日間の開催で2日は2軍、3日は1軍14チーム中前半の7チーム、4日は1軍の後半7チーム、5日は3軍になっています。
コンテストで1軍の下位の2チームは2軍の上位2チームと翌年入れ替わることになっています。サッカーみたいですね(笑)

チームは3000〜4000人の団体で200名以上の打楽器でのパレードになります。
夜9時に始まるカルナヴァルは翌朝5時までとなっていますが、いつも8時頃まで踊り続けているようです。

私も会場となるストリートの横を通りかかったことがありますが、僅か数百メートルの直線の両サイドに観客席があるだけの狭い場所で、そこに延べ70万人もの観光客が期間中押し寄せ、何千人もの人達が踊りまくることなど、とても想像できるような場所ではありませんでした。

カルナヴァルの期間中は街のあちらこちらでパレードがおこなわれており、リオの街はお祭りムード満点だそうです。1度は観てみたいですね。

        Coachしみず

PS しかし日本人にはどうしても「サンバのリズム」がきざめません(苦笑)

神の手

  • 2008年02月01日(金)

アルゼンチンサッカーのスーパースター、ディエゴ・マラドーナが“神の手”で初の謝罪を発表しました。

マラドーナは1/31付の英誌サンで「過去にさかのぼって歴史を変えられるなら、そうしたい」と英国民に初めて謝罪しました。

“神の手”とは1986年メキシコW杯準々決勝対イングランド戦で決めたゴールの1つで、GKとペナルティーエリア内で競り合った際、ボールを左手で素早く叩きゴールに押し込んだプレーで、GKはマラドーナのハンドをアピールしましたが審判はゴールを認めました。
後にマラドーナが「あれは神の手とマラドーナの頭から生まれたゴールだ」と発言したため、“神の手ゴール”と呼ばれるようになりました。

圧巻なのはそれから4分後、センターライン付近でボールを奪ったマラドーナは、イングランドの選手を次々とドリブルで抜いていき、最後のGKをもかわして無人のゴールにボールを蹴り込みました。
このとき抜いた人数はなんとGKを含めて5人!しかもタッチは左足のみの派手なフェイントなし!このゴールは「伝説の5人抜き」と呼ばれ、我々指導者仲間でも度々話に登るプレーとなりました。

準々決勝のイングランド戦をマラドーナの2ゴールで2-1と破り勢いに乗ったアルゼンチンは、そのまま優勝を果たし、この1986年のメキシコW杯はマラドーナの大会とまでいわれました。

今回、このW杯のキーポイントとなった「神の手」をハンドであったと認めたマラドーナは、その後「ベッカムと同じレベルの選手は世界に何百人もいる」とコメントし、またもや英国民を敵に回したようです(笑)

        Coachしみず