臨機応変

  • 2007年08月30日(木)

指導者って本当に難しいですね。

以前、本で最近の指導者の「教え過ぎ」と「教えなさ過ぎ」について書いてありました。今の指導者はこの両極端になりつつある。みたいなことが書いてありました。

全ての指導者はそれぞれ指導の勉強を、多かれ少なかれしていることと思います。その勉強したことを選手に教えるのか、それとも知っていて知らんふりをして選手に考えさせるのか、やらせた後で教えるのか、いろいろな方法があると思いますが、どれが正解でしょうか?

多分全て正解でしょう。その時・その場・その選手に応じてやり方・伝え方を変える必要があるでしょう。やはり選手個人をしっかり観ることが一番大切なことになると思います。

選手の数も10人位なら目も届きやすいでしょうが、たくさんいるとやっぱり時間がかかります・・
    Coachしみず
PS でもまず勉強することが大切ですね(苦笑)

トレーニングの質

  • 2007年08月29日(水)

サッカーは楽しくなければ上達しません。しかし、ある程度の“量”のトレーニングも必要になります。

上達への近道はこの「量」にプラスして「質」も必要です。この「質」には、もちろんトレーニングの内容も大切ですが、それ以上に単調なトレーニングを高いモチベーションで行うことが大切です。
例えば「ボールリフティング」を「ボールを落としても気にしない」やり方と、「絶対ボールを落とさない」と思いながらやるのとでは、同じ時間・同じ回数やった場合どちらが上手くなるか? 答えは明確ですね。

我々指導者は、1つのパス・1回のドリブルなど全てのサッカーの技術練習を、選手達が高いモチベーションで取り組めるよう努力しなければなりません。しかも、それを「強制」ではなく、子ども達が「自主的」に行えるように導かなければなりません。
子ども達に「もっとやりたい!」っておもわせれば、ほぼそのトレーニングは成功でしょう。

結局は「楽しく」が一番の上達法なんですが、“楽しさ”には、みんなとワイワイやる“楽しさ”と、「得点を決めた」「相手をフェイントで抜けた」等の「達成感」の“楽しさ”の2種類があります。もちろん両方大切なんですが、年代が上になるにつれ後者のほうが大切になってくると思います。

両方の“楽しさ”のさじ加減を大切にしながら、「気が付いたら上達していた」を目標に日々トレーニングしていきたいと思います。
     Coachしみず

世界で戦う

  • 2007年08月29日(水)

 先日は、世界水泳。そして今、世界陸上が、大阪の長居陸上競技場で行われています。各選手、誰もが、世界で良い記録、又は、メダルを取ろうとして、日々トレーニングを積んで、この日の為に頑張って来ました。
 たとえば、走るという動作は、誰もが、小さいころから行っています。だから、今では、科学的理論に基ずいて、トレーニングを行えば、ある程度の好タイムを生みだすことが出来るようになりました。 また、選手の素質により、スーパーな選手も生まれます。だから、中学、高校から、陸上を始めても世界に通ずる選手は、育つと考えます。
 しかし、サッカーというスポーツは、不器用な足に、技を覚えさせるため、中学、高校からでは、スーパーな選手は生まれる方が難しいと考えます。特に、ゴールデンエイジと呼ばれる、10歳前後の子供たちは、筋肉は未発達ではありますが、神経系が発達する時期であり、一生のうちで一度しか訪れない時期であり、ボディーバランスや、ボールリフティング、フェイントなどといったテクニックを身に着けるには、一番大切な時期なのに、いなべ運動公園での試合を観ていて、「少年期のサッカーのあるべ姿とは、これで良いのか。」と、考えさせられます。
 ほとんどのチームは、ボールを扱うというよりも、ボールを蹴ることの方が、多く見うけられます。蹴ることも一つの技術ではあるものの、ボールを自分が思うように扱えることが出来れば、身体能力が上がってくる、中学、高校では、遠くへもボールを正確に蹴ることが、出来ると思います。
 確かに、子供の頃から、世界を見据えてというのは、難しいかもしれませんが、指導者の考え方で子供の将来が変わると思えば、子供との関わりを大切にしたいと思うはずです。
 私達は、時には厳しく、時には優しく。
 しかし、常に、サッカーの面白さを伝える、案内人でありたい。 
 ペルナSCで育った選手が、世界でプレーする姿を見たいものです。                                
        Coach   ながき   

成長

  • 2007年08月27日(月)

この週末は25・26日とたくさんゲームをしてきました。5・6年は25日が愛知遠征、26日が滋賀遠征、4年は25・26日共にいなべ市でした。

子ども達は何よりゲームが大好きです。1日3〜4試合するのですが「疲れた」とは言いません。子どもは本当に楽しいことには“疲れ知らず”です。それに、子どもはゲームを通じて成長していきます。知らないグランドへバスで出掛けます。うちのチームは基本的に保護者会がないので大人は手を出しません。全て自分達でやる努力をします。自然とリーダーも生まれてきます。みんなで協力していろいろなことをやりますが、もちろん成功ばかりではありません。失敗もあります。その繰り返しで子ども達は成長してきます。

今年の夏もたくさんの遠征がありました。みんないろんな意味で成長できたと思います。ペルナで経験した良い部分を学校でも発揮してもらいたいものです。
        Coachしみず
PS 3年生以下のちびっ子もたくさんゲームの機会を作ってあげたいですね(笑)

日本代表

  • 2007年08月24日(金)

先日、日本代表の試合が同じ日に2試合日本でありました。1つはA代表の「キリンカップ」、もう1つは「オリンピック予選」でした。

同じ日の日本での開催ということで、キックオフをA代表18:30、オリンピック代表を20:30と重ならないようにずらして行われました。しかし、20:30キックオフってどうなんですかね?終了が22:30頃になり、ファンがスタジアムを後にするのは23:00を過ぎることでしょう。
どこのスタジアムで行われたかは覚えていませんが、車で観戦に出掛けることって結構難しいのが現状で、いったい当日はどれだけのファンが応援に出掛けて、どれだけのファンが時間の問題で観戦をあきらめたのでしょう?

少しでも多くの人に生でサッカーを観戦してもらい、1人でも多くサッカーファンを作るためには今回、少々マイナスだったのではないでしょうか?
日程調整には様々な問題があり非常に難しいことではあると思いますが、日本サッカー協会にはもう少し配慮してもらいたいものです。
     Coachしみず
PS 何かテレビ放映が関係してるみたいですよね。

夏休み

  • 2007年08月23日(木)

もうすぐ長かった夏休みも終わろうとしていますが、選手のみんなはもう宿題を終わらせたでしょうか?(笑)

試合に出掛けると1日中グランドで過ごします。普段からクーラーのきいた部屋でゲームばっかりしている子どもは、1日中元気にボールを追いかけることはできないでしょう。
私たちが子どもの頃は、そんなにクーラーも普及しておらず、夏休みといえばまず「ラジオ体操」その後が「かぶと虫捕り」そして「魚釣り」が定番でした。ゲームもなく外で遊ぶしかなかったですよね。

夏休み前に選手に「夏休みは外でいっぱい遊ぼう!」と言いました。試合の時に1日中グランドで元気でいられる体力を、遊びながら付けてもらいたかったからです。遊びの合間にサッカーをやってくれるとうれしいのですが・・(笑)

選手の中にはこの夏休みで“グン!”と伸びた選手もいます。たくさんボールに触ってたんだな、サッカーにはまってきたなって思います。
たくさんサッカー好きのサッカーバカを作って、いつまでもサッカーにかかわっていける人のベースをこの少年時代に作れたらなって思います。
        Coachしみず

難しい・・

  • 2007年08月20日(月)

19日はフジパンカップ1日目でした。
ペルナは2試合して2敗!早々にトーナメントから姿を消すことになったのですが・・・

1点取るたびにベンチから歓声が起こります。選手の創造性あふれるプレー、必死なプレーの先にゴールがある。歓声が起きて当然ですよね。
ゴールを決められないようにゴールを決める。ゴールの奪い合いがサッカーの基本ですから、ゴールを決めることは評価されます。しかし、なんでもかんでもゴールが決まればOKでしょうか?選手の将来につながるゴールの取り方をしているでしょうか?

少年サッカーの戦術(?)の一つに「キックオフゴール」というのがあります。キッキオフの最初のキックでゴールを狙うやつです。あんなこと何でやるんかなあ?高校生やJリーグであんなことまずやらないですよね。っていうことは将来的に何の役にも立たない戦術(?)を大切な育成の少年年代でやらせるっていうことですよね。

本当に選手の将来を考えてるんでしょうか?今「勝ちたい」にならないように気を付けなければいけませんね・・
     Coachしみず

ジュニアユース

  • 2007年08月16日(木)

8月14・15日の2日間、H中学・K中学のご理解・ご協力を頂き、初の「ペルナサッカークラブ・ジュニアユース(中学生)」の大阪遠征に行ってきました。

普段チームとしての活動をまったくしておらず、週に1回の練習のみで試合も今回が初めてでした。ジュニアの時からの選手には久しぶりのペルナの匂いを、他のチームから入ってくれた選手には初めてのペルナの匂いをかいでもらいたくて計画しました。


2日間お世話になったチームは大阪堺の「エテルノ青英学園」というチームで、普段ジュニアでお世話になっている「天王学園」のヒロコーチの実のお兄さんが指導をされているチームです。
このお兄さんが“えぐい”んですよ。何がえぐいかっていうと、普段から自分のチーム以外に「大阪府トレセン」「大阪スーパートレセン」等、数々のトレセン活動の指導をされて、JFAが発信する「スタンダード」な部分を熟知した上での「こだわり」の部分が「えぐい」んです。

ラッキーなことに2日間ともエテルノとペルナのみでお兄さんを独占することができました。2日間ともAMはお兄さんにトレーニングをお願いして、PMにゲームをするという流れでしたが、このトレーニングが良かった・・・
トレーニングの内容に目新しいことはないのですが、メインのテーマも今ならどんな指導者でも口にするようなことなんですが、それを分かりやすく噛み砕いた表現方法と、技術的に高いレベルのデモンストレーション、そして子ども達をその気にさせる話術。どれをとっても最高レベルの指導でした。

大阪まで遠征に出掛けて行ってトレーニングをする。本来なら選手のモチベーションが下がりかねない危険な状態・・
ある選手に午前のトレーニングが終わってから午後はどうする?って聞いたら「午後もトレーニングでもええな」明日はどうする?には「明日もトレーニングがしたい」って言うてました。子ども自身がこの短時間のトレーニングで確実に上達しているのが分かったらしく、その結果が「もっとトレーニングしたい」につながったんだと思います。


この2日間でうちのジュニアユースの選手は大きな「きっかけとヒント」をもらったと思います。後は三重に戻ってからも半年・1年と意識を継続していくことが大切だと思います。私自信も選手達が忘れることのないように週1回アドバイスを送り続けていきたいと思います。

ウォー!!気合い入ってきた!もっともっと指導がんばるぞー!
      Coachしみず

広沢・冨塚・楠・ペルナ交歓会

  • 2007年08月15日(水)

 毎年、行っている交歓会ですが、今年、初めてオイスカ高校の施設を借りて実施されました。人工芝のグランドで、すごくプレーし易かったと思います。
 試合の結果は、点数の上では、負けてまいした。
 でも、ペルナのサッカーを子供達は、しっかり、やってくれました。
 特に、2日目の冨塚との試合が、2日間を通して一番良かったと、思いました。ペルナの子が、左サイドからドリブルで仕掛けるプレー、また、ドリブルで、自陣のゴールを横切るプレー等は、冨塚の父兄からも驚きの声が、洩れていた。
 「冨塚の子供が、シュートを決めると、冨塚父兄の方からる大歓声が上がっていました。」が、 この年代に、何が必要か、考えてほしいと思いました。
 この2日間で、試合数が4試合と、いつもより少なかったのが、子供達にとっては、物足りなかったと思います。来年は、もっと試合が出来るようにしてあげたいと思います。
 2日間、子供達をサポートして下さった、お父さん、お母さん方、有難うございました。
       Coach ながき
 

四日市招待大会

  • 2007年08月08日(水)

 4日・5日に、四日市ドームと、霞のグランドで、県外14チーム、県内2チーム、四日市8チーム(予選勝組)で行われたイベント、四日市招待大会。うちのチームは、ブロック予選で1位になれなかったので本大会には参加していませんが、私は、審判部副部長及び、審判依頼を受けているので行ってきました。
 一日目は、夜勤明けでしたので、二日目のみ行ってきました。審判をする関係上、数試合しか見ることは出来ませんでしたが、Aさんの話によると、今年来たチームは、大きくボールを蹴って走るチームはいないという話で、見ていましたが、一日目リーグ戦に対し、二日目は、トーナメントと勝敗が掛かってくると、DFからFWへと中盤を省いたプレーが多く見られ、内容のあるゲームが見れなかったのが、少し残念でした。二日目は、一日目の成績で1位チーム、2位チーム、3位チームに分かれて、勝ち負けを決める方式です。
 私は、1位チームの試合を2試合、笛を吹いてきましたが、子供達も勝ち残る為に、必死に身体で相手をつぶそうと、危険なプレーをするようになり、GKが、ボールに対してスライディングをしているが、足を挟み込む深いスライディングを仕掛けたため、思わず「ピー」と、笛を吹きまた。
「少年でも、こんな危険なプレーをするんだ」と・・・・・・。 少し、考えささせられました。
 一日目のリーグ戦の結果で、1位のチーム、2位のチーム、3位のチームに分けられるのですが、「その違いは、・・・・。」と見ていると5年生以下でも、ボールに対し寄る速さ、ボールを止める技術、相手が来ていても、人のいない方へボールを運ぶ技術等、個人の技術が、高いチームほど上位にいると感じました。口で言うことは簡単だけど、これを、子供達に理解させるのは簡単ではない。でも、指導する方としては、そんな選手が、数多く育っていってほしいものです。そのために、子供達と一緒に自分も、サッカーについてもっと勉強していきます。     Coach ながき

Jr.Yのこだわり

  • 2007年08月06日(月)

昨日の日曜日は久しぶりに中学の県トレの試合を観にいきました。
U-13・14両方あったのですが、元ペルナから5人の選手が参加していました。
相手は「京都パープルサンガ」のJr.Y、Jリーグの下部組織でした。

一番思ったことは「ファーストタッチの質」の違いですね。サンガの選手はファーストタッチで次に自分がやりやすい(右利きなら右側に、左利きなら左側に)ところに当たり前のように止めていました。県トレの選手は全然甘く「ボールの置き場所」のズレが攻撃に遅れが生じたり、結局攻撃にならずバックパスになっていたような気がしました。

それ以外にもいろいろ考えさせられることがあり、来週に控えた「ペルナSC Jr.Y」の遠征でのテーマがはっきり見えてきたような気がしました。

県トレのサッカーもサンガのサッカーも、こじんまりとまとまりすぎてるんじゃないかな?中学年代のサッカーがオシムジャパンのサッカーと同じような問題点が出てたんじゃないかなって思いました。

今の選手って失敗しないですよね。失敗する選手は県トレにもサンガにもいないんでしょうね。失敗しないサッカーをしている中で失敗する人の評価は低いんでしょうね。

「失敗を恐れずチャレンジしよう、チャレンジさせよう」
選手・指導者によく言われるフレーズです。1回や2回のミスは当たり前ですよね。チャレンジして失敗してまたチャレンジして・・出来るようになる前に指導者があきらめてないですかね?
失敗してその理由を見極めて次は失敗しないようにアドバイスする、そんな指導者の役割を忘れて勝つために失敗させないように、チャレンジして失敗する位ならセーフティーにボールポゼッション、ボールを回すことをやらせる、そんな指導をしていないですか?それでは魅力あふれる攻撃型サッカーはできませんよ。もっともっと我慢することが大切なんじゃないかなって思います。

お盆にうちのJr.Yが始めて遠征、試合に出掛けます。テーマは決まりました。「超攻撃サッカー」です。どんな感じになるか分かりませんが、思いっきり楽しんでこようと思います!!
        Coachしみず